DSゲームレビュー

2つの歴史を駆け巡りながら
歴史を正しく導いていくRPG

「ラジアントヒストリア」

  • ジャンル:RPG
  • 発売元:アトラス
  • 開発元:アトラス
  • 価格:6,279円
  • プラットフォーム:ニンテンドーDS
  • 発売日:発売中(11月3日発売)
  • プレイ人数:1人
  • CEROレーティング:B(12歳以上対象)


 11月3日にアトラスからリリースされたニンテンドーDS用RPG「ラジアントヒストリア」。本作は、「世界樹の迷宮」シリーズなどでRPGに定評のあるアトラスが、完全新規タイトルとして製作したRPG。主人公ストックの行動からつむぎだされる歴史の中を“時間移動”をすることで歴史を改変し、新たな未来を作り出していく、タイムスリップをテーマにした内容となっている。

 ここからは基本的なストーリーやキャラクターの紹介から、独特なゲームシステムも含めて、本作の特徴と魅力についてレビューしていこう。


■ 砂漠化していく世界を救うため主人公の時空を超えた旅が始まる

本作の主人公「ストック」。仲間を危険にさらすぐらいなら自ら危険をかって出るタイプの性格。旅を続けていく中で、自らの運命と使命に目覚めていく

 約100年前、繁栄を極めた帝国が謎の滅亡をとげると異変が始まり、世界は西から砂漠化が進むようになる。これにより、大陸の東に位置するアリステルは、西の大国グランオルグから緑の大地を求めて侵略を受けるようになり、窮地に立たされていた。

 アリステル情報部一の腕利きである主人公の「ストック」は、上司の「ハイス」よりある任務を与えられ、部下として与えられた「レイニー」、「マルコ」の2人と共にアリステルを出発する。ところが、途中で遭遇したグランオルグの「パロミデス」が率いる騎士団により、「ストック」たちは全滅の浮き目にあってしまう。「ストック」が死を覚悟した瞬間、ふとしたことから手に入れた謎の書物「白示録」の力により、「ストック」はヒストリアと呼ばれる空間へと転送される。

 ストックがヒストリアで出会った「ティオ」と「リプティ」は、ヒストリアから過去や未来へと時間を移動することができること、そして「ストック」に歴史を正しく導いて欲しいと告げる。

 こうして、「ストック」はさまざまな時間を行き来しながら、歴史を正しく導いていくための行動を開始していく……。

ヒストリアに飛ばされた主人公の「ストック」は、白示録とヒストリアの使い方について「ティオ」と「リプティ」からアドバイスを受ける。白示録とは何か? 「ティオ」と「リプティ」は一体何者なのか? といった疑問についても、ストーリーを進めていく中で明らかにされていく

 このようなプロローグから、本作のストーリーは動き始めていく。銃などの武器も少し用意されているものの、基本的には剣と魔法をメインにしたファンタジーRPGの世界観と思っていい。途中からは人間以外の獣人も登場して共闘するなど、主人公のストックだけが活躍するのではなく、国同士や種族同士の関わりを重視した社会性の強い内容となっていく。

 「レイニー」や「マルコ」など「ストック」以外の仲間となるキャラクターたちはもちろん、ストーリーで重要な役目を持つNPCたちにも、それぞれの性格や悩みが設定されている上、それらが紹介されるイベントやクエストなども豊富に用意されているので、それぞれのキャラクターに感情移入しやすくなっている。全体的なキャラクターやストーリーは、ストイックなまでに王道のファンタジーRPGに仕上がっているので、RPGをプレイする際に世界観やストーリー・キャラクターを重要視する人にも気に入ってもらえるのではないだろうか。


■ 歴史は白示録に記録されていきヒストリアから特定の時間へ移動可能

フィールドのあちこちには時の刻印と呼ばれる場所が用意されている。時の刻印では、ヒストリアに行ったりデータをセーブすることも可能だ

 ストーリーの序章といえる始まりの章の中で、「ストック」は情報部員として「ハイス」の部下となって活動する「正伝」と、軍に転属しロッシュ隊の副隊長として活動する「異伝」の2つの歴史が提示される。この2つの歴史の中を「ストック」が自由に移動することができるようになっているのが、本作のゲームシステムの大きな特徴の1つ。

