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「ファイナルファンタジーXV」仕様の世界に1台のAudi R8。発売直前に記者陣に公開

細かくデザインされたルシス王国の王室公用車が現実に!

11月21日 発売

価格:50,000,015円(税別)

 アウディ ジャパンは、スクウェア・エニックスのプレイステーション 4/Xbox One用RPG「ファイナルファンタジーXV」とフルCG長編映像作品「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」に登場する王国の公用車「The Audi R8 Star of Lucis」を報道陣に公開した。

 「The Audi R8 Star of Lucis」は、Audiとスクウェア・エニックスのコラボレーションにより誕生した特別仕様車で、世界で1台しか生産されない。11月21日より申込受付を開始。価格は50,000,015円(税別)。

【The Audi R8 Star of Lucis has come to the real world from FFXV】
初めて乗ったという野末氏。購入するか聞かれた野末氏は「さすがに買えないので、購入した方には楽しんで欲しい」とコメント

 プレス向け内覧会には、アウディジャパンでマーケティング本部本部長を務めるミクシェ・シルケ氏と、「KINGSGLAIVE FFXV」を手がけた野末武志ディレクターが出席。

 今回のコラボはスクウェア・エニックス側から申し出があったという。野末氏は「かつて『ファイナルファンタジー』シリーズを遊んだ人に振り向いて欲しい(と田畑端ディレクターと話していた)。今では時間が無くてプレイしていない人や、違う楽しみを見いだした人にリーチできないかと思った」と、車を使ったコラボレーションの目的を語った。

 かなり初期の頃から車とのコラボレーションは考えていたというが、野末氏曰く「普通のスポーツカーでは走りきらない。Audi R8はスポーティでアクションシーンにぴったり。(「FFXV」の世界観である)ロイヤル、日常、ファンタジーがすべて入っている」と語ると、ミクシェ氏も「スクウェア・エニックスからオファーを受けたときは本当にうれしく思い、すぐにサポートを決意した。『ファイナルファンタジー』シリーズは人気のゲームシリーズですし、伝統のあるタイトル。クオリティもエンターテイメント性も高いという点で、アウディのブランドとぴったり」と即決だったという。

 一方でデザインについてはかなり気を遣ったようで、野末氏は「デザインを大きく変えることには躊躇した」と切り出し、ベースモデルは変更をせずにいかに公用車として演出するか考えたという。ボディに細かい紋章が描かれ、ホイールにはノクトの武器である剣をデザイン。

 量産の予定はないということで、世界で1台の限定品となる。野末氏は「彫刻のような、一つのアート作品としてとらえて欲しい。乗って欲しいですが、細かいところまでこだわって作られているので、じっくり鑑賞して欲しい」とコメント。

 野末氏は今回のコラボレーションを「『ファイナルファンタジー』と、アウディの技術や企業理念などコンセプトも含めて合致したことで実現できた、より高いレベルでのコラボレーション」とし、「今後もより深いコラボレーションを実現していきたい」と語った。

アウディジャパンでマーケティング本部本部長を務めるミクシェ・シルケ氏
「KINGSGLAIVE FFXV」を手がけた野末武志ディレクター

写真で見る「The Audi R8 Star of Lucis」

 野末氏は実際に「The Audi R8 Star of Lucis」に乗り込むと、「すごい!」を連発。初めて乗った感想を求められると、「Audi R8はフラグシップモデルで身が引き締まる思い。実車を見るとすごい迫力で圧倒される。ここまで作り込まれると感動している」とコメント。

 一方ミクシェ氏に1番気に入っている部分を聞いてみたところ、「難しい。でもやはりフロントステア部分でしょうか。自分に向かって走ってくるときにフロント部分のアグレッシブだけどかっこいいところが好きです」と答えてくれた。

 ちなみにかなり高額なこの商品。価格は50,000,015円と「15円」の端数が気になるが、「『FFXV』のプロデューサーが決めたんです。『FFXV』の“15”と引っかけたみたいで。個人的にはきっかりで良いと思ったんですが(笑)、縁起物と言うことで納得しました」という。

 なお、ナンバープレートが映画同様「RHS-736」となっているが、この意味は以下の通り。

RHS:Royal Household Stocks(王室所有物)
736:新暦736年(王子の誕生年)
ゲームの舞台は新暦756年(王子20歳の年)、The Audi R8 Star of Lucisは王子20歳の生誕を記念して送られたもの

 実際に乗り込んでみるとコクピット内は広く、包み込まれるような感覚は計算され尽くされたものだった。

ボディには王国の紋章が描かれているが、バックミラーなど様々な場所にも紋章がデザインされている。そしてなんと言っても注目なのはホイール部分。ノクトの剣がデザインされている
内装部分は基本的にはオリジナル。映画では左ハンドルだったが、商品は右ハンドル。日本ユーザーに向けて販売される