使って試してみました! ゲームグッズ研究所

連載第322回

薄くて軽い! 新モデル「PS Vita(PCH-2000)」発売!!

まずは画質重視のハイクオリティな画面保護フィルターを試してみた

 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。

 薄い、軽い! PS Vitaの新モデル「PCH-2000」がいよいよ発売! 最新モデルへの買い換え、はじめてのPS Vita購入、どちらの人も気になるのは、「画面保護フィルター選び」だろう。画面をキレイに保ちたいのは誰でも同じ。そこで、当研究所名物というか恒例の画面保護フィルター特集を行なっていく。

 同時発売のものでもたくさんの製品があるが、今回はゲームグッズメーカー各社を代表するハイグレードな製品をピックアップ。これに、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアが発売する純正周辺機器の保護フィルターや、貼り付けのしやすさに定評のあるHORIの「貼りピタ」方式を採用したフィルターを加えて、試してみた。

PS Vita「PCH-2000」のポイントは“ディスプレイガラス(画面枠)”! フィルターはどれも画面枠タイプに

本体と同時にたくさんの保護フィルターグッズが登場! 次回以降も順次試していく
画面の周りにある枠が「ディスプレイガラス」。フィルターはどれもこの枠サイズになっている

 いよいよPS Vitaの新モデル「PlayStation Vita Wi-Fiモデル(PCH-2000シリーズ)」が発売された。より薄く、軽量になり、研究所員が初めて手に持った時には“凝縮感のある薄い板のよう”という印象を受けた。その薄さはインパクト抜群だ。

 さてさて、新型PS Vitaを購入するとなれば携帯ゲーム機には付きものの、画面保護フィルターを貼っていくことになる。「PCH-1000」と「PCH-2000」の違いは“画面枠”の存在だ。初代の「PCH-1000」シリーズが本体正面に画面枠や溝がない形状で、保護フィルターは正面全体に貼る物や画面表示範囲だけに貼る物などがあった。それに対して新モデル「PCH-2000」はディスプレイガラスという画面枠がついた。「PCH-2000」用のフィルターはこのディスプレイガラス全体に貼るタイプが主流になっているようだ。今回購入した大量のフィルターは、全てディスプレイガラス全体に貼るタイプになっていた。

 同時発売の画面保護フィルターはというと、数が多く、その種類も豊富。SCEJA純正周辺機器のフィルターをはじめ、各社から、透明度や色味の美しさが魅力の「ハイエンドフィルター」、スタンダードな「光沢フィルター」、貼りやすさを重視したHORIの「ピタ貼り」、気泡が自然に抜ける「無気泡フィルター」、目の負担を低減する「ブルーライト低減フィルター」などがラインナップされている。

 傷に強い高硬度ものでは、定番のサイバーガジェットの「激硬」の他にも、HORIからAmazon.co.jp限定「高強度 有機ガラス“タフパネル"」という最近登場し始めたアクリルパネルタイプも発売されている。また、新しい取り組みでは、水や油分をはじき指紋防止効果のある「フッ素コート」を施しているフィルターもいくつか登場している。

 今回は、これらの中から、SCEJA純正フィルタ-、各社のハイエンドフィルター、さらにHORIの「ピタ貼り」を試してみた。


SCEJA純正の保護フィルターはクセのない素直なフィルター

メーカー:
ソニー・コンピュータ
エンタテインメントジャパンアジア
価格:
798円
プレイステーションオフィシャルライセンス商品
SCEJAが発売する純正周辺機器の保護フィルター

 ソニー・コンピュータエンタテインメントから公式周辺機器として発売されている「PCH-2000」用の保護フィルターだ。パッケージにはフィルター1枚が封入されていて、クリーニングクロス等は付属しない。

 フィルターの構造については記載がないのだが、パッケージにはハードコーティング仕様と記されている。おそらくはかなりシンプルな構造をしているスタンダードなフィルターになっているのだろう。フィルターのサイズは、画面枠であるディスプレイガラスより縦横ともに約1mmほど小さめになっている。

