レビュー
「蟲神器 めざせ!最強の蟲主」レビュー
ダイソーの大人気TCG「蟲神器」がSwitchで遊べる!現在発売中のカード全437枚を収録
2025年11月12日 00:00
- 【蟲神器 めざせ!最強の蟲主】
- 11月13日発売
- 価格:
- ダウンロード版 6,380円
- パッケージ版 6,380円
ダイソーのオリジナルトレーディングカードゲーム(TCG)「蟲神器」は、虫同士が戦うTCGで、1パック110円で買える手軽さと、シンプルだが奥の深いゲームシステムで人気を博している。「蟲神器」で初めてTCGに触れたという子どもも多く、各地で公認大会や交流会が開催されている。その「蟲神器」がついに、Nintendo Switchでプレイできるようになる。
日本コロムビアから発売されるDCG(デジタルカードゲーム)「蟲神器 めざせ!最強の蟲主(さいきょうのむしぬし)」は、現時点で発売されている第6弾までのカード全437枚が収録されており、一からルールを学べるストーリーモードはもちろん、ローカル対戦やインターネット経由でのオンライン対戦、プレイヤーが公開したデッキと戦える蟲主通信など豊富なゲームモードが用意されているので、「蟲神器」をプレイしたことがないという人から腕を磨いて大会で勝ちたいという人まで、幅広い層におすすめできるソフトだ。
筆者は蟲神器を第1弾からプレイしており(全然強くはないが)、ストーリーモードを一通り遊んでみたので、早速レビューしていきたい。なお、ローカル対戦やオンライン対戦、蟲主通信については試遊時期が発売前ということもあり体験はできなかったが、マッチングの仕様などについて、開発元から入手した情報をあわせて紹介する。
TCG「蟲神器」をそのままデジタル化した「蟲神器 めざせ!最強の蟲主」
「蟲神器 めざせ!最強の蟲主」(以下、最強の蟲主)は、ダイソーが2022年11月に第1弾とスターターキットを発売したTCG「蟲神器」を、ルールや収録カードなどを一切変更せず、そっくりそのままSwitchで遊べるようにしたタイトルだ。
最近は、元々紙でプレイするTCGをデジタル化する例が増えているが、「デュエル・マスターズ プレイス」や「Pokemon Trading Card Game Pocket」のようにデジタル化の際にルールやカード仕様などが多少変更されていることも多い。「最強の蟲主」は、オリジナルの「蟲神器」をそのままデジタル化しているため、TCG「蟲神器」をプレイしている人なら、違和感なくすぐに遊べるし、TCG「蟲神器」の練習環境としても使える。「蟲神器」を始めたいが、周りにプレイしている人がいなくて断念している人も、オンライン対戦にも対応した「最強の蟲主」があれば対戦相手に事欠かない。
「最強の蟲主」の遊び方は、ストーリーにそって虫神器のバトルを繰り広げるストーリーモードと、ルームを作成してオンライン対戦やローカル対戦、公開デッキとの対戦を楽しむマイルームに大別できる。ストーリーモードを一通りクリアしないと、製品に収録されているすべてのカードが開放されないので、まずはストーリーモードから始めることになる。
まず、プレイヤーキャラクターを8名の中から選び、カラーリングと名前を決める。カラーはそれぞれ4種類ずつ用意されている。ちなみにTCG「蟲神器」では、プレイヤーのことを蟲主と呼ぶ習わしになっており、本作のタイトルもそこからきている。ストーリーモードは、いくつかの章から構成されており、各章をクリアするごとに移動できるエリアが増える。
第1章が始まった時点では、自分の部屋であるマイルーム以外は、公園にしか移動できない。公園に行くと、プレイヤーは「蟲神器」の主要キャラクターの一人である篝 夏音(かがり かのん)という少年に出会い、ある目的のために「蟲神器」の最大の大会「真之蟲主杯」の優勝を目指すことになる。
ゲームの中のプレイヤーは「蟲神器」のルールを全く知らない想定になっており、まずは、篝 夏音から「蟲神器」のルールを教わることになる。「蟲神器」は、さまざまなTCGの中でもルールがシンプルで分かりやすく、初めてTCGをプレイする子どもでもとっつきやすいことが特長だ。また、デュエル・マスターズともルールが似ているので、マナベースのTCGをプレイしたことがある人なら、すぐにルールを理解できるだろう。
「最強の蟲主」では、簡単に「蟲神器」の概要が説明された後、篝 夏音とのチュートリアル対戦を行なう流れになっている。チュートリアル対戦は、紙のTCGの初心者向け講習会でもよく用いられる方法で、デッキをシャッフルせず、必ず同じ順番でカードがめくられるようにデッキを揃えて、行動についてもプレイヤーが自由に選択するのではなく、ティーチングを行なう人の指示通りに行なうやり方だ。
