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ネクソン、「テイルズウィーバーファン感謝祭2013」を開催

エピソード2が完結、そしてエピソード3ですべてが生まれ変わる!

エピソード2が完結、そしてエピソード3ですべてが生まれ変わる!

エピソード2最後のチャプターは6月12日に実装
謎のNPCも登場。画面左下に小さく掲載されている羽根のようなものは、報酬アイテムの1つらしい

 6月12日に実装される「チャプター8運命の鎮魂曲」でエピソード2が完結する。最後の戦いが行なわれるのは、エピソード1でもラストダンジョンとして登場した「慟哭の塔」。エピソード1では頂上を目指したが、今回は地下に潜っていく。階層は全部で36あり「結構深いので、がんばってチャレンジして欲しいです」と佐野氏。奥にいるボスを倒すと、黒い羽根のような装備など、ここでしか手に入らない特別な報酬が得られる。

 8月の大型アップデートでは、いよいよエピソード3がスタートする。そしてこのタイミングで、これまでゲームのメインストーリーだったエピソード1と2が遊べなくなる。エピソード3実装以降に始めたプレーヤーは、エピソード3からゲームをスタートすることになり、エピソード1と2は過去の話として語られるだけになる。既存のストーリーにあったイベントは、将来回想モードとして公開される予定だ。

 これは、ゲームと原作を近づける為に、これまで原作のパラレルワールドとして進行してきたストーリーに一区切りをつけて、ストーリー面でも原作とリンクさせるためだ。そのため、エピソード3は新生エピソード1と呼べるような内容になっているようだ。

 また、現在エピソード3のスタートを記念して、オリジナルアニメが製作されている。監督は石ノ森作品のアニメ化を多く手がけている紺野直幸氏、キャラクター原案は原作小説のイラストを描いているゆーげん氏、アニメーション制作はGONZOだ。またオープニングテーマ「U Plus Me」は確かな歌唱力でアニメやゲームの名曲を数多く歌ったLiaさんと豪華な布陣。アニメは公式サイトで7月に公開される。「今、絵コンテや各種作業に携わっていますが、かなりクオリティの高い者ができてきています。夏頃にはお見せできるぜひ楽しみにしてください」と佐野氏も自信たっぷりだ。

【エピソード2からエピソード3へ】
悪しき因果を断ち切るために、再び慟哭の塔に赴く子供たち。その運命は?
7月に公開するアニメはGONZOが製作。主題歌を「鳥の詩」のLiaさんが歌う

原作小説に登場する場所やNPCに会える新エリア「月の島」

イソレットの故郷「月の島」

 エピソード3の最初の舞台となるのが、原作小説でも主な舞台となっている「月の島」だ。月の島は、記憶島、沈黙島、祈願島、喪失島の4つからなる群島で、外の世界から隔絶された絶海の孤島。

 原作小説「ルーンの子供たち」では、主人公のボリスが故郷を出奔した後たどり着く場所で、ボリスはこの場所で15歳までの2年間を過ごした後、「テイルズウィーバー」のエピソード1に続く冒険に出発する。今回は2年ぶりに、その島を訪れることになる。

 「プロローグ1 悪の求道者」では、原作小説でボリスとイソレットが倒した異界の怪物「ゴルモダフ」が多数のモンスターを引き連れて再び登場する。「プロローグ2 月の女王の騎士」では、かつてボリスとライバル関係にあった「ヘクトル」が騎士として現われる。

 ヘクトルは、ゲーム内では長らく旗取り待機室のNPCだったのだが、精悍な騎士姿の立ち絵も作られ大出世となる。会場でもその出世ぶりに笑いが起きていた。昨年のファン感謝祭で、エピソード3が発表された後、ファンからも「月の島にはヘクトルが登場しますか」という質問が寄せられていたそうで、原作から2年後の世界で、ヘクトルとボリスがどんな関係を見せるかを楽しみにしているファンも多そうだ。

 「プロローグ3 ボリスとの邂逅」では、かつて思い人同士だったイソレットとボリスが再び出会う。そして2人の出会いからエピソード3のメインストーリーが動き出すことになる。

【イソレットのスキル】
戦闘スタイルは、物理攻撃の双剣術ティエラと、神聖チャントの魔法を組み合わせた複合攻撃
一気に相手との間合いをつめる直線的な速攻技
神聖チャントで発生させた風を剣に乗せて相手に投げつける範囲攻撃
ジャンプした後、2本の剣で上から相手を突き刺す

 月の島の入場条件はレベル200以上。狩り場やモンスターはレベル200前半を対象にしている。また、現在のレベルキャップである265のプレーヤーが結集しても攻略が困難な超難敵を、フィールドのレイドボスとして実装する計画もあるそうだ。このボスは「テイルズウィーバー」の象徴となるようなボスで「詳細が決まり次第、随時発表していきます」と佐野氏。

