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NEXON、「G-STAR 2015」に史上最大級のブースを出展
「サドンアタック2」や「三国志曹操伝 ONLINE」など15タイトルを披露
(2015/11/14 00:00)
韓国NEXONは、韓国釜山で開催中のゲームショウ「G-STAR 2015」に300コマを使ったNEXON史上最大級のブースを出展した。通常、「G-STAR」のブースの最大サイズは100コマが基本。その3倍大きいのだから、その広大さはかなりスゴイ。
「PlayGround」をコンセプトにしたブースは「PCオンラインゲームゾーン」と「モバイルゲームゾーン」に分かれており、PCオンラインゲームが7タイトル、モバイルゲームが8タイトル出展された。さらにファンによるファンのためのゾーン「Fun Park(ファンパーク)ゾーン」やカフェテリアも備え、まさにNEXONの本丸という布陣だ。
実は会場マップを見ると、NEXONのブースは1つだけで、残りは子会社のNEOPLE、NDOORS、NEXON GTなどの名前になっている。これは1企業最大100コマまでに制限されているため、別会社の名前を使っているだけで、実際はすべてNEXONの名前を関した統一デザインのブースになっている。実際にその会社が開発しているゲームを並べているのだから、問題ないといえばそうなのだが、ある意味、掟破りの行動といえるだろう。ただ、それが通用してしまうにはやはり理由がある。数年前まで巨大ブースを構えていたほかのメーカーの姿がなく、ゲーム業界自体がNEXON一強の様相を呈している。
だがその中身は、実はかなりバラエティに富んでいる。自社開発タイトルだけではなく、国内外のパートナー企業のタイトルや、海外のライセンスを使ったタイトルなど、グローバルな視野で作られた多彩なラインナップが並んでいた。
昨年の「G-STAR」で出展されていた「ぺリア・クロニクルズ」だが、今年は出展自体がなかった。開発自体は続いているが、大きな発表をするほどの進捗はないため本年度は見合わせたのだそうだ。日本サービスが始まりそうで始まらない「Cyphers」についても、まだ検討中ということだ。
まもなく韓国OBTが始まる「ToS」は3時間待ちの大行列!
PCオンラインブースには7タイトルの出展作のうち、試遊可能な5タイトルが並んでいた。タイトルごとにそのタイトルのイメージを生かした飾りつけがされている。
「EA SPORTS FIFA Online3」はElectronic Arts(EA)のサッカーゲーム「FIFA」シリーズのIPを使ったオンラインサッカーゲーム。これまでの「FIFA 12」エンジンの改良版から、「FIFA 13」のエンジンをベースにした新エンジンへの積み替えが行なわれ、会場では新エンジンを使ったクライアントの先行体験が開催されていた。試遊台はサッカー場をイメージした人工芝の上にあり、端にはサッカーゴールも置かれていた。さらにスタッフが小型のオフィシャルフラッグを持って並んでおり、サッカー気分を盛り上げていた。
同じくEAカーレースゲーム「Need for Speed」のIPを使った新作のオンラインカーレースゲーム「Need for Speed Edge」のブースには、本物のランボルギーニが展示され、時折エンジンが掛けられ周囲に爆音を響かせていた。会場の外にも2台の高級スポーツカーが並べられ、ゲームをアピールしていた。
自社開発の学園ものMMORPG「アルピエル」は、教室をイメージした黒板のある撮影ブースが作られていた。本作はアニメ調のグラフィックス+動物をモチーフにした耳やしっぽのあるキャラクター+学園ものという日本人にも真正面から刺さりそうな要素が満載されたゲーム。見下ろし視点で、アクション性の強い戦闘が特徴。韓国では12月からオープンβテストがスタートする。
韓国では12月からオープンβテストが予定されており、日本でも第2次CBTの募集が始まったMMORPG「Tree of Savior」の試遊コーナーはまだ金曜日だというのに3時間待ちの大行列。中央に大きな木のあるナチュラルイメージのブースでは、試遊とともに、CBTのころからテストサーバーで長くプレイしているベテランユーザーのデモプレイも行なわれていた。
「HYPER UNIVERSE」はCWAVE Softが開発を手掛ける横スクロールのMOBA。複数の宇宙が共存する「多重宇宙」という設定のもとで、神が支配する仮想世界と宇宙全体をつなぐハブである「ハイパーユニバース」で繰り広げられる戦いをモチーフとしたゲーム。弓で攻撃するエルフから、スキルを使うとイエローやブルーが現れて一緒に戦ってくれるという技を使う、戦隊ものヒーローのレッドっぽいキャラまでなんでもあり感の漂うノリのいいゲームだ。
今回が初のプレイアブル出展となるFPS「サドンアタック2」は、単独でイベントステージのある大きなブースが設けられていた。イベントステージでは、「サドンアタック」のプロゲーマーによるエキシビジョンマッチなどが開催されていた。
中国のTencentが開発した武侠もののMMORPG「天涯明月刀(Moonlight Blade)」は、映像のみの出展だった。中国では高名な映画監督が開発に参加しているというだけあり、しっとりとしたカットシーンは映画のような抒情的な雰囲気だった。