 「正伝」と「異伝」で起こった出来事は、互いに干渉しあうようになっている。例えば、「異伝」で岩石を爆破するための爆薬を持った商人が間に合わないときに、「正伝」でその商人を助けることで、爆薬が届き先に進めるようになる。2つの歴史は共通の時間軸の中進んでいくが、あるときは情報部員として、あるときは軍の副隊長として楽しむことで、1つの歴史の流れの中では見られない別の側面からもう1つの歴史に干渉していくことができるわけだ。

 ちなみに、「正伝」、「異伝」を問わずゲームを進行していく中で取得したレベルやアイテム、スキルなどは、そのままもう1つの世界でも引き継げるようになっている。あるスキルを覚えていないために進められなかったストーリーを、もう1つの歴史を進める中で覚えたスキルで実行できるようになる仕掛けも多数用意されており、そのたびに白示録の情報も上書きされるようになっている。こういった伏線を自らの手で回収しつつ、新たなストーリーへと歴史を変更しながらゲームは進行していく。

 実際にプレイしてみた感想としては、ストーリーが詰まった際にも、もう1つの歴史が用意されており、もう1つの歴史を進めることで問題が解消されることが多いため、1つの時間軸を2回プレイすることになり、ストーリーをより詳しく理解できる作りになっていると感じられた。

 何度でも同じストーリーをやり直すこともできるので、宝箱を拾い開け忘れたり、クエストをやり損ねた際に戻ることができるというのも、地味に嬉しいポイント。筆者は1度ストーリーが進行してしまうとやり直しがきかないタイトルでは、やり残しがないか気になって、ついついマップの隅々まで探してしまうタイプだが、本作はそういったことを気にせずプレイしても問題ない。まだプレイしていない人は、まずはストーリーを進めることに集中し、クリア後にやり残したことを回収していってみてはいかがだろうか。


白示録で時間移動できるのは、青く表示されている「正伝」、「異伝」の各章の始まりとストーリーの重要な分岐点のみで、白示録に記録してある出来事ならどこにでも移動できるわけではないメインストーリーに直接関係しないクエストも白示録に記録されるようになっている。クエストは白示録上で分岐しているポイントにあるので、クエストの起点を探す目安にもなる分岐に赤く表示されているのは、間違った選択をした場合のパラレルエンド。俗に言うバッドエンドだが、白示録から選択する前にすぐ戻れるので、あえて間違った選択をしても時間のロスは少ない


■ ワールドマップでフィールドを選択してから行動を開始

ワールドマップでフィールドを選択した後に、フィールド上で行動が開始される。なお、ワールドマップでは時の刻印と同様にヒストリアに行ったりセーブすることが可能だ

 ゲーム中での移動は、ワールドマップ上でストックが行動するフィールドを選択、フィールド内でイベントや敵との戦闘を行ないながらストーリーを進めていく形となっている。

 ストーリーが進行していく中で、ワールドマップ上で選択できるフィールドが増えていき、1度通ったことがある場所は、敵勢力に支配されているといった特別な理由がない限り、ワールドマップ上でスキップできる。そのため、イベントが用意されているフィールドに直接移動できるので、移動に関してストレスを感じることは少ない。

 街やダンジョンなどのフィールド内では、NPCに話しかけることでイベントが進行し、ストーリーが進んでいく。重要なキャラクターについてはバストアップイラストが表示されるものの、ムービーやボイスなどはないため、演出に関してはシンプル。こう書くと物足りなく感じる人もいるかも知れないが、それを補って余りあるイベント・テキスト量が用意されているおり、不満に感じることは少ない。むしろテンポよくイベントを進行させることができて快適だ。

 イベントシーンについては、Aボタンで1ページごと飛ばすこともできるほか、Xボタンで早送りしたり、スタートボタンですべてをスキップすることもできる。ヒストリアで時間移動して同じイベントを何回も見ることになる本作だが、このように豊富なスキップ手段が用意されているので、イベントシーンがプレイの妨げとならない作りとなっている。

