レビュー

ヤーヤーヤーヤーヤ! 「クレイジータクシー:ワールドツアー」CNTレポート

世界に熱狂的ファンを持つハチャメチャなドライブゲームが復活!

【クレイジータクシー:ワールドツアー】
2027年発売予定
価格:未定

 本作は2027年のリリースが予定されていますが、日本時間の2026年9月12日(土)9:00から9月14日(月)9:00にかけてクローズドネットワークテストが行われました。文字通りクローズドな環境で行われるネットワーク対戦のテストですがこれをプレイできるのは抽選に当選した方のみ!筆者もこれに参加できましたのでレポートをお送りしたいと思います。

 リリース時には「PLAYSTATION5」「XBOX SERIES X|S」「XBOX ON PC」「STEAM」「NINTENDO SWITCH2」での展開が予定されていますが、CNTでは「PLAYSTATION5」「XBOX SERIES X|S」「XBOX ON PC」「STEAM」で行われました。今回は主に「PLAYSTATION5 Pro」「STEAM」でのプレイをメインにお届けしていきます。

 クレイジータクシーでネット対戦!? ほんとに? 往年のファンなら誰しもそう思い、いつかはやってみたかった夢のゲームモードは「ピックアップレース」と「ポリスチェイス」の2種が用意されました。

 「ピックアップレース」はプレイヤー6台(CPU含む場合あり)スタートから途中にいるお客さんを乗せて、目的地に降ろすを繰り返しながらゴールにびたっと停車するというレースです。「ポリスチェイス」はタクシー4台と警察2台(どちらもCPU含む場合あり)で街中を舞台に攻防戦を繰り広げます。

【クレイジータクシー:ワールドツアー CNT】
あのクレイジータクシーがオンライン対戦機能を搭載して現代に帰ってきた!
今回は全体を通して「ランクマッチ」となり、ランクを上げていきます。「カスタムマッチ」は好みの設定でロビーを作れます
おしゃれなガレージを背景にしたメニュー!
「ランクマッチ」でのランクアップの流れ。上位になると昇格戦が行われます
「ピックアップレース」と「ポリスチェイス」の2種類が遊べました

世界的に熱狂的なファンを持つ「クレイジータクシー」とは

 1999年にセガからアーケードゲームとして登場した「クレイジータクシー」はドリームキャストを始め様々なプラットフォームに多数移植され、「クレイジータクシー2」(2001年)、「クレイジータクシー3:ハイローラー」(2002年)も発売されるなど世界的に熱狂的なファンを生み出したゲームで、プレイヤーがタクシードライバーとなってフィールド上にいるお客さんを目的地まで素早く送り届けるというのが基本的なルールのゲームです。

 とにかくお客さんを送り素早く届ける、というとても単純明快なシステムでありながらお客さんの希望は近距離から長距離まで多種多様。プレイの状況でその送り先(距離)も変わるなど広大なフィールドをいかに効率よく廻っていくかを組み上げていくという、はまりこんだら楽しすぎて終わらないゲームデザインとなっていました。筆者も友人達と徹夜でスコア(リワード)を競い合って最終的にはお客さんがいなくなるまでやりこんだものです。若かったですね。

【クレイジータクシーはここから始まった!】
クレイジータクシー(画像はXbox360版をXbox Series Xでキャプチャーしたもの)
ルールは単純。とにかくお客さんを素早く運ぶだけ!
太陽が降り注ぐアメリカ西海岸の急こう配を駆け下ったり街中を縦横無尽に駆け巡る!

 操作も単純!ハンドル(スティック)とアクセル・ブレーキ(トリガー)、ドライブ(D)とリバース(R)を駆使して「クレイジーダッシュ」や「クレイジードリフト」など豪快なカーアクションができるのもこのゲームの楽しいところです。フィールドに大まかなコースはあるものの、いろんなところをショートカットしたり一般車やいろんなモノを弾き飛ばしながらオフスプリングやバッド・レリジョンの有名な楽曲に乗せてかっとんでいく!この爽快感がクレイジータクシーならではの楽しさです。

クレイジーダッシュ、クレイジーストップは健在! 新アクション「クレイジーニトロ」を追加

 はやくクレイジータクシーを遊ばせてくれ!そう思いながらひとまず操作系をチェックしておきましょう。これまでのクレイジータクシーは基本技である「クレイジーダッシュ」を出すためにはリバース→ドライブとギアガチャしてからアクセルを入れると出せたのですが、今作ではちょっとだけ変わりました。

