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激ムズアクション「ラ・ムラーナ」がパワーアップしてPS Vitaに!

Vitaに向け徹底的にチューニング。図鑑機能ではモンスター200体のイラストを追加!

12月17日 配信予定

価格:
1,500円(税別)

編集部に訪れた「NIGORO」の楢村 匠氏、蛯原隆行氏、鮫島朋龍氏、ピグミースタジオの小清水 史氏(左から)

 ピグミースタジオは、12月17日からPlayStation Vita用アクションゲーム「ラ・ムラーナEX」の配信をPlayStation Networkで開始する。価格は1,500円(税別)。

 「ラ・ムラーナ(LA-MULANA)」はゲーム制作スタジオ「NIGORO」制作によるアクションゲームで、襲い来るモンスターを倒しながら面切り替え式のステージを進んでいく。歯ごたえあるアクションと、どこまでもいけてしまう自由度、そして往年のアクションを彷彿とさせる仕上がりが、日本のみならず欧米のファンをも生み出した。

 Wiiウェアにも移植されたが、今回は決定版とも言える内容で移植される。基本的に移植作業はピグミースタジオによるものだが、徹底した監修が行なわれている。しかし、そのチューニングはアクションの難易度調節にとどまらない。楢村 匠氏によれば、「今までのマニアックなファンとは違う層に届けたいが、壮大なゲームなので、ただ単純にアクションの難易度を落とせば、ただ長いだけのゲームになってしまう」ということで、チューニングには「わかりやすいけど、答えを示しすぎたくない」といった思いもあったという。ピグミースタジオの小清水氏も「楽しさが変わらないように移植」することを心がけたという。

 移植内容については鮫島朋龍氏も「深みにはいると脱出不可能となるところもあり、そういった所に対して磨きを掛けた」というが、その一方で、「調整のさじ加減には苦労した」という。

 このゲームの持つ「難易度」を楽しめるようになるまでに、挫折しないよう手が加えられているという。たとえば、謎が解けなくてくてもどこまでもいけてしまうこれまでの構成を改めるなど工夫されているという。移植にあたってはゲームの実況中継なども参考にしてユーザーの不満点を洗い出していったという。

 基本的にはPS Vitaに向けたチューニングが中心だが、追加された機能として大きな所では、「図鑑機能」が挙げられる。200体程度のモンスターをグラフィックスで確認できるが、そのすべてのグラフィクスが今回描き下ろしで追加された。そういった意味では、むかし遊んだ人でも楽しめるという。楢村氏によれば、リリースされるバージョン毎に購入してプレイしてくれるユーザーがいるということで、そういった人に向けてのサービスとも言える。

 楢村氏は「4年近くこのタイトルばかり携わってきた。これが最終調整、最後のバージョン。電車の中でトラップ入って叫んで欲しい(笑)。長く遊べるゲームなので、買ってずっと大切に遊んで欲しい」とアピール。リードプログラマの蛯原隆行氏は「新しくプレイし始める人もどんどん苦しんで、自分も(他のプレーヤーが苦しんでいるのを見て)メシウマを体験できるよう、(やりこんで上手くなって)見返して欲しい」と「ラ・ムラーナ」の難易度は健在であることを示した。鮫島氏は「移植は3機種目。何度も調整しているので、今までプレイしてきた人もプレイして欲しい。最近の(優しい)ゲームを買うつもりで購入して、地獄を体験して欲しい」とこちらも難易度をアピール。

 ピグミースタジオの小清水氏は「最近はスマートフォンのゲームばかりだが、ぜひアナログコントローラーで難易度の高い『ラ・ムラーナEX』を楽しんで欲しい」とアピールした

「ラ・ムラーナEX」用のグラフィックス。寺田克彦氏のグラフィックスを起用

今回追加された「図鑑機能」。このためにモンスターの設定資料を20体ほど描き下ろしたという

【スクリーンショット】

(船津稔)