3DSゲームレビュー
超速変形ジャイロゼッター アルバロスの翼
遊び心に満ちた、ロボット育成RPGを掌に
(2013/7/3 00:00)
遊び心に満ちた、ロボット育成RPGを掌に
本作の立ち位置としては、「超速変形ジャイロゼッター」のファンに向けたスピンオフ作品という一面はあるものの、単体のRPGとしても申し分ないデキ。原作を知っているほうが感情移入はしやすいだろうが、そうでないユーザーも問題なく楽しめるものになっていると感じた。
ゲームシステムの骨子は、モンスター育成型RPGのモンスターをロボットに置き換えたイメージだが、世界観やストーリー、キャラクター、ロボットバトルなど、ゲーム性を取り巻く演出面も非常によくできており、いい意味でまったく違うものに見えるし、日本全国をドライブ旅行している気分も味わえた。
メインストーリーを進めるだけでなく、通信プレイによる2人対戦や協力、ジャイロゼッターの交換が可能な「ローカルプレイ」、NPCの依頼を受ける「サブクエスト」、バトルの腕試しを行なえる闘技場「バーストファイト」、ボス敵や特殊な敵グループと戦う「チャレンジバトル」など、寄り道的な遊びもたくさん用意されている。
さらに、QRコードで新たなジャイロゼッターやチャレンジカードが手に入る。こちらに関しては公式サイトをチェックしてみよう。メインストーリーのみを進めるとプレイ時間は30時間ほどだが、こうしたやり込み要素や、ジャイロゼッターのコレクションを考えると、その2倍以上はゆうに遊べそうだ。
もちろん、プレイ時間がただ長ければいいというものではないが、大が小を兼ねることは確かだ。総合すると、原作がメインターゲットにしていた小学生のみならず、RPGファンやクルマファン、ロボットアニメに郷愁を感じる世代の方まで、広くオススメできるものに仕上がっていると思う。あなたも童心に帰って、ゼツボー的に熱いロボットバトルに興じてみてはいかがだろうか。
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