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Seagate、最大36TBの容量を持つハードドライブを発表
2025年1月22日 18:42
- 1月21日 発表
Seagateは、最大36テラバイト(TB)のExos Mハードディスク・ドライブを1月21日に発表した。
本ハードディスク・ドライブはSeagateのMozaic 3+テクノロジー・プラットフォームを基盤とし、業界初の熱補助型磁気記録(HAMR)技術を実装したExos Mが搭載され、卓越した拡張性、総所有コスト (TCO)の削減、 および持続可能性の向上といった利点を提供。これにより同じ設置面積内で3倍以上のストレージ容量、テラバイトあたり25%のコスト削減、ならびにテラバイトあたり60%の消費電力削減が含まれる。
そして、10枚のプラッターを採用した非常に効率的な製品設計により、最大36TBの容量を実現。
インフラストラクチャー・ソリューション・プロバイダーのDell Technologiesは、Mozaic3+を採用した最初のお客様の1社であり、間もなくExos M 32TBを自社の高密度ストレージ・システムに統合する予定です。Dell TechnologiesのISG製品管理担当シニアバイスプレジデント(SVP)のトラビス・ビジル(Travis Vigil)氏は、次のように述べています。「顧客がAIファクトリーを構築するにあたり、最も要求の厳しいAIワークロードを確実に処理できるように設計された、コスト効率が良く、拡張性と柔軟性に優れたストレージが必要です。SeagateのHAMR技術を搭載したMozaic 3+テクノロジーを採用したDell PowerScaleは、検索拡張生成(RAG)、推論、エージェント型ワークフローなどのAIユースケースをサポートする上で重要な役割を果たします。Dell TechnologiesとSeagateは協力して、業界をリードするAIストレージの革新における標準を確率しています。」
Seagateの最高経営責任者(CEO)であるデイブ・モズレー(Dave Mosley)は次のように述べています。
「私たちは今、データの保存と管理方法が大きく変化している時代に直面しています。クラウドの継続的な拡大とAIの早期導入により、かつてない量のデータが生成されています。信頼性の高いデータ主導の成果を確保するためには、長期的なデータ保持とアクセスが不可欠です。トレーニングのチェックポイントの取得からソースデータセットのアーカイブまで、企業が保持するデータ量が増えるほど、自社のアプリケーションが期待通りに動作しているかを検証しやすくなり、必要に応じて軌道修正を行うことが可能となります。
Seagateは記録密度の分野で引き続き業界をリードしており、現在、Exos Mプラットフォーム上で最大36TBのドライブをサンプル出荷しています。また、当社のイノベーション・ロードマップを着実に実行しており、テストラボ環境において、プラッター1枚あたり6TBを超える容量を実証することに成功しました。
エクサバイトの生産で世界をリードするメーカーであり、プラッター1枚あたり3.6TBのハードドライブを量産可能な唯一のメーカーであるSeagateは、将来のアプリケーションに必要とされるストレージ容量の提供に全力で取り組んでいます。」
調査会社IDCのサービス・プロバイダー・インフラストラクチャー担当リサーチ・バイス・プレジデントであるクバ・ストラルスキー(Kuba Stolarski)氏は、次のように述べています。
「世界中の企業や人々がAIアプリケーションを利用し続ける中で、AIの普及がさらに進み、かつてない規模の膨大なデータが生成されています。 これらのデータはすべて複製され、長期間にわたり保存する必要があります。 当社の調査によると、大手クラウド・サービス・プロバイダーのデータセンターに保存されているデータの89%がハードドライブによって保存されていることが分かりました。このような規模を実現するために、ハードドライブは引き続き重要な技術です。 Seagateの記録密度の革新における進歩は、データストレージ需要の増加に対応する上で大きな強みとなると考えています。」
(C) 2025 Seagate Technology LLC.無断での引用、転載を禁じます。Seagate、Seagate Technology、Mozaic 3+、Exos、およびSpiralのロゴは、アメリカ合衆国および/またはその他の国におけるSeagate Technology LLCの商標または登録商標です。その他の商標または登録商標は各社の所有物です。ドライブの容量を示す場合、1ギガバイト (GB) は10億バイト、1テラバイト (TB) は1兆バイト、1エクサバイト (EB) は5億バイトに相当します。