レビュー
ARグラス「XREAL 1S」レビュー
何でも“3D化”できる! Switch2ユーザーに嬉しい「XREAL Neo」も紹介
2026年1月20日 00:00
- 【XREAL 1S/XREAL Neo】
- 1月下旬 発売予定
- 価格 XREAL 1S:67,980円
- XREAL Neo:14,580円
ARグラスを積極的に展開している中国のXREAL。2025年1月にネイティブ3DoFへの対応を果たした「XREAL One」、同年7月に視野角を向上させた上位モデル「XREAL One Pro」を発売しているが、2026年も早速新製品を投入する。それが「XREAL 1S」だ。
「XREAL 1S」は「XREAL One」の改良モデルで、引き続き自社開発チップ「X1」を搭載することでネイティブ3DoFに対応しているほか、同社のARグラスとしては初めて1,920×1,200ドット(WUXGA)に対応。そして2D映像を3Dへ変換する新機能「3Dスペース」を実装した。さらに、Switch2のTVモードに対応する多機能モバイルバッテリー「XREAL Neo」も同時発売される。
本稿では「XREAL 1S」および「XREAL Neo」のレビューをお届け。ポータブルゲーミングPCやNintendo Switch 2との組み合わせで、どこでも大画面でゲームをプレイできる本製品の魅力を紹介していく。
ガジェット感が薄れた「XREAL 1S」。スペック面では初めてWUXGA対応に
まずは「XREAL 1S」の外観とスペックを確認していこう。先述のように「XREAL 1S」は2025年1月に発売された「XREAL One」の改良モデルで、解像度や輝度が向上しているほか、後述する新機能「3Dスペース」を搭載した。基本的なデザインやボタン配置はそのままだが、カラーがブラックからミッドナイトブルーへと変更されており、見た目だけで判別は可能だ。
ARグラスは“サングラス型ディスプレイ”とも呼ばれているが、まだ“サングラス”というには少しゴツい印象を受ける。一方で過去のモデルからデザインが洗練され、筆者所有の「XREAL Air 2 Pro(2023年11月発売)」と比較すると、よりスマートになりガジェット感が薄れているのは確かだ。
ディスプレイは、ソニー製のマイクロOLEDパネルを採用しており、解像度は1,920×1,200ドット(WUXGA)でリフレッシュレートは最大120Hz。これまでXREALから発売されてきたARグラスは、全て1,920×1,080ドット(フルHD)であったため、微増ではあるが解像度向上を果たした。これに加えて光学設計も改良し、視野角が52度まで向上したことで「XREAL 1S」では“10m先に385インチ相当”を謳っている。
なお、視力補正機能は搭載されておらず、視力が悪い場合は眼鏡の上に「XREAL 1S」をかけるか、別途インサートレンズの購入が必要となる。筆者の経験として“メガネonメガネ”は装着感が非常に悪いため、インサートレンズの購入をオススメする。なお「XREAL 1S」のインサートレンズは、「XREAL One」のものと互換性があるが、「XREAL Air」シリーズのものは装着できないため注意が必要だ。
| XREAL 1S(本製品) | XREAL One Pro | XREAL One | XREAL Air 2 Pro(参考) | |
|---|---|---|---|---|
| 発売日 | 2026年1月下旬 | 2025年7月24日 | 2025年1月17日 | 2023年11月17日 |
| 価格(発売当時) | 67,980円 | 84,980円 | 69,980円 | 61,980円 |
| パネル | 0.68インチ Micro-OLED(ソニー製) | 次世代0.55インチ Micro-OLED(ソニー製) | 0.68インチ Micro-OLED(ソニー製) | 0.55インチ Micro-OLED(ソニー製) |
| 解像度 | 1,920×1,200ドット(1,200p) | 1,920×1,080ドット(1,080p) | 1,920×1,080ドット(1,080p) | 1,920×1,080ドット(1,080p) |
| リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大120Hz | 最大120Hz | 最大120Hz |
| 最大輝度 | 700nit | 700nit | 600nit | 500nit |
| 光学設計 | バードバス | X Prism | バードバス | 光学エンジン2.0 |
| FOV(視野角) | 52度 | 57度 | 50度 | 46度 |
