レビュー

ついにJoy-Con2の本領発揮「Nintendo Switch Sports Resort」レビュー

スポーツで汗をかき、島巡りでリゾート気分を満喫! 全12種目を遊んでわかった本作の丁寧な作り込み

【Nintendo Switch Sports Resort】
発売日:10月22日
対応機種:Nintendo Switch 2
価格:パッケージ版:6,980円
ダウンロード版:5,980円

 任天堂は、Nintendo Switch 2用スポーツゲーム「Nintendo Switch Sports Resort」を10月22日に発売する。本作は、リゾート地「ウーフーアイランド」を舞台に、Joy-Con 2を振ったり傾けたりしながら全12種目のスポーツを楽しめるタイトルだ。ひとりで遊べるほか、種目やモードによっては家族や友人と最大4人で一緒にプレイすることもできる。

 本作で注目したいのは、タイトルに「Resort」とあるように、スポーツとともにリゾートで過ごす楽しさも味わえる点である。2022年に発売された「Nintendo Switch Sports」の流れをくむ本作では、テニスやボウリングで腕を競うのはもちろん、スケートボードやマリンバイク、プロペラ飛行機で島を自由に巡ることもできる。勝負に熱中したり、気ままに景色を楽しんだりと、リゾート気分でさまざまな遊びに挑戦できるところが魅力だ。

 体を動かして遊ぶ体感ゲームは、近年ではVRゲームでもすっかりおなじみになってきた。こうした遊び方が世間の大きな注目を集めるきっかけとなったのが、任天堂のWiiだ。Wiiリモコンをラケットに見立てて振ったり、ボールを投げるように動かしたりする「Wii Sports」(2006)の遊びは、当時、なかなかの衝撃であった。

 今回の「Nintendo Switch Sports Resort」も、そうした流れをしっかりと受け継いでいる。直感的で親しみやすい操作でありながら、腕を磨けば奥深い駆け引きも楽しめるものが多数収録されているのだ。リリースに先駈けて一足お先にゲームをプレイすることができたので、本稿ではそこからわかったゲームの特徴や魅力についてご紹介していく。

自分好みのキャラクターを作って、いざスポーツへ!

 ゲームを起動すると、まずはウーフーアイランドの美しい景色とともにオープニングが流れる。その後は、全12種目のスポーツが並ぶメイン画面へと移り、好きなスポーツを選んで遊ぶことができる仕組みだ。スポーツを選択すると、今度はプレイするユーザーの選択画面に切り替わる。初めて遊ぶ場合は、ここで自分の分身となるキャラクターの見た目やニックネームを決めることになる。

最初に自分の分身となるキャラクターの見た目をカスタマイズしていく

 キャラクターメイキングは、「かお・ヘアスタイル」と「ふく・アクセサリー」などの項目から、好みのパーツを選んでいくというシンプルなものだ。顔のタイプや肌の色、目の色、髪型などを組み合わせられるほか、服装やアクセサリー、プレートの柄なども変更できる。また、オリジナルのキャラクターだけでなく、Miiを使用することも可能だ。

 それぞれあらかじめ用意されたパーツから選んでいく方式なので、それほど難しく考える必要はない。ちなみに、服やアクセサリー、顔のペイントなどは、ゲームを遊び進めることでも新たなものを入手できる。スポーツをプレイして獲得したポイントを、アイテムと交換できるというのも楽しみのひとつだ。もちろん、キャラクターの見た目やニックネームはあとから変更することもできる。そのため、最初は気軽に好みのキャラクターを作ってしまっても問題ない。準備が整ったら、いよいよスポーツに挑戦だ。

キャラクターメイキング自体は、用意されているパーツから選んでいくというシンプルなものだ

 ここでさっそく選んだスポーツに挑戦したくなるところだが、その前にぜひ試してほしいのが「ウォーミングアップ」である。本作には全12種目のスポーツが用意されているが、それとは別に、なわとびで体を動かせる「ウォーミングアップ」もある。スポーツを楽しむ前に、軽く体をほぐしておけるというわけだ。

