レビュー
「ドンキーコング バナンザ」レビュー
ストレス超発散! 壁も地面も何もかもをぶち壊す爽快アクション
2025年7月16日 21:00
- 【ドンキーコング バナンザ】
- 7月17日 発売
- 価格:
- ダウンロード版 7,980円
- パッケージ版 8,980円
任天堂は、7月17日にNintendo Switch 2 用アクションゲーム「ドンキーコング バナンザ」を発売する。
本作は、今年6月に発売されたばかりであるNintendo Switch 2 の期待の新作である1本。「ドンキーコング64」から26年ぶりとなる、「ドンキーコング」シリーズの3Dアクションゲームとなっている。
筆者が本作のどこに期待を寄せているのかというと、それは本作が「スーパーマリオ オデッセイ」の開発チームによって制作されているという点に他ならない。実際、本作は広大なフィールドを舞台に、隠された黄金のバナナ「バナモンド」をひたすら追い求めていくという、「スーパーマリオ オデッセイ」と似て主に収集要素に長けた作品となっている。もちろん収集要素だけではなく、シンプルながらも奥深いボスとのバトルや、各所で見つけられるパズル要素、そして何よりもドンキーコングが壁や地面を次々とぶっ壊していく爽快感は、何物にも代え難いものとなった。
本稿では、そんな本作「ドンキーコング バナンザ」のレビューをお届けする。
なお、6月18日には本作のゲーム内容が細かく紹介されている「ドンキーコング バナンザ Direct」も放送されているので、まだ見ていない人はそちらも見ておくといいだろう。
パワーですべてをぶち壊すドンキーコング
新しい「ドンキーコング」の物語は、インゴス島から始まる。ここではチュートリアルのように、まずは新しいドンキーコングでどのようなことができるのかを学んでいくこととなる。
本作の基本アクションとなるのは、前方へのパンチ(Yボタン)。他にも、Xボタンで上方向にパンチ、Bボタンで下方向にパンチ、Aボタンはジャンプ、というように、ボタンの大半がパンチに振り分けられている。
まずはこの3つのパンチを駆使して、様々な方角へと黄金のバナナを求めて穴を掘っていくのだ。
とはいえ、地面や壁には「硬さ」という概念があり、硬さによっては今のドンキーコングでは壊せなかったり、はたまた周囲に落ちている爆弾を使って、さえぎるものを破壊して進んでいく、という場面もある。
ドンキーコングはスティックを倒すだけで断崖絶壁も登っていけるため、やたらめったら掘り進めた結果元の場所に戻ってこれなくなる、ということはない。ただし、壁を壊し続けていったらステージの外に落っこちてしまってゲームオーバー、ということはあった(ゲームオーバーになると、最寄りのチェックポイントから再開されるようだ)。
なので、カメラを駆使しつつ、どの方向に掘り進めていくかはきちんと考えなければならない。
考える、と言っても、本作は基本的に序盤はかなりのパワープレイが可能となっており、このパワープレイが実に爽快感マシマシなのである。
序盤のインゴス島だけでなく、その下に広がる地下世界でも、縦横無尽に地形を壊していけるので、究極のストレス発散ゲームと言っても過言ではない。それくらい、ドンキーコングは実に爽快に世界を駆け抜けていくのだ。
インゴス島をクリアすると、お次は「貯水湖の階層」と呼ばれるステージに進む。ここから、いよいよ本格的な冒険が始まっていく。パワープレイだけで突き進んできたインゴス島とは異なり、さまざまな仕掛けも登場しはじめる。
バナモンドを狙う謎の組織「ヴォイドカンパニー」との戦いも、ここから本格化していく。
まずストーリーは、ヴォイドカンパニーによって貯水湖の階層が水不足になってしまっているところからスタートする。水不足を解消するために、様々な水源を確保して、島の水位を上げていかなければならないのだが、ストーリーを進めるだけならば、「!」表示を追っていけばいい。
なお、プレイ時に「おたすけモード」を選択している場合、だれに話しかけてどこにいけばいいのか、簡単にわかるようになっている。3Dで迷いやすい人には非常におすすめの機能である。実際筆者も3Dゲームが大好きながら、すぐにどこからきてどこへいけばいいのかわからなくなってしまうため、おたすけモードでプレイをさせてもらっていた。
