Mobage「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」インタビュー

映画、コミックスと同じ価値。日本に重点を置いた“100%のマーベル体験”


事前登録受付中
今秋 配信開始予定

利用料金:無料
ビジネスモデル:アイテム課金制


 スパイダーマンやアベンジャーズなどで知られるアメリカンコミック出版社の米マーベル・エンターテイメント。そのマーベルヒーローをテーマにしたソーシャルゲーム「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」の配信が今秋開始で予定されている。現在は事前登録受付中。

 「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」は、日本および欧米版のMobageを通して配信される予定のソーシャルカードバトルで、先に挙げたスパイダーマンやアベンジャーズの面々、X-MENやファンタスティック・フォーなどマーベルのヒーローが作品の枠を超えて一堂に会する。プレーヤーは国際平和維持組織の「S.H.I.E.L.D.」に所属し、ヒーローと共に戦っていくというオリジナルのストーリーも展開される。

 今回、「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」の配信に先立って、マーベル シニア・バイスプレジデント(クリエイター&コンテンツ開発担当)のC.B.セブルスキ氏にインタビューをする機会を得た。セブルスキ氏は日本に在住したこともあり、日本の漫画やアニメにも造詣が深い。マーベルのブランド大使として世界を飛び回っているという氏に、「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」を含めたマーベル作品の魅力からマーベルゲームの今後まで伺ってきたので、この模様をお伝えする。



■ ゲームだけのオリジナルマーベル体験。マーベル度は“100%”

マーベル シニア・バイスプレジデント(クリエイター&コンテンツ開発担当)のC.B.セブルスキ氏
オリジナルストーリーが展開する「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」。引きのあるカバーアートを採用しているほか、ヒーローだけでなく悪役も登場して、登場キャラクターは超豪華

――「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」の魅力はどこにありますか?

C.B.セブルスキ氏:「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」の魅力は、“100%マーベル”の世界を映画やコミックスと同様に体験できるという点にあります。

 マーベルは、素晴らしいキャラクターと素晴らしいクリエーターを合わせれば、素晴らしいストーリーができあがるという哲学を持っています。それはコミックスでも映画でもゲームでも変わらず、マーベルが創立から73年ずっと守ってきたことです。

 73年も経っていますから、長期的なファンという方もたくさんいて、中には全てのストーリーを熟知している人もいます。そういった方たちにも楽しんでもらえるような、歴史や継続性を尊重したものを作りたいと考えています。

 その一方で、企業として新規のファンも獲得しないと成長しないので、新規の方にも親しみやすいキャラクターだったり、わかりやすいストーリーを提供することも考えています。新規のファンと、長期的なファンの両方に楽しんでもらえるストーリーを作ることが大変であり、大切なことになります。

 今回の「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」では、このバランスを完璧に体現していると思います。多くの日本の方は映画やアクションフィギュアでマーベルを知っていると思いますが、年齢層が高くなるとハードコアなファンもいます。新規の方には簡単にゲームの世界に入り込めますし、長いファンも慣れ親しんだキャラクターが楽しめるので、双方のファンへのアピールは上手く融合していると思います。

――マーベルキャラクターが総出演するので、アベンジャーズ以上の豪華さになりますね。

セブルスキ氏:マーベルの誇りとして、作品全体で共有するユニバースがあることが挙げられます。映画では、ストーリーが個々のキャラクターやグループの作品になりますが、こちらはもっと壮大なストーリーが楽しめることになります。ヒーローだけではなくて、我々が長い間時間をかけて育てたかっこいい悪役たち、ヴェノム、マグニート、ドクター・ドゥームなども全員が絡みあって登場しますよ。

――長期的なファンはキャラクターや世界が楽しめるということですが、新規の方には具体的にどこを楽しんでもらいたいですか?

セブルスキ氏:やはり新規のファンにも開眼してもらいたいので(笑)、アートワークには力を入れています。チームと最も話し合ったのはどのアートを採用するかということで、膨大なライブラリーの中でもカバーアートを採用しました。ダイナミックで、視覚的にも引き込まれるようなものを選出しています。

 またストーリー面では映画「アベンジャーズ」に登場する「S.H.I.E.L.D.」の長官ニック・フューリーの視点にインスピレーションを得ています。ニック・フューリーはアベンジャーズの面々を彼の視点を通して観客に紹介するという役割を持っています。新規の方にもわかりやすいという点を活かして、ゲームにもプレーヤーが所属する組織に「S.H.I.E.L.D.」を登場させました。

――ストーリーはオリジナルで、さらにアートワークもオリジナルが登場するそうですね。

セブルスキ氏:これは、今までに他の地域では行なっていないユニークな試みです。アメリカと、そして日本のファンのためだけのコンテンツなので、他の地域のファンは嫉妬するのではないでしょうか(笑)。日本では映画「アベンジャーズ」の公開が世界で最後ですが、今度はオリジナルのストーリーが日本と米国で最初に展開します。

 展開は日米両方ですが、モバイルソーシャルゲームのトップは日本なので、まずは日本に重点を置いています。ディズニーとDeNAの協力の下、この素晴らしいソーシャルゲームを紹介してもらいたいと思っています。

――日本のモバイルソーシャルゲームはどのように感じていますか? 