| バーチャル画面サイズ(参考) | 10m先に385インチ相当 | 10m先に428インチ相当 | 10m先に367インチ相当 | 10m先に330インチ相当 |
| プロセッサ | XREAL X1 | XREAL X1 | XREAL X1 | - |
| 3DoF/6DoF | ネイティブ3DoF対応/6DoF対応(XREAL Eyeが必要) | ネイティブ3DoF対応/6DoF対応(XREAL Eyeが必要) | ネイティブ3DoF対応/6DoF対応(XREAL Eyeが必要) | 3DoF対応(XREAL Beamが必要)/6DoF非対応 |
| 3Dスペース(3D変換) | 対応 | アップデートで対応予定 | アップデートで対応予定 | 非対応 |
| サウンド | Sound by Bose カスタマイズ音響 | Sound by Bose カスタマイズ音響 | Sound by Bose カスタマイズ音響 | 第2世代サウンドシステム |
| エレクトロクロミック調光(レンズ透過率) | 3段階 | 3段階 | 3段階 | 3段階 |
| 重量 | 82g | 87g | 75g | 75g |
「XREAL One」シリーズの最大の特徴は、グラス単体での「ネイティブ3DoF」を実現したこと。2023年まで展開された「XREAL Air」シリーズは、どの方向を向いても映像が目の前に固定される「0DoF」にとどまっており、頭と首の動きを認識して映像を配置できる「3DoF」には別売りのデバイス「XREAL Beam」が必要だった。
だが、現在販売されている「XREAL One」シリーズは、独自開発の空間コンピューティングチップ「X1」を内蔵したことで、グラス単体で「3DoF」や「ウルトラワイドスクリーン表示」といった処理が可能となったほか、「XREAL 1S」では2D映像を3D映像に変換する新機能「3Dスペース」が実装された。
さらに、別売りの「XREAL Eye」を装着すると空間を認識する「6DoF」に対応し、VRヘッドセットのように空間上に映像を配置できるほか、写真・動画撮影も可能となる。「XREAL 1S」単体でも十分に楽しめるが、ARグラス体験を拡張してくれる面白いガジェットなので、興味のある方は同時購入をオススメしたい。
大画面でのゲームプレイは最高! ポータブルゲーミングPCと相性抜群
ここからは実際に「XREAL 1S」を使っていく。まず、前提として「XREAL 1S」を使用するには、映像出力(DP Alt Mode)に対応したUSB Type-Cを搭載するデバイスが必要となる。昨今のノートPCやスマートフォンにはよくUSB Type-Cが採用されているが、利用するデバイスが映像出力に対応しているかどうかを確認しておこう。
また、USB Type-Cを搭載していなくても、HDMI機器からの映像出力をUSB Type-Cに変換するアダプターがサードパーティーから販売されている。これらを利用することで、PS5やXbox Series X|Sといったコンソール機、デスクトップPCの映像を映し出すことも可能だ。
今回は、オプションの「XREAL Eye」と筆者の視力に合わせたインサートレンズを装着し、ポータブルゲーミングPC「ROG Xbox Ally X」に接続して、いくつかゲームをプレイしてみた。
お借りできた時期が年末年始だったこともあり、移動中や帰省先など様々な場面で「XREAL 1S」を使ってみたのだが、やはりどんな環境でも大画面を体験できるのがARグラス最大のメリットだ。個人差があるため、全員が「10m先に385インチ相当」を体感できるわけではないが、確かに数m先に大きな画面があるような感覚でゲームを楽しめる。
昨今、4KやWQHDのゲーミングモニターが多数ラインナップされている中で、「XREAL 1S」の1,920×1,200ドットという解像度は物足りなく見えるかもしれないが、実際はそんなことはなく、小さな文字も難なく読める。マイクロOLEDの発色はよく、最大120Hzのリフレッシュレート、3msの応答速度も相まって、快適にゲームをプレイできた。
また、ポータブルゲーミングPCとの相性は抜群で、PCゲームをいつでもどこでも大画面でプレイできる。新幹線での移動中に積みゲーを消化したり、帰省先で少し暇になったタイミングに「XREAL 1S」をかけてゲームをプレイしていると話のタネになったり、色々と楽しいゲームライフを送ることができた。
加えて、筆者は「XREAL Air 2 Pro」を愛用しているのだが、「XREAL 1S」でかなりの進化を感じたのはサウンド面だ。スピーカーにはBoseと共同開発したコンポーネントを搭載。Air 2 Proは若干シャカシャカとした音質だったのだが、1Sは音の厚みが増し、低域も豊かになったことで、ヘッドホンなどがなくても十分楽しめるようになった。