本物の縄跳びをする感覚で腕を回したりジャンプすることで、体が温まる

 特に、こうした体感ゲームを初めて遊ぶ人は、想像以上に体を動かすことに驚くかもしれない。種目によっては本物のスポーツさながらに腕や体を動かす必要があるだけに、事前の準備運動も大切だ。まずはなわとびで体を慣らしてから、各種目に挑戦することをおすすめしたい。

 やり方はいたって簡単。本体から取り外した2つのJoy-Con 2を左右の手に持ち、なわとびの縄を回すようにクルクルと動かすだけだ。回す動きを速めれば、それに合わせて画面のキャラクターが跳ぶペースも速くなるが、自分のペースで無理なく続けられるところもポイントだ。

50回跳んだら「ウォーミングアップ」は終了だ

全12種目に挑戦! 得意な「アーチェリー」と苦手な「ゴルフ」で明暗が分かれる

 さて、準備運動も済ませたところで、いよいよ本作のメインとなるスポーツに挑戦していこう。メイン画面には全12種目のスポーツが並んでおり、好きなものを選んですぐにプレイできる。特に順番が決められているわけではないので、自由に遊ぶことが可能だ。

こちらがメインの画面だ。どれに挑戦するか迷ってしまう

 用意されているのは、「テニス」、「ボウリング」、「アーチェリー」、「ボクシング」、「バレーボール」、「バスケットボール」、「ピンポン」、「ゴルフ」、「ゆび相撲」、「スケートボード」、「マリンバイク」、「プロペラ飛行機」の12種目だ。おなじみの球技から、リゾート地ならではの遊びまで、実にバラエティ豊かな顔ぶれとなっている。

 実際にプレイしてみると、同じJoy-Con 2を使った体感ゲームでも、その遊び心地は種目によって大きく異なる。最初から思い通りに操作できたものもあれば、なかなかコツがつかめず苦戦したものもあった。そこで今回は、単純に種目を順番に紹介するのではなく、実際に遊んで感じた特徴や面白さを中心に、それぞれの魅力を紹介していこう。

本作では、ときおりこうしたアナウンスが表示される。周りのものを壊したりケガをする場合もあるので、しっかり準備をしてから挑戦しよう

 まずは筆者が実際に遊んでみて、もっとも得意だった種目と苦手だった種目から紹介していく。今回遊んだなかでも、初回のプレイからとにかく楽しかったのが「アーチェリー」だ。もともと弓で敵を射抜くタイプのゲームが好きなのだが、その経験が「アーチェリー」でも少し役に立った。

個人的に最もハマったのが「アーチェリー」だった

 両手に持ったJoy-Con 2を弓矢に見立て、的を狙って矢を放つというシンプルな競技だ。操作は、まず両手を前に伸ばしてZLとZRボタンを押し、そのまま右手を胸の前まで引く。あとは左手で狙いを定め、右手のZRボタンを離せば矢が放たれる。

的までの距離や風を考えて狙いを定めよう
見事真ん中に当たると10点ゲット!

 ただし、単純に的の中心を狙えばいいというわけではない。矢は飛んでいく途中で徐々に落下するため、的までの距離を考慮して、少し上を狙う必要があるのだ。当然、距離が遠いほど矢の落下も大きくなる。さらに風の影響も受けるため、そうした条件を考慮しながら狙いを調整しなければならない。このあたりの感覚こそ、これまで弓を使うゲームで培ってきた経験が活きた部分でもある。

難易度は4段階用意されており、それぞれ距離や風の影響が異なっている

 「アーチェリー」とは対照的に、今回収録されている種目のなかでもっとも苦手に感じたのが「ゴルフ」であった。本作ではクラブが自動で選択されるため、ゴルフに関する細かな知識がなくてもプレイできる。ただし、狙った方向にボールを飛ばすには、正確なスイングが求められる。しかし、これが実際にやってみると、なかなか難しい。

