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【あっぷアリーナ!プレゼンツ】緑化シミュレーション「みどりのほしぼし」レビュー

撃つ手触り、広がる緑、静かなBGM。五感ごと癒やしてくれる緑化シミュレーション

【あっぷアリーナ!版「みどりのほしぼし」】
7月22日配信開始(iOS版)
基本プレイ無料
Android版は後日リリース予定

 「みどりのほしぼし」は、企画魂が開発したスマートフォン向け緑化シミュレーションゲームだ。Google Play/App Storeにて2016年9月にリリースされた本作は、前作「みどりのほし」の続編にあたり、シリーズ累計で全世界1,200万ダウンロードを突破している。プレイヤーは宇宙を旅しながら、荒れ果てたほしぼしを緑化していく、独特の世界観を持つ作品である。

 今回、この作品を紹介するきっかけとなったのは、2026年3月31日にサービスを開始した発見型アプリストア「あっぷアリーナ!」だ。「あっぷアリーナ!」は、BBSSがポルトガルのAptoideとの提携により運営する、ゲームに特化した新しいアプリストアである。従来のダウンロード数至上主義のランキングから脱却し、ユーザーが本当に面白いと感じるゲームに出会える「発見型プラットフォーム」として運営されている。

 その「あっぷアリーナ!」から「名作なのでぜひプレイしてほしい!」と連絡をいただいたのが本作「みどりのほしぼし」だった。正直に言えば、連絡をもらうまで筆者は本作の存在を知らなかった。スマホアプリは継続的に何作かプレイしているが、それこそランキング上位にあるメジャーなタイトルが中心で、名作インディーのようなタイトルにはほとんど触れてこなかった。

 だが、実際に「みどりのほしぼし」をプレイしてみると、これがただの「ゆるいカジュアルゲーム」ではない、しっかりとした魅力を持っていた。本稿では、その魅力をお伝えしていきたい。

【みどりのほしぼし トレイラー】

彗星を砕き、ほしを緑にする。シンプルだが止められないゲームサイクル

 「みどりのほしぼし」の基本的な遊び方は、とてもシンプルだ。画面中央に配置された「リユース砲」をタップして弾を撃ち、宇宙を飛び交う彗星を分解する。分解した彗星からはガラクタやエネルギーが飛び散り、それを回収すると「E」というポイントが獲得できる。それを惑星に注ぎ込むことで、少しずつ緑化が進んでいく。これがコアとなるゲームサイクルである。

 「E」ポイントは、緑化のためだけではなく、砲台や設備のアップグレードにも使用できる。ポイントの収集容量や彗星の発見速度を強化するなど、設備をアップグレードすると、効率よくポイントを集められ、緑化がさらに効率的に進んでいくのだ。そして、惑星の緑化が100%に達すると次の惑星へと移動する。

 彗星を分解し、設備をアップグレードし、効率よく緑化を進めていく。そして緑化が終わると次の惑星へ。このループが本作の基本的な遊び方になる。

 「リユース砲」の操作は画面をタップ、もしくは長押しするだけ。砲台の種類はいくつかあり、バルカン砲という連射ができるスタンダードなものから、誘導ができるミサイルや、彗星を貫通するビームレーザーなど、さまざまな砲台がある。

使える砲台の種類はいくつかある。自分の好みにあわせて選択するのがオススメだ

 同時に使える砲台は1種類なので、細かな狙いを定めずに彗星を破壊したい時はミサイル、一直線にまとめて破壊したい時はビームレーザーなど、プレイスタイルにあわせてどの砲台を使うかを選択するのが良い。

 筆者はスタンダードなバルカン砲をメインに使うスタイルがお気に入りだ。連射ができるため、弾を撃つこと自体の爽快感もあり、彗星が破壊されるエフェクトが入ると気持ちよさが重なって、つい長押しし続けてしまう中毒性があった。

 また、2つの砲台の特徴を組み合わせて新しい砲台を作る「ミックス」というシステムもある。例えば、ミサイルが持つ「弾が誘導する特徴」や、レーザーが持つ「弾が貫通する特徴」を、別の砲台に付与できる。

 ミックスを使用するためには彗星からたまに入手できる「ミキサーマテリアル」が必要なので、1つの惑星で何種類も作って切り替えるというのは難しい。また、ミックスするためには時間がかかるので、そういう意味でも現実的には、1惑星につき1種類のミックスというところだろうか。

画面を長押ししてしまう中毒性がある

目から耳から癒される。素朴ながら美しい世界観

 緑化のプロセスも見ていて飽きない。少しずつ、惑星の荒れた地表が緑に変わっていく様子は、まるで観葉植物が芽吹くのを眺めているかのようだ。ドット絵で描かれた惑星のグラフィックは素朴ながら美しく、緑化が完了したときの達成感は大きい。