「最強の蟲主」のチュートリアル対戦でも、流れが決まっており、プレイヤーは指示された通りに行動するだけだが、1回の対戦で色相性による2倍ダメージや、「とびだす」持ちの虫の扱いなど、「蟲神器」のルールの肝となる部分を効率良く学ぶことができる。なお、このチュートリアル対戦でプレイヤーが使うデッキは「カブトムシデッキ」で、スターターキットの「カブトムシデッキ」をベースに少しカードを変更したものだ。画面デザインもわかりやすく、操作性も上々だ。
ショップでカードパックやスリーブ、プレイマット、デッキレシピを購入できる
最初のチュートリアル対戦が終わると、ショップが開放され、カードパックやスリーブなどを購入できる。チュートリアル対戦では勝利報酬として100コインがもらえるが、カードパックも1パック100コインなので、ちょうど1パック購入することができる。最初は第1弾だけしかカードパックを購入できないが、ストーリーを進めると、買えるパックが追加されていく仕組みだ。
第1章の2戦目は、篝 夏音の姉の篝 音々(かがり ねね)と対戦を行なう。ここからは、チュートリアルではなく通常の対戦となるので、毎回デッキの並びも異なるし、行動も自由に選択できる。デッキは、スターターキットの「スターターカブトムシ」と「スターターオオカマキリ」から選べるようになる。勝てば500コインがもらえるが、負けても100コインもらえるようになっているのは嬉しい。なかなか勝てない初心者でも、カードパックを買ってデッキを強化していけば、勝ちやすくなるからだ。
なお、「蟲神器」では、パック内に必ず1枚はSRカード以上のレアカードが封入されているが、「最強の蟲主」でも同じ仕様となっているほか、LRカードが5枚目に入っている場合は、カード周囲に虹色の光が表示される確定演出があり、カードをめくる前からLRカードであることが分かるようになっている。筆者が試した限りではLRカードの封入率はTCG「蟲神器」よりもやや高めなようで、15パックあけて4枚LRカードが出たこともあった。スリーブやプレイマットも200コインで購入できるほか、デッキレシピを100コインで購入できるのも面白い。初心者はどうやってデッキを構築すればいいかなかなか分からないものだが、デッキレシピという手本を元にカスタマイズすることで、自分なりのデッキを構築できる。ショップで販売されているスリーブやプレイマット、デッキレシピもストーリーを進めることで増えていく。
演出もほどよいレベルで、サクサク遊べる
ストーリーモードの各章は、3回程度の対戦から構成されており、全て勝つことでクリアとなる。さまざまなキャラクターが登場するが、彼らが使うデッキは章ごとに固定されているので、なかなか勝てない場合は、そのデッキに対するメタとなるデッキで挑めばよい。とはいっても、難易度は比較的低めで、最初から用意されているデッキやデッキレシピに基づいて作ったデッキを使えば、あまり負けることはなかった。デッキを構築する際には、右側にカードリストが表示されるが、フィルタ機能でカードを絞り込むこともできるので、カードがなかなか見つからなくて困るといったこともない。
「最強の蟲主」では、通常の虫カードも場に出すと、虫の部分が立体的になりカードからはみ出す演出がなされているが、LRカードを使うとカットイン演出が入る。LRの虫かーどでは、画面一杯に虫が表示されるので迫力がある。最新のDCGと比べるとエフェクト的な演出は抑えめだが、あまり派手なエフェクトもプレイのサクサク感を失わせることがあるので、適度な演出だと感じた。
各章をクリアすると、クリアしたデッキ名が表示され、そのデッキを公開するか選択できる。今回は発売前の試遊だったため、デッキ公開機能を試すことはできなかったが、公開されたデッキと対戦することもできるようなので、上級者の腕試しにおすすめだ。
カードが余ったらカードポイントに変換され、カードポイントを使って練成が可能
「最強の蟲主」のようなDCGの最大の利点は、余ったカードをポイントに変換し、そのポイントを使って持っていないカードを練成できるところだ。「蟲神器」は、デッキ枚数が20枚で、同名カードは2枚までという制限がある。DCGの場合、デッキにカードを入れても、そのカードが物理的に消費されるわけではないので、2枚までの制限なら、そのカードを2枚持っていれば、複数のデッキに2枚ずつ入れることができる。そのため、基本的に同じカードを制限枚数より多く持っていても意味がないのだ。
「最強の蟲主」では、パックを開けて出たカードが3枚目以上になった場合、自動的にカードポイント(CP)に変換される仕組みになっているので、わざわざカードを選んで変換する手間はない。カードのレアリティによって変換されるポイントは異なり、LRは500CP、SRは100CP、Rは20CP、Nは10CPとなる。
貯めたカードポイントを消費することで、持ってないカードや枚数が足りないカードを練成することができる。練成に必要なCPは、LRが1000CP、SRが200CP、Rが100CP、Nが50CPである。このような仕組みがあるため、DCGは紙のTCGに比べて、遙かに必要なカードを揃えやすい。
