DeNAとディズニー、「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」先行体験
マーベルワールドに没入できるアートワークとストーリーテリング
プレーヤーの端末でヒーローの力が使えるようになった……という設定でゲームは始まる。なお本稿のスクリーンショットは全て英語版のもの |
受付中の事前登録でもらえるブラック・ウィドウ |
株式会社ディー・エヌ・エーとウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は、マーベルヒーローズを題材としたスマートフォン用ソーシャルゲーム「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」を10月中旬に配信する。利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。今回は一足早く本作を体験する機会を得たので、こちらの模様をお伝えしたい。
「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」は、米マーベル・エンターテイメントが保有するキャラクターが総出演するソーシャルゲーム。スパイダーマンやアベンジャーズといった面々はもちろん、ファンタスティック・フォー、X-MEN、さらにはドクター・オクトパスやサンドマンといったヴィラン(悪役)まで登場し、マーベルワールドをどっぷりと堪能できるタイトルだ。
本作のストーリーは、国際平和維持組織「S.H.I.E.L.D.」のエージェントとなったプレーヤーが、兵器へと流用されかねない貴重なエネルギー源「ISO-8」を悪役から守るため、ヒーローと共に戦うというもの。
ゲームをスタートさせると、「COMPLETE」という文字と共に、特殊なソフトがプレーヤーの携帯端末にインストールされるようなアニメーションが表示される。直後には説明員としてブラック・ウィドウが登場し、「インストールによってこの端末でヒーローの力を引き出せるようになった」と説明がなされる。
一見単純なようだが、単に「最強のヒーローチーム」を作らせるのではなく、オリジナルストーリーを設定し、プレーヤーがより世界に入り込みやすいよう導線を引いている辺りは、マーベルのストーリーテリングの丁寧さを感じさせる。
そこからプレーヤーはヒーロー(ヴィランも含む)のカードを集めながら、様々なヴィランがボスとして待ち構えるミッションへと挑むこととなる。ゲームシステムは、合成やカードの組み合わせによるコンボの発動など、一般的なソーシャルゲームの基本に忠実といった印象だが、その分アートワークやアニメーションの表現はかなりこだわっている。
例えばミッション中のアニメーションなら、デッキのメインがスパイダーマンならウェブ攻撃、剣を持つキャラクターなら剣での攻撃と独自のアニメーションが施されている。カードのイラストは過去のコミックスの表紙、もしくは新規に描き下ろしたものが使用されており、イラストには多くのマーベルアーティストが参加しているので、同じヒーローが違うタッチで描かれるという部分にも注目したい。
【スクリーンショット】 | ||
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エージェントの使うアプリ、ということでクールな印象にまとまったゲーム画面。案内役のヒーローが代わる代わる物語を先導してくれる | ミッション中の画面 | |
スーパーヴィラン、グリーン・ゴブリンとの対戦。スパイダーマンなら彼らしくクモの糸を発射する |
特徴的なのは、本作の世界ではカードとは別にキャラクター本人が存在するという点。ミッション毎に違うヒーローが案内役となり、キャラクターが物語を先導してくれることで、マーベルのストーリーを楽しむ感覚になれる。今回の体験ではブラック・ウィドウ、スパイダーマン、スパイダーウーマンと案内役が交代していった。
本作は日本語版、そして英語版が用意されており、日本と英語圏で展開される予定となっている。英語版ではネイティブアプリが、日本語版ではウェブアプリが採用されているが、表現に特に違いは感じられなかった。ネイティブアプリとウェブアプリで展開するということでサウンドについても気になるところだが、どうなるかは「現時点では答えられない」そうだ。
マーベルキャラクターがとにかく総出演するということで、コアなマーベルファンを狙ったゲームであることは疑いないが、一方で丁寧なストーリー構築に加えて、カードにキャラクターのストーリー背景が書かれているので、“スパイダーマンくらいしか知らない”という人もすんなりとゲームに入っていける。キャラクターは上記に紹介した以外にも、デアデビル、エレクトラ、ゴーストライダーなど、過去に映画化されたり、続編の映画公開が控えているキャラクターも登場する。ノリにノっているマーベル世界をさらに堪能したい、もしくは少しでも興味のあるという人ならば、本作をプレイすることを強くオススメする。
【スクリーンショット】 | ||
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カードは5枚までセットできる | カードの組み合わせでコンボも発生 | 「S.H.I.E.L.D.」長官のニック・フューリーも所々登場する |
【カード】 | |
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カードが進化すればイラストも変化する。カードには人物背景がわかるコメントも書かれているので特徴を掴みやすい |
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(2012年 10月 3日)