インタビュー

「FFXIV: 新生エオルゼア」プロデューサー吉田直樹氏インタビュー(後編)

待望のプレイステーション 4版の基本仕様について

待望のプレイステーション 4版の基本仕様について

PS4版についてはかなり仕様固めが進んでいるようだ
このPC版の最高設定が、PS4で動作するという

――そして本題のPS4版についてです。2014年2月22日にβテスト開始と発表されましたが、PS4版は、現在開発中のDirectX 11版がそのまま実装されるというイメージなのか、それとも今のPC版、DirectX 9版ですか?

吉田氏: 今のPC版です。

――PS4はDirectX 11に対応したハードですが、DirectX 11の機能は使わない?

吉田氏: 一部DirectX 11の機能は使いますけど、PC版のようにフルで対応というわけではないです。

――なるほど、現行のPC版のDirectX 9版をベースとして使うというイメージですか。

吉田氏: PS4カスタムなのでDirectX 9版をそのまま使うという考え方でもないですね。当然PS4のパイプラインに合わせて調整はするので。

――グラフィックスのクオリティはどのくらい期待していいですか?

吉田氏: 今のPC版の最高設定がそのまま動くと思っていただいて大丈夫だと思います。

――PS3版は720pの30フレーム固定ですが、PS4版は1080pの60フレーム表示で快適に遊べる?

吉田氏: はい。フレーム制限をあまりするつもりはないので。

――PS3版では、ほかにもメモリ制限から、表示キャラクター数に制限などもありますが、PS4版はそのあたりの制限もさらに緩くなる?

吉田氏: PC版を基準にします。

――なるほど、基本は現在のPC版がゲーム専用機で動いてしまうという感じですね?

吉田氏: そう思っていただければ大丈夫です。

――現在はPC版限定のキーボード・マウスモードも使えますか?

吉田氏: はい。メモリに余裕がありますし、そのつもりです。PS3版はゲームパッドモードしか使えませんが、PS4版では、PC版と同じようにゲームパッドモードとマウスキーボードモードが選べるようになります。

――それ以外にPS4は様々な付加機能があります。まずデュアルショック4にはタッチパッドがありますが、あれはPC版におけるマウス操作のようなイメージで使えるのですか?

吉田氏: はい。ターゲットと同じようなものだと思っていただければ。

――すでに実際にテストされて、行けそうだなという手応えは得られましたか?

吉田氏: そうですね。普通に使えます。すでに絵は出ているので、今まさにそのあたりをやっているところです。

――それからPS4の大きな特徴としてPS Vitaを使ったリモートプレイ。「新生FFXIV」のリモートプレイでどういったことが可能になりますか?

吉田氏: やはりモニターサイズが小さすぎて解像度が足りないので、そこをどうするか検討中です。たぶんチャットはウィンドウを最大に広げればできると思いますが、じゃあキーボードをどうするのと言う話になるので。それよりは、さっき話に出ましたが、寝転びながらずっと釣りをしていようとか、クラフトをしていようとか、ギャザリングをしていようという時にはリモートプレイで快適にプレイ出来るように仕上げていきたいですね。

――確認ですが、PS4のリモートプレイで、「新生FFXIV」のすべてのコンテンツが遊べる?

吉田氏: 一応そういう前提です。

――なるほど。表示周り、たとえば解像度はどうなるのですか?

吉田氏: PS Vitaの解像度(960×544ドット)のままで表示されるだけですよ。基本、レンダリングをPS Vitaへ飛ばすというだけなのでそのままですね。ただ、ボタンの絶対数が足りないので、裏のセンサー使ったりしないといけないのですがどう使おうかなと。

――PS Vita背面センサーをどう活用するつもりですか?

吉田氏: まだ確定してしませんが、こっちでこうタップしたらクロスホットバーをオンにするとか、いまそこを必死に仕様策定中です。

――ちょっと特殊な感じになるのですね。

吉田氏: ボタンが足りないので苦労はしています。それでも使いやすくするにはどうすればいいかと。

――しかしリモートプレイは夢が広がりますね。PS Vitaで極端に言えばダンジョンにも潜れるし、大迷宮バハムートにも行けると。しかも寝転んだ状態で(笑)。

吉田氏: 行けますけど、さすがに仲間に迷惑がかかると思いますよ(苦笑)。他のユーザーからは、今その人がリモートプレイでプレイしているとか確認できないですし、我々としても制限はできないのですが、バトルコンテンツまでは難しいと思いますね。

――PS Vitaのリモートプレイは無料で利用できるのですか?

吉田氏: もちろんです。PS Vita本体は必要になりますが。

――2月22日から始まるβテストではPS Vitaのリモートプレイも遊べるのですか?

吉田氏: その予定です。SCEさん全面協力のもとに頑張ってます!

――もう社内でPS Vitaを使ったテストは始まっているのですか?

吉田氏: まだです。SCEさんが、「大丈夫です。PS4のパフォーマンスを一切犠牲にする必要はないので、インターフェイスだけきっちり対応していただけば」と仰っていただけていますから!

――なるほど、まだそういうレベルなのですね(笑)。

吉田氏: 僕らのタスクとしては、まずPS4本体でゲームを動かすことが最優先です。デュアルショック4に対応したインターフェースの拡張をして、デバッグをして、リモートプレイをどこまでやるのというのは次のタスクです。SCE様との打ち合わせは毎週やってます。

――対外的にPS4版を公開するのはいつ頃になるのでしょうか?

吉田氏: 年内にパッチ2.1をリリースする予定なので、そのたぶん直前のプロデューサーレターLIVEとかで、「いよいよ数カ月後に迫ってきたPS4版ですが、今日ここでお披露目です!」みたいなことをやるかもしれないです。

――プロデューサレターLIVEの最中に、おもむろにPS Vitaを取り出して、リモートプレイのデモしたりするわけですか?

吉田氏: たぶん、それが一番わかりやすいと思いますね。でもPS4版は、「これPC版と区別がつかないよ」と言われて終わりな気がするので、どうしようかなと。

――コンパニオンアプリはリリースする予定はありますか?

吉田氏: 今のところそこまでは考えていないですね。そもそもモバイルアプリの「ライブラエオルゼア」がありますし、その拡張もしていかないといけないので。

――ライブラエオルゼア自体がコンパニオンアプリと言えますからね。あえて別物を用意する予定はないだろうと?

吉田氏: そうです。なぜならそれでしか体験できないものを用意するつもりはないからです。

――あとはPS4は動画シェアボタンがありますが、その対応はどうなりますか?

吉田氏: あれも単純にPS4のSDK側の機能で、シェアボタンを押せば動画が流せるというものなので、あとは対応待ちという感じです。

――スクウェア・エニックス側では特に動画のシェアについて、機能を制限したり、規制したりといったことはまったく考えていないと?

吉田氏: 「新生FFXIV」では動画も解禁しています。楽曲もサウンドトラックから全部皆さんが抜き出して使ってもいいですよ、というところまでやらせていただいています。動画に関しては、もともと僕が「FFXIV」を引き継いだときからそうするからって話をしていて、僕はそこで何かがあってもいいように権利の買い取りをさせていただいたりと準備はしっかりやってきましたので、むしろPS4のシェアボタンに一番対応しているのが「新生FFXIV」だと思います。

(中村聖司)