【連載第194回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


ストップ! 遊びすぎ! DS Liteを制御するゲームタイマー
ほか、DSi用フィルターグッズなどをチェック


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 携帯ゲーム機はいつでもどこでも自由な姿勢で遊べるだけに、ついついちょっと遊びすぎてしまう。そんな遊びすぎを防止するDS Lite用グッズ、デイテルジャパンの「ヘルスコントロール ゲームタイマー」を試してみた。タイマーでプレイ時間を管理し、目を画面に近づけすぎないよう警告する機能も備えている。DS Liteの電源を強制終了させるシャットダウン機能やタイマーの取り外しを防止するパーツも備えた、かなり本格的なグッズだ。

 そのほかには、DSi用グッズから液晶保護フィルターグッズをチェック。ロアスの「NDSi用保護フィルム」と、モバイルライフの「液晶保護フィルムDSi」を試してみた。

【今週のおしながき】
DS Lite デイテルジャパン「ヘルスコントロール ゲームタイマー」
DSi ロアス「NDSi用保護フィルム」
DSi モバイルライフ「液晶保護フィルムDSi」


● お子さんの遊びすぎと画面への顔の近づけすぎをシャットアウト! 侮れない本格管理グッズ

「ヘルスコントロール ゲームタイマー」

 

    メーカー:デイテルジャパン
    価格:3,990円

GBAカートリッジ型のゲームタイマー本体に、固定用のプレート、ネジ、ドライバ、ピンセットがセットになっている
ゲームタイマーのでっぱり部分にスイッチやLEDが並んでいる。左に2つあるレンズ型のパーツはおそらく距離測定用のもの。長方形の四角いマークはタイマー用のインジケータ、中央付近にあるのはLEDだ

 ゲームをついつい遊びすぎてしまうのは、いつの時代も変わらない。いつでもどこでも自由な姿勢で気軽に遊べる携帯ゲーム機ならなおさらで、熱中すると画面と目の距離もついつい近くなりがちだ。小さなお子様のいらっしゃるご家庭では、子供の遊びすぎや画面と目の距離が心配な親御さんもいらっしゃることだろう。そこで登場するのがこの、DS Lite用グッズ「ヘルスコントロール ゲームタイマー」だ。

 この「ヘルスコントロール ゲームタイマー」は簡単に言えば、プレイ時間を管理し、遊びすぎを防止してくれるタイマーだ。また、DS Lite本体と遊ぶ人との距離を測定する機能もあって、設定した時間を過ぎたり、顔を近づけすぎたりしているときは、LEDランプの点灯や振動と警告音で注意してくれる。

 タイマー本体はGBAカートリッジ型でDS Lite本体のカートリッジスロットに差し込んで使用する。横幅はGBAカートリッジサイズだが、縦幅は普通のGBAカートリッジより1.2cmほど大きめ。でっぱった部分にLEDやスイッチ類があるという作りだ。

 時間経過を表示するタイムインジケータ、警告用のLED、レンズ型の窓が2つ(おそらく距離測定用のもの)、シャットダウン機能をオンオフするスイッチ、警告音の大きさを3段階に切り替えるボリュームスイッチ、距離機能を設定するディスタンススイッチ、タイマー機能設定用のタイムスイッチがある。

 タイマーは30分、60分、90分、120分に設定可能。DS Lite本体の電源が入ってからカウントを開始し、時間経過にあわせてタイムインジケータが緑、橙、赤の順に点灯していく。さらに残り時間が少なくなると、赤LEDの点灯に振動と警告音も加わる。またシャットダウン機能というのもあって、スイッチを入れておくとカウント終了後にDS Liteの電源が強制的に切れる。

 DS Lite本体と顔の距離を測定する機能は、距離をS/M/L/オフの4段階に設定できる。この機能は距離というよりもカートリッジの左下にある窓で明るさを測っているようだ。窓に顔が被さったりして一定以上暗くなるとLEDの点滅、振動、警告音で注意される。調節機能は明るさの検知幅ということだろう。こちらもシャットダウン機能と組み合わせが可能で、距離の警告が一定以上続くと強制的に電源が切れる。


取り外し防止機能を搭載。固定用のプレートとDS Liteを両面テープで貼り付け、ゲームタイマーとプレートをネジで固定する
距離測定機能は明るさを検知しているようだ。写真のように影ができると警告が出る

 実際に使い勝手を試してみた。まずは装着だが、普通のGBAカートリッジ同様にスロットに差し込むだけと手軽だ。電源はDS Lite本体から供給される。普通のGBAカートリッジ同様に取り外しできるというと、子供が自分で外してしまうのでは? と思うが、付属の取り外し防止プレートを使うとタイマーを外せなくなる。プレートをDS Liteのカートリッジスロットとタイマーの間に差し込み、タイマーとネジ止めして固定するという仕組みだ。これで簡単には外せなくなるのだが、普通のGBAソフトが手軽に遊べなくなるという難点もある。

