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「発売直前!! SEGAカウントダウン体験会」3人のプロデューサー+ご意見番に聞いたセガ年末タイトル

左より、澤田氏、酒井氏、都築氏、野中氏
11月9日 開催

会場:ベルサール秋葉原 2F HALL A

入場:無料

 11月9日、セガの年末商戦発売タイトルのうち、「ファンタシースター ノヴァ」、「電撃文庫FIGHTING CLIMAX」、「シャイニング・レゾナンス」の試遊ができる「発売直前!! SEGAカウントダウン体験会」が開催されている。その会場にて、各タイトルのプロデューサーに加え、「ファンタシースターオンライン」シリーズプロデューサーの酒井智史氏をご意見番として、メディア向けの囲み取材が行なわれたので、その模様をお伝えしよう。

 出席したのは、11月13日発売のプレイステーション 3 / PlayStation Vita「電撃文庫FIGHTING CLIMAX」の野中竜太郎プロデューサー、11月27日発売のPS Vita「ファンタシースター ノヴァ」の都築靖之プロデューサー、そして12月11日発売予定のPS3「シャイニング・レゾナンス」の澤田 剛プロデューサー。

――まず、今回初プレイアブル出展となった「シャイニング・レゾナンス」から、体験版の魅力や見所を教えてください。

澤田氏: 前作まではPSPで3作ほど出させて頂いたんですが、「シャイニング・レゾナンス」はプラットフォームをPS3にしたということで、新しいハードでシリーズとしても心機一転、世界観を一新しました。そういう意味では、シリーズを遊ばれていない方でも触りやすいタイトルにになっていると思いますので、年末、じっくり遊べるRPGタイトルとして、ぜひ手に取っていただきたいですね。

 ゲームシステムも、今回初めて遊びやすいオーソドックスなRPGのスタイルに加えて、戦闘はアクション系になっています。新しい要素としてはドラゴンに変身したり、最近のシリーズでやっている歌の要素をバトルに取り入れた「B.A.N.D」などに期待していただきたいなと。東京ゲームショウでは映像出展でしたが、「体験版を作って遊んでもらったほうがいいんじゃないか」という声がありましたので、RPGの体験版ってどこを切り出したらいいか難しいんですが、いろいろ時間をかけて、イベント用の体験版として、アクションバトルが楽しめる、どういう楽しさがあるのかを体験できるものになりましたので、魅力が伝わるものになったかなと思っています。これからも別の機会にお店で体験してもらえるような施策を考えておりますので、別の会場でもお試しいただけると思います。

【シャイニング・レゾナンス】

――次に、「電撃文庫FIGHTING CLIMAX」はいかがでしょうか?

野中氏: 電撃文庫さんの20周年ということで、セガとコラボレーションして作った対戦格闘タイトルです。いろんなキャラクターが参戦しているので、お気に入りのキャラクターを使うもよし、加えてサポートキャラもおりますので、いろんなキャラクターとタッグを組んで戦うもよしといろんな遊び方ができるのが特徴です。

 今回の体験会でPS3版とPS Vita版を出展していますが、PS3版はアーケード版の完全移植ということで、通信対戦も快適にプレイできますし、家庭用ならではの要素もありますが、楽しく遊べるアーケード版がそのまま遊べると。PS Vita版はTGSでも出展していましたが、意外と……意外とというとあれですが(笑)、PS3版と同様に遊べますが、例えば、アーケード版の全国大会優勝者とこの前お話させて頂いたときに、「Vita版がヤバいです。アーケード版を遊んだ後、『こんなコンボができるんじゃ?』と思いついたときにその場ですぐに試せる」と言われました。いつでも練習できますし。

 それから、ゲーム中「クライマックスポイント」を貯めることでいろんな要素が解放されていく仕組みになっているんですが、それもPS3とPS Vitaでクロスセーブに対応しているので、外出先などでポイントを貯めて、家でも開放していくことができる。どちらも楽しめるものになっていると思います。

【電撃文庫FIGHTING CLIMAX】

――「ファンタシースター ノヴァ」はどうでしょう?

