Dead Space 3 (ダウンロード版)

孤独な戦いのイメージが強い本シリーズだが、本作では数多くの仲間が世界を彩る

インベントリーパネルの右端にあるのが基本リソース。高難度では大事に使いたい

1週目クリア後にアクセスできる「New Game+」メニュー。どれに挑戦しよう？

　ストーリー展開に重きが置かれた本作だが、幅広い武器カスタマイズや素材収集要素などのおかげもあって、ひととおりプレイしても、まだまだやり残しがあるような感触が残る。そこで本作では、2週目以降、様々な変化をつけて遊べるゲームモードが用意されているのでぜひ挑戦してみたい。

　単純により高い難易度に挑戦するのもアリだが、1周めをクリアすることで解禁される「New Game+」というメニューからアクセスできるゲームモードもオススメだ。初回プレイでは見逃しがちな要素が一気にクローズアップされ、質の違うプレイを楽しむことができる。

　「Classic」モードでは武器カスタマイズ要素がカットされ、初代「Dead Space」に存在したテンプレ武器でのみのプレイに挑戦。「Pure Survival」は敵からのアイテムドロップがなくなり、弾薬や回復アイテムは完全に自分で作成しなければならないという、リソース管理がカギとなるゲームモードだ。「Hardcore」は1度死んだら終わりという、究極の難易度である。

　本作では2人協力プレイもサポートしている。高い難易度に挑戦するときや、単にフレンドと一緒に遊べるというだけでなく、プレビューでもお伝えしているように、「Dead Space 3」では、ストーリーも変化するところが従来のCO-OPモードとの大きな違いだ。ゲーム中の各所には協力プレイモードでなければアクセスできない区域もあり、シングルプレイとは違ったゲームの流れも楽しむことができるので、ぜひフレンドを誘って遊びたいところだ。

　また、各種リソースのやりとりや、武器の「Blueprint」の交換など、単なる火力アップにとどまらない協力要素も用意されているので、協力プレイモードはある程度ゲームシステムを把握した2周目以降で挑戦するのが王道だろう。もちろん、手探りの初回プレイで協力しながら進めるのも悪くない。

　全般的に本作は前作「Dead Space 2」とよく似た感触のゲームだが、ストーリーがさらに世界背景の核心に迫り、遊びのボリュームも高く、純粋な続編として期待どおりのできに仕上がっている。

　その反面、単体のゲームとしては前作までの流れに依拠しすぎている。シリーズに慣れていなければストーリーがよくわからないだけでなく、ゲームの各所で勘所を掴めずハマってしまう、本シリーズならではの形で散りばめられたヒントに気が付かず進めなくなるなど、ストレスフルな体験になってしまう恐れが高い。

　英語版での提供ということもあり、ある程度の英語力も必要だ。早口な登場人物たちのセリフを理解できないと余計に詰まってしまうシーンも少なくないので、あらたにシリーズに挑戦するならまず初代「Dead Space」から挑戦してみてほしい。初代作はOriginで1,000円、「Dead Space 2」は1,500円で販売中と、価格も手頃ので、この機に3部作を一気にプレイしてしまうのもオススメだ。

　もちろん、既に「Dead Space 2」までをプレイして問題なく楽しめた層であれば、本作が心底楽しめることは間違いない。マストである。

【スクリーンショット】