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「バトルフィールド1」で第一次世界大戦の戦いを感じてきた

「BF4」プロゲーマーDustelBox選手にその手応えを聞いた

8月17日~21日開催

会場:Koln Messe

 今年5月の発表以来、話題を集めているElectronic ArtsのFPS「バトルフィールド1」のオープンβが8月31日に決定した。gamescomでは、OBTで実装される「シナイ砂漠」マップで、英軍を主体とした連合軍と、オスマン帝国を主体とした同盟軍の戦いを堪能することができたのでインプレッションをお届けしたい。なお、EAに招かれて「バトルフィールド1」を試遊していたDetonatioN所属のプロゲーマーDustelBox選手にもプレイ後の感想を聞くことができたので合わせてご紹介したい。

【バトルフィールド 1 公式Gamescomトレーラー】

Electronic Artsブース
ブースにはMark Iのレプリカが
ゲームに登場するMark I。現代戦車より巨大な陸上戦艦だ

 上記gamescomトレーラーで描かれているシナイ砂漠は、最大64人対戦に対応したマップで、砂嵐が吹き荒ぶ広大な砂漠地帯に、英国が誇る世界初の戦車Mark 1をはじめ、複葉機、装甲列車、騎兵、重装甲のマシンガン兵などが入り交じる独特の戦場となっている。ちなみに砂嵐は常時吹いているわけではなく、「BF1」独自のダイナミックウェザーシステムにより、ランダムで吹いてくる。砂嵐の発生によりスナイパーライフルを使った遠距離攻撃は難しくなり、騎兵や装甲車による突撃が大きな効果を発揮するようになる。

 Mark 1を擁する英軍に対して、オスマン軍にはサーベルを手にした騎兵や、中世の甲冑のような重武装をした警戒兵などがいて、両陣営で微妙に兵装が異なる。ちなみに火炎放射器兵、警戒兵、対戦車兵は、エリート兵科と呼ばれ、戦車や戦闘機と同様に、アイテムを獲得することでクラスチェンジする。

 そのほかWWIらしい武器としてはガスグレネードがある。素早くガスマスクを被ることで被害を最小限に留められるが、スナイパーライフルを構えたままだとガスマスクを装着できなかったり、警戒兵は厚いアーマーを装備している代わりにガスマスクを未装備でそこが弱点になっているなど、細かいところがこだわっている。また、リスポーンポイントによって、戦車や戦闘機が選べるようになっており、タイミングが合えばそれら兵器に搭乗することができる。

 とにかく戦場が広いので、輸送車や装甲車に乗って素早く移動しながら敵を見つけていく展開となるが、どんなに気をつけていても、複葉機の爆撃や戦車の主砲に狙われるとひとたまりもなくやられてしまうのはいかにも「バトルフィールド」らしい。相変わらず危険を未然に察知する戦場の嗅覚のようなものを必要とされるゲームだ。

 ゲームの後半にはトレーラーにも搭乗している装甲列車ベヒーモスが戦場に現われ、戦場を引っかき回していく。ベヒーモスは堅い装甲に強力な主砲を装備し、あのMark 1ですらひとたまりもない。物陰から対戦車ライフルで狙うか、複葉機で爆撃するぐらいしか対抗手段がなさそうだが、しっかり第一次世界大戦を感じさせながら、それでいて「バトルフィールド」らしさは損なわないという抜群のチューニングで好印象を持った。

 今回は64人のコンクエストと、24人のラッシュの都合2回しかプレイできなかったため、歩兵による銃撃戦と、Mark 1による砲撃ぐらいしかまともに戦えておらず、装甲列車に乗り込んで迎え撃ったり、複葉機で爆撃したり、騎兵になって敵陣に突っ込んだりといったギミックはOBTまでお預けとなってしまったが、「バトルフィールド」シリーズ最新作として会心の作品となりそうな「バトルフィールド1」、OBT開始が非常に楽しみだ。

【スクリーンショット】

プロゲーマーDustelBox選手に「バトルフィールド1」の魅力を聞く

「バトルフィールド1」試遊のためにgamescomに参加していたDustelBox選手
真剣にプレイするDustelBox選手。手前で見守っているのは同行していたDetonatioNオーナーの梅崎伸幸氏
歩兵戦ばかり手触りを確かめるようにプレイしていた

 64人のコンクエストを一緒にプレイしたDetonatioN所属のプロゲーマーDustelBox選手に、試遊終了直後に遊んでみた感想を聞いてみた。DustelBox選手は「バトルフィールド4」や「オーバーウォッチ」などFPSをメインに活動しており、その知名度と実力を買われてgamescomに招待されたプロゲーマーのひとり。プロゲーマーとして「バトルフィールド1」に参戦するかどうかについてはまだ明言しなかったが、

――遊んでみた感想は?

DustelBox選手:良いですね。さらに時代が遡って第一次世界大戦になっているのですが、「バトルフィールド」シリーズの良さは継承しつつ、「バトルフィールド」らしさもあるし、e-Sportsを意識しているのかスピード感も増しています。

――「バトルフィールド1」のゲーム性の面で気に入った点は?

DustelBox選手:それはやはり近接戦闘です。銃剣で攻撃するというだけでなく、近接戦闘の機会そのものが多くなっています。

――「バトルフィールド4」と比較して戦いはどう変化しそうですか?

DustelBox選手:まだ1回やっただけなので見えてこないですね(笑)。e-Sportsでどのモードが採用されるかもわかりませんし、それによって大きく戦い方が変わってきますから。

――乗り物はどうでしたか?

DustelBox選手:今回はバギーしか乗れなくて、まだ戦車とか乗ってないんですが(笑)、ひとつ気づいたのは乗るモーションが変わっていましたね。これまでは一瞬で乗っていたんですが、乗り込むモーションと降りるモーションがリアルに表現されていて、乗り物にのるリスク、たとえば逃げる際に乗り物に乗るリスクが高まったと思いますね。

――Dustelboxさんは「バトルフィールド1」でどのように戦っていきたいですか?

DustelBox選手:そこはこれまで通り、歩兵にこだわって敵をバッタバッタとなぎ倒していきたいですね。

――使用クラスは?

DustelBox選手:主にアサルトとメディックになると思います。

――アサルトはわかりますが、メディックですか?

DustelBox選手:メディックは自分や味方の回復や蘇生もできるのでチームに貢献しつつ、さらに中距離でも戦えますから。

――「バトルフィールド1」でのプロシーンはどういった戦いになると思いますか?

DustelBox選手:「バトルフィールド4」までは5対5でしたが、まずそこがどうなるかですね。おそらく「バトルフィールド1」でも同じになると思いますが。

――「バトルフィールド1」に対する期待をお願いします。

DustelBox選手:まだ全体像は見えていませんが、今まで以上のクオリティで、さらに「バトルフィールド」らしさを全面に押し出したゲームになってくれることを期待しています。

――ありがとうございました。