都築氏: 「PS NOVA」は、「ファンタシースターオンライン2」の世界観を、今回新しくトライエースさんのお力をお借りして開発した、「ファンタシースター」のコンシューマー用の新プロジェクトになります。基本は1人でプレイしても楽しめるストーリー性の高いRPGをベースに、「ファンタシースターポータブル」の流れを汲む、1人で遊びつつ、アドホックで友達とワイワイ楽しめる点に重きをおいた、家庭用ならではの利点を活かしたものになっています。

 「PSO2」との違いとしては、モデル等は「PSO2」のものを若干流用させて頂いていますが、トライエースさんのエンジンに乗せることで、同じモデルでありながら、見え方が全然違うものになっています。ほとんどイチから作り直している状態なんですけれども……。「PSO2」のPS Vita版ともかなり違って見えるのではないかなと思います。それだけではなくて、「PSO2」のスタイリッシュなSFから違う方向性として「汚すか」ということで、今までありえなかった「サバイバル」……自分たちの力で作って、自分たちの力だけで生きていく、というゲーム性を取り込んだ作りになっています。切羽詰った状況からのスタートということで、自分たちで戦力を整えてから戦いに行く、という今までの「ファンタシースター」シリーズとは毛色の違ったつくりになっているところを感じていただきたいなと思っています。

 11月13日に配信される「序盤体験版」は、ゲーム冒頭から製品とまるっと同じものを体験できるようになっていますので、「PS NOVA」の重要な要素の1つであるキャラクタークリエイトもじっくり楽しんでいただけます。「バトル体験版」のときには、「キャラクリ、なんでできないの?」、「キャラクリやらせろよ」、「キャラクリやりたいんだけど」というアンケート回答が非常に多くてですね、「バトル体験版なんで……バトルを見て頂きたいんですが……」という気持ちだったんですが、ようやく皆さんにキャラクタークリエイトを楽しんでいただける機会を設けさせていただきましたので、ゲームの序盤を楽しんでいただければ。セーブデータは製品版に引き継ぐこともできますので、やりこんでいただいて、製品を楽しんでくだされば幸いです。「ファンタシースター」でありながら、ちょっと違うものを目指して作ったので、それを感じていただければなと。

【ファンタシースター ノヴァ】

――酒井さんには今回はご意見番ということで、3タイトルに関してお願いします。

酒井氏: 僕は今、3人とは別の部署にいますが、元は同じ部署にいまして、それぞれの方をよく知っているという感じなんですが、「電撃FC」に関しては、セガのキャラクターゲームって、すごく愛がこもっているものになっていると思うんですよ。セガとしても久々の2D格闘ゲームだと思うんですが、アーケードで展開して、さらにコンシューマーでも、とセガならではの展開をしてますし、ファンの方にも納得していただけるようなものになっていると思いますので、よろしくお願いします。

 「シャイニング・レゾナンス」は、シリーズが「ファンタシースター」と同じぐらい長く続いていて、セガとしても大事にしているシリーズだと思います。今回、パッと見たときに「日本のRPGってこうだよな」って思いました。すごく丁寧に作られているし、それでありながら、豪華声優陣だったり、Tonyさんのイラストがまんま再現されたみたいなグラフィックだったり、「澤田シャイニング」らしい歌の要素だったり……「シャイニング」らしさみたいなところもしっかり継承されていて、年末、ゆっくり腰を据えてRPGを遊びたい、という方に楽しんで頂けるタイトルになっていると思いますので、期待していただきたいと思います。

 そして、「ファンタシースター ノヴァ」ですね。「PSO2」を2年続けてきましたけれども、オンラインだけではなくてオフラインでも「ファンタシースター」シリーズを遊びたい、という声を頂いていましたので、そういう意味では「ファンタシースターポータブル」シリーズを遊んでいた方にお届けできるようなものとして、もう1つの「ファンタシースター」という柱を立ち上げたいと作ったタイトルです。SFRPGと言えばトライエースさん、というぐらいのデベロッパーさんと組ませていただいたということで、イベントシーンをはじめグラフィックのクオリティは「本当にPS Vitaなの?」というものになっていると思いますし、1人で楽しむと言う部分と、4人でマルチプレイを楽しむ部分がありますし。

 「ファンタシースターポータブル」シリーズでは、4人でプレイするときはいったんゲームを終了してマルチプレイに入る必要がありましたが、今回はストーリーモードの中で4人プレイを楽しむことができるようになっているので、ぜひ友達を誘ってプレイしていただけるといいなと、長く楽しめるタイトルになっていると思いますので、「PSO2」を遊ぶ傍らでプレイしていただけると、「ファンタシースター」シリーズプロデューサーとしてすごくうれしいな、と思っています。

 年末はせひ「セガ漬け」で楽しんで頂ければと。それと「PSO2」も、年末に向けて11月には皆さん待望の超難度の「アルティメットクエスト」が入りますし、12月には巨人「マガツ」と戦うクエストが導入されます。こちらもまた新しい趣向の面白いものになっていると思いますし、そちらも期待していただきたいですし、来年は「PSO」15周年ということで、舞台をはじめいろんな展開をしていきます。ゲームだけでなく、「PSO2放送局」や舞台を含めて「PSO2」というコンテンツでやっていこうとしております。それぞれ楽しめるものになっていると思いますので、こちらもぜひ、ご期待いただきたいと思っております。

(佐伯憲司)