インタビュー

真の男なら「World of Tanks」をやるべき! Wargaming.net CEOインタビュー

日本の熱心なプレーヤーに感謝。「World of Warplanes」や「World of Warships」も順調に開発中

9月19日〜22日 開催(一般開催日:21日〜22日)

会場:幕張メッセ1ホール〜9ホール

入場料:
1,000円(中学生以上・前売)
1,200円(中学生以上・当日)
入場無料(小学生以下)

 今年「東京ゲームショウ」に初出展を果たしたウォーゲーミングジャパン。同社が提供しているオンライン戦車バトルゲーム「World of Tanks」のプレーヤーは世界で7,000万人を突破し、9月5日に正式サービスを開始した日本ではアニメ「ガールズ&パンツァー」とコラボするなどノッている会社だ。

 ウォーゲーミングジャパンの親会社であるWargaming.netでは他にも、フライトバトルゲーム「World of Warplanes」や、海戦バトルゲーム「World of Warships」の他にも「Xbox 360」版の「World of Tanks: Xbox 360 Edition」や、iOS/Android OS向けの「World of Tanks Blitz」や、ブラウザで遊べるカードゲーム「World of Tanks Generals」まで多彩なプラットフォーム向けに戦争をテーマにしたゲームを提供している。

 今回はその「Wargaming.net」のCEOのVictor Kislyi氏に、「World of Tanks」の日本正式サービスの手応えから、ゲーマー的に注目度の高い「World of Warplanes」、「World of Warships」の開発進度、そして同社のe-Sportsにかける思いまでざっくばらんに話してもらった。

「ガールズ&パンツァー」とのコラボは“Great”

「Wargaming.net」のCEOのVictor Kislyi氏

――本日はよろしくお願いします。9月5日に日本で正式サービスが開始しましたが手応えはいかがですか?

Victor Kislyi氏: アジアサーバーが用意される前から多くの日本のプレーヤーに北米サーバーで遊んでもらっていましたが、Pingが400を越えるような劣悪な環境で、ラグが酷かったにも関わらず熱心に遊んでいただいていたので、日本のプレーヤー向けに快適な環境を用意したいと考えていました。

 Wargaming.netは西洋の会社で、アジア、特に日本に投資するというのは簡単なことではないのですが、リスクを取って日本支社を立ち上げました。日本語の公式ホームページを公開してから急激に日本のプレーヤー数は伸びています。最終的に何人位になるかはわかりませんが、非常にポジティブなカーブを描いています。

 大変なことも色々ありますが、「ガールズ&パンツァー」のコラボを初め、これからも前向きに頑張っていきたいですね。

――「ガールズ&パンツァー」とのコラボの話を聞いた時どう思われましたか?

Victor氏: とても“Great”だと思いましたね。

――先ほど「ガールズ&パンツァー」の音声MODの公開が発表されましたが、スキンや機体の追加などのコラボレーションもありますか?

Victor氏: 熱心なユーザーが作ったスキンのMODというのが今でもありますが。確実にお約束はできないのですが、今後はオフィシャルに何かを用意したいと思っています。

――日本のタンクが追加されますが、日本のタンクの特徴を教えて下さい。

Victor氏: そうですね、“エキゾチック”です。また他のツリーに比べると種類が多くありません。他の国に比べ日本の戦車の情報が異常に少ないのでリサーチをするのが難しかったです。しかし今後は、実在しなかった試作型などの戦車も登場しますよ。

「World of Warplanes」、「World of Warships」ともに開発進度は順調

「World of Warplanes」や「World of Warships」といったタイトルの開発も順調に進んでいるという

――個別のタイトルについて伺います。今回「World of Tanks: Xbox 360 Edition」の試遊台が展開されていますが、日本向けのβテストや、正式サービスの日程は決まっていますか?

Victor氏: 実は、日本語のローカライズは完了しています。今はマイクロソフトと連携して、日本のユーザーが快適にプレイできるようにアジアにサーバーを設置できるように調整しています。今回の試遊台は北米サーバーに接続しています。

 現在、最終テストフェーズに入っているのですが、弊社にとっては初めてのコンソールゲームで、いつになるかはまだ言えません。

――PC版、「Xbox 360」版の違いを教えて下さい。

Victor氏: いくつか特徴的な点を紹介しますと、モニターの前に座ってプレイするPCと、リビングなどでテレビから離れてプレイするコンソール版ではプレーヤーと画面との距離が違うので、遠く離れて見てもわかりやすいようにインターフェイスの大きさやデザインが少し異なります。

 また新しいチャレンジとして爆発のエフェクトやサウンドを高クオリティにしました。

――例えば「1試合にかかる時間が短くなる」といったコンソール機向けのゲームバランスの調整は行なわれていますか?