 貼り付けは、密着面と表面のはく離フィルムを剥がして貼り付けるというスタンダードなもの。貼り付けてみると、ディスプレイガラスの枠にあわせればいいので位置合わせはしやすいものの、フィルターが結構柔らかいので指で持った時にたわみがち。スムーズに位置を合せられなかった時には多少苦労するかもしれない。また、気泡が少し入りやすいところがあり、フィルターが柔らかいためか押し出しづらい。貼り付け時に気泡が入らないように、ゆっくりと置いていくのがポイントだ。

 貼り付け後の画面を見ると、透明度は充分に高くて、色味も特に大きな変化は感じられず、クセのないフィルターだ。全体的に、「PCH-1000」用の公式周辺機器の保護フィルターに近いという印象を受けた。タッチ操作の感触を試してみると、基本的に何も貼っていない画面の感触に近いが、わずかにビニール質な抵抗が強くなっていた。指紋跡の拭き取りやすさをみると、少し表面に指紋が伸びて残りがちなところがあった。

左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真


最上級の画質を得たい人はやはりこれ! 「極上」の威力は健在!

メーカー:
HORI
価格:
1,980円
プレイステーションオフィシャルライセンス商品
驚きの画質を実現するフィルター「極上」。クリーニングクロスやへらが付属している
画面の右半分にだけフィルターを貼った写真だが、反射防止の効果は黒い色にこれほどの違いを生む

 初代モデル「PCH-1000」用で驚異的な画質をみせた「極上」の「PCH-2000」用だ。ハイエンドモデルのテレビで使用されているという特殊加工のスパッタリングAR(反射防止)という素材を使い、反射防止率99.7%を実現。透過率96.8%、ヘイズ(曇り)0.2%と最高級スペックを持つ、とにかく画質にこだわる人向けなハイエンドなフィルターとなっている。

 パッケージには、保護フィルター1枚のほかに、小さめながらもマイクロファイバー素材の本格的なクリーニングクロスが1枚、さらに気泡抜き用のへらが封入されている。貼り付けの方式は、密着面と表面のはく離フィルムを剥がして画面に貼り付けていくスタンダードな方式だ。フィルターのサイズは、ディスプレイガラスより縦横ともに約1mmほど小さめになっている。

 実際に貼り付けてみる。フィルターは適度に硬さがあってたわみづらく、扱いやすい。画面の上に乗せるとスーッと貼り付いていくように吸い付きも良い。気泡も端に少しできる程度で押し出しやすかった。ホコリが入らないように注意すれば、キレイに貼り付けられるフィルターだ。

 貼り付け後の画面を見ると、相変わらずその美しさは目を見張る物がある。光の反射が抑えられたことで反射による白っぽさがなくなり、色が引き締まる。それによって、画面はより精細に感じられるようになった。画面の右半分にだけフィルターを貼って比べてみると、その違いは一目瞭然だ。いかに普段が光の反射によって白っぽく見えているのかということに驚かされる。フィルターの力によって画面の美しさが一段ランクアップする。

 タッチ操作の感触はというと、何も貼っていない画面の感触にかなり近い。適度な滑りと抵抗があって、バランスが良い。指紋の拭き取りやすさをみるとこちらも良好で、軽く拭くだけでスッと指紋跡を拭き取れた。

左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真


とにかく貼り付けに失敗したくない人はこれ。「貼りピタ」方式のフィルター

メーカー:
HORI
価格:
680円
プレイステーションオフィシャルライセンス商品
特許出願中の進化した「ピタ貼り」。誰でもキレイに貼れるフィルターだ

 保護フィルターを上手く貼るのが苦手……という人にオススメのHORI「ピタ貼り」シリーズは、今回「プレミアムフィルム」という名称になって登場した。ピタ貼り方式の貼り方だけでなく、透明度の高さ、指紋軽減効果、気泡が自然に抜けて、小さなホコリが入っても吸着して目立たなくするなど、フィルターそのものが高機能なものになっている。

 パッケージには保護フィルター1枚のほか、小型の簡易クリーニングクロス、貼り付け時に使用するへらが付属する。フィルターのサイズは、ディスプレイガラスよりも縦横とも約1mmほど小さめになっている。