おたすけモードにすると、どこに行けばストーリーが進むのか一目瞭然になるし、目的地までの距離もわかって非常に楽なので、日ごろRPGなどでもマーカーを頼りに進んでいる人には、ぜひおたすけモードを活用していただきたい。
とはいえ、ストーリーをただ進めていくだけではあまりにもったいない。
本作の目的となるバナナは、ストーリーを進めることでゲットできるものから、探索の果てに見つかるもの、マップに置かれているミニチャレンジゲームをクリアすることでゲットできるものまであり、強いて言うならば「マリオ」でスターをひとつずつ発見していくのと同じような形となっている。これらのバナナを全て見つけてこそ、本作の魅力が発揮されるのだ。
もちろん、「まずはストーリーをクリアしてから、ゆっくりと達成率を上げていきたい」というプレーヤーから、「初回プレイから全部のバナナを見つけるまで次のステージには進まない!」というプレーヤーまで、そこは様々だと思うので、のんびり自分のスタイルでプレイしてもらえれば幸いだ。
さて、少々話がそれたが、水不足を解消するために、ドンキーコングは貯水湖の階層を突き進んでいく。この階層で暮らす漁師サルに話を聞くと、水不足の元となっている原因を教えてくれる。
ここで、自慢のパワーで絶壁も駆け抜けられるドンキーコングの出番だ。水栓まで行って、コンクリートを壊して、水源を確保してあげよう。
詳しい謎解きは自分自身の手で行なってほしいところだが、この辺りの謎解きはまだまだ簡単なほう。これまで学んできたことも少ないので、周囲をよく観察しながら水源を確保してほしい。
さらに貯水湖の階層では、ドンキーコングの相棒としてポリーンが登場。ポリーンの歌のチカラで、ドンキーコングは「コングバナンザ」と呼ばれる強化された姿に一定時間変身できるようになるので、ここからは「バナンザ変身」なども使いこなして進めていくことになる。
なおドンキーコングが変身できるのは、コングバナンザだけではない。
ストーリーを進めれば、「シマウマバナンザ」や「ダチョウバナンザ」などにも変身することができるようになり、それぞれのスタイルによって様々な特徴があるので、これらを駆使してバナナを探しながらヴォイドカンパニーの後を追っていくこととなる。
バナモンドを集めてドンキーコングを強化。衣装替えの要素も
ただバナモンドを集めていくだけでは収集要素としてはちょっと物足りない感じがあるが、本作ではバナモンドを5本集めるごとにスキルポイントを獲得することができ、パンチの破壊力やライフの最大値アップなど、ドンキーコングを強化することができる。
最初のうちはチュートリアルに従った強化が推奨されるが、あらかた必要なスキルがそろったあとは、自分の好きなようにスキルポイントを割り振っていこう。
スキルがあまり育っていないものは1ポイントで強化できるが、強化レベルがあがっていくと必要なスキルポイントも上がっていくので、どのように強化していくのかは自分の好みで決めるといい。
ちなみに筆者は、最初にある程度のハートを確保したあと、拳のカタさを中心に強化していって、できるだけ簡単に硬い場所も壊せるようにしていっている。スキルポイントのためにもむしろどんどん寄り道をしていって、たくさんのバナモンドを見つけていきたいところである。
また本作では、アパレル店でファッションアイテムを購入することで、ドンキーコングとポリーンの衣装を着せ替えることができるようになる。
ポリーンのデフォルトの衣装は「シティコーデ」で、「バナンザ変身時間が+10%」という効果だが、「ワイルドコーデ」に変えると「コングバナンザの変身時間が+40%」となるので、コングバナンザを多用する間は何かと役に立つのは間違いない。
そのほか、集めたゴールドでさまざまなアイテムを購入できる道具屋も、地下世界の各地に点在しており、ドンキーコングとポリーンの旅を助けてくれる。
ボスなどとの強敵バトルも楽しいし、風景を眺めていても楽しい!
