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格ゲーパッド史上最高のコスパとカスタマイズ性!パッドユーザー超注目のGRAPHT「Omni 6 for PC」レビュー

価格は奇跡の5,980円!この価格で欲しい機能がすべて揃っている

【Omni 6 for PC】
10月16日発売予定
価格:5,980円

 「ストリートファイター6」のブームをきっかけに、近年では様々なメーカーから格闘ゲーム用のデバイスがリリースされている。

 アーケードスティックやレバーレスコントローラーは種類がかなり多く、自分に合ったデバイスを選択して格闘ゲームを快適に楽しめる素晴らしい時代が来ている。

 しかし、格闘ゲーム用デバイスの中でパッドは現状それほど充実しておらず、格闘ゲームに特化した天面6ボタンのパッドに至っては本当に数えられる程度しか存在しない。

 そんな中、今年の5月に行われたEVO Japan 2026のGRAPHTブースにて新たな6ボタンパッド出展されていた。それが今回紹介する10月16日発売予定のPC用格闘ゲームパッド「Omni 6 for PC」である。

 アーケードスティックやレバーレスコントローラーと比べてカスタマイズ性の低いパッドに革命を起こした設計となっており、方向キーとアナログスティックの付け替えや天面のフェイスパネルが交換可能だったりと、プレーヤーに合わせたカスタマイズができる非常に魅力的なパッドとなっている。

 筆者も発表から気になっていた「Omni 6 for PC」を今回先行で触る機会を得た。本デバイスのカスタマイズ性や使用感など、パッドユーザーが気になるポイントをじっくり紹介していきたい。

方向キーだけじゃない! スティックも格ゲーに最適化された「Omni 6 for PC」の特徴&機能に迫る!

 「Omni 6 for PC」の外観から見ていこう。ケーブル一体型のコントローラーで、差込は一般的なUSB Type-A。本体はそれほど小型という訳ではなく、しっかりとしたサイズ感はあるものの重さは約170g。PCでよく使われるデュアルセンスは約280g、Xboxコントローラーが約240gと比較するとかなり軽量な作りになっている。

 本パッドは発売日に「Limit Break」、「Frosted Black」、「Frosted Red」、「 Frosted Purple」、「Frosted White」の5つのカラーバリエーションを同時リリースという、まるで昔の携帯ゲーム機のような心躍る売り方だ。そして本体カラーもかつてのボーイたちにぶっ刺さる、中の基板が丸見えのスケルトンカラー。平成感が漂っていてとても良い味が出ている。

「Omni 6 for PC」の表面と裏面
カラーバリエーションが豊かで惹かれるものがある

 天面部分を見ていこう。格闘ゲームに特化した天面6ボタンを採用しており、ボタンにはKailh製のメカニカルスイッチが使用されている。

 このスイッチはゲーミングキーボードやレバーレスコントローラーなどにも使われていて、耐久性が高く、高速かつダイレクトな押し心地が感じられるゲーム向きのスイッチとなっている。

 本体上部のボタンは右が「LB」と「LT」、左が「LSB」と「RSB」のボタンが備わっている。ボタンの面積が広くかなり押しやすい。ボタンのスイッチは天面と同じスイッチが使われている。

カチカチとクリック感が強く押し心地が良い
LSとRSの切り替えもできる

 オフラインの対戦や大会で押してしまうとまずいメニュー周りのボタンは非常に小さく、そのうえ、そこそこの力を入れないと入力されない固さになっている。誤って触れて誤動作してしまうことが無いようしっかりと計算された設計になっているので、ロック機能などが無くても安心だ。

メニューなどのボタンは結構固く、故意に押さない限りは入力されることは無さそうだ

 グリップ部分はかなり細身になっており、軽い力でもしっかりと握り込める設計になっている。そしてグリップ部分は金型によるシボ加工が施されていて滑り止めの機能が備わっているのも良い。