「最強の蟲主」では、4、5時間程度プレイして獲得したコインをすべてカードパックに注ぎ込めば、CPもかなり貯まるため、第1弾~第6弾までのカードをほぼコンプリートすることが可能だ。持っていないカードの練成は、カードリストのフィルタで「すべて」を選ぶか、デッキレシピから直接グレーアウトした状態で表示されているカードを選んで行なうことができる。
オンライン通信やローカル通信での対人戦のほか、他のプレイヤーの作ったデッキでCPU(AI)対戦
筆者がストーリーモードを最後までクリアするのにかかった時間は、約5時間であり、最終戦は多少手こずったものの、それほど負けることなくストーリーを進めることができた。もちろん、RPGと違ってストーリーモードはある意味でおまけであり、ストーリーモードをクリアして、カードもほぼコンプリートしてからが本番だ。ストーリーモードで戦った相手と何度でもフリーバトルできるほか、マイルームでオンライン通信とローカル通信、蟲主通信の3種類の対戦が行なえる。TCG「蟲神器」大会で勝つための練習環境としても有効であろう。今回は残念ながら発売前のタイミングだったので、マイルームでの対戦はできなかったが、開発元からマイルームでの対戦に関する情報をいただいたので紹介する。
オンライン通信のマッチングは「ランダム」と「パスワード」の2種類があり、ランダムを選ぶと、他のプレイヤーが作ったパスワード未設定の部屋がランダムで表示され、その中から好きな部屋に入室して対戦ができ、パスワードを選ぶと、パスワードを共有することで、友人が立てた部屋に入室して対戦ができる。「最強の蟲主」では、プレイヤーランクという概念はないので、いわゆるランクマは存在しない。
部屋をつくる際には、特殊ルールとパスワードを設定できる。特殊ルールとしては、パックしばり(第1弾パックのみなど)や属性しばり(赤属性のみなど)、コストしばり(3コスト以下までなど)の設定が可能だ。
蟲主通信では、他のプレイヤーが公開したデッキのデッキコード(公開時に与えられる)を入力して、その指定したデッキと戦うことや、マップにランダムに表示される公開デッキと戦うことができる。もちろん、デッキを作成した人間と戦うわけではなく、CPU(AI)対戦となる。シナリオモードで登場するキャラクターのAIと同じ強さということで、強いプレイヤーよりは弱いが、それでもしっかり思考してくるので、練習相手にはもってこいだ。デッキの公開は、各章クリア時に「殿堂デッキ」として公開できるほか、メニュー→デッキ→公開デッキと進んで、任意のデッキを公開することもできる。この蟲主通信によって、対人戦の相手を探すことなく、常に最新デッキと戦うことができるわけで、なかなかユニークな機能だ。なお、オンライン通信を行なう場合は、Nintendo Switch Onlineへの加入が必要であり、ローカル通信で対戦する場合は、2台のSwitchと2本のソフトが必要になる。
スペシャルプロモカードがもらえるキャンペーンも実施中
日本コロムビアでは、現在発売記念プレゼントキャンペーンを実施中であり、2025年11月13日~2026年1月6日までに、パッケージ版の「蟲神器 めざせ!最強の蟲主」を購入し、パッケージ内に同梱されているアンケートハガキを送ると、発売記念のプロモカード「カブトムシ」が全員にプレゼントされる。このカブトムシは、レアリティがURの未発売カードであり、第7弾で登場予定の先行プロモカードとなる。ダウンロード版はこのキャンペーンの対象にはならないので注意が必要だ。
「最強の蟲主」は、始めやすく奥が深いTCG「蟲神器」の魅力をそっくりそのままデジタル化したDCGであり、すぐにカードが揃って自由にデッキを構築できる親切設計も嬉しい。「蟲神器」のLRカードをシングルで買おうとすると1枚1500円~2000円程度かかることが多いので、紙で買って揃えるよりも安上がりという考え方もある。
デッキレシピとして用意されている「蟲神器」の主なデッキや他のプレイヤーが公開したデッキでのCPU対戦ができるだけでなく、オンライン通信やローカル通信での対人戦も可能なので、「蟲神器」の腕を上げたいという人にも向いている。「蟲神器」のカードには、虫の生態などの豆知識も書かれているので、虫の勉強にもなる。子どもから大人まで、幅広い層におすすめのDCGといえる。




















































































































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