カプコン、PS3/Xbox 360「アスラズ ラース」
プレス向け“怒涛のプレゼンテーション”を都内で開催


2月23日 発売予定

価格:各6,990円

CEROレーティング:C(15歳以上対象)


お笑いコンビ「Hi-Hi」の上田浩二郎さん(左)と岩崎一則さん(右)が登場し、持ちネタを披露。プレゼンでも見事なボケとツッコミで会場の笑いを誘っていた

 株式会社カプコンは、2月23日に発売予定のプレイステーション 3/Xbox 360用体験型連続活劇アクション「アスラズ ラース」プレス向けプレゼンテーションを1月13日に都内で開催した。カプコンからはプロデューサーの土屋和弘氏、パブリシティ推進室長の萩原良輔氏、開発元の株式会社サイバーコネクトツーからは代表取締役社長の松山洋氏、ディレクターの下田星児氏がそれぞれ出席。この他、スペシャルゲストとしてお笑いコンビ「Hi-Hi」の上田浩二郎さんと岩崎一則さんが登場。会場に笑いの華を添えた。

 「アスラズ ラース」は、サイバーコネクトツーとカプコンがコラボレートした新作。ジャンル名に“体験型連続活劇アクション”とあるとおり、ストーリーはテレビドラマやアニメのように1話単位で進行。バトル、シューティング、チェイスアクションなどなど、ドラマの展開にあわせてさまざまなアクションを体感していく。初回生産限定特典のエクストラゲージは、PS3版がダメージを軽減する「アダマントハート」、アンリミテッドゲージがたまりやすくなる「デストロイヤー」、Xbox 360版がオーバーヒートからの回復が早くなる「アブソリュートゼロ」、アンリミテッドモードが長く持続する「アンドレスワルツ」。また、3月30日までの期間中、六天金剛アスラの特製フィギュアが当たるキャンペーンを実施。数量は両機種あわせて100体。初回生産版に封入されたチラシの応募券をハガキに貼って応募する。

 カプコンは、ゲームの世界観、設定、キャラクターのほか、操作やストーリーの流れなどを解説したガイドブック「アスラズ ラース ビジュアル&ストーリーガイド 金剛教典」を2月23日に発売する。B5判136ページで、価格は1,575円。また、オーケストラ、エスニック楽器、和楽器などを大胆にフィーチャーした、独特の世界観をかもし出す珠玉の楽曲群を収録したオリジナル・サウンドトラックCD「アスラズ ラース オリジナル・サウンドトラック」を3月に発売する。2枚組でオールカラーブックレットが付属し、価格は2,625円。

【アスラズ ラース ビジュアル&ストーリーガイド 金剛教典】【アスラズ ラース オリジナル・サウンドトラック】

 発売まであと41日と迫った本日(13日)、プレゼンの席上で松山氏は「いよいよ完成しました!」と力強い一言。土屋氏は「(作品を)まだ知らない人もいると思いますので」と前置きしつつ、本作のコンセプトをあらわした3つのキャッチフレーズ「破天荒! 王道熱血バトル!!」、「予想を裏切る怒涛の展開!!」、「日本人のDNAを直撃する熱き怒羅漫(ドラマ)!!」を提示。続けて「いわゆる少年漫画、バトル漫画。まさに、そこのノリ。熱さを地でいくゲームを形作っている。『来週どうなるんだろう?』というワクワク感を、ゲームでそのままやってしまおう、というのがコンセプト。主人公になりきってアクションしながら、ドラマを観ていく楽しみを届けたいと思い、このタイトルを作りました」と説明する。

 プレゼンテーションでは、1月10日より配信中の体験版(5話)、15話を使いデモプレイを披露。体験版に第5話を選んだのは、土屋氏いわく「少年漫画的な熱さが1番色濃くあらわされているお話だから」という。ネタバレになるのでストーリーには触れないが、既報のとおり、本作は連続ドラマ/アニメのように「話」単位で進んでいく。話の構成も、導入部から始まり、Aパート、アイキャッチ、Bパート、次回予告といった徹底ぶり。話によっては特徴的なプレイに終始することもあるというが、それもまた連続ドラマ/アニメスタイルの妙味というわけだ。

 プレゼン後に行なわれたゲーム大会では、土屋氏、松山氏、下田氏がバトルの要点を解説。完全な攻撃偏重型でガードすらしないという主人公アスラは、敵の攻撃がヒットした直後に×(PS3版。Xbox 360版はA)ボタンで受身をとるとHPが回復。また、タイミングよく△(同Y)を押すとカウンター攻撃で大ダメージが与えられる。△(Y)ボタンのヘヴィアタックは大ダメージを与えられるが、1回使うと“オーバーヒート”となり次に使えるまで若干時間を要するという。○ボタンは敵を打ち上げることが可能で、そこから空中コンボが狙える。いずれもケレン味あふれる怒涛の攻撃シーンが展開され、会場のあちこちから感嘆の声があがっていた。


