使って試してみました! ゲームグッズ研究所

連載第323回

「PS Vita(PCH-2000)」用の画面保護フィルターをさらにチェック!!

Amazon限定の有機ガラスパネルや激硬、フッ素コートフィルターなどを試してみた

 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。

 前回に引き続き、新型PlayStation Vita「PCH-2000」用の画面保護フィルターをまとめて試してみた。今回の注目は、Amazon.co.jpのみで限定販売されているHORIの「高強度 有機ガラス“タフパネル”」とサイバーガジェットの「CYBER・超硬度液晶保護フィルム・激硬」。どちらも硬くキズがつかないパネルとフィルターだ。ラフに拭き取ってもキズがつかずキレイな外観を保ってくれる。

 このほか、表面にフッ素コートが施された新方式のフィルターや、スタンダードな光沢&無気泡フィルター、さらに、目の負担を軽減してくれるブルーライトカットフィルターを試してみた。


鉄壁の堅さでキズがつかない! 高強度パネル&フィルター

メーカー:
HORI
価格:
2,480円
プレイステーションオフィシャルライセンス商品
Amazon限定で販売されている有機ガラス素材の画面保護パネル。パッケージにはクリーニングクロスも付属する
薄さは0.4mmの有機ガラスにシリコン樹脂が密着面に組み合わさっている

 薄さ0.4mmの有機ガラスこと“アクリル”パネルで画面を覆う新世代の画面保護グッズ「高強度 有機ガラス“タフパネル”」。パッケージにある「鉄壁」の文字がインパクト抜群だが、その名の通りキズや汚れに対しての強力さがウリの商品だ。なお、こちらの製品はAmazon.co.jp限定販売となっている。

 「引っかき硬度(鉛筆法)試験」によって測定される硬度試験において、このタフパネルの硬さは硬度8H(従来のフィルターは2~3H)。この硬度は“金属素材でもキズをつけられない硬さ”だ。画面を保護するのはもちろんとして、保護パネルそのものにもキズがつかずキレイな外観を保ってくれる。

 パネルの構造については詳しい記述がされていないが、材質については、パネルは「有機ガラス」と「シリコン樹脂」とある。表面にアクリル、密着面に特殊シリコン層を組み合わせたものだろう。有機ガラスの透過率は92%となっている。

 パッケージにはディスプレイガラス(画面枠)に貼る保護パネルが1枚のほかに、マイクロファイバー製のクリーニングクロスが付属している。保護パネルのサイズは、画面枠のディスプレイガラスに対して横が約1mm、縦が約1.2mmほど小さくなっている。

 貼り付けは、密着面のはく離フィルムを剥がして画面に貼り付けるスタンダードなもの。特徴的なのはパネルの堅さで、薄さ0.4mmとはいえパネルはアクリル素材の1枚の板なので、従来のフィルターのようにはく離フィルムを少しずつ剥がしながら貼っていくというものではなく、フィルムを完全に剥がして、画面の上に乗せるようにして貼ることになる。上に乗せた後、中央から押して密着させていけば、気泡もできずにスーッと貼り付いていく。

 貼り付け後の画面をみると、透過率92%ということで透明度はかなり高く、色味にも変化は感じられない。画面をストレートに映している。ただし、アクリル素材ということがあってか、表面処理の問題か、光の反射や映り込みが強く、何も貼っていない画面の反射や映り込みに近いものがある。そこが気になる人は、反射防止層のある従来フィルターのほうがオススメできる。

 タッチ操作の感触は、何も貼っていない画面にかなり近く自然。アクリルパネルということで素材としては従来のフィルターとは異なるし、硬さも違うが、むしろ新型PS Vitaのディスプレイガラスの感触に近くて、違和感はなかった。

 指紋跡については、若干、指紋跡がつきやすく、目立ちやすいところがあるが、クリーニングクロスで軽く拭くだけでキレイに落とせる。

 傷のつきにくさを確認するため、10円玉でパネルの表面を擦ったり、10円玉でパネルを叩いたりと試したのだが、キズは全く付かなかった。擦った跡などはつくものの、拭けばその跡もスッと消えた。キズをつけるほうが難しいのでは、とすら思える。ラフに拭いてもキズのつかない安心感は大きな魅力だ。

貼り付けは画面の上に乗せるようにして密着させる。0.4mmとはいえ従来のフィルターよりは厚みがあるのでフチの部分は段差になる
左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の上半分にだけ保護フィルターを貼っている写真

