スクエニ、「超速変形ジャイロゼッター」完成披露&プロジェクト発表会

ゲーム、アニメ、漫画、トイホビーなど強力なメディアミックスを展開


5月31日 開催



 株式会社スクウェア・エニックスは、業務用カードバトルゲーム「超速変形ジャイロゼッター」完成披露&プロジェクト発表会を都内で開催した。会場では、業務用の稼働日、3DS用ソフト「超速変形ジャイロゼッター RPG(仮称)」の発売決定、さらにはテレビアニメや玩具などメディアミックス展開についても発表が行なわれた。

 発表会の冒頭、代表取締役社長の和田洋一氏は「私どもはゲームを作るとき、お客様にどのようなゲーム体験をしていただくかに注力してきた。家庭用ゲームソフトを作ってきたが、携帯電話、スマートフォンと端末が広がるたびに“その端末ならではのゲーム体験”をどのように演出するかを考えてきた。約5年前にタイトーをグループに入れてから、ゲームセンターのゲームを提供するようになった。『ドラゴンクエスト バトルロード』、『ロード・オブ・ヴァーミリオン』など、ヒット作が提供できている。ゲームセンターのゲームは“そのゲーム専用の筐体が作れる”ところが非常に素晴らしい。家庭では楽しめない感動を味わっていただきたい」とコメント。

 続けて「ゲームセンターだけでなく、さまざまな接点で楽しんでいただけるようメディアミックス展開をする。強力なパートナーの方々と一緒に、アニメ、トイ、漫画、ゲーム、あらゆる展開、接点を確保しようと思っている。スクウェア・エニックスの自信作、全力をもって盛り上げていきたい」といい、その仕上がりに相当な自信をうかがわせる。


スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏「超速変形ジャイロゼッター」シリーズプロデューサーの市村龍太郎氏

 発表会ではさまざまな情報が明らかにされたが、最大のサプライズはニンテンドー3DS用ソフト「超速変形ジャイロゼッター RPG(仮称)」の発売決定だろう。シリーズプロデューサーの市村龍太郎氏は「アーケード版をそのまま移植するのではなく、RPGとして作っている。日本全国を旅しながら、ジャイロゼッターを集めてカスタマイズしていく育成型RPG。漫画やアニメと世界観を共有しつつ、密接にからみあった仕掛けを施している」と説明。

 通信を介した協力や対戦プレイ、データ配信、アーケード版と連動するなど「長く遊べる商品として作っている(市村氏)」といい、発売は2013年春を予定。メディアミックス展開のなかでも重要な位置を占める作品と推察され、ファンならずとも期待と注目が集まる作品といえそうだ。


【ロゴ】
【スクリーンショット】

 業務用タイトル「超速変形ジャイロゼッター」は“世界初の変形筐体”をうたうカードバトルゲーム。本日は別途記事が掲載されているため詳細は省くが、発表会ではステージにてデモプレイを実施。ホールに多数のプレイアブル筐体を設置するなど、非常に力の入った出展が行なわれていた。

 6月21日より第0弾が先行稼動し、以後2カ月に1回のスパンでアップデートを実施。年内は9月に第1弾、11月に第2弾が投入される。新カードだけでなく、ゲーム内容についても変化や新要素の追加などが行なわれる。7月から主要都市で体験会、さらには8月からゲームの全国大会・地区予選を順次開催。決勝戦は、集英社イベント「ジャンプフェスタ 2013」にて行なわれる。

 メディアミックスの一環として、本作にはトヨタ(プリウスα、スープラ、MR-S)、日産(GT-R、エルグランド、シルビア)、マツダ(ロードスターRS、RX-8)、三菱(ランサーエボリューションX、パジェロ)、スバル(エクシーガ 2.0i、レガシィ)、ミツオカ(オロチ、ビュート)など、国内自動車メーカー6社の実在車種が登場。Unrealエンジンで描画されたグラフィックスはことのほか美しく、実に見栄えがする。最新車だけでなくかつての名車も登場するあたり、子供だけでなくお父さんの世代も一緒に楽しめそうだ。

