【連載第225回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


大容量24枚を収納できるDSカードケースやDSi用シリコングリップ
そのほか、DSi LL用ポーチ、ハードケースを試してみた


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 DSi、DSi LLの、定番的なグッズからちょっと変わった工夫のグッズを4製品チェックしてみた。定番グッズのひとつは、DSカード用のケース。たくさんDSソフトを所有していると、それを収納しておくケースが欲しくなってくるところ。今回試したHORIの「DSカードケース24」は24枚もの大容量ながらコンパクトなサイズがポイントのケースだ。

 変わり種のグッズでは、三英貿易のDSi用グッズ「シリコングリップDSi」をチェックしてみた。シリコンカバーにグリップを合体させた、ありそうであまりなかったグッズだ。シリコンでしっかりと本体を保護しつつ、底面のグリップでホールド感も高めてくれる。アクションゲームのプレイに活用してい一品だ。そのほか、DSi LL用のポーチ、ケースも2製品を試してみた。

【今週のおしながき】
DS HORI 「DSカードケース24」
DSi 三英貿易 「シリコングリップDSi」
DSi LL HORI 「コンパクトポーチDSiLL」
DSi LL サイバーガジェット 「CYBER・セミハードケース(DSi LL用)」

 

● 大容量24枚!コンパクトながらDSカードをたくさん収納しておけるカードケース

「DSカードケース24」

    メーカー:HORI
    価格:980円
    任天堂ライセンス商品


コンパクトなサイズながら24枚という収納量がポイントのDSカードケース
両面で12枚のカードを収納できるトレイが2枚ある

 DSカード24枚を収納できる大容量のカードケース。それでいてコンパクトなサイズ、SDカードを収納することもできるSDカードアタッチメントも付属しているのが特徴だ。

 ケースはブック型の作りで、表と裏の2枚のパーツが背表紙にあたる細長い板で繋がっている。中にはカードホルダーのトレイが2枚入っていて、トレイは1枚あたり表に6枚、裏に6枚で12枚のDSカードを収納できる。

 表面には半透明の窓が付いていて、中に収納してあるDSカードのタイトルが見えるようになっている。ただし、トレイの内向き側に収納してあるDSカードは構造上見えない。

 DSカード以外にSDカードを1枚収納するためのアタッチメントも付属している。DSカードの形をしたアタッチメントで、それをDSカード1枚分のスペースにはめ込んで使う作りだ。もちろん、取り外すとそのスペースもDSカード収納として使えるようになる。

 ケースを開閉してみると感触が少し堅いと感じた。ケース側面のくぼみに指をかけてケースを開くのだが、指をかける部分の角が丸くなっていないので指が痛く感じる。また、閉じるときに関しては、ケースの背表紙の部分が動いてケースの噛み合わせがずれてしまい合わせにくいときがあった。どちらもある程度使い込んでくると馴染んできて扱いやすくなったのだが、使い始め当初には気になるところだ。

 DSカードの出し入れに関しては、こちらも着脱の感触が堅い。カード収納の左右に固定用のツメがある作りで、トレイの外側に指を差し込むスペースがあるのだが、指にけっこう力を込めて引き出す感じになった。こちらもやはり、使い込んでいくとツメの固定力がほどよい感じになっていくのだが、使い始めは扱いにくいと感じてしまう。また、ケースやトレイなど可動部が多いので、DSカードを取り出すときにケースを抑えるときにも少し扱いづらさを感じる。

 SDカードはDSカード型のアタッチメントに差し込むようにして収納し、スライドさせて取り出す作り。これ自体は扱いやすいのだが、アタッチメント自体の出し入れはDSカードと同じなので、同様の感想を持った。

 全体的に感触が堅めなのがネックだが、ある程度の期間使い込んで馴染んでくれば扱いやすくなってくる。開閉時に角が指にあたってくるのも、削ってみたりするといい具合になってくれる。収納量の多さとコンパクトさは非常に良いので、そうした工夫をして使いやすくする価値のあるグッズだ。


収納してあるDSカードのタイトルを見えるように半透明の窓を付けたりと、基本はばっちり。全体的に使い始めは感触が堅くて扱いづらいところがあったが、使い込むとこなれてくる。写真右のようにSDカードを収納しておけるアタッチメントも1枚分付属している