 距離測定機能をS(20~25cm内に入ると検知)、タイマー機能を30分、シャットダウン機能ありにしてDS Liteの電源を入れてみる。電源投入直後は特にLED等は点灯しないのできちんと動作しているのかわかりづらかったのだが、試しに顔を近づけてみると、LEDが赤く点滅してブーンブーンと強く振動しはじめた。

 この状態なら我慢すればなんとかゲームをプレイできるぐらいだが、さらに10秒ほど経過すると、点滅と振動に加えてピロロロロロという警告音が繰り返し鳴り始めた。こうなってくるとさすがにゲームを遊び続けるというわけにもいかない。警告の効果はなかなかに高そうだ。さらにそのまま放っておくとDS Liteの電源が切れた。シャットダウン機能だ。連動して自動で電源が切れる様子はなかなかインパクトがある。

 だが、室内で試していたところ明るさの検知がシビアすぎるのか、ただテーブルに置いているだけでも警告がはじまることがあった。検知設定Sはもっとも緩い設定なので、MやLだとほとんど警告が鳴りっぱなしなってしまう。試した環境は至って普通の照明を使っているのだが、DS Liteを水平に持ち床から150cmほど高くして照明に近づけないと警告が出てしまう。

 このような状態なので普通にイスに座って手にDS Liteを持つと、警告が始まってしまう。もう少し検知の基準を暗めにして欲しかったところだ。逆に、昼間の太陽光ぐらい明るい光が当たっていると、顔の影が多少DS Liteに当たっても警告が出ない。面白い機能だが使い勝手には少し難があると感じた。


タイマー機能の残り時間は四角い窓のインジケータの色である程度わかる
残り時間がわずかになるとLEDが点灯、振動と音も加わる
タイマーや距離検知機能でシャットダウンされた場合、ACアダプタを繋ぐまではDS Liteの電源が入らなくなる。かなり本格的な遊びすぎ防止機能だ

 続いてはタイマー機能。DS Liteの電源が入ってからカウントが開始され、インジケータの色が順に変化、最後には距離検知と同じように赤LEDの点滅に振動と警告音が入る。このタイマーはDS Liteの電源を入れた後からは設定を変えることはできない。タイマーの時間が過ぎたときの警告音は、距離検知の警告音よりもさらに激しく、けたたましい。そのまま我慢して遊び続けるというわけにはいかないレベルだ。こちらも警告効果はバッチリ期待できる。

 タイマーにシャットダウン機能を組み合わせている場合は、タイマーの時間終了時に自動的にDS Liteの電源が切れる。この機能に対しては、「電源が切られたのなら、もう1度電源を入れればいいじゃない?」と誰しもが思うところだが、「ゲームタイマー」には電源を入らなくする機能もあるのだ。

 シャットダウン機能によって電源が切れた場合、DS Lite本体の電源スイッチをいくら触っても電源は入らない。充電用端子にACアダプタを接続することで、電源が入るようになる仕組みだ。ACアダプタを親御さんが管理すれば、遊びすぎ防止はばっちりというわけだ。

 また、タイマーによって強制終了される前に電源を切った場合、10分後にカウントがリセットされ、10分が過ぎる前にもう1度DS Liteの電源を入れた場合、タイマーは赤の状態から動作する。1度プレイを終えてもう1度遊ぶとして、間に10分の休憩を入れないとタイマーが早く動作するというわけだ。ちなみにDS Liteを閉じてスリープ状態にしてもタイマーの動作は止まらない。

 唯一の難点は、子供がタイマーを最長の120分にしてしまえば、2時間たっぷりと遊べるという点だが、例えばDS Lite本体を普段は親御さんが管理して、子供が遊びたいと言ってきたときにタイマーを設定して電源を入れてから渡すようにする、というようにすればよさそうだ。シャットダウン機能や距離検知機能はオフにすることができるが、タイマー機能のスイッチにはオフがなく、電源オン後に切り替えても時間設定を変えられないのがポイントだ。

 遊びすぎと目の近づけすぎを防止するというユニークなグッズ。距離の検知に関しては少し難を感じたところもあったが、音と振動でばっちり警告するタイマー機能や取り外しを防止するプレートの存在など、なかなか隙のない本格的なグッズだ。GBAカートリッジに装着するだけとわずらわしさがないのもいい。小さな子供が家でDS Liteをプレイするときの遊びすぎを防止するものとしてはなかなかに使えそうな一品と感じた。



● 丁寧なパッケージと貼り付けのしやすさが嬉しい、バランスのいいDSi用保護フィルター

「NDSi用保護フィルム」

 

    メーカー:ロアス
    価格:オープン (購入価格:540円)
    任天堂ライセンス商品

パッケージに丁寧に封入されている保護フィルター。パッケージの中には詳しい貼り付け手順が記載されている
保護フィルターにはタブ付きのフィルムが貼られていて、タブにも貼り付けの手順が書かれている。丁寧で持ちやすく、貼り付けやすい