筆者が最も苦手だったのは、意外にも「ゴルフ」だった

 操作はJoy-Con 2をゴルフクラブに見立て、実際にスイングするように振ってボールを打つというものだ。このとき、Joy-Con 2の向きがずれてしまうと、ボールも思い通りの方向には飛んでくれない。さらに難しいのが距離感だ。力任せにフルスイングしていると、グリーンを大きく飛び越えてしまうこともある。

手首を曲げずにしっかりスイングしないと、軸がぶれてしまう
うまくスイングできると「ナイスショット!」のかけ声が聞こえてくる

 また、パターの距離感もかなりリアルで、強すぎても弱すぎてもカップに入らず、何打も重ねることになってしまう。そのため、筆者の場合はパーが出ればラッキーという状態で、大きくスコアを崩してしまうことが多かった。

 とはいえ、ゴルフゲームとしてのリアルな雰囲気を持ちつつも、細かな知識がなくても遊べるようにアレンジされている点は好印象だ。ある程度練度が必要そうではあるものの、幅広い年齢層が気軽に楽しめるよう工夫されているところには感心させられた。

パターも距離感がなかなか掴めず、練度が必要だ

気が付けば汗だくに!? 「ボクシング」「テニス」「ピンポン」でエクササイズ!

 通常のコントローラーで操作するスポーツゲームとは異なり、実際に体を動かし、汗をかきながら楽しめるのも本作の魅力だ。なかでもエクササイズ感覚で遊びたい人におすすめしたいのが「ボクシング」である。「ボクササイズ」なんて言葉もあるが、実際に遊んでみても運動量はかなりのもので、気が付けば汗をかいていた。

スポーツマンシップにのっとり、あいさつから始まるところも好印象だ

 遊び方がわかりやすいのもポイントだ。両手に持ったJoy-Con 2をボクシンググローブに見立て、パンチを繰り出したりガードしたりして戦っていく。さらに、体を左右に傾けて相手のパンチを避けることもできる。もちろん勝敗も気になるが、それ以上に、プレイを終えたあとの「いい運動をした」という充実感が印象に残った。

対戦相手もガードしたり、体を左右に傾けてパンチを避けたりしてくる。むやみにパンチを放つのではなく、適切なタイミングで打っていこう
ギリギリのタイミングで相手のパンチを避けるとカウンターを打てるチャンス!
最終ラウンドで見事パンチが決まり、相手をノックアウトすることができた

 同じように、直感的な操作で体を動かせるのが「テニス」と「ピンポン」である。どちらもJoy-Con 2をラケットに見立ててボールを打ち返していくという、わかりやすい遊びだ。ラリーを続けるうちについつい夢中になり、こちらもいつの間にか汗をかいていた。

「テニス」はダブルスで試合が行われる。操作するのはどちらもプレイヤー自身だ
相手が打ち返したボールは、前衛のキャラクターで打ち返していこう
緩く打ち上がったボールが飛んできたときは、スマッシュを決めるチャンス!

 また、どちらの種目もJoy-Con 2の振り方によってボールの飛び方が変化するところが面白い。単にタイミングよく振ればいいというわけではなく、ラケットの振り方も意識する必要があるのだ。こうした細かな部分まで再現されているところは、実際にテニスや卓球を経験したことがある人ならば、思わず感心してしまうポイントではないだろうか。

「テニス」とは異なり、「ピンポン」は1対1で試合が行われる
緩いボールが返ってきたらスマッシュで打ち返そう
飛んできたボールの位置によって、フォアハンドやバックハンドを打ち分けていこう