握りやすい細身のグリップ。滑り止めが効いているのもポイントが高い

 次にパッドの命ともいえる方向キーはメンブレン方式を採用し、デフォルトでは十字型のものが装着されている。その他に付け替え用の方向キーアタッチメントが付属されており、十字のガイドが入った十字+丸形のタイプと、気持ち程度の薄い十字ラインが入った丸型の計3タイプが用意されている。プレーヤーの好みに合わせて方向キーを選択できるのはパッドユーザーにとって非常に嬉しいポイントである。

アタッチメントは3種類あり、好みで使い分けられるのも素晴らしい

 近年の格ゲーパッドプレーヤーで意外にも見かけるのはスティック操作のプレーヤーだ。「Omni 6 for PC」はそんなスティック勢にも向けたパッドとなっており、入力の高速応答とドリフトを抑制したK-SILVER製のTMRジョイスティックを使用している。

 さらに、背の高さが違う2種類のスティックと、スティックの周囲を囲むガイドが八角のものと円形の2種類の付け替えパーツが用意されている。十字キー派に比べてスティック派はかなり少数なだけに、それほどスティックに力を入れていないパッドも多い中、本パッドは十字キーとスティックの両方に本気で注力しているのを感じられる。

初期の八角ガイド
付け替え用のスティックとリングが付属。スティック派のプレーヤーも注目だ

方向キーにスティック、さらにはフェイスパネルまで! 自分好みに思う存分カスタマイズできる

 ここからは「Omni 6 for PC」の最大の売りであるカスタマイズをいろいろ試していきたいと思う。まず方向キーから。デフォルトの十字型のアタッチメントを外すには、左右に空いている小さな穴にツメを引っかけて起こせば簡単に外すことができる。

 そして、新しいアタッチメントを付ける際は、アタッチメント裏の突起と本体側の穴の向きを合わせてカチッと音が鳴るまで押し込むだけで簡単に装着可能。外すのにそれほど力を必要としないながらもカッチリとアタッチメントがはまるので、どれだけ激しい操作でプレイしていても外れるということは1度も無かった。

十字アタッチメントの左右から持ち上げれば簡単に外せる
アタッチメントの裏を確認して突起と穴が合うように取り付ける

 次にスティック周りのカスタムをしていく。スティックの付け替え自体は非常に簡単で、スティック部分をただ引っ張るだけで外すことができる。方向キーのアタッチメント同様にカチッと固定されるので思いがけない場面で外れるという心配も無さそうだ。

引っ張るだけでこちらも簡単に外せる
付けるときはカチッと鳴るまで押し込むだけ

 スティックリングの付け替えのやり方だが、リングを外すにはまず天面のフェイスパネルを外す必要がある。外し方は本体横にある窪みにツメを引っかけて開いていく。初めて外すときはプラスチック製のフェイスパネルが破損しないかちょっと怖かったが、実際にやってみるとそれほど壊れやすそうな部分なども無さそうだったので臆せずある程度の力を入れて外そう。

側面の小さな窪みにツメを入れて引っ張る
フェイスパネルを外した状態

 フェイスパネルを外したら、内側からリング部分を押し込んで外していく。スティックリングはしっかり装着されているのもあって結構固いが、これを外せれば八角と円形の好きなスティックガイドでプレイできる。

スティックリングを外すのは結構力がいる
リングを付ける場合は表面から押し込む

 本パッドは機能面だけではなく、見た目のカスタマイズで個性を出すこともできる。別売りで5色のフェイスパネルが用意されており、付け替えて楽しむことができる。ラインナップ自体は本体カラーと同じだが、前面と背面で異なるカラーの組み合わせで自分だけのオリジナル仕様にできるのも非常に面白い。