セブルスキ氏:本当に驚いています。実際に電車に乗っている人だったり、友人がハマっている姿を見ても、これだけ急速に多岐に渡って拡大しているすごい分野だなと認識しています。私はクリエイティブな面で関わっていますが、ディズニーとDeNAほどマーベルと日本のマーケットを理解している所はありません。我々がどんな存在なのか、どうアプローチをすればいいのかについて、これ以上ない支援をいただいています。

 日本の漫画には多様さがあるということが長く言われてきて、実際にゴルフ、料理、SF、忍者、ロボットなどとたくさんジャンルが挙げられますが、ソーシャルゲームを見ても、美容、野球、ファッションなどと、同じくらいに多様であると言えます。色々な人たちに、多岐に渡って作品を届けられる場であるので、マーベルにとってもこれ以上ないマーケットだと考えています。ゲームでは、オリジナルのストーリーやアートワークを使って、特別感を出してアピールしていきたいですね。



■ マーベルキャラクターは人間を描く。今後はディズニーの協力でゲームにも注力

好きなアニメは「エヴァンゲリオン」だと話すセブルスキ氏は、自身も大のマーベルファン。なおこのマーベルキャラクターに彩られた壁面は、ウォルト・ディズニー・ジャパンオフィスの1室のもの
日本の漫画とマーベルコミックの共通点は、キャラクターの人物像をしっかり描くことで共感できるようになっていることだという
世界でも記録的なヒットを飛ばし、日本でも上映中の「アベンジャーズ」。映画の続編も次々に決定するなど絶好調のマーベルは、ソーシャルゲームでも大成功となるか

――日本の“漫画”とアメリカの“コミックス”の違いはどこだと感じますか? 

セブルスキ氏:まずは、白黒かカラーか(笑)。大きな違いだと、アートスタイルとストーリーテリングの部分ですね。漫画は展開のペースが早いのと題材にも多様さがあります。アメリカでは、75から80%がスーパーヒーローを扱う作品です。

――マーベル作品だといかがでしょう? 

セブルスキ氏:マーベルヒーローはコスチュームを着て戦いますが、日本の漫画に近いところがあります。漫画は多様ですが、核となっているのは共感できるキャラクターです。登場人物が信じられない状況をかいくぐっていく中で、読者は主人公に共感してストーリーを追っていきます。マーベルも、重きを置いているのは、ヒーローのマスクの下にある人物像です。

 スパイダーマンである前に、ピーター・パーカーである。ハルクである前に、ブルース・バナーである、ということを意識しているので、読者も彼らに共感してストーリーを追っていくことができます。ヒーローたちがどんな状況に置かれていても、ハートがあるキャラクターなので、親しみを持って楽しんでもらえています。

 例えば、アニメの「エヴァンゲリオン」は巨大なロボットがとてつもなくかっこいいですが、視聴者はシンジ、レイ、アスカの誰かに共感し、それぞれのお気に入りのキャラクターを追っていきます。それはロボットから出てきた彼らの人間を描いているからなのですが、「アイアンマン」でも、読者はスーツを脱いだトニー・スタークに共感してストーリーを追っていきます。こういったキャラクターの描き方は共通していると思います。

――お気に入りのアニメや漫画はありますか? 

セブルスキ氏:ちょっとバラしてしまいましたが、私は大の「エヴァ」ファンです。インタビューが終わったら原宿の「エヴァ」ショップに行く予定です(笑)。「エヴァ」は日本に住んでいた時に放送していてファンになりましたが、漫画で言うと「AKIRA」が1番です。「AKIRA」のアニメーションも好きですが、漫画は天才的に秀逸で、漫画、コミックス、ヨーロッパのバンド・デシネを合わせても、頂点は「AKIRA」です。

――漫画とコミックスのお互いの影響を感じることはありますか? 

セブルスキ氏:今までにないほど影響しあっていると思います。インターネットも普及していますし、グーグル翻訳も登場したり(笑)、世界は狭くなってきています。クリエーターの面でも、マーベルのファンという日本の漫画家もいれば、マーベルの作家で漫画のファンだという人もいます。スタイル的にもストーリー的にも影響はありますね。

――最近では、ワーナー・ブラザーズがゲームに力を入れています。マーベルにとってゲームはどのように捉えていますか?

セブルスキ氏:ゲームについては、映画のマーケティング以上に重きを置いて考えています。映画のマーケティングといった側面もありますが、それだけではなく、ディズニーとパートナーとしてゲームに注目しています。

――それでは読者にメッセージをお願いします。 

セブルスキ氏:1マーベルファンから、多くのマーベルファンからという形で話します。私自身、映画やコミックスなど色々なプロジェクトに関わって来ましたが、「マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ」はオリジナルのストーリーがとてもクールな展開にしていきます。日本のファンの皆さんに、ぜひマーベルのユニバースを体験してもらいたいと思います。

 初めてマーベル作品に触れるという方は、それは私が「できれば今までの知識を全部忘れて楽しみたい」と嫉妬するくらいにすごいことです。マーベルのスタッフが楽しみながら作ったのと同様に、皆さんにもその楽しさを体験していただければと思います。

――ありがとうございました。 


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(2012年 8月 20日)

[Reported by 安田俊亮]