「FFXIV: 新生エオルゼア」プロデューサー吉田直樹氏インタビュー（後編）

PS4版βテスト期間は1カ月前後を想定。PS4版の正式サービス開始は2014年3月頃か

PS4版のβテスト計画について語る吉田氏

Windows PC版、PS3版の際のβテストスケジュール。PS4版のβテストも複数のフェーズで実施される可能性があるようだ

――そのPS4版に関しては、前々から吉田さんが匂わせていたように、PS3版ユーザーに対して無償提供を発表しましたが、ユーザーからの反応はいかがでした？

吉田氏：ものすごく良かったと思います。海外からも昨日レポートがきていましたが、ものすごくポジティブです。安くはなるんだろうけれど1,000円や2,000円はかかるんだろうなと思っていた方たちも、すごくポジティブに捉えてくれているみたいで。未体験の方は、PS4版を待たず、ぜひPS3版で冒険をスタートして頂きたいです。

――2月22日から始まるPS4版のβテストについてですが、これはPC/PS3版のβテストフェーズ4のような“オープンテスト”と考えてもいいのでしょうか？

吉田氏：システムの安定度次第ですが、PS4を購入された方は基本誰でもご参加いただけるようにするつもりではいます。ただ、PS4を購入した人限定のクローズドβテストにするかどうかや、最初のテストをワイプありにするかどうかは、安定性を見て考えます。

――といいますと、PS4版のβテストは別サーバーを立ててテストするのですか？

吉田氏：そのつもりです。たぶん2週間くらいはそうしないと、なにか致命的なトラブルがあったときに、先行しているワールドに迷惑をかけるわけにはいかないので。それこそ「新生FFXIV」のβテストでやったように、まずは新規キャラクターから始めて頂いて、次のタイミングから皆さんのPS3版のキャラクターデータでテストできるという段階を踏んでテストしていく予定です。

――なるほど。PC版、PS3版のテストをくぐり抜けた後も、PS4版はまた改めてしっかりβテストを行なう方針ですか？

吉田氏：はい。システムの成熟度と、PS4固有のシステムバグがないかどうかを見てからでないといけないので。

――PS4版のサービス開始時期はいつごろ考えていますか？

吉田氏：プロデューサーとしては、βテスト開始から1カ月後くらいにしたいとは思っています。

――逆算すると、1カ月ぐらいはβテストをやると？

吉田氏：そうですね。

――βテストのキャラクターデータはそのまま正式サービスに引き継げますか？

吉田氏：途中からになると思いますが引き継げるようにしたいですね。先ほども言いましたように、初期にはシステム固有のバグがないとも限らないので、安全を期すために1回、例えば最初の2週間分はワイプしますとか。3週目からオープンβテストの状態で、その時点から作成したデータは引き継げる。「新生FFXIV」のオープンβテストと同じような流れを想定しています。

――PS4版のβテストにもいくつかのフェーズがあるかもしれない？

吉田氏：そうですね。それはもう少し開発が進んでから決めます。

――クライアントの価格についてはPS3版と同じと考えてもいいのでしょうか？

吉田氏：正直まだイメージがないのですが、そんなに変えるつもりはないです。同じゲームですしね。

――PS3版がかなり戦略的な価格設定でしたから、PS3版と同じということはPS4のパッケージタイトルの中では一番安くなりそうですね。

吉田氏：だったら、そこを目指そうかな？（笑）。僕らはあまりパッケージで儲けるみたいなことは考えていないので。

――あとはPS3版の発売の時にもお伺いしましたけれど、PS4版の同梱版みたいなものはないのですか？

吉田氏：たぶんPS4の資材が足りないと思います。

――そうですね。今回の場合は、日本の発売を遅らせたので、多少は現実味があるのかなと思ったのですが。

吉田氏：PS4は今のところ世界中見渡しても、同梱版や専用版について一切発表がないですよね。それを見ても分かるとおり、なかなか難しいんじゃないかと思いますね。