メーカー:
サイバーガジェット
価格:
オープン価格(購入価格:1,219円)
従来のフィルターの作りながら硬度4Hの硬さを誇る「激硬」。抗菌仕様のクリーニングクロスが付属している

 “硬度4H”の硬さで徹底的に傷を防ぐフィルターがこの「激硬」だ。硬度4Hとは、硬さ4Hの鉛筆でフィルム表面を引っかいても傷が付かないことを表すもの。従来のハードコートタイプは硬度2Hなので、大幅に上回る硬さになっている。フィルター自体にキズが付かないので、使い込んでもキレイなままで画面を見られるというものだ。パッケージにはフィルター1枚のほかに、抗菌仕様の布製クリーニングクロスが付属している。

 フィルターの構造は、表見から順に「超硬度ハードコート層」、「PET層」、「高品質シリコン粘着層」の3層構造となっており、ハードコート層はタッチ操作も考慮した新開発のものを使っている。また、PET層は透過率92.5%という高い透明度を誇っていて、硬度だけでなくフィルターとしてのクオリティも高い。フィルターのサイズは、画面枠のディスプレイガラスに対して横が約0.8mm、縦が約1.1mm小さくなっている。

 貼り付けは、はく離フィルムを剥がしながら画面に貼っていく従来通りのものだが、このフィルターは表面の硬度こそあるものの、フィルターそのものはむしろ薄めで柔らかく、他のハードコート系のフィルターと比べてもそれより少し柔らかいといえる。新開発のハードコート層が変化の理由なのかもしれない。フィルターは画面への吸い付きがよく、気泡もできにくい。密着力も控えめで貼り直しがしやすかった。

 貼り付け後の画面をみると、透明度が高く、表面に滑らかな艶がある。色味の変化もほぼ感じられなかった。全体的に同社のハイグレードモデルである「Premium」に近いが、あちらよりも硬めなキリッとした画面に感じられた(「Premium」を貼った画面は滑らかさが強く柔らかい印象)。

 タッチ操作の感触は、何も貼っていない画面にかなり近くて自然なものだ。指紋跡の拭き取りやすさをみると、クリーニングクロスで軽く拭くだけでキレイに拭き取れた。汚れの拭き取りやすいフィルターだ。

 最後に特徴である硬度、キズの付きにくさを見るべく、10円玉でフィルター表面を擦ってみたが、表面を滑るだけでキズがつかない。従来フィルターではこれで表面が削れたりはげたりしてしまうのだが、「激硬」は全くそんな様子が見られなかった。ラフに拭いても大丈夫な安心感、キズがつかないことでフィルターそのものが長く美しさを保ってくれる良さがある。

左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真


油をはじく「フッ素コート」で指紋跡が拭き取りやすい! フッ素配合フィルター

メーカー:
サイバーガジェット
価格:
オープン価格(購入価格:648円)
油分をはじく「フッ素コート」が施されたフィルターが登場! 指紋跡の落としやすさがポイント

 今回新たに登場したのが、汚れや皮脂油をはじく「フッ素コート」を施したフィルターだ。パッケージにはフィルター1枚のほか、マイクロファイバー製のクリーニングクロスが付属している。

 フィルターの構造は「フッ素配合ハードコート層」、「高透明PET層」、「高品質シリコン粘着層」の3層構造。フッ素配合されたハードコート層はコーティングにより硬度3H(従来のハードコートは2H)となっており、汚れや指紋油もはじいてくれる。また、PET層は透過率92.5%という高い透明度になっている。フィルターのサイズは、画面枠のディスプレイガラスに対して横が約0.9mm、縦が約1.1mmほど小さくなっている。

 貼り付けは、はく離フィルムを剥がしながら画面に貼っていく従来通りのもの。吸い付きが良く気泡も入りづらいが、画面への吸着力が他のサイバーガジェットのフィルターと比べると多少強めになっていたのが独特。また、1度貼ったフィルターにセロテープを貼って剥がそうとすると、吸着力の強さと表面のコートのためか、セロテープだけが剥がれがちだった。位置のズレを整えたりする時に、少し苦労するかもしれない。

 貼り付け後の画面を見ると、透明度は高く、色味の変化も感じられない。表面に滑らかな艶があり画面の印象が柔らかになるフィルターだ。タッチの感触は、何も貼っていない画面と比べるとわずかにビニール質な感触があったが、滑りや抵抗感にはほとんど違いはない。