基本的に各階層の最後にはヴォイドカンパニーからの刺客が待ち受けていて、ボスとして戦いを挑むことになる。あるいは、ヴォイドカンパニーの誰かと直接バトルすることも。ちなみにヴォイドカンパニーは、ポリーンが持つ不思議なチカラを狙っているらしい。
ボスとのバトルは、パワーでゴリ押しできることもあれば、バナンザ変身をうまく使わないと倒せないこともあったりと、バラエティに富んでいる。
次の階層へと進むと、これまでとは全く異なる風景の場所に出るのだが、これが「次はどんな景色が待っているのだろう」とワクワク感を刺激する。
ゲーム中いつでも起動できるフォトモードも搭載されていて、ドンキーコングとポリーンの様々な姿を写真に残すことができるので、こちらもぜひ楽しんでほしい。もちろん、気に入った景色をフォトモードで残しておくのもいいだろう。
時にはトロッコに乗った移動などもあり、道中の美しい景色を楽しんだりもできる。
殴って殴って、さえぎるすべてをブチ壊せ!
目の前に壁があれば、殴って壊す。掘れる地面は、殴って壊せばいい。敵がいるならば、殴っておけばいい。「とにかく身の回りのものは、全て殴れ!!!!」という、それに尽きる。
とにかく、全てをパンチが支配している。
黄金のバナナを求めてここまで破壊し尽くすのもどうなのだろうか、というツッコミをいれつつ、きっと黄金のバナナとはそれほどまでにドンキーコングを魅了するものなのだろう。
こう書くと、非常に暴力的なゲームだと思われてしまいそうだが、ドンキーコングは常にドンキーコングなだけなのである。これをマリオがやっていたら「ええ……」となるのかもしれないが、ドンキーコングだから、このゲームは破壊的でありながら、暴力感はまるでないのである。
それに、本作ではしばしばストーリー上でのカットシーンが入るが、そのカットシーンがいずれも魅力的。シリアスかとおもったらコミカルで、常に笑いながら遊べてしまうストーリーになっている。
冒頭でも述べた通り、本作は「マリオオデッセイ」の開発チームが開発をしているということもあって、3Dの「マリオ」が好きな人にならば絶対に刺さるゲームとなっている。実際、「マリオは2Dもいいけど3Dだともっといい(キリッ)」派の筆者も大満足の作品となっている。
ただ壊すだけではなくそこに探索という楽しみを織り交ぜ、ゴールド、化石、バナモンドを掘り当て、時にミニゲームを発見し、本当に「あ、ゲームって、こういう感じがイイ」と感じる、半ば本能だけで進めていってしまえる楽しさがあるのだ。
これは、究極のストレス発散ゲームとも呼べる内容だ。
もちろん、時には「ここはどう進めばいいんだ?」というギミックもある。実際筆者も、そう大したギミックではないのに完全に見落としていて30分立ち尽くした場所もある。
なので、全てが全て本能のままに破壊すればいいゲームではないのだが、ギミックも基本的にそこまで難しいものはないので(わからない場合、ほぼ見落としがあるだけの場合が大半)、おとなからこどもまでが楽しくワイワイ遊べる内容だ。
ちなみに今回はひとりプレイだったのだが、ふたりでのプレイにも対応していて、ふたりプレイのときは、もうひとりがポリーンをドンキーコングの補佐的に操作することになるというので、まさに親子で楽しむのにぴったりと言えるだろう。
わざわざふたりでプレイしなくとも、プレイ画面を見ているだけでも楽しめるので、友人とお互いに攻略法を相談しながらプレイしたりするのにもぴったりだ。
筆者は幸い発売日にSwitch2を手に入れることができたのだが、この「ドンキーコング バナンザ」はなんとしても発売日からプレイしたいソフトの一本となった。7月17日の発売日を楽しみにしていてほしい。
(C) Nintendo












































































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