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【スマホアプリ今日の1本】本家なのに危うい操作性! スマホ版「ボンバーマン」

KONAMI体制下でついに復活。「ボンバーマン」ファンのために早急の対応を!

11月5日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

白ボンや黒ボンも復活! ファミコン版のグラフィックスも操作キャラクターとして使えるなど遊び心が効いている。なのに!

 2012年にKONAMIに吸収合併されたハドソンの代表作「ボンバーマン」。同じハドソンの「桃太郎電鉄」シリーズと並ぶパーティーゲームとして数々のシリーズ作が世に送り出されてきたが、吸収合併以降は音沙汰がない状態が続いていた。

 鬼の居ぬ間になんとやらということで類似品の登場(現在は配信停止)もあったが、しかし今回、iOS/Android用として本家「ボンバーマン」が復活した。タイトルもそのまま「ボンバーマン」とド直球に名付けられて、KONAMI体制下で満を持しての新生「ボンバーマン」の登場となった。

 「ボンバーマン」は、十字型に爆発する爆弾を使い、マス目状にブロックが配置されたステージを進んで敵を倒していくアクションゲーム。ハドソンブランドが消滅したことで存続が危ぶまれていたタイトルだけに、今回の復活は「ボンバーマン」ファンにとって非常に嬉しいニュースだ。

 ゲームモードは基本を押さえ、COM(今風に言えばCPUだが、懐かしい響きなのでCOMのままで)と対戦できる1人プレイモードから、最大4人までのローカル通信対戦、また多くのCOMを倒してクリアまでの時間を競う「ボンバーコロシアム」が用意されている。操作はバーチャルパッドが採用されており、移動は画面左下にレバー型のボタンと、画面右下に爆弾を設置するボタンが配置されている。ちなみにゲームをプレイするにはMobage IDが必要となっている。

 登場アイテムは爆風の威力、爆弾所持数、スピードアップに加えて、キック、グローブ、貫通爆弾が用意されている。ゲームを何度も繰り返したり、実績達成で得られるポイントを使うことで、プレーヤーキャラクターや爆弾の見た目を変更できるというシステムも用意されている。

 基本に忠実、かつコンパクトに仕上げることでモバイルで手軽にできるタイトルに仕上がっている印象だが、唯一の難点は操作性の悪さが目立つところだ。

 どう操作性が悪いかというと特に移動操作を担うバーチャルパッドが問題で、急激な振り返りなどの操作を受け付けなくなることがある。終盤は特に微妙な操作がモノを言う「ボンバーマン」では少しの誤操作がすべてを台無しにさせるので、「ボンバーマン」に慣れたプレーヤーであるほどイライラが募ってしまうものになっている。

 友人と徹夜で何度も「ボンバーマン」をプレイしてきたいちファンとしては、これはかなり残念だ。「ボンバーマン」の配信は嬉しいが、筆者から言わせればまともにプレイができる状態ではない! 普通にプレイする分にはある程度は問題ないものの、シビアにプレイしようとするほどストレスだけが溜まっていくという納得しづらい仕上がりだ。

 この辺りはバーチャルパッドの仕様を変えたり、しっかりと操作できるゲームコントローラーに対応するなどの解決策を講じてもらいたい。幸いにしてアプリゲームはこれで終わりではなく、アップデートによって問題を解決していくことができる。このままでは“やり込みたいのに操作でイライラが勝る”というタイトルにとって不幸な事態が待ち受けているので、早い段階での改善を待ち望みたい。そしてゆくゆくは、オンライン対戦機能の搭載も期待しています!

【スクリーンショット】
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(安田俊亮)