Victor氏: 「World of Tanks」のプレーヤーが全世界で7,000万人もいるのはゲームバランスが非常に良くできているからだと思っています。ですので基本的な部分は変更していません。ただ一部戦車のアップグレードがシンプルになっている部分はあります。

――課金システムについてPC版から変更はありますか?

Victor氏: 基本プレイ無料で、アイテム課金というシステムは変わっていませんが、少しバランスを調整している部分はあります。「World of Tanks」はお金をかければ勝てる「Pay to Win」ではなく、無料でも勝てる「Free to Win」というコンセプトで制作しています。このコンセプトは変わりありません。

――気が早い話ですが、「Xbox One」や「プレイステーション 4」などの次世代機でも発売する予定はありますか?

Victor氏: 「Xbox 360」と独占契約を結んでいますので、今後絶対出ないとは言えませんが、現時点では予定していません。まずは本作に集中したいと考えています。

――「World of Warplanes」についても教えて下さい。現在北米などでβテスト中とのことですが、ゆくゆくは日本でも正式サービスされる予定でしょうか?

Victor氏: サービスインまでは様々なプロセスがあるのをご理解ください。まずはロシア、ヨーロッパ、北米で正式サービスを開始して、バランス調整や、バグを潰していきます。

 そこからローカライズしたり、日本語のポータルサイトを作ったり、マーケティングやサポートの体制を整える必要もあります。そういったステップが必要になるので、あくまでも目安ですがロシアや北米のリリースの3、4カ月後位とお考えください。

――「World of Warships」について伺います。まだプレイアブルな状態で公開されていないのですが、開発進度を教えて下さい。

Victor氏: Wargaming.netは世界中に16の拠点があり、2,200名の従業員がいます。今は彼らがテストしてバグなどを潰している段階です。

 また我々は並行して新たなチャレンジに挑戦しています。それは「World of Tanks」、「World of Warplanes」、「World of Warships」でアカウントを統合する試みです。例えば「World of Tanks」で獲得したゲーム内マネーを「World of Warplanes」で使うといったことができるように今開発を進めています。

――「World of Tanks」の様に両タイトルがコンソールに移植する予定はありますか?

Victor氏: 先程も申し上げたように、「World of Tanks: Xbox 360 Edition」は我々にとって初のコンソールタイトルで、この作品に集中しています。今のところコンソール向けの別タイトルの開発はしていません。

ロシアでは5,000以上のチームがしのぎを削る。「World of Tanks」の大会について

日本戦車の実装も決まった「World of Tanks」。今後さらに日本で盛り上がることを期待したい

――「World of Tanks」の大会について伺います。先日日本で「World of Tanks」の予選大会が開催されましたが、何名くらいの参加がありましたか?

Victor氏: 約100名程度です。そこで予選を勝ち抜いた2チームが「東京ゲームショウ2013」で開催される決勝戦に駒を勧めました。

――海外だとどの位の規模でしょうか?

Victor氏: 最も規模が大きいロシアでは5,000以上のチームがあります。その中でサッカーの様に「ゴールドリーグ」、「シルバーリーグ」、「ブロンズリーグ」と3つのリーグに分かれていて、勝ち抜くと上位のリーグに昇進することができます。

 ゴールドリーグに所属できるのは16チームで、この16チームには全てスポンサーがついています。

――Wargaming.netがここまでe-Sportsに力を入れる理由はなぜでしょうか?

Victor氏: これは、なんとなくクールだからやっているというわけではありません。会社のビジョンとして、将来e-Sportsは今のサッカーや野球みたいなスポーツと同じ様な扱いになると考えているからです。

――最後に日本のプレーヤーにメッセージをお願いします。

Victor氏: 正式サービスが始まったのでやっと言えます。まずは日本のプレーヤーに感謝の気持ちを伝えたいです。これまでは北米のサーバーでラグがあったりと決して快適な環境ではない中、沢山の方に遊んでいただいて、国際大会に出場するようなチームもありました。日本サービスが始まって、良い接続環境が用意されたのでこれから日本のチームが目立っていくと思います。

 「World of Tanks」はアニメ調のキャラクターが登場するファンタジーな世界観のゲームではありません。ですが、今回ようやく日本戦車の実装が発表されたので真の男なら「World of Tanks」をプレイするべきでしょう。そして、「ガールズ&パンツァー」も見てください(笑)。

――ありがとうございました。

(八橋亜機)