 なお、フィールド上で使用できる特殊なアクションも用意されている。最初から使える特殊アクションは、「ストック」が剣を振る「スマッシュ」のみだが、ゲームを進行させていくと、フィールドに配置されている物体を動かしたり、爆薬が詰まったタルを爆発させるといったことが可能となる。

 これらの特殊アクションを覚えることで、今まで進むことができなかった場所に移動できるようになることも多い。気になる場所はなるべく覚えておき、有効な特殊アクションを覚えた後で再度訪れてほしい。

物体を移動させる「ストレングス」とタルの中の爆薬を爆発させる「ボマー」、2つの特殊アクションを併用することで、岩でふさがれた先にある宝箱を開けることが可能にフィールドに隠された物体を見つけ出せる「サーチアイ」。ストーリーの進行に必要となるアイテムが見つけられるほか、フィールドに隠された宝箱を見つけることもできる「サイレンス」は気配を完全に消して移動できる。使用中は「ストック」のMPが消費されていくので長時間使うことはできないものの、完全に敵と戦わずに移動できるようになる



■ チェンジで行動順を操作しコンボを敵に叩き込め!

敵にスマッシュを当てると、気絶させることができる。気絶した敵と戦闘に突入すると先制攻撃ができる。なお、先を急ぎたいときは気絶させた上で素通りすることも可能だ

 フィールドやダンジョンにおける敵とのバトルは、シンボルエンカウント方式になっており、「ストック」が敵と接触することでバトルに突入する。なおフィールド上で、Yボタンで行なえる「スマッシュ」を当てると、敵がしばらく気絶することがあり、気絶している敵に接触すれば先制攻撃が可能だ。「スマッシュ」を当てても必ず気絶するわけではないが、気絶したときSEが鳴り、敵の頭上に気絶アイコンが表示されるので、判断しやすくなっている。

 なお、敵に後ろから接触されると「バックアタック」となり、逆に敵に先制されてしまう。「ストック」の移動速度は敵よりも速いため、「バックアタック」をされることはそうそうないものの、突然上空から敵が現われる場所もあるので、そういった場所ではゆっくり進むなど慎重に行動したほうがいいだろう。

 敵のシンボルと接触すると、即座にバトル画面に切り替わる。本作のバトルは、事前に選んだ3人までのパーティーメンバーと、敵グループとが戦うようになっており、敵味方のキャラクターが行動順に入り乱れて戦う、コマンド入力式のターン制バトルとなっている。

 ほかのターン制バトルシステムと大きく違う点として、コマンド入力中に「チェンジ」コマンドを使うことで、味方のターンを敵・味方の好きなキャラクターと交換できることが挙げられる。さらに、味方の行動順が連続している際には、すべての味方のコマンド入力が終わるまで行動が開始されず、すべてのコマンドが入力された後に連続して行動が開始される。このようにして連続して攻撃すると、コンボが発生し、ダメージボーナスが得られる。「チェンジ」コマンドを駆使して味方の行動順が連続するように調整してから、一気に攻撃を叩き込めば大きなダメージを与えられるわけだ。

 「チェンジ」コマンドは何回でも使用できるが、交換したキャラクターは赤く表示されるバロック状態になる。バロック状態になると敵から受けるダメージが増加してしまうので、「チェンジ」コマンドを使い過ぎると危険な状態になりやすいので注意してほしい。なお、何か行動をすることで、バロック状態は解除される。


バトル中、上画面には常に行動順が表示されている。「チェンジ」を選んだ後に、敵キャラクターの順番を選択すると……瞬時に順番が入れ替わり、その敵キャラクターのターンとなる。なお、順番の入れ替えは、味方キャラクターに対しても可能だ味方の行動順が続くようにしてから攻撃するとコンボが発生。1人ずつ攻撃するよりも大きなダメージを与えられる

 なお、コンボをつなげた際には、後になるほど与えられるダメージが増加していくほかにも、戦闘終了後のリザルト画面で得られる経験値やお金にボーナスが追加されたり、敵からアイテムを盗む「スティール」の成功率がアップするといったメリットが用意されている。アイテム集めが好きな人は、特殊なアイテムを落とす敵が相手のときはなるべくコンボをつなげてから「スティール」をしていこう。

