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「FFXIV: 蒼天のイシュガルド」正式サービス直前インタビュー

「3.1」はどうなる? 気になる「4.0」や海外展開について気になる話あれこれ

「3.1」はどうなる? 気になる「4.0」や海外展開について気になる話あれこれ

すでに3.1の開発はかなり進んでいると話す吉田氏
次回PLLは早くも7月10日に実施される。パッチ「3.05」が紹介されるようだ

――「3.x」シリーズの最初の大型アップデートとなる「3.1」についてですが、現在の開発状況はいかがですか?

吉田氏:もうクリスタルタワーに続く、新しい24人用のレイドは結構開発が進んでいますよ。ストーリーももう決まっています。セクションによっては、3.1用のリソースやアイテムリワードの量産も終わりに差し掛かり、その次のパッチ作業をしているセクションもあります。全体としては40%ぐらいの下準備が進んでいる感じでしょうか。

――実装時期は?

吉田氏:「3.0」まで走りきってきて、開発チームの疲労もたまってきているので、今後キチッとコンテンツを作って行くためにワークフローを見直していきたいので、光の戦士達にも休息が必要なように、我々にも休息が必要です。多少休息期間をおいてから決めていきたいと思います。

――「3.0」の正式サービスが開始されたら、開発チームはしばし休暇を取るわけですか。

吉田氏:はい、必要だと思います。

――それにしては、早くも次回のPLLを7月と発表していましたよね?

吉田氏:はい、僕らは除外なんです(笑)。開発チームにお休みを、と。

――辛い話ですね。次回のPLLの内容はどういうものになるのですか? まだ3.1を語るには早いですよね。

吉田氏:3.1ではないです。PLLはもともと宣伝のためではなく、プレーヤーの皆さんの疑問や質問にお答えするというものです。今回は、「3.0」の直後なので、「ここはどうなっているんだ!」という疑問がきっと出てくるはずなので、それにお答えしつつ、あとは「3.0」から4週後に実装を予定しているパッチ「3.05」のコンテンツ、アレキサンダー零式や新フロントラインとか、そこら辺をご紹介させて頂こうと思っています。

――PLLから話がズレますが、私はかつて吉田さんが深夜にポストしていた超長文のプロデューサーレターが好きだったんですが、最近ないので寂しいですね(笑)。

吉田氏:この頻度で生放送をやっていると話すことがなくなるんです(笑)。フォーラムの僕の投稿も以前ほどのアクセスがなく、やはりコミュニティの皆さんと一緒に楽しめるという意味でも、どうしても生放送になってしまいます。ただ、もうそういう時代なんだろうなと思いますね。

――私は今後も読みたいんですが、残念ですね。

吉田氏:「新生FFXIV」前までは、「旧FFXIV」や「FFXI」の価値観を持っているプレーヤーの皆さんと僕の間で、一緒に「新生FFXIV」を作り上げていくために摺り合わせないといけない部分があって、それを繋ぐ役割を果たしていたのがプロデューサーレターだったと思います。当時は皆さんもの凄く真剣に読んでいただきましたし、その分だけ僕も、もの凄く真剣に書いていました。その時の「繋がり」があるからこその新生があるのは間違いありません。だからこそ今はプロデューサーレターで概念的なことを説明するよりも、ライブでこれからのことを実機や映像を交えて紹介した方が喜んでいただけるので、もしかすると文字ベースのレターは、役割は終えたかもしれないですね。でも、止めるわけではないので、時折レターも書かせていただくつもりです。

――「3.0」が完成したことで、今吉田さんの脳内には「4.0」の基本コンセプトができはじめていると思います。「3.0」で空を飛びたいということは「2.0」のかなり早いタイミングで公言していて、そして実現しましたが、そういった点で「4.0」でやってみたいことがあれば教えてくれませんか。

吉田氏:それは「3.0」をプレイして頂いた後じゃないとお答えするつもりがないです。だって、まだ「3.0」も遊んで貰っていないですし(笑)。

――それは「3.0」を遊ぶことで、ひょっとしてこうなるのかなとピンと来る要素があるということですか?

吉田氏:いくつか自分の中で候補は挙がっていますが、まだ確定させていないという感じです。それは「3.0」を遊んでいてもなかなかわからないと思います。まずは「3.0」を遊んで頂ければと思います。

――ちなみに「3.0」は、吉田さんが「蒼天のイシュガルド」で盛り込みたかった構想のどれぐらいまでが盛り込まれているのですか?

吉田氏:新章スタート!という拡張パッケージとして、しっかりやりきったと思います。開発チームは本当に頑張って、たくさんの内容を入れ込んでくれたので、これで「やり残しがある」といったら開発チームに石を投げられます(笑)。僕が実装したいと開発チームと話したものは、十二分に実装してくれました。開発チームは本当に感謝です。

――「3.x」シリーズの間で、いまはまだ実装されていないけど、これはやってみたいと考えていることはありますか?

吉田氏:いくつかありますが、やってみたいことはやるタイプなので、今言ってしまうとネタバレになりそうなので止めておきます。

――ヒントだけでも。

吉田氏:かねてから言っているのは、グランドカンパニーで自分の小隊を持つみたいなものはやっていこうと思っています。あとはプレーヤー1個人として楽しめるものを、もう少し増やしてみたいという思いもあります。

――前回のインタビューでは月に行ってみたいと発言されていましたよね?

吉田氏:そこについてはまずは「3.0」を遊んでみてからということで(笑)。

――昨年は「FFXIV」は中国や韓国など新地域への展開を着々と進めていきましたが、今年はいかがですか?

吉田氏:今のところ大きな予定はありません。いつ何が飛び込んでくるかわかりませんが、今はそれよりは、そろそろサーバーについてもそうですし、ゲーム自体にコストを集中させてもいいかなと考えています。あまりに拡大しすぎて足元がおろそかになっても仕方がないので、今はもう十分展開地域は広がりましたし、ゲームそのものにもっともっと取り組みたいです。あとはモチベーションの高いパートナーさんが現われるかどうかも重要ですね。

――現在βテスト中の韓国では、正式サービスはいつからスタートするのですか?

吉田氏:クローズドβが終了したので、そのプレイデータの解析が終了してから、夏の暑い時期中にははじめられるのではないかと期待しています。

――それでは最後に6月23日の正式サービス開始を楽しみにしているユーザーさんにメッセージをお願いします。

吉田氏:現在プレイして頂いている皆さんには「お待たせしました」の一言しかありません。存分に楽しんで頂ければと思います。これから始められる方は、ゲームを値段では言いたくはないですが、これほどお得なゲームはないと思っています(笑)。オールインワンパックの「ファイナルファンタジーXIV オンライン」を購入して頂くと、「蒼天のイシュガルド」までセットになっていますし、30日の無料プレイ権も付いています。今からであれば30日でイシュガルドまで余裕で行けると思います。ゲームのボリュームが尋常ではないので、本編のエンディングを見るまでだけでも、すっごくお得だと思います。ぜひ「蒼天のイシュガルド」プレイして頂けたらと思います!

――ありがとうございました。

(中村聖司)