 フッ素コートされているということで気になるのは、指紋跡の拭き取りやすさ。指紋跡そのもの自体はフィルターにつくが、あまり白くならずに目立たない。それを軽くクリーニングクロスで拭くと、ひと拭きですっと汚れが落ちた。今回試しているフィルターはそのほとんどが汚れを拭き取りやすいフィルターだが、その中でもこのフッ素コートの効果は高い。硬度も増しているので、長くキレイに使えるフィルターだ。

左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真

メーカー:
カンタービレ
購入価格:680円
カンタービレからもフッ素コーティングされたフィルターが発売。小さなクリーニングクロスが付属するが、別途大きなものを用意した方がいいだろう

 油分をはじくフッ素コートが施された保護フィルターだ。また、気泡が自然に消える無気泡の特徴も持ち合わせている。パッケージには同社の他の製品とは違って、四角いクリーニングクロスがついているのだが、あまりに小さくて使いづらい。別途クリーニングクロスを用意した方がいいだろう。

 フィルターの構造は、「光沢防汚ハードコート層」、「PET層」、「特殊シリコン樹脂層」、「PETライナー層」の4層構造。フィルターのサイズは、画面枠のディスプレイガラスに対して横が約1.7mm、縦が約1.6mm小さくなっている。

 貼り付け後の画面は、画面がほんのわずかに暗くなり、色味が濃くなるところがあった。フッ素コートがあるためか、同社の他のフィルターと比べて艶があり滑らかな印象を受けた。

 タッチ操作の感触は、何も貼っていない画面よりもビニール質な感触があり、滑りが強くなっていた。フッ素コートということで指紋跡が拭き取りやすく、同社の他の2枚よりもオススメできるフィルターとなっていた。

左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真


低価格ながらも基本をしっかり抑えたハードコートの保護フィルター

メーカー:
HORI
価格:
500円
プレイステーションオフィシャルライセンス商品
スタンダードな光沢フィルターで価格が安く手軽なところが魅力

 HORIがPS Vita(PCH-2000)と同時発売した画面保護フィルターの中で、最も低価格なのがこの「スタンダードフィルム」だ。パッケージにはフィルター1枚が封入されていて、クリーニングクロスは付属しない。

 フィルターの構造は表面から順に「ハードコート層」、「PET層」、「シリコン層」と、シンプルな構造になっている。フィルターのサイズは画面枠のディスプレイガラスに対して横が約1.1mm、縦が約1.2mmほど小さくなっている。

 貼り付けは、密着面に貼られているはく離フィルムが3:7ほどの2枚になっているので、3割ほどのフィルムを剥がして画面に貼り、角度や位置を固定。そこから残りのフィルムを剥がして全体を貼っていくというものになっている。そうしたセパレートタイプなので貼り付けがしやすい。画面への吸い付きもよく、気泡も端の方に少しできたぐらいで押し出しやすかった。

 貼り付け後の画面を見ると、フィルターに艶があり、透明度も充分に高い。色味の変化もほとんど感じられず、ストレートな映りのフィルターだ。フィルターの構造としてもシンプルだからこそ、素直な映りになっているのかもしれない。

 タッチ操作の感触をみると、何も貼っていない画面よりもわずかにツルツルと滑りやすくなるところがあった。指紋跡の拭き取りやすさをみると、クリーニングクロスで軽く拭いただけでキレイに落とせた。汚れの拭き取りやすいフィルターだ。

はく離フィルムは3:7ほどに分割されていて、写真のように狭い方を貼って位置を固定し、残りを貼っていく。貼りやすい作りだ
左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真

メーカー:
サイバーガジェット
価格:
オープン価格(購入価格:458円)
低価格なハードコートタイプながら、クリーニングクロスも付属している

 サイバーガジェットが新型PS Vitaと同時発売した画面保護フィルターの中で、最も低価格なのがこの「ハードコートタイプ」だ。パッケージにはフィルター1枚のほかに簡易のクリーニングクロスが付属している。

 フィルターの構造は「ハードコート層」、「高透明PET層」、「高品質シリコン粘着層」となっており、PET層の透過率は90%。シンプルな作りのフィルターだ。フィルターのサイズは画面枠のディスプレイガラスに対して横が約0.8mm、縦が約1.1mmほど小さくなっている。

 貼り付けは、はく離フィルムを剥がしながら画面に貼っていく従来通りのもの。画面への吸い付きは良く、吸着力もほどよくて滑らか。気泡も端にわずかに出来る程度で簡単に押し出せた。適度な硬さもあるので扱いやすく、貼りやすいフィルターだ。