【操作方法が変更になりました】
こちらはPS5での例ですがパッドでのコントロールはXboxシリーズでもSTEAMでも同じレイアウトです。画像は公式サイトから

 「クレイジーダッシュ」はアクションボタン(PS5:〇ボタン)→アクセル(PS5:R2トリガー)、「クレイジーストップ」はアクションボタン(PS5:〇ボタン)→ブレーキ(PS5:L2トリガー)となります。豪快にターンを決める「クレイジードリフト」はステアリング(PS5:左スティック)を切りながらドリフトボタン(PS5:×ボタン)で発動します。

 前作までのリバース→ドライブ→アクセルはタイミングに若干コツが必要でどちらかといえばコマンド入力のような印象でしたが、今作ではボタンを振り分けたことで誰でも簡単に技を繰り出すことができるようになった印象です。特徴だった操作系を変える必要があったのかは後に納得がいくのでそちらで書きたいと思います。

 筆者は当初×(リバース:ドリフト)→〇(ドライブ:アクション)→右トリガー(アクセル)のクセが抜けずしばらくとっちらかってしまいました。慣れてきたらこれがとても気持ちよくプレイできたので、すっと入ってくる素晴らしい変更だと思います。

【最重要!「クレイジーストップ」】
目的地にビタっと停止することが必須のスキルです。ボタンを押すタイミングを掴もう!

 そして新アクションとして「クレイジーニトロ」が追加されています。上記のクレイジーアクションを出したり、道中にあるニトロ瓶アイテムをゲットするとゲージがたまり、MAXになると(PS5:△ボタン)を押して超加速する「クレイジーニトロ」が発動します!これはあらゆるものを抵抗少なくなぎ倒せたり、ゲームモード「ポリスチェイス」でも必須の要素です。

それではマルチプレイを楽しんでみよう!

 今回のCNT時には大きく4つのブロックに分かれたサーバーが用意されていました。なるべく近いところのほうがいいとのことなので「アジア/オセアニア」を選択しました。

 クルマはCNTで6種類があります。車種にはスタンダード・スピード・キャリーの3種類があり、それぞれが微妙に性格が違います。例えばキャリーはお客さんをたくさん乗せられ自分への攻撃への耐性が強かったりするものの動かしにくい、といった感じです。走るステージには「オフロード」もあるようで、チューニングでそういったアイテムをセットすることもできます。

 キャラクターは初代クレイジータクシーから「アクセル」「B.D.ジョー」「ジーナ」「ガス」が登場します。現代のキャラクターモデルとなった彼らがクレイジーなアクションでハチャメチャなレースを繰り広げるのがうれしくもあり、とても楽しい!

【サーバー選択/カー&ドライバーセレクト/チューニング】
サーバー選択(後から変更可能です)
「クレイジーストップが大事」これ重要です!
デボラダ・イエロージャック(スタンダード)
グランダム・ベルバード エックス(スタンダード)
ハヤセ・ビット9(スピード)
リデサー・603ボルト(スピード)
キャメロン・ランドシャーク(キャリー)
レックスフォード・サイファーボックス(キャリー)
アクセル
B.D.ジョー
ジーナ
ガス
各車はそれぞれ個性を持っていて、空きスロットにアイテムを搭載することでさらにチューニングが可能!
チューニング(コア):走行性能の耐性などを強化できます
チューニング(テクニカル):ダッシュ時間などを強化できます
チューニング(ニトロ):ニトロの時間や本数を強化できます

 ロビーでマッチングを待ってほかのプレイヤーが集まったり、そうでなければCPUがライバルカーとして参戦してきます。この待ち時間内でクルマ・チューニング・ドライバーの変更も可能です。これでOK!となったらレーススタートです。レースモードもいくつかあり、今回のCNTではスタンダードやジャストストップ、スパイクレースなどがランダムで決定していました。