 月の島には他にも3つのコンテンツがある。1つめは船を漕いでモンスターや他のプレーヤーを避けながらアイテムを回収するというもの。2つめは、マウスクリックでモンスターを撃破していくというもの。3つめは、波状攻撃で押し寄せてくるモンスターを撃破するというタワーディフェンスっぽいコンテンツ。いずれもマウスクリックの正確さや操作の機敏さを問われるるミニゲーム的なもので、キャラクターの強さよりも、プレーヤースキルが重要になる。

 会場では、月の島にある拠点となる町の様子が動画で紹介された。町には、「原作を読んでもらえると、より楽しめる」と佐野氏が言う通り原作小説に出てくる場所や、原作の登場人物がたくさん配置されている。これまで「テイルズウィーバー」は、原作とはキャラクターと世界観だけを共有したパラレルワールド的なポジションで、ストーリーは独自の展開を見せていたが、原作の舞台である月の島が実装されたことで、今後は原作をベースにしたストーリーが進められていく。

【月の島のその他のコンテンツ】
月の島の入場条件
月の島で遊べる3つのコンテンツ

簡単にレベル200まで育てられるネニャフル魔法学院

ネニャフル魔法学園実装で「テイルズウィーバー」が学園ものに!
魔法使いのはずが、ハンマーを持った怖そうな講師。さぼっていると鉄拳制裁が下るかも?
親密度を上げることで、イベントが発生する

 エピソード3で追加されるもう1つのエリア「ネニャフル魔法学院」は、これまで追加されてきたエリアとはかなりおもむきの違う、シミュレーション要素がある新しいキャラクター育成システムだ。ネニャフル魔法学院は「ルーンの子供たち DEMONIC」に登場するアノマラドにある屈指のウィザード養成機関で、ゲーム内でも講義を受けることでキャラクターをレベル200まで簡単に育てられる。

 学院に入学すると学生証とMY手帳がもらえる。MY手帳からは、講義を受ける為に必要なLP(ラーニングポイント)の現在値や、「力」、「賢さ」、「魅力」といったステータスの確認ができる。力と賢さは、報酬の獲得量に、魅力はたの生徒との親密度にそれぞれ関係してくる。

 科目と講師を選択すれば講義を受けられる。100%になると次の科目が受けられるようになるが、特定の曜日にしか受けられない科目もある。報酬には、講義を受けるともらえる基本報酬と、一定確率でもらえるランダム報酬、完了時にもらえる達成報酬の3種類がある。

 ネニャフル魔法学院の目玉要素と言えるのが、生徒同士の親密度が一定度に達した時に発生するビジュアルイベントだ。「学院番長決定戦」、「ネニャフルクイーンコンテスト」、「シベリンのバラ色の青春」、「少年探偵団ルシアン」など、キャラクターにフォーカスしたビジュアル付きのイベントが学園生活を盛り上げる。「テイルズウィーバー」はMMORPGには珍しく、プレーヤーキャラクターにもしっかりとした設定があり、思い入れの強いプレーヤーが多いゲームだけに、そのツボをうまく突いたコンテンツと言えるだろう。

 学園専用の制服装備も4種類あり、これまでとはイメージが違うキャラクターの姿を見ることができる。特にニーハイとフリルのミニスカートを着た外出着は嶋村氏も一押し。「ミラお姉さんもフリフリスカートに挑戦していますので、楽しみにしてください」とのことだ。

【ネニャフル魔法学院】
「ネニャフル魔法学園」の設定
「学生証」と「MY手帳」
男子学生の制服。左から一般、魔法授業、お出かけ用2種
女子学生の制服。フリフリのミニスカートとニーハイがポイント

エピソード3ではシステムリニューアルも実施。使いにくかった部分が改善

遊び辛かった5つの問題が改善される
ワイドスクリーンの解像度に対応。もう画面を横には伸ばさせない!

 エピソード3が始まるのにあわせて、システム面でもユーザビリティを向上させるため5つのリニューアルが行なわれる。リニューアルの内容は以下の通り。

(1)クエストUI改善
クエストで次ぎにいく場所がマップ上に表示されるようになる。

(2)ワールドマップ検索機能強化
ワールドマップ上にそのキャラクターのレベルにあったオススメの狩り場が表示されるようになる。

(3)モンスターのレベル表示
モンスター名の横にレベルが表示されるようになる。

(4)重量システムの撤廃
アイテムの重さをなくす。重すぎて持てず、アイテムを捨てる必要がなくなり、インベントリに入るだけものが持てるようになる。

(5)ワイドモニターへの対応
16:9と16:10の比率がサポートされる。解像度は1280×720、1280×800、1280×960が新たに選べるようになる。



(石井聡)