【スクリーンショット】

プレイ前に1枚払いだされるカード。レアカードは当然光っている1プレイ100円。プレイデータを記録するICカードは500円で400回セーブが可能「先日できあがったばかり」という筐体。キャッチーなデザインだ

【ステージにてデモプレイを実施】
発表会ではステージにてデモプレイが行なわれた。登場したのは“カリスマドライバー”ことカイトお兄さん。見事なデモプレイを披露して見せた
バトルモードでは、ハンドルを上にスライドさせると筐体が変形! ハンドル左右にある開口部から4本のレバーがグイッと出現する様子は、子供だけでなく、かつて子供だった我らお父さん世代も胸をときめかせずにはいられない
2人協力または対戦プレイ、スコアランキングに対応。2カ月スパンのアップデートも設置店にとって頼もしい限りで、エンドユーザーである我々も刺激があってうれしいの一言だ




 メディアミックス展開に関しては、別途記事と重複しない部分について主にお伝えしていく。

 「超速変形ジャイロゼッター」は集英社ジャンプグループと密接にコラボレートしており、昨年12月に創刊された「最強ジャンプ」にてコミックスを連載中。7月にはコミックス1巻を発売されるほか、6月には業務用の先行稼動にあわせて増刊ムック「スタートブック」がリリースされる。7月の「最強Vジャンプフェスタ」や、12月の「ジャンプフェスタ2013」への出展およびイベント開催、さらには「最強ジャンプ」だけでなく、「Vジャンプ」や「週刊少年ジャンプ」などグループ各誌でフォローしていくなど「今まで考えられなかった仕組みでバックアップしていく」(集英社・伊能昭夫氏)としている。


【集英社グループとコラボレート】
集英社の伊能昭夫氏(上画像・左)。プロデューサーの市村氏とは「ドラゴンクエスト バトルロード」からの仲で、今回の企画も立ち上げから協力タイアップが行なわれている

【10月よりTV東京系列でTVアニメを放映】
制作を手がける株式会社A-1 Picturesの植田益朗氏(上画像、左より)主演声優の関智一さん、井口裕香さん、井上麻里奈さん、松岡禎丞さん本日は会場にこられなかったが、中田譲治さん、田中理恵さんなど著名な声優陣が多数参加する要注目作だ


【バンダイよりトイホビーが発売】
バンダイの佐藤明宏氏(上画像・左)。2種類のアクションフィギュアとアニメに登場する携帯端末を発売。携帯端末はゲームと連動する

【ホール展示物】
ホール内に展示されていた関連ホビーのサンプル。フィギュアだけでなく、ガチャポン、プライズなどバリエーションは多岐にわたる
主人公メカの巨大フィギュアを展示。当然ながら非売品だが、圧倒的なクオリティの高さは欲しがるマニアが出現してもおかしくない

【試遊台は超人気!】
試遊台はプレイ待ちの人で常時ごったがえしていた。1度やったらヤミツキの変形アクション、6月21日の先行稼動が待ちきれない!

【カイトお兄さんといづみお姉さん】
2人ともスクウェア・エニックスの社員だが、イベントでは専用コスチュームを身にまとい大活躍。お兄さんはカリスマドライバーとして子供たちをひっぱる憧れの存在。お姉さんは、子供たちと一緒に最強ドライバーを目指すお友だち的なポジションカイトお兄さん「子供でも大人でも楽しめる、世代を越えた新しいゲーム体験。ぜひご期待ください!」いづみお姉さん「1度で2度美味しい、このゲーム。私と一緒に最強ドライバーを目指しましょう♪」

【AC「超速変形ジャイロゼッター」】
(C)2012 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
【3DS「超速変形ジャイロゼッター RPG(仮称)」】
(C) SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
※画面は開発中のものです。
【テレビアニメ「超速変形ジャイロゼッター」】
(C)スクウェアエニックス/ジャイロゼッター製作委員会・テレビ東京

(2012年 5月 31日)

[Reported by 豊臣和孝]