PS3/PS Vitaゲームレビュー
真・ガンダム無双
ガンダム無双シリーズの集大成! シリーズで初めて携帯機でもリリース!
- ジャンル:
- タクティカルアクション
- 発売元:
- 開発元:
- コーエーテクモゲームス
- プラットフォーム:
- PS Vita
- PS3
- 価格:
- 6,980円
- (PS Vita)
- 7,980円
- (PS3)
- 発売日:
- 2013年12月19日
- プレイ人数:
- 1~2人
- レーティング:
- CERO:B(12歳以上対象)
(2014/1/14 12:00)
2013年12月19日、バンダイナムコゲームスは、プレイステーション 3/PlayStation Vita用タクティカルアクション「真・ガンダム無双」を発売した。価格はPS3版がパッケージ、DL版共に7,980円、PS Vita版がパッケージ、ダウンロード版共に6,980円。プレイ人数は1~2人。
2人協力プレイはオンラインだけでなく、PS3版ではオフラインの画面分割、PS Vitaではアドホック通信にも対応している。オンライン協力プレイは、救援が出されたエリアに出撃し、2人で同じエリアをプレイするものになっている。
PS3版はロード時間を短縮できるデータインストールが必須。利用するには4,000MB以上の空き容量が必要になる。PS Vita版はデータインストールなしでもプレイできる。
初代「ガンダム無双」、「ガンダム無双インターナショナル」、「ガンダム無双 Special」、「ガンダム無双2」、「ガンダム無双3」に続く、シリーズ最新作だ。前作から考えると約3年振りとなる。
早速、バンダイナムコゲームスの後藤能孝シリーズプロデューサーが“集大成”と語る本作がどのようなゲームなのか紹介していきたい。
簡単操作で遊べながらも戦略性の高いゲーム性はそのままに、新システムを搭載し、より爽快に! そしてMAがプレイアブルに!
□ボタンでの通常攻撃、○ボタンでSP(スペシャル)攻撃や、□→□→□→△でのチャージ攻撃など、基本的な操作は従来と同じながら、バーストシステムとチャージショットと2つの新システムが組み込まれている。
バーストシステムとは、専用のゲージを消費し、バースト発動することで一定時間様々な効果で機体を強化できるシステム。つまり、同時に2つの効果が得られる。機体とパイロット、それぞれにバースト効果が設定されているということは、組み合わせにより得られるバースト効果が変化するため、様々なパターンが楽しめる。
ガンダムMk-IIを例にすると、この機体には「ムーバブル・フレーム」(防御力、攻撃力が上昇する)というバースト効果がある。カミーユ・ビタンには「共感ニュータイプ」(バースト終了時にバーストゲージが一定量回復する)、エマ・シーンなら「女の意地」(バースト発動中の必殺技が強力になる)というバースト効果がある。カミーユなら「ムーバブル・フレーム」+「共感ニュータイプ」、エマなら「ムーバブル・フレーム」+「女の意地」の効果が得られるわけだ。機体やプレイスタイルに合った組み合わせを探す楽しみがある。
さらにバースト中にSP攻撃を行なうとコンビネーションバーストという強力な攻撃が繰り出せる。コンビネーションバーストは、操作機体のSP攻撃後に、事前に設定しておいたパートナーがSP攻撃で追撃するもの。コンビネーションバースト時にパートナーが使用する機体はあらかじめ決まっており、選んだパートナー次第では戦艦やMAで追撃することもできる。
発動時のパートナーとのかけあいにも注目してもらいたい。特定の組み合わせ専用のかけあいがあり、ボイス付きで繰り広げられる。組み合わせを探すのも本作の楽しみの1つだ。
もう1つの新システムがチャージショット。△ボタンを長押しすることで強力な射撃攻撃ができる。このチャージショットはコンボ中にいつでもキャンセルして発動することができ、長押しに必要な時間も短いため、チャージ攻撃からチャージショットなども簡単にできる。
チャージショットで敵を倒すと、通常の撃破時よりも広範囲の敵を巻き込む誘爆を引き起こすため、群がる敵を一掃できる。単体でも強く、コンボにも組み込め、敵を倒せばSP攻撃に必要なゲージもたまることもあり、非常に強力な攻撃手段となっている。