どんな映像ソースも3D化! 新機能「3Dスペース」
さらに「XREAL 1S」で初搭載となる新機能が「3Dスペース」だ。本機能は、空間コンピューティングチップ「X1」を活用して、2D映像を3D映像へと変換するもの。全ての映像ソースに適用可能で、映画からゲームまで様々なコンテンツを3D化できる。
今回はゲームを中心に「3Dスペース」を試してみたのだが、オンにすると確かに奥行きのある映像となる。一人称視点や風景のシーンでは3D化の恩恵をより受けることができ、より没入感を得られるようになった。3D映画のように飛び出して見えるような感じではないが、ゲームを新たな視点で楽しめる面白い機能だ。
だが「3Dスペース」は内部処理の都合上、フレームレートが30FPSに制限されるので、動きの激しいゲームには向いていない。また、あくまで2D映像を3Dへ変換しているため、稀に不自然な映像となる場面も見られた。動きの少ないRPGやシミュレーションゲーム、アニメや映画鑑賞ではかなりの効果を発揮するので、場面に応じて使い分けたい機能だ。
なお「3Dスペース」は、同じく「X1」を搭載したARグラス「XREAL One」および「XREAL One Pro」でのアップデートで展開予定となっている。
Switch2ユーザーは必須! 「XREAL Neo」でどこでもTVモードを実現
ここまで「XREAL 1S」をレビューしてきたが、ここからは同時発売の「XREAL Neo」も紹介しておきたい。「XREAL Neo」は、ARグラス利用時にスマートフォンやノートPCへ給電できるモバイルバッテリーだ。バッテリーサイズは10,000mAh(38.7Wh)で、内蔵するUSB Type-Cケーブルから最大40WのUSB PD出力に対応している。
「XREAL 1S」はバッテリーが搭載されておらず、USB Type-Cで接続したデバイスから給電されており、スマートフォンやノートPCのバッテリーを消費しながら動いている。だが「XREAL Neo」を使用すると、スマートフォンやノートPCを充電しながらARグラスを使うことができ、駆動時間を延長させることができるのだ。
また「XREAL Neo」にはもう一つの特徴がある。それは「Nintendo Switch 2」および「Nintendo Switch」のTVモード出力を可能にするドック機能だ。実はSwitch2とSwitchに搭載されているUSB Type-Cポートは、DP Alt Modeに準拠しておらず、通常であればDisplayPortやHDMIを搭載したUSBハブでも映像出力はできない。
だが「XREAL Neo」はSwitch2とSwitchのTVモード対応を果たし、ゲーム機本体に給電しながら「XREAL 1S」をはじめとするARグラスへの映像出力が可能となった。これによって、外出先でもSwitch2ゲームを大画面で楽しむことができる。実際、特に不具合などなく、移動中や帰省先で「マリオカート ワールド」や「あつまれ どうぶつの森」をプレイできた。
手軽に大画面でSwitch2/Switchゲームを楽しめるようになるため、Nintendo Switch 2/Nintendo Switchユーザーには必須のデバイスだ。
バランスのいい「XREAL 1S」。家でも外でも大画面でゲームをプレイしたい人にオススメ
ここまで「XREAL 1S」および「XREAL Neo」のレビューをお届けしてきた。「XREAL 1S」は、ネイティブ3DoFやWUXGA解像度への対応、新機能「3Dスペース」など、ARグラスのメインストリームとして使いやすく、バランスのいいモデルだ。特にポータブルゲーミングPCとの相性がよく、ケーブル一本でPCゲームを大画面でプレイできるため、家の中だけでなく外出先でも活躍してくれる。
また「XREAL Neo」を使えば、Switch2/SwitchゲームをTVモードでプレイできるなど、大画面派のゲーマーには最高の組み合わせになってくれる。「XREAL Neo」は別売りではあるが、「XREAL 1S」と同時購入すると割引となるセールも行なわれているため、ARグラス生活を始めたい方はこの機会にぜひ検討してみてほしい。
(C) XREAL, Inc. All Rights Reserved.





























































































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