【レーススタート!】
いよいよスタート!
Wコースト - ストリート。初代クレイジータクシーの同コースが超キレイになって復活!ファンはここを走りたいのです
クレイジータクシーに“順路”はありませんが、多くのプレイヤーにとっては“逆走”なルートです
フィールドにいるお客さんを乗せて送り届けるのはそのままです
相手がライバルだろうが何だろうがおかまいなし!
お客さんを乗せる時はなるべくゼロ距離で止めて驚かさないことが重要です。これは初代から踏襲されています
公園を突っ切っていけます
「クレイジーニトロ」発動!
衝撃でクルマがはじけ飛ぶ。なんとハチャメチャなゲームだ!
クレイジータクシー本来のスタート位置がゴールになっていて感慨深いです
ゴール!1レースが大体3分ほど。この程よいプレイ時間が何度もやりたくなる要素の一つです
いろんなクルマで走りこめるのが楽しい
ゴールになだれ込むプレイヤーたち
レースが終わるとリザルトの表示が行われます
ランクが上がっていくと昇格戦があります。失敗すれば降格していくので絶対に勝とう!
Dランクへ昇格すると「ジャストストップレース」がアンロックされます。目的地がかなり狭くなり、そこへビシっと停車する必要があり難易度が上がります
Cランクになると「スパイクレース」がアンロック!フィールド上にスパイクが設置されて足止めされてしまいます。スパイクは「クレイジーニトロ」によるニトロアタックで突破するか大きくよける(遠回りになる)必要があります
スパイクに引っかかるとその場でストップしてしまいます。クレイジーニトロで破壊するかよけろ!スパイクは置いてあるところは変わらないので覚えておこう!
ドイツ - キャッスルは新コース!お城周辺を走り回ります
こちらでもハチャメチャレースが展開します
お城周辺ということもありアーチのあるところが多い。狭いので壁や柱にひっかからないように!
お城への道はくねくね道が続きます。「クレイジードリフト」から「クレイジーダッシュ」でくぐり抜けろ!
最上部の広場に途中の目的地がありました
そこから下っていくとクレイジータクシー名物のダイナミックな大ジャンプポイントが!楽しさクレイジー!
城下町を駆け抜けて……
その先にある空港がゴール!
なんとダイナミックなフィールドでしょうか
ゴールするとライバルカーが集合します
レース中に使うのは難しいですが右スティックでカメラの視点移動もできます
ゴールしたらみんなでわちゃわちゃできます

 ある程度操作が手になじんできたので「ポリスチェイス」に挑戦!「ポリスチェイス」は全6台中、タクシー4台と警察2台に分かれて対戦します。タクシー陣営はフィールド上のお客さんを乗せて目的地へ送り届けるという通常のルールはそのままですが、警察陣営はそれを体当たりで阻止するという衝撃的な内容です。

 いわゆる「ケイドロ」的な内容と考えればよいルールです。タクシー陣営はタックルされるとダメージが蓄積(回復エリアあり)していき、ノックアウトされるとフィールド中のジェイル(牢獄)に移されます。タクシー陣営のほかのプレイヤーは「クレイジーニトロ(ニトロアタック)」でジェイルを破ることができます。警察陣営のクルマはダメージを負うことはないもののたった2台で4台のタクシーを追い詰めていかなくてはなりません。

 操作方法の所での変更した理由が「ポリスチェイス」を遊んで納得がいきました。現代によみがえったクレイジータクシーのハイスピードな展開を支えるために操作系を見直したんだろうと推測します。加えて「クレイジーニトロ」の効果がこのゲームモードこそ生かされていると感じます。警察陣営は特に難しい!「クレイジーニトロ」がバンバン使えるもののタクシー陣営に的を絞って突撃したいのですがハイスピードが故なかなか捕捉できません!

【ポリスチェイス】
ジェイルはフィールドの中にあり、捕まると壁が現れます
タクシー陣営はお客さん(複数可)を運べ!
タクシー陣営は4台体制
警察陣営は2台体制
フィールドはドイツの「カテドラル」、タクシー陣営も警察陣営も縦横無尽に駆け巡れ!
警察陣営は警察車両のリバリーになります
このリバリーもかっこいい!警察陣営で挑みます
とにかくタクシー陣営を見つけろ!
見つけたらとにかく体当たり!ニトロアタックで大ダメージが与えられます
ノックアウトできればそのタクシーはジェイルへ送られます
しかし警察陣営だとなかなか勝てませんでした。悔しくて何度もプレイしちゃいます