プレイ中に役割が次々と変化! 「バレーボール」と「バスケットボール」

 続いて紹介する「バレーボール」と「バスケットボール」も、体を動かしながら楽しめる種目だ。このふたつに共通しているのは、試合の展開に応じてプレイヤーの役割が次々と切り替わるところである。それぞれの場面で求められる操作も異なるため、状況に合わせてさまざまなアクションを使い分けていく必要があるのだ。

「バレーボール」はプレイヤーの役割も次々変化していく

 たとえば、一般的なバレーボールは6人制(日本には9人制もある)だが、本作ではビーチバレーのように2対2で試合が行われる。レシーブで受けたボールをトスにつなぎ、最後はスパイクで相手コートに打ち返すという一連の流れを、仲間のCPUと分担していくのだ。もちろん、相手の攻撃をブロックする場面もある。

 さっきまでレシーブを担当していたかと思えば、今度はスパイクを打つ側になるなど、試合中はさまざまなプレイをこなしていくことになる。そのため、単にボールを打ち返すだけでなく、次に何をすべきかを意識しながらプレイするのが楽しい。さらに、レシーブからトス、スパイクへとうまくつなげば、最後のスパイクの威力もアップする。ふたりで連携しながら攻撃を組み立てていくところも、本作の魅力である。

次に何をすべきか指示が出るのでわかりやすい
どの役割でも重要になるのはタイミングだ

 同じように、プレイ中にさまざまな役割をこなしていくのが「バスケットボール」だ。こちらも2対2で試合が行われ、オフェンス(攻撃)とディフェンス(守備)を交互に担当する。オフェンスでは、Joy-Con 2を上下に振ってドリブルしたり、ゴールに向かってシュートを放ったり、味方のCPUにパスを出したりと、状況に応じた操作が求められる。

「バスケットボール」では、CPUと協力して戦っていく

 オフェンスといっても、ボールを持っているときと持っていないときでは、求められる動きが異なる。ボールを持っているときは相手をかわしながらドリブルで進み、チャンスがあればシュートを狙う。一方、ボールを持っていないときは味方からのパスを受ける側に回る。また、ディフェンスでは相手の動きを見ながらボールを奪ったり、シュートに合わせてジャンプしてブロックしたりすることもできるのだ。

コントローラーの向きが傾かないようにしながらシュートを決めよう
ディフェンス側では、相手からボールを奪ったりシュートをブロックしていく

 このように、単にボールをゴールに入れるだけでなく、攻撃と守備を切り替えながら、味方と協力して得点を狙っていくところが特徴である。バレーボールと同様に、場面に応じてさまざまな操作を使い分ける必要があり、相手との駆け引きも楽しめる種目となっているのだ。

見事ゴールが決まるとかなりの爽快感だ

やっぱり外せない! 定番の「ボウリング」と変わり種の「ゆび相撲」

 本作には、これまで紹介してきたスポーツに加えて、気軽に楽しめるエンタメ色の強い種目も用意されている。それがおなじみの「ボウリング」と、ちょっと変わり種の「ゆび相撲」だ。

 まず「ボウリング」は、操作がシンプルでわかりやすいところが特徴だ。Joy-Con 2のボタンが並んでいる面を自分の方に向けて持ち、ZRボタンを押しながらボールを投げるように腕を振るだけである。このとき、手首をまっすぐにして振ればボールもまっすぐ転がっていく。逆に手首を左右に少し傾けることで、ボールに回転をかけて軌道を曲げることもできる。

ボールを投げるときは最後までZRボタンを離さないようにしよう
ストライクが決まると素直に嬉しい

 ちなみに、ボールを投げる前に確認しておきたいのが、プレイヤーの立ち位置だ。初期状態では中央よりもやや右寄りの位置に立っているため、そのまま投げるとボールが狙いとは違う方向に転がってしまうこともある。投球位置は事前に左右へ調整できるので、スペアを狙うときなどピンの位置や残り方に合わせて変更するといいだろう。

ボールを投げる前に立ち位置の調整もできる

 競技として本格的に取り組んだことはないものの、子供の頃によく遊んだのが「ゆび相撲」だ。本作では、そんなおなじみの遊びにゲームならではのアレンジが加えられ、シンプルながらも絶妙な駆け引きが楽しめるものになっている。遊び方も直感的で、Joy-Con 2を指に見立てて左右に動かしながら、相手の指を押さえ込んでいく。そのまま3カウント取ることができれば1本獲得となり、先に2本取ったほうが勝利だ。

懐かしい「ゆび相撲」もゲームで遊べる!