 貼り付け後の画面を見ると、ほんのわずかに画面が暗くなるところがあり、色が濃く見えるようになるが、見比べるなどしないと気づかない程度。透明度は充分にあると言える。

 タッチ操作の感触は、何も貼っていない画面よりもわずかに、ザラついた抵抗感が強まるところがあった。指紋跡の拭き取りやすさをみると、クリーニングクロスで軽く拭き取るだけでキレイに落とせた。汚れを拭き取りやすいフィルターだ。

左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真

メーカー:
カンタービレ
購入価格:420円
シンプルな作りの「光沢フィルム」。クリーニングクロスは付属しないものの低価格が魅力

 カンタービレから発売されている3種類の中で低価格なのがこの「光沢フィルム」だ。パッケージにはフィルターが1枚封入されていて、クリーニングクロスは付属しない。

 フィルターの構造は、「表面光沢加工ハードコート層」、「高品質PET層」、「ポリマー樹脂層」、「シリコン系微粘着層」の4層構造。フィルターのサイズは、画面枠のディスプレイガラスに対して横が約1.7mm、縦が約1.7mm小さくなっている。

 貼り付けは、はく離フィルムを剥がしながら画面に貼っていく従来通りのもの。吸い付きの良いフィルターだが、多少気泡ができやすいところがあるので、気泡のできないようゆっくりと貼っていくのがコツになる。

 貼り付け後の画面をみると、透明度は充分に高いものの、色味が若干淡くなるところがあった。白っぽくなるというか薄くなっていて、それによって画面が明るく見えるところもある。これをどう捉えるかは人によって異なると思うが、ちょっと独特な特性のあるフィルターだ。

 タッチ操作はというと、何も貼っていない画面と比べると、ツヤツヤとした滑りが強いところがあった。指紋跡の拭き取りやすさをみると、拭いても指紋跡が伸びて白く残りがちで、完全にキレイにするには何度か拭き取らなければならなかった。

左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真

メーカー:
カンタービレ
購入価格:680円
気泡が入っても自然と抜けて消える「無気泡」タイプのフィルター

 気泡ができてしまっても時間が経つと自然に空気が抜けて気泡が消える「無気泡フィルム」。パッケージにはフィルターが1枚封入されていて、クリーニングクロスは付属していない。

 フィルターの構造についての記載がないのだが、おそらくは「光沢フィルム」をベースに、シリコン粘着層が空気の抜ける構造になっていると思われる。フィルターのサイズは、画面枠のディスプレイガラスに対して横が約1.7mm、縦が約1.7mm小さくなっている。

 貼り付けは、はく離フィルムを剥がしながら画面に貼っていく方式。フィルターは画面への吸い付きがよいが、気泡が少々できやすいところがあった。このあたりは同社の「光沢フィルム」に似ているが、この「無気泡フィルム」では気泡を上から押せばそこで空気が抜け、気泡が消えていった。

 貼り付け後の画面は「光沢フィルム」同様に、色味が若干淡くなる。タッチ操作の感触や拭き取りやすさも「光沢フィルム」のそれに近く、何も貼っていない画面よりもツヤツヤとした滑りが強く、指紋跡が若干残りやすい。

左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真


目の負担を軽減する「ブルーライトカット」保護フィルター

メーカー:
サイバーガジェット
価格:
オープン価格(購入価格:934円)
目の負担になるブルーライトをカットしてくれるフィルター。クリーニングクロスも付属している
フィルター全体が薄く黄色がかっていて、これがブルーライトをカットしてくれる。当然、画面も黄色がかるが、色そのものはストレートに見える

 紫外線に近い波長380~495mmの青色光「ブルーライト」をカットして、目の疲れを軽減するフィルターだ。パッケージにはフィルター1枚のほか、抗菌クリーニングクロスが1枚付属している。

 フィルターの構造は、「ブルーライトカット層」、「ハードコート層」、「高透明PET層」、「高品質シリコン粘着層」の4層構造。ブルーライトカット層は、画面のバックライトから発せられるブルーライトを約24%カットしてくれる。また、ハードコート層は硬度3H、PET層は透過率91%となっている。フィルターのサイズは、画面枠のディスプレイガラスに対して横が約1mm、縦が約1.2mm小さくなっている。

 貼り付けは、はく離フィルムを剥がしながら画面に貼っていく従来通りのもの。画面への吸い付きが良く、気泡も入りづらい。吸着力は多少強めで、画面から剥がす時にペリペリと音がするようなところがあった。だが、セロテープを使って剥がしたりなど、貼り直しはしやすい。