 貼り付けだが、ピタ貼りは4手順で誰でもキレイに貼り付けできる特許出願中の方式で行なう。まずは密着面中央にある両面テープに貼られている1番のタブを剥がし、画面へとフィルター全体を貼り付ける。このときに位置をあわせ、固定できるというわけだ。そこから、密着面のはく離フィルム右半分を引き抜くようにして剥がし、画面に密着。次に左半分のはく離フィルムを剥がし(この時に中央で画面にくっついていた両面テープも一緒に剥がれる)画面に密着させれば、最初に固定した位置のままで画面に貼り付けられる。最後に表面のはく離フィルムを剥がせば完了だ。

 文章で書いていくとちょっと難解に感じれるかもしれないが、要するに、両面テープで固定したあと左右にはく離フィルムを剥がすだけ。貼り付け手順をよく確認してから、その通りに行なえば、誰でもキレイに貼り付けられる。

 貼り付け後の画面を見ると、わずかに画面が暗くなるところがあって、色もそのぶん濃く見えた。とは言ってもわずかなもので、研究所で行なっているように画面半分にだけ貼って見比べるなどしないと気づかない程度。透明度は充分に高い。

 タッチ操作の感触は、何も貼っていない画面に近く、指の滑り具合や抵抗の感じもかなり似ている。フィルターについた指紋跡の拭き取りやすさは、軽く拭くだけで簡単に落とせた。

4手順でキレイに貼り付けができるピタ貼り。まず密着面側のはく離フィルムにある両面テープで画面と固定。次に右へ左へとはく離フィルムを剥がして密着させる。最後に表面のフィルムを剥がせば完了だ
左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真


高透明&反射防止! サイバーガジェットのハイグレードモデル

メーカー:
サイバーガジェット
価格:
オープン価格(購入価格:648円)
サイバーガジェットの最上位モデル「Premium」。クリーニングクロスが付属している

 サイバーガジェットが発売する保護フィルター製品の中で最上位に位置する「Premium」。透過率96%という高い透明度を実現し、光の反射を低減するARも備えている。パッケージには、保護フィルター1枚のほかに布製のクリーニングクロスが付属している。フィルターの構造は表面から順に、「AR+ハードコート層」、「PET層」、「シリコン粘着層」の3層構造。

 これまでサイバーガジェットのフィルターといえば、大きさが画面サイズや画面枠のサイズに近く、ぴったりサイズのフィルターを求める人にオススメだったのだが、今回のフィルターはディスプレイガラスよりも縦横ともに約1mmほど小さめになっている。貼り付け時に余白が上下左右に均等にできるようバランスを意識するのがオススメだ。

 貼り付けは、はく離フィルムを剥がして画面に貼っていくスタンダードな方式で、画面への吸い付きは良好。気泡も端にわずかにできる程度で押し出しやすく、ホコリも入りづらい。密着感にあまりべたつきがなく滑らかなので、貼り直しもしやすい。

 貼り付け後の画面をみると、透明度が高さもさることながら、反射低減の効果が高いのが特徴的だ。反射による白っぽさが薄れて、色味が引き締まる。HORIの「極上」に近いものがあるが、あちらと比べると効果はマイルドで、全体的に柔らかい画質になる。滑らかで艶感の強いフィルターだ。

 タッチ操作の感触をみると、何も貼っていない画面の滑り具合や抵抗感に近いのだが、わずかに滑らかな感触が加わるだろうか。指紋跡の拭き取りやすさは、多少、指紋跡が薄く残るところがあった。

左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真


防汚加工で指紋も防止! 前面・背面セットのゲームテック

メーカー:
ゲームテック
価格:
オープン価格(購入価格:990円)
ゲームテックからは、「前面・背面セット」、「前面のみ」、「背面のみ」の3製品が発売されているが、セットのものが最もハイグレードなフィルターになっている
背面タッチパッド用のフィルターはドットマークのあるタッチ範囲サイズ

 ゲームテックからは画面と背面タッチパッドそれぞれに保護フィルターを貼る「ダブルシートセットV2」をチョイスした。ゲームテックでは他に画面用フィルターのみの「空気入らなシートV2」や、背面タッチパッド用のみの「背面よごれなシートV2」があるのだが、「空気入らなシートV2」の透過率は92%、「ダブルシートセットV2」の画面保護フィルターの透過率は95%となっている。「ダブルシートセットV2」が同社のハイエンドモデルと言える。

