(2014/1/24 00:00)
2014年1月11日、任天堂株式会社は、ニンテンドー3DS用アクション「星のカービィ トリプルデラックス」を発売した。価格はパッケージ版、ダウンロード版共に4,800円。ダウンロード版を利用するのに必要な空き容量は最大1GB(8,192ブロック)。開発はもちろんハル研究所だ。
第1弾から20年以上続き、敵を吸い込み能力をコピーすることが特徴的な本シリーズ。シリーズ最新作では、簡単な操作で遊べる点はそのままに、3つのデラックスな要素が織り込まれている。
早速、3つのデラックス ― “奥行きのあるステージ”、“新能力”、“サブゲーム・やり込み要素”を中心に本作を紹介していきたい。
“奥行きのあるステージ”がデラックス!
奥行きを活かした数々のギミック。立体視との相性もバッチリ!
“奥行きのあるステージ”の前に本作のメインモードの1つである「ストーリーモード」について簡単に説明しておきたい。ストーリーモードでは、謎の敵タランザにさらわれたデデデ大王を助けるため、カービィは巨大な植物ワールドツリーを登り、浮遊大陸 フロラルドへと向かう。
各ワールドは複数ステージで構成されており、ステージをクリアすれば次のステージへ、ワールド最後にいるボスを倒せば次のワールドへと進めるようになっている。
ボスに挑むにはステージ中に隠されているサンストーンを規定数集める必要がある。とはいえ、全てのサンストーンを集めずともボスには挑戦できるため、何度も同じステージに挑戦してサンストーンを集めるといったことをしなくても、クリアまでゲームを進めることができるだろう。
さて、“奥行きのあるステージ”とは、簡単に言うなら手前と奥の2ラインで進行するものだ。ステージの全箇所が2ラインというわけではないが、ステージに配置されている3Dワープスターに触れることで手前や奥に移動することができる。
これだけ聞いたところで、新しさも感じられれず、どう面白いのかすぐに想像できないだろうが、奥行きがあることでゲームの幅は広がっている。
面白いのは奥行きに関連した豊富なギミックだ。例えば、奥まで届く長い棒状のアイテムを持ち、奥にいる敵を攻撃しながら進んだり、手前のラインを進みながらも奥にある鏡にしか映らない敵や仕掛けがあったりする。また、進路を敵の一群が縦に並び、一見進むことができないと思われる場合であっても、敵の一部は奥にいるため、進めたりする。手前と奥が識別しやすくなることから立体視との相性はいい。奥行き関連以外にも3DSのジャイロセンサーを使った、本体を傾けて解くギミックも存在する。
ストーリーモードの難易度については、子供でも十分に遊べる程度。ただ、ギミックが豊富であり、カービィ自体の操作性がとても良く、コピーすることで習得できる能力もたくさんあるため、大人でも十分に楽しめるだろう。他にも全てのサンストーンを集めたり、タイムアタックをしたり、やれることは多い。後述するが、ストーリーモード以外にも豊富なモードがあり、中には高難易度の歯ごたえのある遊びもあることも大人でも楽しめる要因の1つだ。
“新能力”がデラックス!
なんでも吸い込めるビッグバンすいこみや新たなコピー能力も!
カービィは敵を吸い込み、吐き出して敵にぶつけて攻撃したり、特定の敵を吸い込んで能力をコピーすることができるが、ステージにある“きせきの実”を取ると、カービィがビックバンカービィになり、ビックバンすいこみが可能に。
敵はもちろんのこと、大きな木など、カービィよりも遥かに大きなものまでが吸い込める。大きなものを吸い込みながらひっぱりといった、ビックバンすいこみを活かしたギミックももちろんある。
シリーズに欠かせない要素であるコピー能力にもビートル、サーカス、スナイパーといった新能力が登場し、全20種類以上の能力が用意されている。
以下は新能力「ベル」のアクションだ。
ベルのアクション | ||
---|---|---|
B | リンドン | 前方にベルによる音波攻撃 |
B連打 | リンディンドン | 前方広範囲に音波攻撃 |
B連打~↓+B | ディンフィナーレ | 左右に長距離まで届く音波攻撃を放つ |
↑長押し~↓+B | そっこうディンフィナーレ | リンディンドンを経由せずに放つディンフィナーレ |
↓+B | ノックドン | 左右に音波攻撃 |
ダッシュ+B | ツインティンカー | 左右にベルを投げる |
B長押し~放す | カービィを中心に360度に攻撃 | |
L/R | イン・ベル | ベルの中に身を隠す防御手段 |
※他にも水中専用アクションとして、水面リンドン、水中ツインリンドンがある
このように能力1つとってもできるアクションは多く、各能力にどんな特徴、アクションがあるのか試すだけでも中々に面白い。仕掛けを解くのに特定の能力が必要になる場合もあるが、それは隠されたサンストーンを取るためであり、ステージクリアはどんな能力でも基本的に可能。この辺りの自由度の高さも本作の遊びやすさの1つと言えるだろう。
※画面は開発中のものです。
(C)2014 HAL Laboratory, Inc. / Nintendo