PS5×PC(STEAM)とのクロスプラットフォームプレイにも対応

 今作はマルチプラットフォームで動作し、マルチプラットフォームでのクロスプレイも可能(選択可)です。PCでは有り余るハードウェアスペックを使ってグラフィックスの設定を緻密に行うことができます。対応するGPUの最小構成はNVIDIAがGeForce GTX 1060(6GB)以降、AMDはRadeon RX 580(4GB)以降となります。

 推奨スペックはNVIDIAがGeForce RTX 4060(8GB)、AMDはRadeon RX 6700 XT(12GB)となっています。高性能なハードウェアに合わせてさらに効果が得られそうです。筆者のPCはNVIDIA RTX3080で今回の環境的には中の下程度でしょうか。プレイ感覚は特に問題はありませんがいずれハイエンドに持っていきたいところです。しかしながら昨今の情勢を考えると悩みどころですね。

【グラフィックス設定】
PS5 Pro:色覚設定もあります
PC(RTX3080):ハードウェアレイトレーシング・DLSSにも対応!
PC(RTX3080):モニターに合わせたフレームレートも設定できます
PC(RTX3080):PCでも色覚設定があってうれしい配慮です

 ロビーでの待ち時間の所を比較用にキャプチャーしてみました。キャプチャーの画像ではそれほど違いはないように感じますが目視ではPCの方が若干ではありますがより詳細に表示されているように感じます。RTX5080などで見てみたいところですがそれはいずれ叶えてみたいですね。後半のプレイ画像はPCでのキャプチャのものです。

【プラットフォームによるグラフィックス】
PS5 Pro
PC(RTX3080)
PS5 Pro
PC(RTX3080)
PS5 Pro
PC(RTX3080)
リアルなグラフィックスとブラー等のエフェクトで大迫力!
街中のディテールなど現代のクオリティーで再構築されています
降り注ぐ太陽光を感じる絵作り
とてもリアルになったクルマ!
「クレイジーニトロ」エフェクトがキレイ
発動中の高揚感がたまらない!
突き進め!
「クレイジードリフト」が決まるとテンションが上がる!
そこから大ジャンプへつなげる!
そんな降り方しちゃあぶないよ!
ハチャメチャレースがクレイジータクシーの醍醐味
お客さんをとにかく早く運ぶだけ!それだけで楽しい!

 PCならではのプレイ方法!筆者宅は3画面コックピットがありますのでそちらでも表示してみました。画角が広がりとんでもないスピード感が得られます。パースが付いた映像になっているので人によっては酔いやすいかもしれません。3画面やウルトラワイドモニター環境の方は一度試してみてください。夢を超えたクレイジータクシーが遊べます!オプションの中ある「視点マーカー」をONにすることで3D酔い対策ができます。

 ちなみに残念ながらハンコンは反応しませんでした。素早い操作が要求されるゲームですから向いていないとは思われますが……ドライビングゲームですからハンコンでプレイしてみたくもあります。

【PCでは3画面でも遊べる!】
さらに横へワイドに画角が広がります
すごい臨場感!3画面でクレイジータクシーをプレイする夢が叶います

素晴らしい完成度だったCNT(クローズドネットワークテスト)!

 今回のCNTですが、参加している間には特にネットワーク切断などの致命的な不具合は一切なく、動作に関してもラグも感じられず快適にプレイできました。なによりクレイジータクシーをネットワーク対戦で遊べちゃう新鮮さと夢が叶ったことに感動しています。特に、今回感じたプレイフィールは昔夢中になって何度も何度も繰り返し遊んでいた“テレビゲームを遊んでる”いう感覚が蘇るものでした。

 もっとも、「ランクマッチ」と「ポリスチェイス」だけでしたからコンテンツとしてはまだまだ要素を全て遊べたわけではないので2027年の完成・リリースが大いに待たれるテストだったと感じました。CNTで得られた知見からさらにブラッシュアップされていくのではないでしょうか。リリース後のアップデートや追加要素も期待したくなっちゃいます。

【俄然発売が待ち遠しくなりました!】

 初代クレイジータクシーから28年、Xbox360/PS3での「クレイジータクシー3:ハイローラー」からでも約17年ぶりに帰ってくる「クレイジータクシー」!“ワールドツアー”ということで他のコースやゲームモードも多数収録されて正式にリリースされる日を待ちたいと思います。今後数年は遊びたいゲームなので複数のプラットフォームで入手しておきたいと思います!