土屋和弘氏萩原良輔氏松山洋氏下田星児氏

 会場では、カラオケチェーン「パセラ」と「アスラズ ラース」のコラボレーションフェアが発表された。発売日の2月23日より、実施店舗にてオリジナルコラボメニューを提供することが決定。ステージでは、オリジナルメニューのカレー(名称未定)を荻原氏以外の4人が試食した。

 “怒”をテーマにした作品ということで、オリジナルカレーは“激辛”。辛いものが一切ダメな上田さんは、一口で悶絶。逆に辛いものが得意な岩崎さんは「(辛いけど)二口目からは違います! 全然イケます(美味しい)!」と絶賛。後ほど来場者にも振舞われ筆者も試食したが、ジンジャーベースの辛味はたしかに刺激が強いものの、昨今流行りの病的な辛さではなく、苦手な人でもなければ誰もが美味しくいただけるといった印象。竹の子、ヤングコーン、ドライカレーにサラサラ系のルウがほどよくからみ、ゲームを知らない人にも好評を博しそうだ。

 「アスラズ アース」とは無関係ながら、パセラ関連では萩原氏肝煎りの企画がついに実現。1月25日より、東京・新宿歌舞伎町「パセラリゾーツ新宿本店1F」に「CAPCOM BAR(カプコンバー)」がオープンする。シックなデザインの内装になるといい、店内では最新ゲームの試遊、カプコン人気作品のコラボメニューを多数用意。グッズ販売も検討しているという。


【コラボ激辛カレー】
5人で試食して、その場で名前を決めよう! という趣旨だったが、岩崎さん提案の「インド(怒)カレー」がダダすべりし、以後グダグダな展開に。その後「怒怒怒カレー(怒の数で辛さを指定)」がいい線までいったが、結局まとまらず。上写真中央と右は、辛さに悶絶する上田さんの図。実は松山さんも、あまりの辛さに絶叫し即コップの水に手を伸ばしていた

【CAPCOM BAR】
ロゴ内装(イメージ)

【メニュー】

■ 会場で「アスラズ ラース」製品版をプレイ! ~ミニ・ファースト・インプレッション~

土屋氏、松山氏、下田氏による三身一体の「アスラズ ラース」ポーズ!

 実は筆者、本会場で実際にプレイするまで「アスラズ アース」に関する予備知識がほとんどなかった。「キャラクターアクションなのか、シューティングなのか?」といった有様だったが、会場で製品版をプレイして「なるほど、こういうことか」と完全に魅了されてしまった。

 SFに仏教や密教、いわゆるアジアンテイストをブレンドした独特の世界観は、細部まで丁寧にディレクションされた重厚かつ骨太なもの。こうした設定のキャラクター群は感情移入しづらいケースもあるが、バトル漫画の王道をこよなく愛する松山イズムのなせる業というべきか。鼻につく部分が微塵もなく、それでいて明瞭かつフックのある造形と所作。あとは次から次へと押し寄せる怒涛の展開に頬が緩みっぱなし。たぎりにたぎった主人公の怒りが敵を粉砕するたび、強烈なカタルシスと爽快感が全身を貫いていく。

 ジャンル“連続活劇アクション”は、まさに名称どおりといった感じ。基本となるアクション/シューティングを土台に“見せ方”のメリハリが効いているのがいい。どこでも同じことをするのではなく、ストーリーの流れで「その場面でフィーチャーされるべきポイント」をもとに全体をアレンジ。QTE(クイックタイムイベント)に類する操作も、無関係にただボタンを押すのではなく“流れのなかで必要とされる動きを再現・体感する”という統一された基準が感じられる。アナログスティックの方向や動かし方、使うべきボタンにも整合性があり、理不尽さはない。

 本作のバトルには“バーストゲージをためる”という明確な指針がある。敵を倒してバーストゲージをため、R2(同RT)ボタンを押して“バースト攻撃”を発動。これは「ゲームを展開させるトリガー」ともいうべきもので、たいていは直後に新たな展開が待ち構えている。ネタバレになるので詳細には触れないが、濡れ衣を着せられ、妻と娘を奪われ、地に落とされたアスラ。1万2千年ぶんの怒りを解き放つバースト攻撃は、状況や相手によってさまざまな姿を見せる。特に、超巨大な敵と激戦を繰り広げた末に解放される怒りは“壮絶”のひとことで、そのスケールは話数を重ねるごとに凄まじいものになっていく。気になる人は、ぜひ製品版で1話からジックリご堪能いただきたい。


【スクリーンショット】

(c)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

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(2012年 1月 13日)

[Reported by 豊臣和孝]