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おバカなノリはさらにパワーアップ! 「ボーダーランズ プリシークエル」

ウザカワイイ「クラップトラップ」もプレイ可能、月面ならではの戦いがチョー楽しい!

9月18日~21日 開催(一般公開日 20日~21日)

会場:幕張メッセ1~9ホール

入場料:
前売り 1,000円
当日 1,200円
小学生以下無料

 2Kは東京ゲームショウ期間中、会場近くのホテルでプレイステーション 3/Xbox 360用RPGシューター「ボーダーランズ プリシークエル」のプレス向け体験会を開催した。本作は10月30日に発売予定で、価格は6,300円(税別)。CEROレーティングはD(17才以上対象)。

 「ボーダーランズ プリシークエル(以下、「プリシークエル」)」は過激でノリノリのアクションシューターだ。2Kは「ボーダーランズ2」で本作のノリをそのまま活かした日本語吹き替えを行ないファンを獲得したが、今作でもそのノリは健在だ。本作はMSブースでプレイアブル出展を行なっているが、体験会では2Kスタッフとの協力プレイでたっぷり体験することができた。その感触をレポートしたい。

【「ボーダーランズ プリシークエル」最新トレーラー“Last Hope”】

舞台は月! 低重力の浮遊感と、過激でお馬鹿なノリが楽しいシリーズ最新作

「ボーダーランズ プリシークエル」はMSブースでプレイアブル出展されている
ガラクタロボット「クラップトラップ」。今作ではついにプレイアブルキャラクターに!
月面では、上下からも敵が襲ってくる
酸素の残量が戦いの鍵を握る
強力な敵はつかず離れず戦わないと、すぐ倒されてしまう

 「プリシークエル」は、「ボーダーランズ」と「ボーダーランズ2」の間をつなぐストーリーが展開する。「ボーダーランズ2」のボスであり、酷薄な支配者である「ハンサム・ジャック」がなぜあんな人間になってしまったかが明らかになるという。

 本作にはジャックを初め、「ボーダーランズ2」に登場したキャラクターがたくさん登場する。本作も日本語吹き替えであり、声優は同じ人が担当している。前作のノリや、声優達の熱演を気に入っていた人にはうれしい要素だ。

 「プリシークエル」では物語の舞台はこれまでの「惑星パンドラ」ではなく、その空に浮かぶ“月”となる。プレーヤーキャラクターも一新され、これまでにないユニークな特殊能力を持ったキャラクターが登場する。

 特に注目は、「ボーダーランズ2」で一応味方ではあるが、口は汚いし役に立たないし、ちょっとかわいらしい外見がさらにむかつくというガラクタロボット「クラップトラップ」がプレーヤーキャラクターになっているところだろう。北米ではいち早くフィギュア化もされた人気キャラクターが、待望のプレイヤーキャラクター化なのである。今回筆者はこのクラップトラップでプレイした。2Kスタッフが選んだのは「ウィルヘルム」で、鳥形や狼型のロボットを呼び出し戦っていくキャラクターだ。

 各キャラクターは一定時間で回復するゲージを使って使用できる特殊能力を持っている。クラップトラップは「Vault Hunter.EXE」というスキルで、使用すると敵や味方に様々な効果をもたらす。体力回復や、シールド回復、自分の分身を呼び出して攻撃できるといったプラス効果だけでなく、一定時間銃が使用できず近接のみになる、銃のトリガーが戻らなくなり弾が出っぱなしになる、強力な敵が出現する、といったマイナス効果もある。

 これらのいくつかがランダムで発動するのだ。特に弾が出っぱなしになってしまうのは、弾丸が貴重な本作においてかなり迷惑だ。とてもクラップトラップらしいスキルといえる。他にも他のキャラクターとハイタッチすると能力が一定時間パワーアップするスキルがある。協力プレイとはいえガンガン前に進んでいく本作において、ことあるごとに「ハイタッチしよう!」と待っていられるのは、かなりウザイ。これも実に“らしい”技である。

 「プリシークエル」の舞台は月であり、重力は地上よりかなり低い。このためジャンプボタンを押すとかなり高く飛び上がり、ふんわりと着地する。この月面ならではの操作感は特殊で楽しい。さらに高くジャンプできるブースとポイントや、かなりの高さを飛び降りる地点もある。飛行しているかのように動く敵も多く、左右だけでなく、上下の敵も注意して戦う必要がある。

 もう1つ重要なのが「酸素」である。キャラクターは月面上に出る時は頭が透明なドームに覆われ、徐々に酸素ゲージを消費する。ジャンプボタン2回押しの2段ジャンプや、ジャンプ中急降下して地面に着地することで周囲にダメージを与えるダイブアタックをすると、酸素ゲージをさらに消費する。プレーヤーは戦いながら、敵から酸素を奪ったり、ドーム上の力場を発生する機械を気にしながら戦う必要がある。また敵の頭部のドームを破壊すれば大ダメージが与えられる。ちなみに、クラップトラップはロボなので酸素は関係ない。

 このように「プリシークエル」は、「ボーダーランズ2」と様々な点が異なる。バリバリ打ち合い、敵が落としたり、宝箱からランダムで出てくるよりよい武器を探し求めていく点や、多数の敵と戦っていく爽快感のあるゲームのノリはさらにパワーアップしており、前作以上の楽しいゲームプレイが楽しめると感じた。

 ストーリーのハチャメチャなノリもそのままだ。今回はあえて前後のストーリーを説明されずゲーム中盤の場面を体験したのだが、月面上の宇宙船を、持ち主の意思を無視してエンジンを暴走させるわ、切り離して爆破するわのやりたい放題。持ち主の悲鳴を聞きながら前進し、最後はキレた持ち主と対決するという展開だった。

 「プリシークエル」は「ボーダーランズ2」が気に入った人はもちろん、過激なシューティングアクションを楽しみたい、ハチャメチャなストーリーが好きなどなど様々な人にオススメな作品だ。前作同様海外のプレーヤーとも一緒に参加できるし、フレンドと緊密な連携を楽しむのもアリだ。今作がシリーズ初挑戦でも充分楽しめる。ハンサムジャックなど他のキャラクターが気になって「ボーダーランズ2」もやりたくなってしまうだろう。ゲームショウに来る人は、MSブースで本作に触れてみることをオススメしたい。

【スクリーンショット】
月面を舞台に進行していくストーリーに注目したい
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(勝田哲也)