先行レビュー
「原神」新キャラのラウマは探索が便利に! ナド・クライの風景と共に「バージョンLuna I」先行プレイレポートをお届け
舞台は「月」の伝承が眠る地へ──
2025年9月10日 00:00
- 【「原神」バージョンLuna I『空月の歌・続奏』】
- 9月10日 配信予定
HoYoverseは、プレイステーション 5/Xbox Series X|S/Android/iOS/PC用オープンワールドRPG「原神」においての最新アップデートとなるバージョンLuna I「空月の歌・続奏」を9月10日にリリースする。本バージョンでは、新たな地域「ナド・クライ」を舞台に、さまざまな作中勢力が入り乱れていくことになる。
これまでモンド、璃月、稲妻、スメール、フォンテーヌ、ナタと、各ロケーションとその地で描かれるストーリーを約5年にわたって順々に実装してきた。神々の国を巡ってきた物語は新たな転換期を迎えようとしており、「原神」の世界観に深く関わる謎や設定が、本バージョンの舞台ナド・クライを中心に明かされていくことが期待されている。
今回はHoYoverseの提供により創作体験サーバーで、大型アップデートにあたるバージョンLuna Iをナド・クライと新キャラクターにいち早く触れられる機会を得られた。本稿ではファーストインプレッションとして新たに追加される新キャラクターの「ラウマ」と「アイノ」に加え、ナド・クライのロケーションについてお届けしていきたい。
新キャラクター「ラウマ」&「アイノ」をプレビュー!
まずは最新バージョンの目玉となる、注目の新キャラクター「ラウマ」と「アイノ」から見ていきたい。ラウマは法器を使う草元素の★5キャラクターだ。その最大の特徴は、やはり新たな元素反応となる「月開花反応」の存在感だろう。
「原神」では炎・水・風・雷・草・氷・岩という7つの元素(キャラクターの属性)が存在し、プレイアブルキャラクターは1人1つの元素を扱うことができる。キャラクターを切り替えて2つの元素攻撃を放った際に、水と炎で蒸発反応、水と雷で感電反応、水と草で開花反応など、組み合わせによって強力な反応が発生する。そんな中「月◯◯反応」と呼ばれる「月」と名の付く新たな要素が追加される。
前バージョンのVer.5.8「染夏!烈日?リゾート満喫!」では、初のナド・クライ出身キャラクター「イネファ」が登場し、彼女の起こせる「月感電反応」もまた、話題となっていたのが記憶に新しい。今回新登場する「月開花反応」も「月感電反応」も、平たく言えば既存元素反応の“派生版”のようなもので、「ラウマ」など特定のキャラクターが元素反応を起こすとより強力な効果が得られるというものだ。とは言っても、まだこれらの反応を起こせるキャラクター数は限られており、パーティ編成の幅も絞り込まれてくる。本バージョン以降も、こうした新たな元素反応の概念が加わることで、既存元素反応の強化に期待できるかもしれない。
ラウマを編成に組み込むと、通常の開花反応が月開花(月開花反応)へと変化する。パーティにラウマが編成されてさえいれば、他の草元素キャラクターでも月開花を起こせるというのがポイントだ。月開花を起こす度に「草露」と呼ばれるスタックが溜まり、ラウマは元素スキルの長押しによって草露を消費した分(最大3つ)だけ、各種開花反応(開花、超開花、烈開花、月開花)のダメージ量を引き上げるバフを獲得する。つまりは草元素、水元素を軸とした、開花系パーティのダメージを底上げする火力サポーターといったキャラクター性能になっている。
このようにバトルにおいてはパーティの強化するサポーターとしての側面が大きいが、ラウマがとりわけユニークなのは探索シーンにおいてだ。2段ジャンプが可能な「獣霊の御使い」に姿を変化させられるほか、周囲の野生動物たちがラウマに近寄ってきてアイテムをくれたり、体力を回復してくれる。新たなロケーションを探索する際にうってつけの性能を兼ね備えている。
