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「ReCore」、稲船敬二氏がコアボットのカスタマイズ要素を紹介
帽子やメガネ、翼、ミラーボールなど、ヘンテコパーツ盛りだくさん!
2016年8月20日 23:16
Microsoftが推進する「Xbox Play Anywhere」の最初の対応タイトルとしていよいよ9月15日の発売が予定されている「ReCore」。Xbox One版、Windows 10版のいずれかのダウンロード版を購入することで両方のバージョンでプレイ可能になる。ゲームファンがどのような反応を見せるのか非常に楽しみだ。
「ReCore」は、ご存じの通り、日本のゲームクリエイター稲船敬二氏をプロデューサーに、「メトロイドプライム」等を手がけたアクションゲームを得意とする米Armatureが主体となって開発されているアクションゲーム。ゲームとしては完全に北米産のゲームだが、ゲームのテイストには、稲船氏がこだわっている日本らしさを盛り込み、和洋折衷の魅力が詰まった作品となっている。
稲船氏によれば、本来はArmatureのディレクターがgamescomに参加する予定だったものの、まだマスターアップが終わっていないということで、Microsoftのプロダクトマネージャーと稲船敬二氏でプレゼンテーションが進められた。
今回のデモでは、実機でゲームの序盤シーンを見ることができた。プレゼンのほとんどの時間を費やしたのは、主人公ジュール・アダムスのパートナーとなるロボット「コアボット(Corebot)」のカスタマイズ要素について。稲船氏は、「ReCore」の発表以来、コアボットのカスタマイズ性の高さがゲームの魅力になっていることを語ってきたが、ようやく具体的な情報が公開された。
このゲームでは、意外なことに主人公は成長しない。自身が手にする武器とコアボットのカスタマイズによって強化を図っていく。
コアボットのカスタマイズは、ベース基地の「ワークベンチ」で行なうことができる。コアボットはフレーム、コア、パーツの3つの要素で構成されており、基本的にはイヌ型の「MACK」、ゴリラ型の「DUNCAN」、クモ型の「SETH」の各フレームに、コアとパーツを組み合わせてコアボットをデザインしていく。
コアはコアボットの人格そのもので、これによって性格や行動パターンが決まる。パーツは、RPGで言うところの武器や防具であり、物語を進めることによって入手できるブループリントから開発を行なうことで入手することができる。ちなみにフレームも、コアも5つのスロットがあり、何らかの方法であと2つずつ増やすことができるようだ。
コアボットの基本デザインがイヌ、ゴリラ、クモになっているところはいかにも稲船氏らしい味付けだが、パーツデザインはもっとも稲船氏らしかった。イヌ型のMACKにサングラスを付け、帽子を被せたり、カラスのようなかぶり物や背中に白い絵で描いたような翼、背中中央にミラーボールを載せたりなど、「ReCore」のイメージが一変するほどのユニークなパーツが次から次に紹介され、稲船氏がニヤニヤしながら見ていたのが印象的だった。
武器には青、赤、黄色の属性値が個別に設定されており、特定の属性値に特化してもいいし、純粋に見た目や性能にこだわっても良しと、かなり自由度が高くなっており、回りに見せびらかしたくなる個性に満ちあふれている。
コアはフレームにあらかじめ装着されているものだが、取り外して入れ替えることも可能。これによりゴリラ型なのに、臆病な行動になったり、クモ型なのにガンガン突進していくような性格に変わったりするという。このコア自身を強化することも可能で、ベースレベルのような性格となっている。
カスタマイズが終わった後は、主人公一行は砂丘のフィールドに姿を現わした。旅に持ち歩けるコアボットは2体までで、バトルに参加させられるのは1体まで、全部持ち歩けないのがポイントで、ステージに性質や好みに応じて適宜入れ替えながら冒険を続けていく事になる。
ここで稲船氏は、メディア陣の先手を打って、「このゲームはオープンワールドですかとよく聞かれますが、そうではありません」と回答。基本的には一定エリアの中を冒険し、謎を解いてストーリーを追っていくゲームとなるようだ。ただ、デモでも砂丘を歩き回ってボスのようなモンスターを登場させて撃破して報酬を獲得したり、コアボットの力を借りて小高い岩の上までよじ登って宝箱から報酬を得たりなど、オープンワールドっぽいゲーム性にはなっており、実際、寄り道用のサブダンジョンなども用意しており、パーツ集めを目的とした探索も十分楽しめるという。ゲームのボリュームとしてはだいたい8時間から10時間程度だが、寄り道を楽しむことによってプレイ時間は何倍にも膨らむようだ。
なお、ストーリーについて、彼女は最後まで唯一の人類なのか、つまり他の人間キャラクターは登場しないのかという質問については、「ストーリーについて、語れるところと語れないところがあるが、そこを語ってしまうと核心を突いてしまうので、今はひとりです(笑)」と苦笑しながら回答。ストーリー面も注目したい作品と言えそうだ。