 貼り付け後の画面についてだが、そもそもこのフィルターはブルーライトをカットする特殊なもので、フィルター全体が薄い黄色になっている。この黄色い色でブルーライトの波長を減退させるというわけだ。詳しくは写真をご覧頂くとはやいが、フィルターを貼った部分はかなり黄色になる。

 フィルター越しの画面をみると、全体に黄色にはなっているものの透明度は高く、画面自体はストレートによく映っている。色味も、白い色などは黄色になっているのを感じるが、赤や青などの濃い色ではそこまで変化を感じさせない。貼り付けてからその色味に慣れてしまえば、違和感なく画面を楽しめるようになる。

 目の負担を軽減する効果については専門的なことは語れないが、画面のギラつきが薄れていて、確かに疲れにくくなっているようには感じられる。ブルーライトカットは特に成長期のお子様の目への予防にも良いということなので、若い方やお子様のいらっしゃる親御さんは気にかけてみるのも良いかもしれない。

 タッチの感触はというと、何も貼っていない画面よりもわずかにビニール質な滑りが強くなるところがあった。指紋跡の拭き取りやすさをみると、クリーニングクロスで軽く拭くだけでキレイにできた。

左の写真は画面全体に保護フィルターを貼ったところ、右は画面の右半分にだけ保護フィルターを貼っている写真

これまで試してみた中でオススメの画面保護フィルターは?

 今回は、「高強度パネル&フィルター」、「フッ素コートフィルター」、「ハードコート」、「ブルーライトカットフィルター」と、特殊なものからスタンダードなものまで9製品を試してみた。

 この中でも注目なのは、HORIの「高強度 有機ガラス“タフパネル"」とサイバーガジェットの「CYBER・超硬度液晶保護フィルム・激硬」のふたつ。圧倒的な硬さでキズがつかず、透明度や色味の変化の少なさなど、クオリティも十二分に高い。キズがつかないことでラフに拭ける良さがある。

 画質の面ではHORIの「極上」を上回るものはさすがになく、オススメだが、「タフパネル」と「激硬」も含め、いずれも価格は高め。そこで、低価格なものの中でオススメを選ぶと、サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム[気泡軽減&フッ素配合タイプ]」が注目だ。今回新たに登場してきたフッ素コートフィルターだが、指紋跡などの油汚れを落としやすく、タッチ操作も頻繁に使うPS Vitaには最適だ。

各フィルターのサイズ一覧表

 最後に、画面保護フィルターのサイズを一覧にまとめておこう。数値は、PS Vita「PCH-2000」のディスプレイガラス(画面枠)のサイズをはじめ、全て当研究所で揃えた製品を測った実測値だ。そのため、パッケージごとの個体差の可能性も考慮頂きたい。

【サイズ一覧表】
製品名サイズ(横×縦)mm
PS Vita「PCH-2000」ディスプレイグラス(画面枠)のサイズ(参考)121.63×81.17
SCEJA「PlayStation Vita 保護フィルム (PCH-2000シリーズ専用)」120.66×80.12
HORI「スクリーン(タッチスクリーン)保護用フィルム“極上”for PlayStation Vita」120.91×80.25
HORI「プレミアムフィルム for PlayStation Vita(ピタ貼り方式)」120.84×80.18
HORI「【Amazon.co.jp限定】 高強度 有機ガラス“タフパネル" for PlayStation Vita (PCH-2000シリーズ専用)」120.51×79.92
HORI「スタンダードフィルム for PlayStation Vita」120.54×79.96
サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム Premium(PS Vita2000用)」120.71×80.15
サイバーガジェット「CYBER・超硬度液晶保護フィルム・激硬(PS Vita2000用)」120.82×80.05
サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム[気泡軽減&フッ素配合タイプ](PS Vita2000用)」120.71×80.05
サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム[ハードコートタイプ](PS Vita2000用)」120.80×80.05
サイバーガジェット「CYBER・液晶保護フィルム[ブルーライトカットタイプ](PS Vita2000用)」120.66×79.96
ゲームテック「ダブルシートセットV2」120.63×80.50
アンサー「PS VITA2000用自己吸着VITA2nd」120.91×80.36
デイテルジャパン「前面保護フィルム極(PS Vita 2000円)」121.03×80.00
カンタービレ「液晶画面保護 フッ素コートフィルム」119.91×79.45
カンタービレ「液晶画面保護 光沢フィルム」119.92×79.41
カンタービレ「液晶画面保護 無気泡フィルム」119.95×79.46

(ゲーム環境向上委員会)