さらにナド・クライの特定エリア内にいるNPCはラウマに対してだけ、特殊な挨拶動作を行なうなど、小ネタも盛り込まれている。サポーターとしても確かに強力だが、実際に触れてみると、キャラクター性能よりもそうした要素を見るために入手意欲が湧く。
アイノは、ナド・クライでの魔神任務をクリアすることでも入手できる水元素の★4キャラクターとなっている。元素爆発は範囲エリア内の敵に水元素を付着させ続ける設置タイプだ。無論、開花反応が起こしやすいので、ラウマとも好相性となってるほか、水元素で引き起こせる多くの元素反応と相性が良く扱いやすいだろう。★4キャラクターという入手のしやすさ(時と場合によるが)というもの魅力。
アイノは、ナド・クライ出身のキャラクターたちに関係するバフ効果「月兆」の恩恵も受けられる。月兆は、対応するキャラクターをチームに編成すると、その人数に応じてチーム全体の「月兆レベル」が上がる。この月兆レベルに応じて、月兆対応のキャラクターたちは一部スキルが強化されるという仕組みだ。月兆は、新たな武器と聖遺物の効果にも関係してくるという。アイノの場合は月兆に応じて元素爆発が強化され、ラウマは各種開花反応の会心発生、あるいは月開花の会心率&会心ダメージをアップさせるといった効果が発動する。
早速ナド・クライを歩いてみた
新エリアのナド・クライは、ナタ北西あるオシカ・ナタからさらに北上した場所に位置している。バージョンLuna Iでは「レンポ島」、「ヒーシ島」、「パハ島」の3つが探索エリアとなる。フォンテーヌの機械技術とはまた異なる、より工業機械的なテクノロジーを感じさせるナド・クライの文明観は、現状レンポ島に集約されていると言って良い。
人々が住まうナシャタウンは機械仕掛けの街並みであっても、決して先進的な技術で発展しているとは言い難い。見た目は特徴的であるが悪く言えば、まるでガラクタが寄せ集められたような景観だ。だが、人々は限りある資源を有効活用しながら生活の礎を築いている。共同体としてまとまりのある発展を遂げているわけではないようだが、機械工学に長けた者たちがあらゆるものを発明して、暮らしを豊かにしているようにも見受けられる。
レンポ島には新キャラクターのアイノが所有するカチャカチャ・クルムカケ工房も存在する。本バージョンから登場する新ボス「ボコボコダック」は、まさにアイノが生み出した発明品であり、工房で戦うことができる。
ヒーシ島は、ナド・クライの「月」に由来する伝承を強く感じられる神秘的なロケーションだ。古代の遺跡が数多く散見され、“月の少女”こと元ファデュイ執行官「少女」のコロンビーナとの関連性を匂わせる。ナド・クライで展開される物語の鍵を握っている島と言っても良いのかもしれない。また、「霜月の子」に所属するラウマがこの島で何を感じ取り、旅人たちと協力するに至るのかも気になるところだ。
3つ目の島であるパハ島は、そのほとんどがファデュイの要塞と化している。各地にはファデュイの兵士と、ファデュイが開発した自立型兵器が闊歩しており、旅人の冒険を阻む。要塞内部へ侵入することもでき、敵に発見されると、増援を呼ばれる警報装置が作動するようなギミックも登場する。本バージョンではこれまでと違った形でファデュイと向き合う世界任務も楽しめることだろう。
ナド・クライは、これまでのバージョンで追加されてきた元素を司る神々の国とは異なる異教の地だ。直近およそ1年もの歳月を掛け、これまで小出しにされてきたさまざまな作中世界での伏線が、回収されるのではないかと期待するユーザーも多い。バージョンを重ねるごとに広がりを見せ、さらに世界観の奥深さすらも拡張されていく「原神」の今後が見逃せない。
(C) COGNOSPHERE



























































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