 本作ならではの面白い仕組みとして、相手の指を押さえずに自分の指を倒し続けると、巨大化させられるというものがある。巨大化した指はパワーアップするため、うまく活用すれば試合を有利に進めることができる。もちろんリスクもあるうえに、必ずしも指を大きくしなければ勝てないというわけではない。巨大化を狙うのか、それとも通常の状態で勝負するのか。そうした判断も含めて、駆け引きを楽しめるところが魅力だ。

相手のゆびを押さえずに倒し続けると、自分のゆびが大きくなる。ただし、どちらかが押さえつけてブレイクになると元に戻るので注意
3カウント押さえつけることができるとKOだ

リゾート気分を満喫! 「プロペラ飛行機」「スケートボード」「マリンバイク」で島の名所めぐり

 冒頭でも触れたように、本作の舞台となっているのは、周囲を海に囲まれたリゾート地「ウーフーアイランド」だ。そんな島の魅力を思う存分味わえるのが、「プロペラ飛行機」、「スケートボード」、「マリンバイク」の3種目である。こちらはスポーツで勝敗を競うのとはひと味違い、島のさまざまな名所を巡りながら、リゾートならではの開放感を楽しめるところが特徴だ。

リゾート地の空を自由に飛び回ろう

 この3種目にはいくつかの共通点があるが、そのひとつが決められたルートを進むのではなく、自分の好きな方向に自由に移動できるところだ。ただ景色を眺めながら移動するだけでも楽しいのだが、それに加えて、島の各所に設置されたカメラを探し、「スポッコフォト」を集めるという遊びも用意されている。こちらは必ずしも集める必要はないものの、5分間という制限時間のなかで、どれだけ多く見つけられるか挑戦してみるのも面白い。

フォトスポットにはカメラが配置されている

 さらに、それぞれの種目には独自のチャレンジ要素も用意されている。たとえば「プロペラ飛行機」では、弾を発射して風船を割ることができる。また、「スケートボード」では、集めたウィールを「アイテムセンター」で利用できるスポッコポイントに交換することも可能だ。

 「マリンバイク」にも、すべてのリングをくぐり抜ける「リングくぐり」や、ピンクのイルカを追いかける「イルカ追っかけ」といった島ミッションが用意されている。さらに、3種目すべてに共通する要素として、島のどこかに隠されたハイビスカスを探す楽しみもある。このように、島の景色を眺めながら、さまざまな遊びに寄り道できるところも魅力だ。

ピンクのイルカと一緒に海をお散歩!
時間切れギリギリでハイビスカスを発見!
3種目とも最後に自分が通ったルートや集めたアイテムなどが確認できる

特殊ルールや島ランキングにも挑戦!

 ここまで紹介してきたのは、主に各種目の基本的な遊び方だ。しかし、本作にはそれ以外にも、特殊なルールで楽しめるモードが用意されている。ここでは、その中からいくつかユニークなものを紹介していこう。まずは「ボウリング」からだ。

 こちらは通常の「試合」で選べる「スタンダード」に加えて、「スペシャル」と呼ばれるレーンも用意されている。具体的には、レーンの途中に設置された障害物が上下に動いたり、レーン自体が波打つように曲がっていたりするというものだ。通常の「ボウリング」とはひと味違う、トリッキーなプレイが楽しめるところがポイントである。