フェイスパネルを別の物にするだけで、雰囲気がガラリと変わる

 さらに「ストリートファイター 6(以下、スト6)」とのコラボレーションモデルのフェイスパネルもあり。イラストレーターのぺたん氏がジェイミーと豪鬼のSA3の瞬間を描いた「SF6 Special Movesジェイミー」、「豪鬼 Art by ぺたん」。ショート漫画「がんばれ!ジュリちゃん」でお馴染みのイラストレーター・観虐氏が描く「SF6 YEAR 3 Art by 観虐」。そして「がんばれジュリちゃん」モデルの全4種が12月10日に発売予定。これを使えばよりオシャレに「Omni 6 for PC」を彩ることができる。

 これまでパッドといえば機能面のカスタマイズや見た目で個性を出すのが難しく、他デバイスの様な自分だけの唯一無二のオリジナルデバイス感を出せないでいた。そんなパッド界の常識を変えた「Omni 6 for PC」は、まさに革命的デバイスといえるだろう。今後も様々なコラボモデルのフェイスパネルがリリースされることにも期待したいところだ。

豪鬼 Art by ぺたん
SF6 Special Movesジェイミー
SF6 YEAR 3 Art by 観虐
がんばれジュリちゃん
コラボフェイスパネルを装着。イラストがあるとかなり華やかになる

「スト6」をプレイして「Omni 6 for PC」の使い心地と使用感をチェック!

 ここからは「スト6」で「Omni 6 for PC」を使っていき、その使用感をお伝えしていこう。

 まず初めにパッドを握ったときの感想だが、細身のグリップのおかげで手が小さい人でもとにかく深く握り込むことができ、天面のボタンはもちろん、上部のLRボタンやスティックにいたるまで無理なく指が届く設計となっている。

 コンボをする際は結構激しい入力で操作をしているので、グリップが太過ぎたり短すぎると操作中に誤って手からパッドを落としそうになったりもするが、そういった心配を一切感じさせない安定性を感じた。

細身のグリップが機能していて、がっしりとホールドできる
端のボタンや上部のLRボタンも楽々届く

 「スト6」は格闘ゲームの中でも使用するボタンが多いタイトルなので、パッドユーザーにとってはこの天面6ボタンが非常に助かる。

 天面4ボタンのオーソドックスなパッドだとボタン数の関係上同時押しボタンなどを設定する余裕が無いので自力で同時押しを頑張らなければいけないのだが、天面6ボタンならボタン数に余裕があるので、PとKの同時押しのODボタンや投げボタンが割り当てられるのでかなりのアドバンテージが得られる。

同時押しボタンを作っておけば、ODが絶対にミスらないので便利

 ボタンはクリック感のあるメカニカルスイッチなので、しっかりとした入力感を指先で感じることができる。ストロークも非常に短く、ボタンを押したら即反応してくれるのも素晴らしい。

 反応速度に優れているのはボタンのストロークだけではなく、ポーリングレートは1000Hzに対応しており、ボタンを押してからゲームへ入力が伝わるまでの遅延を抑えスムーズに反応してくれるのだ。ドライブインパクトやドライブパリィといった瞬間的に素早くボタンを押さなければいけない場面でも心強い性能だ。

反応の速さが活き、心なしかインパクト返しの成功率も高い――ような気がした

 続いては気になる方向キーだが、3種類のアタッチメントの中からまずはデフォルトの十字型でキャラクターを動かしてみた。一見固そうな見た目であるが、実際に操作してみる方向キーがメンブレン方式となっているので押し心地が柔らかく、長時間プレイしていても指への負担はそれほど感じなかった。

 そして十字型で気になるところは、おそらく“斜め入力抜け問題”だろう。アタッチメントが数種類ある分、仮に十字は斜めが入り難くてもしょうがないと正直思っていたのだが、実戦でいろいろなコマンドを試しても特に抜けることが無く、早いスライド入力で半回転の必殺技コマンドを試しても抜けることなく安定して出すことができた。