120種類以上の機体が収録された本作。なんと今回からはビグ・ザム、サイコ・ガンダム、クィン・マンサ、α・アジール、デストロイガンダムなどの巨大MA(モビルアーマー)もプレーヤー自身が操作できる機体としてラインナップされている。
MS(モビルスーツ)のようにハイスピードで動き回って攻撃することはできないが、その巨大さ、広範囲への攻撃性能など、これまでの機体とは違った操作感覚は是非とも試してもらいたいところ。また、どのようなアクションで戦うのか、アニメでは見ることのできない本作ならではの動きにも注目してもらいたい。
その巨体から繰り出される強力な攻撃が魅力のMA。性能面も申し分ないため、メイン機体として選ぶのも十分アリ。通路の狭いステージでは巨体が邪魔して、何が起きているのかわからないなんてこともあるが、多少の攻撃ではびくともしないし、ボタンを連打していれば敵は勝手にやられてくれるという強力さだ。
原作の名場面を追体験できる「オフィシャルモード」、シリーズ作品のキャラクターたちが一同に会して戦う「アルティメットモード」を収録
オフィシャルモードは原作の名場面が追体験できるモード。収録作品は「機動戦士ガンダム」、「機動戦士Zガンダム」、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」、「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」、「機動戦士ガンダムSEED」、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY 」の6タイトル。
各タイトル3~8エリア構成ながら、各ステージにはストーリーをつなぐセル画調のイベント(ボイス付き)が入っているため、原作を知らなくても物語の流れがつかめるようになっている。ゲーム中には名場面のレンダリングムービーのカットシーンなども挿入される。また、条件を満たすとMAを操作する特殊なエリアが追加される作品もある。
原作を追体験できることに加え、面白いのがステージ中に操作キャラクター・機体が切り替わる仕組み。物語の進行に合わせて、場面に合わせて切り替わるわけだ。
アルティメットモードは、シリーズ作品のキャラクターたちが一同に会して戦うゲームならではのクロスオーバーミッションに加え、原作であったようなシチュエーションも楽しめるモード。プレーヤーはオペレーションを選択し、オペレーションを構成するエリアに挑戦していく。筆者が確認できているだけでも25(DLCを除く)ものオペレーションが存在する。
オリジナルの物語が展開されるこのモードでは、ルート分岐があるだけでなく、次のエリアがアンロックされる条件に、撃墜数やエリアをクリアすることで手に入るアイテムを一定数集めるものやクイズなど、様々な要素が組み込まれている。そして例によって最後には凶悪とも言える難易度のステージも待ち構えている。
各エリアには金・銀・銅3つの目標が設定されている。例えば最初に選択できるオペレーション「シミュレーションをこなせ!」の最初のエリア「演習1:エース機を倒せ!」では、金:500機以上撃破、銀:400機以上撃破、銅:300機以上撃破となる。他にも「エースを4機以上撃破」、「マスターガンダムに搭乗してクリア」、「難易度☆8以上でクリア」など様々な目標が存在する。目標はステージクリアには関係ないが、達成することで新たなパイロットがアンロックされたりする。
各エリアでは、EASY、NORMAL、HARDと最大で3つから難易度が選択できるのだが、これとは別にエリア自体にも☆の数で難易度が設定されている。この☆で示される難易度は条件を満たすと、☆1~8まで自由に変更できるようになる。「難易度☆8以上でクリア」といった目標のクリアは、変更ができるようになって始めて達成できるわけだ。
シリーズ作品のキャラクターが数多く登場し、オリジナルのストーリーが楽しめつつ、通常とは異なる遊びが組み込まれたアルティメットモード。難易度が2系統あるのはちょっとわかりにくい点ではあるが、☆の難易度変更があるため、序盤の簡単なオペレーションも遊ぶ価値が生まれてくる。また、目標も難易度に関わるもの以外は、難易度を下げることで簡単にクリアできる。
多くのエリアに加え、各種アンロックに関わる目標があったりと、何度も、長く遊べるように設計されている。