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「マビノギ」チームの新作モバイルMMORPG「野生の地:Durango」
無限に広がる無人の荒野を生き残りをかけて開拓するサバイバルゲーム
(2015/11/13 00:00)
韓国NEXONは、釜山で開催されているゲームショウ「G-STAR 2015」にモバイル用MMORPG「野生の地:Durango」をプレイアブルで初出展した。
本作は、「マビノギ」や「マビノギ英雄伝」を開発したディレクター、イ・ウンソク氏の最新作。これまでのMMORPGとは一線を画した、自由度の高いサンドボックス型のサバイバルゲームとなっている。プレーヤーは現代から、恐竜が歩き回る先史時代に飛ばされ、生き残るために武器を取る。最初は何の文明もないが、プレイの中で発見したものを使って武器を製作し、コミュニティを作って社会を形成していく。ほかにも料理やファッション、建築、牧畜、リーダー制度などさまざまなコンテンツが用意されている。
「G-STAR 2015」のブースでは、プレーヤーキャラクターが先史時代に飛ばされる序盤のチュートリアル部分をプレイすることができる。筆者もプレイしてきたので、その感触をお伝えしたい。また、イ氏への合同インタビューでどんなゲームになるのか、先の展望も交えたビジョンを聞くことができたので、合わせてお届けしたい。
今回はAndoridタブレットでの出展で、iOSへのサービスも予定されている。韓国では2015年12月9日からクローズドβテストが開催される予定だ。ビジネスモデルや日本へのサービスは未定。
細かい部分まで作りこまれた列車内。突然異変が起こり恐竜が襲ってくる
ゲームは電車の客車内から始まる。客車の中には16人のキャラクターがおり、その中から好きなキャラクターを序盤のプレーヤーキャラクターとして使うことができる。年齢や人種も性別もバリエーションがあり、おとなしく座っているキャラもいれば、興奮気味に手を振っているキャラ、寝ているキャラ、話し込んでいるキャラもいたりとかなり個性豊かな面々だ。キャラクターを取り巻いている白いサークルの中をタップすれば、そのキャラクターでゲームがスタートする。
画面は見下ろしの固定視点で、画面のどこかに触れると出てくる仮想十字キーで移動する。矢印が表示されるので、それに従って車内を移動していきつつ、ものを食べる、女の子のアイテムを探すなど操作の基本を学べるチュートリアルクエストをこなしていく。すべてのクエストが終了すると、異変が発生し列車が動かなくなる。引き返すと、さっきまでの平和な風景は一変、列車内は植物に押しつぶされた廃墟へと様変わりしている。
さらに進むと、生き残っていた乗客が悲鳴をあげながら何者かに引きずられていく。斧を手にして、隣の客車に飛び込むと、そこにはラプトルがいて、プレーヤーを見つけると襲ってくる。ここからはバトルのチュートリアルになる。
最初に回避、その後攻撃を練習する。バトルはオートバトルで、回避や特別な攻撃はアイコンをタップしてオートバトルの合間に挟み込む。ただしこれらアイコンで使うスキルは、敵の動きを見てカウンター的に使うアクションゲームのような方式ではなく、タップしてから一定時間内にその行動をとるべきシチュエーションが発生すると、そのタイミングで発動する行動予約的なものになっている。例えば、回避をタップしても、その時敵が攻撃してきていないなら発動しない。だが直後の攻撃は、回避してくれる。タップしたときには、回避なのか攻撃なのかがわかるエフェクトが足元に表示されるので、それを見つつ行動を読み合いながら戦うことになる。
なんとかラプトルを倒すと、映画「ジュラシックパーク」よろしく、巨大なティラノサウルスが客車の壁を突き破って表れ、ラプトルを食ってしまう。プレーヤーはその後、列車から出て謎の大陸へと足を踏み出す。ここでオープニングムービーが流れ、その後改めてキャラメイクをすることができる。体験できるのはここまでで、12月のCBTの予告が表示される。
今回体験できるのはインスタンスゾーンのみなので、本作のMMORPGらしさは体験することができなかった。しかし、会場でも流れていたオープニングムービーには、謎の大陸にさまよいこんだプレーヤーが仲間と出会い、部族に入るシーンや、恐竜を狩って食料や素材を手に入れるシーン、植物を栽培したり、弓や剣、布を作ったり、それを市場で売買したりといったサンドボックス要素をひと通り見ることができた。ムービーは、ペット化した恐竜に乗った2つの部族がぶつかる戦争のシーンで終了する。
ムービーを見ていると、かなり自由度が高そうでハマる人はがっつりはまりそうに見えた。日本へのサービスはまだ未定だが、期待しつつ待ちたい。