株式会社スクウェア・エニックスは、現在正式サービスを展開しているMMORPG「ファイナルファンタジーXI（FFXI）」において、2011年下期の開発ロードマップを公開し、下半期のアップデート内容の概要を明らかにした。

発表されたロードマップ。時期は実装時期ではなく、テストサーバー導入時期となってる点に注意

　今回発表されたロードマップは、今年8月に正式稼働を始めたテストサーバー「Undine（ウンディーネ）」を軸としたバージョンアップ体制に移行して最初のものとなる。すでにテストサーバー稼働開始時に明らかにしているように、「FFXI」ではテストサーバーを通じて検証を行ない、公式フォーラムを通じてフィードバックを得て、バランス調整や不具合修正を行なった上でバージョンアップを行なうスタイルへの移行を表明している。これによりユーザーと密着感の高い運営を目指すと同時に、ユーザー自らが開発の一端を担うという、新たな運営スタイルの構築を目指している。

　テストサーバーへの参加を促すためには、「何がテストされるか」が事前にわからなければならないが、その一覧となるのが今回のロードマップとなる。このため、このロードマップはあくまでテストサーバーへの導入時期を示したもので、ユーザーにとって最も知りたい実装時期については一切明示していない。これは少々残念だが、それだけ検証や調整を重視している現われとも言える。

　内容的にはフォーラムに書かれている以上の情報はわからないが、全体的な傾向としては、今後予定されている来るべきレベル99時代に対応するために、様々なコンテンツの拡充、調整、開放が計画されている。

　中でも注目されるのは新規コンテンツだろう。今回のロードマップの中では、「デイリー報酬コンテンツ（仮称）」（10月）、「決戦の地（仮称）」（12月）、「ダンジョン攻略コンテンツ（仮称）」（2012年2月）などと未知のコンテンツの実装が計画されており、「アビセア」以降のゲームの中核となるバトルコンテンツの実装が期待されるところだ。

　また、「ビシージ調整」（2012年2月）、「エインヘリヤル リニューアル」（2012年3月）、「リンバス リニューアル」（2012年3月）など、過去の大型バトルコンテンツのリニューアルも計画されており、こちらもまた実装が楽しみだ。

【新エリア】
これがどこなのかは明示されていないが、新規バトルコンテンツのエリア風景のようだ

【新装備】
もちろん新装備も用意

【新モンスター】
そして新モンスターも