 この、敵に倒されないように味方の行動順を変更していくことが、本作のバトルの最大のポイント。あと1回くらいなら耐えられると思い、敵に行動を回した後に、思わぬ大ダメージを受けて味方が倒れ、戦略が崩壊することもしばしば起こる。コンボによって得られるメリットを得たいものの、ついつい欲張りすぎて味方が倒されるかもしれないリスクが絶妙なバランスとなっており、その分ギリギリのポイントを見極めてコンボをつなげたときの爽快感が大きく感じられるシステムといえる。


■ グリッドに配置された敵をまとめれば複数の敵に同時攻撃可能

敵を後方へ移動させる“プッシュアサルト”は、敵を1つのグリッドにまとめるのはもちろん、敵を前方のグリッドから後方へ移動させることで、敵からの攻撃のダメージを減らすのにも有効

 バトルシステムのもう1つの特徴は、敵の配置が3×3のグリッド上に配置されるようになっていること。味方のキャラクター達は、敵を後方へ移動させる「プッシュアサルト」や、左に移動させる「レフトアサルト」など、敵の立っているグリッドを移動させるスキルを持っており、これを使って敵を自分の有利になる位置に移動させることが、バトルのもう1つの大きなカギとなる。

 前方のグリッド上の敵から受けるダメージは大きく、後方の敵から受けるダメージは小さくなるほかに、敵を別の敵の位置に移動させた後に攻撃をすることで、そのグリッドにいる両方の敵に攻撃が当たるようになっている。そのため、敵をなるべく後方の同じグリッドにまとめてから攻撃するのが基本だ。

 ただし、両方の敵にダメージが入るのは、味方の行動が連続しているときのみで、敵の行動になると敵は押し出されてしまう。そのため、敵を単にまとめるだけではなく、まとめた上で一気に敵に攻撃をたたみかけるのが重要だ。


中には1×2や2×2のグリッドの大きさを持つ敵がいる上、そういった敵についてはグリッドの一部が重なるだけで両方の敵にダメージを与えられる。さらに、防御力がアップする盾を設置したり、一定の陣形をとることで強化される敵もいる。こういう敵に関しては、盾を1つ破壊した後、強化されていないグリッドへ敵を移動させて攻撃したい3×3の大きさを持つ、巨大なボスもいる。こういった敵にはグリッドを移動させるスキルは効果がない。“ウィークサーチ”のスキルを使えば、敵が苦手とする属性を調べられる

■ グリッド移動スキル以外にもさまざまな効果をもつスキルを用意

 仲間となるキャラクターには、物理攻撃が得意なキャラクターや魔法攻撃が得意なキャラクター、回復が得意なキャラクターなどの特徴づけがなされており、この特徴を生かすことも重要なポイントとなる。

 特に敵の弱点となる属性を突くことができれば、簡単に大ダメージを与えることが可能だが、逆に防御力が高い敵に対して物理攻撃が得意なキャラクターで攻撃しても、効果的なダメージを与えることはできない。

 戦闘中にパーティーのメンバーを入れ替えることはできないので、行動中のフィールドに登場する敵の弱点属性を考えて、事前にパーティーメンバーを変えておくと効果的にダメージを与えられるので、経験値稼ぎをしたいときなどは考えてみよう。逆に、初めて入るフィールドに対しては、属性をバランスよく含んだパーティー編成を心がけることも大事だ。

物理系のスキルだけではなく、“ファイア”や“フロスト”、“サンダー”といった魔法系のスキルもある。敵の弱点属性を突くことができれば、大きなダメージが期待できるグリッドに罠を設置するスキルもある。罠を設置してから敵を移動させれば大ダメージを与えられるが、中にはグリッドを移動させられない敵もいるので、注意したい横1列や縦1列など、複数のグリッドに攻撃できるスキルもあるので、これらの攻撃をいかに組み合わせて、敵に効率よくダメージを与えるかを考えるのも面白い


■ マナを貯めて発動する必殺技マナバーストで大ダメージを狙え!