 ロアスから発売されているニンテンドーDSi用の液晶保護フィルターグッズ。任天堂ライセンス商品だ。フィルターを構成する層については詳しい記述がないのだが、素材はPET素材となっており、ハードコート層を備えているとしている。おそらくはハードコート層、PET層、粘着面という一般的な作りをしていると思われる。

 上下のフィルターはパッケージに差し込まれていて、それぞれ上画面用、下画面用とわかりやすく書かれている。また、フィルターには貼り付けの順序を記述したタブつきのフィルムが両面に貼られているなど、パッケージングから貼り付けの説明手順まで全体に丁寧なフィルターグッズと感じた。

 フィルターは薄めだが適度な堅さのある無難な作りだ。フィルターのサイズは上画面用は画面枠に対して横幅が約1mm、縦幅も約1mmほど小さめ。下画面用のフィルターも上画面用と同じく画面より縦横ともに約1mmほど小さめのサイズとなっている。

 下画面用フィルターのサイズは他のフィルターグッズでもまちまちで約1mmほど小さめなのは無難なところだが、上画面用のフィルターが画面枠よりも小さいのは少し気になってしまうところだ。上下ともに角に位置を合わせて貼ると反対側の余白が大きくなってしまうので、画面の中心に貼るよう意識したほうがいい。

 貼り付けはかなりしやすい部類に入る。吸着がよくて画面の上に置けばスーッとくっついていく。気泡もあまり入らず、入ってしまった場合でも押し出しやすかった。気泡を押し出したあともあまり跡が残らない。

 貼り付け後の見栄えは特に不満点もなく無難な仕上がり。透明度も高く、画面に違和感を感じない。ただし、光に反射したときだけ青みがかって見えるときがあって、光の強い環境だと全体に少し青みがかって見えるところがある。タッチペンを滑らせた感触はフィルターを貼ってない状態に近くて滑りがいい。全体に無難でバランスのいいフィルターと感じた。


上の写真3枚は、左が全体写真(フラッシュによる反射撮影)、中央が上画面の写真、右が下画面の写真だ。下の3枚は画面の半分にだけフィルターを貼った状態の写真だ。上と同じく左から全体写真(フラッシュによる反射撮影)、上画面、下画面となっている。フラッシュで反射させている写真では、フィルターが青く反射するのがよくわかる

● 無難な作りのDSi用保護フィルターだが、少し透明度が気になるところ

・「液晶保護フィルムDSi」

 

    メーカー:モバイルライフ
    価格:オープン (購入価格:580円)

全体的に簡易なパッケージだが、クリーニングクロスが付属しているのは嬉しいところ

 DSi用の液晶保護フィルターグッズだ。上下の保護フィルターが各1枚ずつ入っているほか、7cm×5cmの簡易クリーニングクロスが付属している。

 フィルターの構成層については記述が無く、貼り付け手順などもパッケージの裏面に簡単に記されている。全体的に簡易な作りで丁寧とは言えないものの、必要にして充分という印象だ。付属のクリーニングクロスは大きさこそ簡易的なものだが、目の細かな布地のしっかりとしたクロスで、こちらも充分、実用に耐える。

 フィルターのサイズは、上画面用が画面枠に対して横幅が約1mm、縦幅が約0.7mmほど小さめになっている。下画面用は画面に対して、横幅が約1mm、縦幅が約0.8mmほど小さめだ。若干気になるところだが、上下ともに画面の中心にうまく貼れれば、上下0.5mmずつ、左右は0.3~0.4mmほどの余白になる。貼りやすさも考慮すれば無難なサイズだろう。

 保護フィルターは粘着面に透明の台紙が貼られている。そこから少しずつ剥がしつつ画面へと貼り付けていくのだが、適度な堅さがあって指で持っているときも型をしっかりと保ってくれる。吸着感もよい。ただ、少し気泡やホコリが入りがちなように思えたので、ホコリが舞っていない環境を整えて、ゆっくりと貼り付けたほうがキレイに貼れるだろう。ホコリを抑えるには、お風呂場など軽く湿気がある場所がいい。

 貼り付け後の見栄えとしては基本的に無難な作りで不満が少ないのだが、よく見ると少し青白いところがある。光に反射すると特に白さが目立つので、少し画面が白っぽく見えてくる。慣れてしまえば気にならなくなる程度だが、透明度を重視する人には不向きなように思える。

 タッチペンの滑りは何も貼っていない時と比べて、少しペン先が止まるようになる。滑らせている間の感触自体はそれほど変わらないが、ペンを止めたときのぴたっと止まる感触が強くなっている。基本的には何も貼っていないときの感触に近いので、無難な感触と言えるだろう。


上の写真3枚は、左が全体写真(フラッシュによる反射撮影)、中央が上画面の写真、右が下画面の写真だ。下の3枚は画面の半分にだけフィルターを貼った状態の写真だ。上と同じく左から全体写真(フラッシュによる反射撮影)、上画面、下画面となっている。反射させてもあまり色が変わらないあたりから、おそらく反射低減処理は持っていないのだろうと推測される。少し色合いが白みがかっているのが気になるところだ




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(2009年 4月 1日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]