ニュース
【必見! エンタメ特報】「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」“未来の王”に希望を繋ぐ!
魔法表現に注目! フル3DCGだからこその“もう1つの「FFXV」”
2016年7月9日 00:00
シリーズ最新作「ファイナルファンタジーXV」(FFXV)と同じ時間、同じ世界で描かれるフルCG長編映像作品「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」が、7月9日より劇場公開される。
「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」が特徴的なのは、単独でも楽しめる映像作品でありながら、9月30日に発売を控えた「FFXV」の世界をいち早く楽しめるということ。映像作品ならではの人物表現、環境の緻密さ、アクションのダイナミックさをふんだんに発揮することで、「FFXV」の世界やスケールをより深く知ることができる。
ストーリーは、魔法国家のルシス王国と、魔導アーマーなどの兵器で領土を拡大してきたニフルハイム帝国の2国間の戦争が軸となっている。「FFXV」側では、ルシス王国とフルハイム帝国の停戦協定の調印式当日に、ニフルハイム側がルシスを裏切る形で王都を襲撃し、ルシスの象徴「クリスタル」が帝国に奪われた……というストーリーが明かされている。
「FFXV」ではルシス襲撃の際すでに旅立っていた王子、ノクティスの視点で物語が進むが、一方の「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」では、作品内で「そのときルシスで何が起きていたのか?」が明かされていくこととなる。
主人公は、レギス直属の特殊部隊「王の剣」の1人であるニックス。「王の剣」たちは一般人ながら、レギスの魔力を借りる形で魔法を扱うことができ、ニックスはその中でも戦闘能力に優れているという人物だ。
今回はネタバレにもなるのでストーリーについて深く記載することは避けるが、本作で特筆すべきはやはりその映像表現だろう。実写ではなくフル3DCGというのが何よりもミソで、魔法のようなファンタジックな要素を現実的な世界に違和感なく落とし込みつつ、さらに表情の微妙な変化による感情表現にも妥協なく挑戦している。これらによって「FFXV」らしい唯一無二の世界になっていながら、そこで奮闘する人々の物語としてきちんと楽しめるのが素晴らしい。
見ていて良かったのは、「FFXV」独特の剣を媒介とするワープ移動「シフト」が頻繁に登場し、戦闘アクションの中のいち要素として機能していること。「シフト」を有効に使って敵を下していく戦術は新鮮だし、この戦闘を見ているだけでも「FFXV」らしさを実感できる。炎や電撃の魔法の表現も見どころだが、レギスの放つ「ファントムソード」は特に格好良いので注目だ。
またニックスを含む「王の剣」はあくまで仮初めの魔法使いだという設定も泣かせる。ニックスは確かに戦闘能力は高いが、それも王家の魔力があってこそ。「FFXV」世界全体から見ればただの兵士の立ち位置であり、巨大な敵に打ち勝つ能力を備えているわけではない。だがそんなニックスが、力不足を実感しながらも自身の役目に身を投じていく姿は心打たれるものがある。
全ては“未来の王”のために――。つまり本作は、ノクティスへと希望を繋ぐ物語だ。「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」を鑑賞しておくことで、ノクティスを操作する「FFXV」への思い入れがグッと増すことだろう。「FFXV」をプレイするという方、本作も必見の作品だ。
©2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.