 もうひとつ、「100ピンゲーム」と呼ばれるルールも用意されている。こちらは、なんと100本ものピンが登場するというものだ。実際にプレイしてみると、すべてのピンを倒してストライクを取るのはかなり難しい。ちなみに、パーフェクトを達成した場合のスコアは3000点とのこと。腕に自信がある人は、ぜひ挑戦してみてほしい。

バラエティ感の強いレーンの「スペシャル」も登場
100本のピンが登場する「100ピンゲーム」にも挑戦できる

 また、「アーチェリー」では、通常のルールとは別に「スペシャル」と呼ばれるモードも選択できる。こちらはプレイヤーを含む4人が同時に矢を放ち、得点を競うというものだ。ただし、的は4人共通でひとつしかなく、4色に分割されたそれぞれのエリアがプレイヤーに割り当てられている。得点になるのは、自分の色のエリアに矢を当てたときだけ。つまり、通常の4分の1の範囲を狙わなければならないというわけだ。

それぞれのキャラクターの色に合わせた的をめがけて矢を射とう

 遊び心のある特殊ルールだけでなく、練習にも役立つモードが用意されている種目もある。たとえば「ピンポン」の「缶あてリターン」は、相手コートに置かれた缶を狙ってボールを打ち返していくというものだ。単にボールを打ち返すだけでなく、狙った場所に正確に返す感覚を身に付けられるため、ショットのコントロールを磨くのにも役立ちそうだ。

缶を狙って打ち返していこう

 「テニス」の「ゆっくり試合」では、通常よりもかなり大きなボールを使ってラリーを楽しめる。いきなり通常の試合に挑戦しても、ボールのスピードについていけないという人もいるだろう。そんなときは、まずこちらのモードで操作に慣れてから、通常の試合に挑戦してみるのもよさそうだ。

 同じく「バレーボール」の「タイミングレシーブ」も、操作の練習に役立つモードだ。こちらは自分を含む4人のキャラクターで競いながら、レシーブの腕を磨けるところが面白い。遊び方は、マシンから飛び出してくるボールをタイミングよくレシーブするというシンプルなもの。ただし、ボールはそれぞれ異なるタイミングで飛んでくるため、よく見極めながらJoy-Con 2を振る必要があるのだ。

「ゆっくり試合」ではボールがかなり大きくなる
こちらは「タイミングレシーブ」だ。ボールはバラバラに飛び出てくるので、タイミングを見極めよう

 「バスケットボール」には、制限時間内に決めた3ポイントシュートの本数を競う「3ポイントコンテスト」が用意されている。なかなかシュートが思い通りに決まらないという人にとっても、集中的に練習できるモードとなっている。

シュートの練習にもおすすめの「3ポイントコンテスト」

 やり込み要素として用意されているのが、「島ランキング」だ。こちらはオンラインで対戦するのではなく、ひとりで各種目のランキング上位を目指すというもの。「プロペラ飛行機」、「スケートボード」、「マリンバイク」を除く9種目が対象となっており、それぞれ20位からスタートする。最終的に島チャンピオンを倒し、ランキングの頂点を目指していく。

9つの種目で「島ランキング」に挑戦できる

 基本的には、ひとつ上の順位にいるキャラクターに挑戦し、勝利することで自分の順位を上げていく仕組みだ。試しに得意な「アーチェリー」で挑戦してみたのだが、10位あたりになると、対戦相手も的のど真ん中に矢を当ててくることがあり、なかなか手強くなってきた。

ライバルと同時に矢を射って得点を競い合う

 それでもなんとか勝ち進めたものの、7位のキャラクターにはあえなく惨敗。結局、現時点では8位止まりという結果になっている。どの種目も1位になるには相当な腕前が必要そうだが、それだけ挑戦しがいもあるというもの。いずれは全9種目で島ランキング1位を目指したいところだ。

