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「FFXIV London Fan Festival」デベロッパーズパネルのゲストは高井浩氏

「3.0」ではジョブごとのアクションを持つ新リミットブレイクが登場!?

10月25日開催(現地時間)

 MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア(以下、新生FFXIV)」のオフラインイベントが、ラスベガスに続き10月25日にロンドンで開催されている。このレポートではステージイベントとして開催されたデベロッパーズセッションの様子をお送りしたい。

「新生FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏
アシスタントディレクターの高井浩氏
通訳を担当したマイケル・クリストファー・コージ・フォックス氏

 イベントはプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏と、アシスタントディレクターの高井浩氏が会場からの質問に答えていくというもの。実に様々な質問が飛び出し、中には、「スプリガンハット」のように、その場で実装が決まったものもあった。コアなファンが集まったイベントならではの突っ込んだ質問が多く、吉田氏が考え込むシーンも多かった。以下に質問を箇条書きで紹介したい。

――キャラクターの頭の上に不在やパーティを示すアイコンが付いていますが、ロールプレイしていますというアイコンを付ける予定はありますか?

吉田氏: 僕も長くMMOを遊んでいて、海外のプレーヤーさんと一緒にプレイする機会も多いです。海外のプレイヤーさんには本当に真剣にロールプレイをしているのもわかっているので、真剣に検討したいと思います。ただネームタグ周りは処理負荷が大きいので、うまくやらないと大きな負荷がかかってしまいます。日本に戻ったら、開発スタッフに「頑張ってね」と言っておきます。

――モンクが“こぶし”だけで戦えるようになりませんか?

高井氏: 昨日、僕もリハーサルの合間にモンクでオーディン戦をやらせてもらいました。DPSの出ない糞モンクでしたが(笑)。モンクは好きなので、アイテムレベルは100くらいまで上げています。素手で戦いたいという気持ちはよくわかります。開発の連中と話をしているときも、素手で闘えないかという話はしていています。例えば、装備するとタトゥーになってステータスはあるものとか、前向きに検討したいと思います。

――DirectX 11の対応はいつになるでしょうか?

吉田氏: DX11に関してはほとんどのコーディングが終わっていて、最終の最適化の処理に入っています。今、グラフィックスチップメーカーのプログラマーにも協力してもらって進めています。「新生FFXIV」はどんなプラットフォームでもハイクオリティなグラフィックスで動くよう最適化して作られているので、DX11も最適な状態で皆さんにお届けしたいと思います。年末くらいには11と9の差を比較できるようなものをお見せできるのではないかと思います。できるだけ盛り上がっている時に出したいので、いつローンチするかのタイミングをうかがっているところです。近いと思ってもらっていいと思います。

高井氏: 僕のブースの裏がちょうど描画担当なのです。DX11の実装が済むたびに見せに来るのですが、良い出来ですよ。

――TPゲージが他のプレーヤーからも見えるようになりませんか?

吉田氏: このフィードバックはかなり初期からいただいています。「新生FFXIV」はこれが初めてのMMORPGという人がたくさんいるという前提で、パラメーターが多くなりすぎないようにユーザーインターフェイス(UI)を設計しています。とはいえ、みなさんもかなりゲームに慣れてきて、特に吟遊詩人の方はTPを見て歌を切り替えるので、前向きに検討していきたいと思います。

――PS3のサポートはどのくらいまで続けるのですか?

吉田氏: 少なくとも今日ご紹介した「蒼天のイシュガルド」のアップデートまではきっちりサポートさせていただく予定です。将来「4.0」(拡張ディスク第2弾)を作る場合は、そこでどんな体験を提供できるか、どんな機能が必要かを考えたうえでお答えします。今日皆さんに紹介したフライングマウントを作るときにも、PS3の限られたスペックの中でも自由に空を飛べるように作っているので、少なくとも3.0の間は心配しなくても大丈夫です。

高井氏: 次のクリスタルタワーでもPS3のことを考えるとデザイナーが戦々恐々としていますけどね(笑)。

吉田氏: 開発コアメンバーの中でも鈴木健夫がPS3担当で、ひたすら見ています。僕もできるだけ両方見るようにしています。

――フライテキストがポップアップする位置を変えたいのですが、そういった調整はできますか?

吉田氏: できなくはないけれど、すごいバグが出そうな気がします。まずはミーティングをしてみます。

――スクウェア・エニックスでゲーム開発者として働きたいと思った時、どうやってキャリアをスタートさせればいいでしょうか?

吉田氏: まずはリクルートページを開いてみてください。色々な仕事があるのでどんな職に付きたいかイメージを固めていただいて。プログラマーなのかゲームデザイナーなのかアーティストなのかで基準は違ってきますが、ちなみに何がいいですか?

――レベルデザイナーになりたいです。

吉田氏: レベルデザイナーだとしたら、ゲームデザイナ―職なので、ゲームが絶対に好きでいて欲しいというのが絶対条件です。後は、たくさんのゲームをとにかくプレイしていること。あなたのリクエストが「新生FFXIV」なのであれば、「新生FFXIV」のすべてのマップを踏破しておいて欲しいなあ。

 正直、ゲームデザインに関しては、業界の経験はあまり重視していません。パッションの方を大事にしているので、どれくらいゲームが好きでゲームに詳しくて我々とコミュニケーションが取れるかを重視しています。ですから、ぜひ情熱を前にだしてリクルートページを見て、真剣に考えてほしいと思います。

高井氏: ゲームデザイナーは国際色豊かな感じですね。ゲームデザイナーなら面接しているので、お会いしましょう。

吉田氏: ローカライズセクションもかなり国際色豊かだよね。

――Loadstoneで見られるPvPランキングやフリーカンパニーランキングをインゲームで見られるようになりますか?