 ストーリーが進むと、「マナバースト」という能力を取得できる。「マナバースト」を発動するのに必要なマナは、戦闘中にコンボをつなげることでマナを貯めることができ、マナゲージが満タンになることで、初めて使用可能となる。

 最初に覚える「マナバースト」の効果は、敵のターンを消し去る「ターンブレイク」のみだが、ストーリーが進むと、キャラクターごとに個別の能力を覚えるようになる。これらの能力を使うことで、通常のスキルでは不可能な数のコンボをつなげることが可能だ。

 強力なマナバーストだけに、マナはなかなかたまらないようになっている。ザコとの戦闘などでは乱用は避け、ボス戦などのここぞ! という場面で使うように心がけたい。


キャラクター固有のマナバーストスキルには、すべての敵を攻撃できるなど非常に強力だ回復が得意なキャラクターのマナバーストは、回復などの補助的な効果のものもあるストーリー後半に覚えるマナバーストスキルは、発動するとド派手な演出が用意されている



■ 豊富なボリュームと頭の使いがいがあるバトルが融合したタイトル

 本作をプレイして一番感心したのは、豊富なイベントシーンや重厚なストーリーが用意されているわりに、ストレスを余り感じることなくゲームが楽しめた点。最近のゲームとしては珍しく、ボイスやムービーなどがまったく用意されていないため、演出面では少々物足りなく感じることもあるかもしれないが、その分イベントやバトルは非常にテンポよく進行するため、待ち時間というものがほとんどなくクリアまでサクサクと遊ぶことができた。

 筆者は、比較的短時間で回収できるパラレルエンドは多く見たものの、メインストーリーの進行に関係しないクエストをほとんどこなさずプレイした結果、35時間程度でクリアできた。あまり寄り道することなくクリアしたわりに長時間かかっていることからも、容量のほとんどをシナリオに振り分けていることが伺える。白示録の達成度も175/236と50以上も残っており、手をつけていないクエストなどもまだまだ楽しめそうだ。

 1つ気になったのは、ストーリーの後半にかなり前の時間に移動することが求められるイベントが用意されており、その際どの時点にヒストリアで移動すればいいのかわからなくなってしまったこと。しかし、よく見ると白示録で点線が表示されて分岐が有る事が明示されており、救済措置として白示録を確認すれば迷わずに済むようになっていたので、迷った際は白示録をよく見ることをおすすめする。

 とはいえ、そういった不満は些細なもの。ストーリーの豊富なボリュームはもちろん、一見すると3×3のグリッドでしかないバトルシステムも、“チェンジ”コマンドとコンボ、グリッド移動スキル、スキルの属性などが複雑に絡むことで、どのように戦うかを考えるのが面白く仕上がっており、単なるザコ戦もクリアーまでダレることなく楽しめた。

 このように本作は、ストーリーとバトルという、RPGの骨格といえる部分が両方とも高レベルにまとめられている。演出面に関しては残念な部分があるものの、個人的にはその分、逆に「ゲームの本当の面白さとは何か?」ということを、再確認することができた。ストーリーの内容・ボリューム的にも満足できる内容だが、個人的にはバトルシステムが抜群の秀逸さだと思うので、何よりも面白いバトルが楽しめるRPGを探している人に手にとっていただきたい。



(C)ATLUS CO.,LTD. 2010


□インデックス・ホールディングスのホームページ
http://www.index-hd.com/
□アトラスのホームページ
http://www.atlus.co.jp/
□「ラジアントヒストリア」のページ
http://rh.atlusnet.jp/
□関連情報
【2010年10月26日】アトラス、DS「ラジアントヒストリア」
ブロガーを招待した先行体験会
「ラジアントヒストリア ファンミーティング」を開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20101026_402612.html
【2010年10月5日】アトラス、DS「ラジアントヒストリア」
「RADIANT HISTORIAファンミーティング」開催決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20101005_398091.html
【2010年8月30日】インデックス・ホールディングス、アトラスを吸収合併
当面、ゲームはアトラスブランドでリリース
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20100830_390420.html
【2010年8月2日】アトラス、DS「ラジアントヒストリア」
“時間移動”をテーマにしたファンタジーRPG
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20100802_385048.html

(2010年11月25日)

[Reported by 菅原哲二 ]