 本作のキャッチコピーは「ほしぼしに『みどり』を、ひとびとに『いやし』を」。その言葉通り、ゲーム全体を通じて漂う空気感は非常に穏やかだ。美しいBGMと流れ星が行き交う宇宙空間、そしてどこかとぼけた宇宙人たちが、プレイヤーの心をそっとほぐしてくれる。

じんわりと緑化していく惑星。このグラフィックが癒やしになる

 また、ゲーム内の広告表示にも世界観を崩さない演出が施されている点も評価したい。分解した彗星の中から、CDやカセットテープといったアイテムが手に入ることがあるのだが、それを再生すると動画広告が流れる仕組みになっている。動画広告を視聴する際、宇宙人たちがUFOのモニターの前に集まり、ポップコーン片手に“映像”を鑑賞するという演出が挟まれるのだ。広告というプレイヤーにとって煩わしくなりがちな要素を、ゲーム内のストーリーに自然に溶け込ませるこのセンスは見事だ。

動画広告を見に来る宇宙人たちも可愛くて面白い

 「みどりのほしぼし」のビジュアル面を支えているのは、温かみのあるドット絵だ。前作「みどりのほし」から引き継がれたこのアートスタイルは、続編でさらにパワーアップしている。星の種類が大幅に増え、それぞれに異なる地形や色彩が用意されている。緑化前と緑化後で表情がガラッと変わる惑星のビジュアルは、コレクション欲を強く刺激する。

 宇宙空間の表現も美しい。流れ星がきらめき、背景にはほかの惑星が浮かぶ。スマートフォンの小さな画面の中に、ひとつの「宇宙の箱庭」が広がっているような感覚を味わえる。この感覚も、本作が提供してくれる癒やし要素のひとつだと感じた。

図鑑要素もあり、集めた要素を見返すこともできる。ちょっとしたコメントも面白い

 「みどりのほしぼし」は、2016年のリリースからすでに10年近くが経過している。シリーズ累計1,200万ダウンロードという数字を積み上げてきた事実は、この作品が持つ普遍的な魅力の証だろう。

 操作が忙しいアクションゲームも楽しいし、派手な演出が画面いっぱいに表示されるゲームがもたらすアグレッシブな快感も良い。ただ、本作をプレイして、複雑な操作が要求されないことによるリラックス感と、ゆっくりと変わっていく星の姿を眺めるチルな感覚。そういった“落ち着きの快感”も強く感じられた。

 まとまった時間でプレイするのも良いが、短時間のプレイでもゲームは着実に進んでいく。ちょっとした空き時間にプレイして少しずつ緑化していく遊び方も良い。何かと忙しい現代人に癒やしをくれるタイトルだ。

「あっぷアリーナ!」で出会う、まだ知らない名作たち

 最後に、今回のレビューのきっかけとなった「あっぷアリーナ!」についても触れておきたい。

 前述した通り、「あっぷアリーナ!」はBBSSがポルトガルのAptoideと提携して運営する、ゲーム特化型の発見型アプリストアだ。2026年3月31日にiOS版がローンチされ、Android版も5月1日にサービスを開始している。元『週刊ファミ通』副編集長の大塚角満氏をゲーム編集長に迎え、独自の編集チームによるキュレーション記事を定期配信している点が大きな特徴である。

 従来のアプリストアでは、ダウンロード数に基づくランキングが主流となっており、すでに知名度のあるタイトルばかりが上位を占めがちだった。その結果、「本当に自分に合ったゲーム」を見つけ出すことが難しくなっている。「あっぷアリーナ!」は、この課題に対して「編集型キュレーション」「15分間のクラウドお試しプレイ」「課金額に対するポイント還元」という3つの柱でアプローチしている。

 特にダウンロード不要で15分間ゲームを試せるクラウド体験機能は、ストレージを圧迫せずに気になるタイトルを気軽に試せるため、「入れてから後悔する」というスマホゲームあるあるを解消してくれる。

 「あっぷアリーナ!」では、今回紹介した「みどりのほしぼし」のほかにも、注目タイトルが配信されている。

 たとえばOdencat開発の「くまのレストラン」は、天国と地獄の間にあるレストランで死者に最後の晩餐をふるまうという、独特のテーマを持つドット絵アドベンチャーだ。Google Play ベスト オブ 2019のインディー部門に選出され、全世界150万ダウンロードを超える人気作である。

 同じくOdencatの「フィッシング・パラダイス」は、「くまのレストラン」の後日談にあたるフィッシングRPGで、天国を舞台に釣りをしながらストーリーを楽しめる。どちらもピクセルアートの温かみある世界観が魅力のタイトルだ。

 ランキングに埋もれがちな良作に光を当てる場所として、「あっぷアリーナ!」の今後の展開にも注目していきたい。

あっぷアリーナ!のダウンロードはこちらから