吉田氏: 現時点では難しいですね。PS3とPS4はソニーさんのサーバーを通じてデータをやり取りしていて、それ以外に外部のサーバーを自分たちで作ってそのテクノロジーでランキングを迅速にまわすようにしているので、それをゲーム内に戻すのが難しいと思います。ただ2.0スタート時点では体格差があって難しかったアニメーションもあきらめなかったので、こちらも今はできなくても、もっとたくさんのランキングを作って、SCEさんと前向きに話をしていきたいと思います。

――イースターエッグのイベントでアートワークに書かれていたスプリガンの帽子が、ゲーム内をいくら探しても見つからないのですが、いつ装備できるようになりますか? イースター前に放送したファッショントレーラーには入っていたのですが、トレジャーハントばかりやっていても出てこないのです。

吉田氏: すいません。記憶が微妙にあいまいなのですが、あの帽子はベテランリワードに入れる予定として開発からプレゼンされたのですが、その時のリワードが今ひとつだったので、これはもう少し後で出そうということになって、そのままになっている気がします。トレジャーハントをたくさんやっていただいているのなら、トレジャーハントに入れましょう。

――リテイナーが魚ばかり取ってくるので、もっと良いものを持ってくるようになりませんか?

吉田氏: 後は屋根とかね(笑)。もう少し、魚とハウジングの確率を落とすようにしておきますね。

――エンドコンテンツで毎回同じ武器が出てくることがあります。もう少しバランスよく出るようになりませんか?

吉田氏: ラスベガスのファンフェスでも権代が答えていましたが、パッチ2.4の「真成編」には難しいのですが、この先のレイドではもう少しトークンなどを使って自分のジョブにあったリワードに変換できるような仕組みにしようと思っています。3.0になってしまうと思いますが、みなさんのフィードバックはできるだけ取り入れていこうと思っていますので、もう少しだけお待ちください。

――いま「侵攻編」のような8人パーティで報酬も最高のものがありますが、4人パーティーで同じくらいの報酬で難易度がもっと難しいコンテンツの計画はありますか?

吉田氏: 作ること自体は可能だと思いますが、現状の計画には入れていません。4人になると1人当たりにかかってくるプレッシャーが強くなってきますが、人数が少ないと集めるのが簡単というメリットがあることはわかっています。ただ、8人揃えるからこその難しさで作っているところもあるのです。同じくらいのプレーヤスキルで、同じくらいの戦術理解度の8人を集めることが難しいとわかっているからこその難易度なので、4人で同じようなことをした場合は同レベルのリワードを出すのは難しいと思います。とはいえ、これも今やらないからといってずっとやらないわけではなく、そのうちもっと少人数で遊べるコンテンツが欲しいという声が大きくなると思いますので。ただその時のリワードが、最高レベルのものが出るかどうかについてはお約束できません。

――今は詩人のリミットブレイクがヒーラーと同じになっていますが、詩人はヒーリングしないので、ほかのリミットブレイクが欲しいです。

高井氏: おそらく「蒼天のイシュガルド」になりますが、新しいリミットブレイクが欲しいよねという話を権代さんとしています。詩人が浮いているというのはこちらでも認識していますので。

吉田氏: なぜ2.0スタートで詩人のリミットブレイクがヒーラーと同じだったのかというと、ヒーラーが1人ダウンして、もう1人が回復に忙しい時でも、詩人がリミットブレイクを使うことでパーティを立て直せる可能性が出てくるという意味でした。しかし、みなさんもご存じのとおり、そこまで崩れるとほぼ全滅してしまうので、そろそろそこは変えていくべきかなと思っています。リミットブレイクがどれも同じなのも、そろそろコストをかけて変えていくべきではないかという話になっています。大丈夫、ヒロシが頑張ります。

高井氏: (リミットブレイクについては)詩人に限らず、検討していますので、お待ちください。

満員の会場からは、多数の人が最後まで開発者に質問しようと挙手していた
吉田氏と高井氏が難問に頭を抱えつつも、ユーザーの要望に対して前向きな回答をしていた

――パラメーターが数字になっていますが、この数字がどのような計算式に使われているのかわかるようになりませんか?

吉田氏: オフィシャルにこれが計算式ですというゲームを見たことがないです。MMORPGなので、アップデートでパラメータの重みも変わるので、常に1つの計算式で決めているわけではありません。ネット上で、みなさんで色々な計算式に数値を代入して、こういう計算式でいくと特定のパラメータをあげていくとここに影響するという研究もされていて、古いかもしれませんがそれがMMOの楽しみでもあると思うのです。変わることが前提なので、今のところ計算式を出す予定はありません。

――コミュニティーで、デザインコンテストとか装備コンテストを開催していただけないでしょうか?

吉田氏: 指輪のデザインでは以前にコンテストをやっていて、今後もやりたいねという話はしています。一度、日本でもご質問いただいていて、プレーヤーの中にはプロフェッショナルな方もいらっしゃるので、ある程度ルールを明確にしたうえでやろうという話はしています。あとはコミュニティチームの企画を待っている状態です。

高井氏: 装備品レベルになるとレギュレーションが細かいですよ。

――チョコボのランクを20まで上げるのは大変なので、素晴らしいリワードをお願いします。チョコボのリミットブレイクとかどうでしょうか。

吉田氏: リミットブレイクというと空から巨大なデブチョコボが落ちてくるとか?(笑) バディがランク20になったリワードはもう少し考えたいとは思います。まだ世界中で数人しかいないので。前向きに検討します。

(石井聡)