 パッケージには、画面保護フィルターと背面タッチパッド保護フィルターが各1枚ずつ入っているほか、布製の小型クリーニングクロスが付属する。フィルターの構造は、前面用が表面から順に「AR/防汚加工」、「ハードコート層」、「PET層」、「シリコン層」の4層構造。背面用は、「防汚加工/ハードコート層」、「PET層」、「シリコン層」の3層構造になっている。透明度の高さ、反射防止、指紋の付着を防ぐ防汚加工が特徴だ。

 フィルターのサイズは、ディスプレイガラスに対して縦は約0.65mm、横は約1mm小さめと、だいぶ枠に近い大きさになっている。背面用はタッチパッドの領域である点々マークのある範囲と同じ大きさだ。

 貼り付けは、はく離フィルムを剥がしながら画面へと貼り付けていくスタンダードな方式。実際に貼り付けてみると、フィルターに適度な硬さがあって扱いやすく、他と比べると少し強めの粘着力でスーッと貼り付いていく。気泡も押し出しやすく、ホコリの混入に気をつければキレイに貼り付けできるフィルターだ。

 背面用のフィルターは、タッチパッド範囲には枠や溝などがないので、貼り付け位置や角度あわせが多少難しい。位置さえ上手く決められれば特に問題なく貼りつけできた。

 貼り付け後の画面を見ると、透明度が高く、色味の変化もわずかなもので素直な映りだ。ただ、反射防止効果によって画面が青く反射するのが若干目立つ。反射した白い光や、暗転した黒い画面の時に、「ちょっと青みがかっているな」と感じることがあった。

 タッチ操作の感触はというと、何も貼っていない画面の感触に近いが、わずかにビニール質な抵抗感が強くなるところがあった。背面タッチパッドも同様だ。指紋跡の拭き取りやすさは、軽く拭くだけでキレイに落とせた。

左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真


フィルムセパレート方式で貼りやすく! アンサーの自己吸着フィルター

メーカー:
アンサー
価格:
819円
前面・背面用のフィルターがセットになったアンサーの自己吸着フィルター。クリーニングクロスも付属する

 アンサーからは、画面保護フィルターと背面タッチパッド用のフィルターがセットになった「PS VITA2000用自己吸着VITA 2nd」が発売されている。パッケージには各フィルター1枚ずつのほかにマイクロファイバー製の小型クリーニングクロスが付属する。

 フィルターの構造は前面・背面ともに同じで、表面から順に「ハードコート層」、「PET層」、「自己吸着層」の3層構造。特殊な層は入れず、シンプルな構造だ。フィルターのサイズは、前面用がディスプレイガラスに対して縦が約0.8mm、横が約0.7mm小さめと、だいぶ画面枠に近い大きさになっている。

 貼り付けは、はく離フィルムが3:7ほどの2枚になっていて、まず3割ほどのフィルムを剥がして画面に固定。位置がぴったりあったら、残りを剥がして貼り付けるという方式になっている。持ちやすくて、貼り付けがしやすい。フィルターそのものも自己吸着の名前の通り、吸い付きが良い。ただ、気泡が少しできやすく、粘着力が強めなためか、多少押し出しづらいところがある。貼り付け時に気泡ができないよう、ゆっくり貼るのがコツだ。

 背面タッチパッド用のフィルターは、ドットマークのあるタッチパッド範囲とほぼ同じ大きさ。枠や溝がないので位置や角度は合せづらいが、そこにさえ気をつければキレイに貼れる。

 貼り付け後の画面を見ると、基本的に透明度も充分で、クセのない素直な映りなのだが、ほんのわずかに画面が暗くなるところがあった。とは言ってもほんのわずかなもので、当研究所のような見比べをしないと気づかない程度だ。

 タッチ操作の感触は、基本的に何も貼っていない画面に近いが、わずかにビニール質で柔らかい感触があった。背面用のフィルターも同様で、わずかにビニール質なキュッキュとした感触がある。フィルターの指紋跡などの拭き取りやすさをみると、軽く拭き取るだけでキレイにできた。汚れを拭き取りやすいフィルターだ。

前面用のフィルターは、はく離フィルムが3:7ほどの割合で分割されていて貼り付けがしやすいよう工夫している
背面タッチパッド用のフィルターは、ドットマークがあるタッチ範囲サイズになっている
左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真