方向キーは柔らかく、斜めなどの入力もしっかり入るのは素晴らしい
前後移動も楽々
必殺技コマンドもミスなく出て快適だ

 次に十字+丸形のアタッチメントを使用してみた。形状が円形になっていることもあり、先の十字よりもしっかりと斜めが入っている感覚が指先にダイレクトに伝わる。そのおかげもあって細かな歩きガードなどの動きがやりやすく感じた。スライドによるコマンド入力をした際の感覚もこちらの方が個人的には好みであった。

歩きとガードの切り替えがかなりやりやすい
複雑なコンボも安定して出せたのには感動した

 最後に丸形のアタッチメントだが、方向のガイドがほとんど無いため必殺技コマンドを入力する際に引っ掛かりが無く、もっともスムーズにスライド入力ができるのが強み。

 この丸形が一番合っているキャラクターはザンギエフやリリーといった1回転コマンドを持つキャラクターだろう。特にザンギエフのSA3は2回転コマンドという入力難易度の高い必殺技コマンドなのだが、それが驚くほど簡単に出すことができて感動した。1回転の投げキャラを使っている人には激推しのアタッチメントである。

 あと、これは補足だが、丸型の2つのアタッチメントは十字よりも幅が広いので入力の仕方次第ではスティックに指が当たってしまうので、そういった場合はスティックを外して付属のガードカバーを装着すると誤動作を防いでくれて快適になる。

1回転などのキャラクターには最適なアタッチメントだ
カバーを付けることで物理的にスティックに触れなくなるので、スティックを使わない人はすぐにカバーを付けて良いだろう

 本パッドにはK-SILVER製のTMRTMRセンサーにより高精度の操作性と耐久性を誇るアナログスティックが備わっている。普段は方向キーオンリーでプレイしているが、スティックにもかなり力が入れられているようなので試してみた。

 まずは八角ガイド付きでプレイした。触る前はスティック操作は必殺技コマンドなどが安定しなさそうだと正直思っていたが八角ガイドが想像以上に良い仕事をしていた。上下左右はもちろん、斜めの入力までしっかりと入力の手応えがあり、必殺技やコンボまで難なく繰り出すことができた。あと、スティックでプレイしてみての発見は、SA入力が方向キーよりも圧倒的に速い速度で入力できる。この点はスティックの強みをすごく感じた。

 PlayStation 5の純正パッドのDualSenseなどと同様の丸形ガイドも使ってみたが、丸型ガイドはスティックを動かした際に引っ掛かりが全く無く、正直を言うと必殺技コマンドの入力が難しく感じた。DualSenseでプレイしているプロゲーマーもたくさんいるので、どちらのガイドの方が優れているという話ではなくこれは完全に好みの話である。

 好みの話ついでに交換用のスティックの話もすると、ショートタイプとロングタイプではやはりショートタイプの方が安定性が高いように感じた。

八角ガイドと円形ガイド。使いやすい方を選択できる

 今回「Omni 6 for PC」をじっくり触って感じた正直な感想は、ここまでの性能のパッドを5,980円という価格でよく売ろうと思ったなと正気を疑った。

 格ゲーデバイスの中では比較的安価なパッドだが、それでも近年は価格も高騰してどこのメーカーも結構な値段になっており、カスタマイズ性があるパッドに至っては価格が1万円を超えるのは当たり前の世界である。それを本パッドはありえないほどのカスタマイズ機能を持ちながらもまさかの5,980円という価格に抑えているのは、もはやイリュージョンである。

 しかも今の状態がこのパッドの完成形ではなく、今後もカスタムパーツを随時発売していく予定とのことでまだまだカスタムの幅が広がり、さらに進化していくようだ。

 「Omni 6 for PC」という商品名の通りPC専用のパッドではあるのだが、別売りのコンバーターを噛ませればPlayStation 5でも動くのが確認できたので大会などでも問題無く使える。

 この先も無限の可能性を秘めている「Omni 6 for PC」。この価格であればパッドユーザーはとりあえず1台マストで持っておいて絶対に損はないハズだ。