● シリコンカバーにグリップ用のでこぼこが合体!コンパクトに保護しつつ操作性もアップ

「シリコングリップDSi」

    メーカー:三英貿易
    価格:1,449円
    カラーバリエーション:クリア、ブラック、ブルー、ピンク


一見、普通のシリコンカバーに見えるが、底面に特徴がある
底面はこのようにブロック状の突起があって、本体を支える指をひっかけられるようになっている

 シリコンカバーで本体を保護しつつ、グリップも組み合わせてホールド感もアップという、アイデア賞的なグッズがこの、「シリコングリップDSi」だ。カラーバリエーションはクリア、ブラック、ブルー、ピンクの4色があり、半透明ではなく特にブルーとピンクは濃い色になっている。今回はブラックを使ってみた。

 シリコンカバーの底面にブロック上の突起がついているという作りだ。ここに指を合わせてグリップする。ブロックは底が平たくなっていて、指をかける手前側の2カ所以外にも別に2カ所の足があり、DSiを平らに置けるようになっている。DSiを机においてタッチペン操作をするのにも配慮している。

 シリコンカバーは天面側と底面側のカバーが細いシリコンで繋がっている作り。各所に開口部があって、外側カメラ、イヤフォン端子、充電端子、ストラップホール、タッチペンホルダーにカバーを付けたままで触れるようになっている。だが、SDカードスロットはカバーで覆われていて、ボリュームスイッチはカバー越しに押す作りになっている。SDカードはまだしも、ボリュームスイッチは直接触りたいところだ。

 実際にカバーを装着してみる。カバーはDSi内側の4隅を差し込むようにして固定する作りで、内側の4隅を三角形型に覆う。本体との一体感がよく、目立つズレもない。ゲームプレイで握っているときにカバーがずれてしまうようなことも無かった。

 シリコンの手触りはサラサラとしているが、ラバー質な手を捉える感触も残っている。適度な厚みと柔らかさもあって、手触りがいい。

 本体を手に持ってみると、背面のグリップがかなり大きな効果を発揮しているのを感じる。ブロック状のグリップに指を自然と置ける。それによって本体を支えやすくなり、全体をぐっと握れるようになる。DSi全体のコンパクトさも保っていて、おおげさにならずにホールド感を高められるところもいいところだ。

 気になったのはヒンジ当たりにあるカバーの繋ぎ目の部分。指の長さにもよると思うが、L/Rボタンに置いた指の先が、この繋ぎ目に当たってくるのがあまり気持ちよくない。操作の邪魔になるほどではなくてゲームプレイに入れば気にならなくなる程度なのだが、なんらかの工夫が欲しかったところだ。

 質感のいいシリコンカバーで、ボリュームスイッチがカバー越しに操作することになるのは気になったものの、それ以外は全体的に不満もなく満足できる作り。背面のグリップはホールド感をとても高めてくれる。それでいて大袈裟になりすぎずコンパクトなのが嬉しいところだ。操作性のアップと本体保護を同時に、シンプルな形で行なえるグッズだ。

グリップによってホールド感は大幅アップ。見た目のコンパクトさも保っていて、扱いやすいままに操作性を高めてくれる。ただし、ボリュームスイッチ部分の処理がカバー越しに押す作りだったり、カバーの繋ぎ目が少し気になったりしたところはあった



● 大型タッチペンも、DSカードも一緒に収納したい!DSi LL用のポーチ、ケースを2製品チェック

「コンパクトポーチDSiLL」

    メーカー:HORI
    価格:880円
    カラーバリエーション:ブラック、ブルー、レッド
    任天堂ライセンス商品


「CYBER・セミハードケース(DSi LL用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープンプライス(購入価格:1,050円)
    カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、ワインレッド、ダークブラウン


・「コンパクトポーチDSiLL」

ポリエステル素材を基本に、布地素材でできているコンパクトなDSi LL用ポーチ

 柔らかなポリエステル素材等の布地をベースにしたDSi LL用のポーチだ。DSi LL本体のほか、大型タッチペン、DSカード4枚を収納できる。カラーバリエーションはブラック、ブルー、レッドの3色が用意されている。今回はブラックを使ってみた。