キズ修復、気泡除去、抗菌加工と多彩な機能を備えたデイテルジャパン

メーカー:
デイテルジャパン
価格:
680円
デイテルジャパンのフィルターは多彩な機能を併せ持ったハイブリッドな製品

 デイテルジャパンの保護フィルターは、「傷修復(細かい傷が自然に消える)」、「気泡除去(気泡が時間が経つと自然と抜ける)」、「抗菌加工」を備えた、多機能なフィルターだ。パッケージにはフィルター1枚の他に、簡易のクリーニングクロスが付属する。

 フィルターの構造は表面から順に「キズ修復+抗菌層」、「PET層」、「シリコン粘着エア抜け吸着層」の3層構造。フィルターのサイズは、ディスプレイガラスより縦が約1mm、横が約0.5mmほど小さめになっている。

 貼り付け方式は、はく離フィルムを剥がしながら画面に貼っていくスタンダードなもの。実際に貼り付けてみると、画面の上に置くだけで気泡も入らずにスーッと画面に貼り付いていくように吸い付きが良い。少し粘着力が強めではあるが、気泡がそもそもあまり入らないし、入っても自然に抜けていく構造なので、気にせずに貼れる。貼り付けしやすいフィルターだ。

 貼り付け後の画面を見ると、滑らかな艶のあるフィルターで見栄えがいい。透明度が高く、色の変化も感じられない。素直な映りに艶の美しさが印象的なフィルターだ。

 タッチ操作の感触は、何も貼っていない画面の感触とほぼ同様でクセがない。指紋跡の拭き取りやすさも、クリーニングクロスで軽く拭くだけで、キレイに拭き取れた。

左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真

今回試してみた中でオススメの画面保護フィルターは?

 PS Vitaの新モデル「PCH-2000」用の画面保護フィルターから、まずはSCEJA純正の周辺機器である保護フィルターや、グッズメーカー各社を代表するハイグレード製品を試してみた。それだけにどのフィルターもクオリティは高く、透明度の高さ、色味の素直さ、タッチ操作の感触など、いずれも充分に満足できるフィルターだ。

 だが、その中でも頭一つ飛び抜けているのが、やはりHORIの「極上」だ。特殊素材を使った反射防止効果の凄さは群を抜いていて、その威力に最初は戸惑うほど。画面保護フィルターといえば、画面そのものを素直に見られれば充分だが、この「極上」だけは、画質をワンランク引き上げてくれるほどのものがある。

 次点は甲乙つけがたいものがあるが、サイバーガジェットの「Premium」とデイテルジャパンの「極」は、印象が強い。どちらもフィルターの表面に滑らかな艶があるのが特徴で、画面をより美しくみせていた。

 貼り付けのしやすさで見ると、やはりHORIの「貼りピタ」方式のフィルターは秀逸だ。独自の貼り付け手順は最初は戸惑うかもしれないが、理解してしまえば非常に簡単。誰でもキレイに貼り付けできる。貼り付けやすいという点では、アンサーの「自己吸着VITA 2nd」も、はく離フィルムがセパレートになっていて扱いやすかった。

各フィルターのサイズ一覧表

 最後に、画面保護フィルターのサイズを一覧にまとめておこう。数値は、PS Vita「PCH-2000」のディスプレイガラス(画面枠)のサイズをはじめ、全て当研究所で揃えた製品を測った実測値だ。そのため、パッケージごとに異なる数値を持った個体差の可能性も考慮頂きたい。

【サイズ一覧表】
製品名サイズ(横×縦)mm
PS Vita「PCH-2000」ディスプレイグラス(画面枠)のサイズ(参考)121.63×81.17
SCEJA「PlayStation Vita 保護フィルム (PCH-2000シリーズ専用)」120.66×80.12
HORI「スクリーン(タッチスクリーン)保護用フィルム“極上”for PlayStation Vita」120.91×80.25
HORI「プレミアムフィルム for PlayStation Vita(ピタ貼り方式)」120.84×80.18
サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム Premium(PS Vita2000用)」120.71×80.15
ゲームテック「ダブルシートセットV2」120.63×80.50
アンサー「PS VITA2000用自己吸着VITA2nd」120.91×80.36
デイテルジャパン「前面保護フィルム極(PS Vita 2000円)」121.03×80.00

(ゲーム環境向上委員会)