先行レビュー
「アークナイツ:エンドフィールド」ベータテストIIを先行プレイ! 戦闘と「集成工業システム」が大進化
2025年11月14日 00:00
- 【アークナイツ:エンドフィールド】
- 配信時期:未定
- 料金:基本プレイ無料(一部アイテム課金制)
「アークナイツ」を手がけたHypergryphによる3Dリアルタイム戦略RPG「アークナイツ:エンドフィールド」。発表から約3年半が経過した本作は、11月28日から「ベータテストII」が開催予定で、いよいよサービス開始まで秒読みとなっている。
「ベータテストII」では、2025年2月に開催された「ベータテスト」から様々な要素を追加・改善。新マップ・新キャラクターの追加だけでなく、本作の核となる「集成工業システム」や戦闘システムのブラッシュアップなど、これまでのフィードバックをもとに大きな変化がもたらされている。
今回はHypergryphの招待を受け、中国・上海で開催された「アークナイツ:エンドフィールド」のメディア発表会に参加。ベータテストIIを一足早く体験できたため、本稿ではプレイレポートをお届けする。なお、GAME Watchでは過去のベータテストや東京ゲームショウでの試遊レポートも掲載しているので、こちらも合わせてご覧いただきたい。
「アークナイツ」とはあくまで別のゲーム。「アークナイツ:エンドフィールド」をおさらい
まずは「アークナイツ:エンドフィールド」について軽くおさらいしておこう。本作は、Android/iOS用シミュレーションゲーム「アークナイツ」を手がけたHypergryphによる新作ゲーム。タイトルからお察しの通り「アークナイツ」と世界観やキャラクターを一部共有しているが、続編ではなく、あくまでも別のゲームとして展開される。
「アークナイツ」はビジュアルノベル形式で展開されるストーリーと硬派なタワーディフェンスが特徴であるのに対して、「アークナイツ:エンドフィールド」はフル3DCGによるストーリー、爽快感と奥深さを両立したリアルタイムアクションバトル、そして工業&自動化要素「集成工業システム」、この3つの核を融合させたシングルプレイの“3Dリアルタイム戦略RPG”となっている。
既に「テクニカルテスト」や「ベータテスト」、東京ゲームショウでの試遊で「アークナイツ:エンドフィールド」をプレイされた方も多いと思うが、今回の「ベータテストII」は正式リリースを見据え、様々な要素を追加・変更している。ここからは「ベータテストII」で大きく変わった要素、追加された要素を中心に紹介していこう。
なお「アークナイツ:エンドフィールド」は、同社のゲームで初めてマルチプラットフォームに対応し、PS5/Android/iOS/PCにて同時リリース予定。今回の試遊ではPC版をプレイした。
よりテンポ良く、緊迫感のある流れに。大幅に改良された「プロローグ」
まずはチュートリアルを兼ねている最序盤の「プロローグ」を全体的に改良。テンポが良くなり、没入感のある流れとなったほか、よりわかりやすいマップ構成となり迷いにくくなった。実際にプレイしてみると、シームレスなチュートリアルと緊迫感のある映像・演出が両立されており、この先の物語をどんどん体験したくなるプロローグに仕上がっている。
どこか懐かしく、新鮮な新マップ「武陵城」。魅力的な新オペレーターも登場
本作のプレーヤーは、独立系企業「エンドフィールド工業」の管理人となり、敵対する「アンゲロス」や「ランドブレーカー」との戦いに身を投じながら、豊富な資源で満たされた衛星「タロII」を開拓していく。「ベータテストII」ではストーリーの流れに変わりはないが、前回の「ベータテスト」から物語のテンポ、キャラクター設定で改善が行なわれた。
今回の「ベータテストII」で目玉の一つとなるのが新マップ「武陵城」だ。中国の伝統ある風景と近未来的な要素を融合させ、どこか懐かしく、どこか新鮮な雰囲気が漂う武陵城だが、侵食湖の大潮の影響で深刻な被害を受けてしまった。それをエンドフィールド工業の「集成工業システム」で解決していく……というストーリーが描かれる。
加えて「ベータテストII」では、新たに★4〜★6まで全9体のオペレーターを追加。「ラストライト」、「ポグラニチニク」、「アルデリア」など、どれも魅力的なキャラクターなので、ぜひ自分の推しを見つけてみてほしい。
大幅に手が加えられた戦闘システム。回避操作の改善、モーションの再制作も
戦闘システムでは、異常状態「物理異常」と「アーツ異常」の基本システムの再設計、オペレーターの攻撃およびスキルモーションの再制作、スキルエフェクトの強化、回避操作の改善、チームメンバーAIの改善など、ここでは列挙しきれないほど多くの要素が改善された。これらは「ベータテスト」などで得られたプレーヤーのフィードバックが基となっている。
今回はボス戦「トリアンゲロス」と「白亜・アンゲロミラ」に挑戦したのだが、通常攻撃や重攻撃、スキルとなる「戦技」、味方との「連携技」、強力な一撃を繰り出す「必殺技」、そして「回避」のそれぞれにオペレーターたちのクールなモーションが融合し、プレイ面では奥深く、ビジュアル面では見ていて楽しいバトルとなっていた。また、挑戦した2体のボスは歯応えがあり、油断するとやられてしまうので、タイミングを見て連携技や必殺技を発動し、適切に対処していこう。
初心者でも生産ラインを構築しやすく。改良された「集成工業システム」
本作最大の特徴とも言える「集成工業システム」もブラッシュアップが行なわれた。そもそも「集成工業システム」は、いわゆる工業自動化ゲームをモチーフにした要素で、ゲーム内で必要なアイテムの採掘・生産・管理を自動で行なう施設を建設可能。基本プレイ無料の長期運営型ゲームでは珍しい要素である一方で、工業自動化ゲームは少しコアなジャンルであり、初心者が躓いてしまう可能性もある。
そこで新たに「図面」システムを用意することで、誰でも直感的に生産ラインを構築できるようになった。さらに、他のプレーヤーと「図面」を共有することも可能で、工業自動化ゲームに慣れていない方でも、高度な生産ラインを自身のワールドで構築できる。このほかにも「液体」を中心とする新たな工業システムが追加され、アイデア次第で様々な生産ラインを作ったり、効率化を目指すことが可能だ。
ベータの想定プレイ時間は50〜60時間! 沼にハマりそうな「アークナイツ:エンドフィールド」
ここまで「アークナイツ:エンドフィールド」ベータテストIIの先行プレイレポートをお届けしてきた。ベータテストIIは、これまでのフィードバックを丁寧に汲み取り、全ての面でブラッシュアップが行なわれ、完成度をより高めている。プレイしていて「このまま正式配信しても十二分に楽しめる」と思うほど、試遊時間はあっという間に過ぎていった。
かなりの量のストーリーとコンテンツ、そしてやり込み要素を用意しているが、プロデューサーの海猫絡合物氏によると、ベータテストIIの想定プレイ時間はなんと50〜60時間。ストーリーを楽しんで、推しのオペレーターを育成して、拠点の「集成工業システム」の効率化に励む……。期間中は「エンドフィールド」の沼にハマってしまいそうだ。
ベータテストIIの募集期間は11月17日9時までと、期限が目前に迫っている。「アークナイツ」をプレイしている方もそうでない方も、ぜひ「アークナイツ:エンドフィールド」をプレイしてみてほしい。
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