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駆け引きの熱さが詰まった「For Honor」が期待大!
インファイトでガチ読み合い! シンプルかつ濃密な剣術格闘戦
(2015/6/21 00:00)
Ubisoftが発表した「For Honor」が熱い。Ubisoftカンファレンスの1発目として発表された時から、ジリジリとにじり寄りながら間合いをはかる緊張感と、剣がぶつかり合った時の表現の重さ、さらには致命傷を与えた時にガスッと剣が体に入り込む力強さと爽快感が、映像として強く印象に残っていた。
E3 2015のUbiブースではプレイアブル版が出展されており、こちらを体験できたのだが、カンファレンスで感じていた予感は確信に変わった! プレイをすることで本作の内容がもう少し見えてきたので、体験内容を含めて、本作のポイントをお伝えしていきたい。
「For Honor」を改めて紹介しておくと、本作は騎士、バイキング、サムライという3大剣士が戦い合うマルチ対戦アクションで、今回は4対4のチーム対戦がプレイできた。
本作はバトルシステムがユニークで、L2ボタンで剣を構えて防御体制に入ると共に敵をロックオンできるのだが、この構えの状態を上、右、左の3方向に切り替えられるようになっている。
敵プレーヤーと対峙したとき、お互いに構えの体制に入ることとなるが、画面上には自分の構えがどの方向か、相手の構えがどの方向かが表示されている。構えは随時切り替え可能となっていて、相手と同じ構えの方向だった場合は攻撃を防御することが可能だ。
裏を返せば、自分が攻撃するときに相手と同じ方向を構えていたら、攻撃は防御されてしまう。構えの方向を外さないことには攻撃を当てられないが、それは自分の防御に隙を作ることも意味している。このリスクの取り合い、勝負をしかけるまでの睨み合いが実に面白い!
防御に徹することも可能だが、それではやはりジリ貧。ここだと思って剣を振ると、相手より攻撃のタイミングが一瞬遅れて逆に斬られてしまうこともある。それは読み合い、はかり合い、集中力の勝負で、剣術の駆け引きの妙がシンプルかつストレートに表現されているシステムと言えるだろう。
そして繰り出される攻撃は、これまた力強いものだ。今回は騎士のみのプレイだったが、騎士はロングソードの重さを叩きつけるように剣を振る。敵に当たればザシュッ! と手応えがあり、防御されればガチコン! とのけぞる。全身を使って剣を振るっている感覚があり、ビジュアルの表現としても「骨太」という言葉が良く似合う。
この時点で心の中の「いいね!」ボタンを50回くらい押していたのだが、プレイデモはチーム対戦である。どういう対戦かというと、フィールドに設置された3つの拠点を奪い合うというもので、自チームが拠点を確保しているほど点数が加えられ、一定数を超えれば勝利となる。
プレイで実感したのは、本作では1対複数の状況が圧倒的に有利だということ。本作では1対1の対戦の時点でギリギリの勝負なので、そこへ助っ人がやってきて2対1の状況となったら、構えの防御も虚しく構え2方向から攻撃されて潰されてしまう。
そのためマップ全体を見ながらどんどん変わる戦況にあわせ、攻める場所、助けに行く場所などを見極める必要がある。そしてもちろん、敵と1対1になる状況もあるので、そこはガチンコの勝負だ。
対戦は1回だけだったので細かい部分までは見る余裕がなかったが、8人全員騎士でもすこぶる面白かったので、ここのサムライとバイキングが入ってくることでどんな変化が起こるのか非常に楽しみだ。剣士の中には日本が誇るサムライもいるし、早くサムライを使ってみたいという思いもある。駆け引きの熱さが詰まった「For Honor」というこのタイトル、発売予定の2016年に向けて要注目だ。