 柔らかな布地素材のみで作られているので、衝撃に対する保護性能はそれほど高くない。傷やホコリから保護するポーチとなっている。側面にあるジッパーで開閉する作りで、ダブルファスナーになっている。

 ポーチ内は白い起毛素材になっていて、ジッパーの内側にも布を当ててある。本体に傷を付けないようしっかりと基本の配慮がされている。ポーチは底面側が深くなっていて、天面側はフタのような役割。本体収納部にはDSi LL付属の大型タッチペンを収納できるホルダーもある。ホルダーはポケットのような作りで特に固定するような作りではない。DSi LL本体と隣接するように収納するので、互いが当たって傷をつけないようにするようなものになっている。

 天面側にはDSカードホルダーがある。カードホルダーは半透明になっていてタイトルが見えるほか、中心部が開口されていてカードを指で押し出せるようになっており、出し入れしやすい。またカードホルダー部分がDSi LL本体の天面と当たるのだが、接触する部分に布地が付けられているのでポーチが圧迫されても傷は付かない。

 ポーチ全体がコンパクトで、それでいてDSカードや大型タッチペンといった収納量もしっかりと確保している。そうした本体以外の物をコンパクトなポーチ内に収納しても傷がつかないよう、配慮が徹底されているのが嬉しいところだ。


コンパクトなサイズながら、DSカード4枚分や大型タッチペンも収納できるところがポイント。せっかくのDSi LLなので、やはり大型のタッチペンはセットで収納しておきたい。収納量がそこそこにあるが、それらが当たって本体に傷を付けてしまわないよう、しっかりと配慮されている

・「CYBER・セミハードケース(DSi LL用)」

堅いEVA素材を使ったハードケース。素材の堅さだけでなく、ケースに膨らみを付けてあるので衝撃に強いケースだ

 EVA素材を使ったDSi LL用のハードケース。DSi LL本体のほか、DSカード4枚、大型のタッチペンの収納、そのほかクリーニングクロス等を収納できるポケットもついている。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ワインレッド、ダークブラウンの4色。今回はブラックを使ってみた。

 ボンネット型にケースが膨らんでいるケースで、衝撃を吸収してくれる。ただその分ケース全体の厚みが増しているところもある。側面のジッパーはダブルファスナーで開けやすくなっているほか、カラビナも付属している。

 ケース内部は起毛素材になっていて本体を保護するほか、ジッパーの内側が本体に傷を付けないようガードも付いている。傷への基本的な配慮は全てしっかりと行なわれている。本体収納部にはゴムバンドが2本あって、取り出すときにDSi LLが落下しないよう固定できる。

 ケース内の上半分はフリップで仕切れるようになっていて、フリップにはDSカードホルダーが4枚分とDSi LL付属の大型タッチペンのホルダーがある。DSカードホルダーはゴムバンドでカードを固定する作りで、カードの上側が少し外に出るようになっている。固定力はほどよく出し入れしやすい。ケースの天面側はメッシュポケットになっていてクリーニングクロスやイヤフォン等を収納しておける。

 本体固定用のゴムバンドをどう扱うかがポイントで、本体を固定するとちょっと出し入れに手間がかかるようになるものの、安全に扱える。タッチパネル側の角にひっかけるように使えば、ケースに入れたままゲームプレイをするのにも良い具合になるのだが、タッチペン操作がメインのゲームに限られてくる。ひっかけずにゴムバンドの上に本体を置いてしまうと、ゴムの反発で本体が少し浮いてしまうので、取り出し時に落下しやすくなってしまう。

 ゴムバンドの存在とちゃんと扱う時の手間、その分ちゃんと扱えばより安全に持ち運べるという恩恵が好みかどうかによるところがあった。

 大型のタッチペンをはじめ、4枚のDSカードやクリーニングクロス、イヤフォン等の一式を丸ごと持ち運べるところが魅力で、ケースとしての基本がしっかりと抑えられている。


DSカード5枚、大型タッチペン、クリーニングクロスなど、DSi LL本体のほかにも様々に収納できる。不満点のない扱いやすいケースだが、写真中央にある本体固定用のゴムバンドの扱いは好みがわかれるかも知れない




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(2010年 3月 9日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]