ランクアップ時にはアイテムがもらえることがあるほか、島チャンピオンからのアドバイスも表示される

遊ぶほどアイテムが充実! 「アイテムセンター」と「チャレンジリスト」でやり込み要素も満載

 ゲームをプレイしていくと、「スポッコポイント」と呼ばれるポイントが貯まっていく。こちらは「アイテムセンター」で使用することができ、服やアクセサリーなど、キャラクターをカスタマイズするためのアイテムを入手できる。いわゆるガチャのような仕組みで、何が出てくるかはランダムだが、同じアイテムが重複することはない。そのため、遊び続けることで着実にアイテムを集めていけるところも嬉しい。

「アイテムセンター」は週替わりでアイテムが入れ替わっていく
ダブりが無いのでコンプリート自体は難しくない
ハロウィンパーティなど、季節にちなんだアイテムも登場する

 また、「アイテムセンター」では、週替わりの「今週のアイテム」が2ページ分用意されているほか、「今月のアイテム」として、季節に合わせたラインナップも登場する。たくさん遊んで、こうしたアイテムを集めていく楽しみもある。ちなみに、集めたふくなどのアイテムは、メニューから「きがえる」を選ぶことで、いつでも変更可能だ。

「アイテムセンター」などで入手したアイテムは、「きがえる」から自由に身に着けられる

 また、各種目のプレイ終了後には、「チャレンジリスト」で達成した項目が表示されることもある。こちらはいわゆる実績解除に近い要素で、種目ごとにさまざまなチャレンジ項目が設定されている。単に試合に勝つだけではなく、こうした項目をひとつずつ達成していくのも楽しみ方のひとつだ。腕を磨きながら、すべてのチャレンジをコンプリートすることを目指してみるのも面白そうである。

種目ごとに様々な「チャレンジリスト」の項目が用意されている

気軽に楽しめて奥深い! スポーツとリゾートの魅力が詰まった1本

 ここまで全12種目を紹介してきたが、実際に遊んでみて改めて感じたのは、同じJoy-Con 2を使った体感ゲームでも、種目によってこれほど異なる楽しさが味わえるということだ。最初から思い通りに操作できた「アーチェリー」もあれば、なかなかコツがつかめず苦戦した「ゴルフ」もある。こうした得意・不得意が分かれるところも、実際のスポーツに通じる面白さではないだろうか。

 また、基本的にはJoy-Con 2を振ったり傾けたりするだけというシンプルな操作でありながら、遊び込むほど奥深さが見えてくるところも魅力だ。単にタイミングよくコントローラーを振ればいいというわけではなく、力加減や振り方を工夫したり、相手の動きを読んだりと、上達するためにはさまざまなことを考える必要がある。さらに、夢中になって遊んでいるうちに、いつの間にかいい運動になっているというのも、体感ゲームならではの楽しさである。

スタンプが使えるなど、細かな演出部分も含めて丁寧に作りこまれている作品だ

 そして、何より本作らしいのが、勝敗を競うスポーツだけでなく、ウーフーアイランドを自由に巡ることもできる点だ。ときには真剣勝負から離れ、島の美しい景色を眺めながら名所を巡ったり、隠されたアイテムを探したりと、自分のペースで遊べるところがいい。加えて、特殊ルールや島ランキング、アイテム収集といったやり込み要素も充実しており、長く楽しめる作品となっている。

 なお、今回はひとりでのプレイとなったが、本作は種目やモードによって、オフラインで家族や友人と同じ画面で一緒に遊んだり、オンラインでほかのプレイヤーと対戦したりすることも可能だ。ひとりでじっくり腕を磨くのとはまた違った楽しさも味わえそうである。

 気軽に始められる一方で、遊び込むほど新たな目標も見つかる。「Nintendo Switch Sports Resort」は、スポーツで体を動かす楽しさと、リゾートで気ままに過ごす開放感を存分に味わえる1本だ。