セガ、PS3/Xbox 360「Binary Domain」
音声認識により、より高度なドラマティックアクションを実現


2012年2月 発売予定

価格:未定


 株式会社セガは、2012年2月発売予定のプレイステーション 3/Xbox 360用ドラマティックアクション「Binary Domain(バイナリー ドメイン)」において、ドラマティックなリアルタイムアクションを実現する要素の1つとなっている「ボイスコマンド」(音声認識) 、エネミーの行動が変化する「部位破壊」、多彩な戦略が可能な「ボス戦」などの新情報を公開した。

■ ボイスコマンド ~死線をさまようドラマを体感する~

 本作では、「ボイスコマンド」(音声認識)によるリアルタイムコミュニケーション仕様を実装。これにより戦闘時・非戦闘時を問わずNPCに話かけることで、状況に応じた返答をしてくれる(同じ言葉で話しかけても状況によってNPCの返答は変化する)。仲間の状況や性格を考慮し、話しかけることでNPCとのリアルなコミュニケーションを楽しむことができる。NPCは、会話内容とそのときの戦況に応じて自律的に判断し行動してくれる。

 ボイスコマンドは会話だけでなく、戦闘時に音声でNPCへの作戦指示を行なうこともできる。指示は「突っ込め」、「撃て」、「とまれ」、「集まれ」、「援護しろ」などの種類があり、指示の出し方によって自分の意図するような戦況を作り出すことも可能だという。また、指示の出し方によっては仲間を死に追いやってしまうこともあるという。「バイナリー ドメイン」では、NPCが死亡した場合もGame Overになってしまうので無茶な指示は出さないほうが良いだろう。

ヘッドセットを利用した「ボイスコマンド」(音声認識)によるリアルタイムコミュニケーションはコントローラーの操作で代替することも可能
戦闘時のボイスコマンド。戦況によってはNPCが指示を拒否することもあるという
日常的なやりとりが繰り広げられる非戦闘時のボイスコマンド。ボイスコマンド(戦闘時・非戦闘時問わず)は会話内容によって今後のストーリー展開に影響を及ぼすこともあるようだ


■ 部位破壊 ~痛みを感じないエネミーロボットとの戦い~

 プレーヤーの敵となるエネミーロボットは、部位を破壊されても立ち向かってくる。高度なAIで制御されたエネミーロボットは破壊された部位により行動を変化させる。どの部位を破壊するかで、その後の戦況は大きく変化する。生身の人間ではありえないロボットの動きは、本作の見所の1つとなっているという。

エネミーロボットとの戦いを描いた本作には、多彩な姿形をしたエネミーが多数登場する
部位破壊によって片足を破壊されたアサルトシューター。片足を失っても攻撃を止めないのは、痛みを感じないロボットならではの行動だといえるだろう。どの部位を破壊するかはプレーヤーの判断に委ねられている


■ vsボス戦 ~高度な戦略と思考で立ち向かう~

 強力な力でプレーヤーの前に立ちはだかるボスキャラクターたちには必ず弱点がある。弱点を攻撃することが有効な攻略法であるが、弱点は狙いにくいところに隠れていたり、装甲で覆われていたりと簡単に狙い撃つことができない。ボスの攻略法は1つではなく様々な手法が存在し、使用する武器の選択、攻撃方法など状況に応じた判断が求められる。

巨大な身体を持つグランランサーの弱点は頭部にあるようだ。グランランサーの激しい攻撃を掻い潜り、頭部に近寄るためにはどうしたらよいのだろうか
攻略方法の1つとして上記で紹介している部位破壊がある。攻撃手段を部位破壊で奪ってしまえば、頭部に近寄ることも簡単に。攻略方法は1つではない。他の方法も存在する
スパイダーの特徴といえば、やはり足だろう。足を破壊することができれば戦況は大きく変化する。ボイスコマンドで仲間に的確な指示を与えながら、攻略方法を考えていこう


■ ステージ ~渋谷の街で繰り広げられる戦闘~

 本作の舞台となるのは2080年の東京。今回紹介するステージは渋谷のスペイン坂。架空の街ではなく実在する街を戦場に、エネミーロボットとの激しい戦いが繰り広げられる。現在は多くの人が行きかう街が変容した姿は、本作の見所の1つと言っていいだろう。

スペイン坂での攻防戦。見慣れた街が戦場と化す!


~その他の最新スクリーンショット~

キャラクター選択シーン
街中に点在する自動販売機型のショップでは、様々なアイテムを購入できる
エネルギー源を入手することで強力な一撃であるショックバーストが使用可能になる。ショックバーストは、ピンチのときに使っていくと活路が見出せるかもしれない
ライフルを構えることでスコープ視点に切り替わるようだ。これで遠くにいるエネミーを狙い撃つことができる。遠くにエネミーは確実に破壊してから先に進もう
投擲武器である手榴弾は放物線を描くように投げることで、遮蔽物に隠れているエネミーを破壊することができる。遮蔽物が多い場所では重宝する


■ 登場キャラクター紹介

■ フェイ

名前:フェイ・リー(FAYE LEE)
年齢:26歳
性別:女性
国籍:中国

 元共産党中央軍事委員だった父をもち、高等院校時代を卒業後、人民解放軍総参部直属の机器人兵指揮学院に入校する。その後、いくつかの部隊を経て、先鋭部隊である総参部ロボティックス戦術班に配属された。冷静沈着な性格で軍人としても抜きん出ており、直実に任務を遂行する判断力と優秀な現場スキルを身につけた若手将校として、人民解放軍内部で頭角を現している。

 現在は軍上層部から選抜され、IRTA(国際ロボット技術機構)の潜入査察部隊であるラストクルーに出向してきている。ラストクルー歴は半年。階級は中尉。

CV:久川 綾
(代表作:「ハートキャッチプリキュア!」、「カードキャプターさくら」など)


■ HQ

名前:フィリップス少佐
年齢:50歳
性別:男性
国籍:米国

 元アメリカ海兵隊仕官であり、その指揮の腕を買われてラストクルーの作戦本部要員となる。現在はラストクルーの作戦支援につく各国部隊との連絡・調整を行なう作戦調整官であり、米軍との太いコネクションをもつ彼は、IRTAにとって軍事的にも政治的にも貴重な人材となっている。一切情に揺さぶられない冷徹な判断は部下の反感を買うものの、常に結果を出してきたことを認めない者はいない。

 今回の作戦ではヘッドクォーターとして作戦本部からダンたちの支援にあたっている。ラストクルー歴は7年。階級は少佐。



■ エネミーロボット紹介

■ グランランサー(Grand Lancer)

 IRTAコードは「MRJ-0074」。2078年度採用。

 防衛省が提唱した「統合ロボット戦略構想」の一環として開発されたAMADA社製軍事用大型ロボット。建物の乱立地でも視野を確保できる長高フレームの移動プラットフォームとして設計され、反政府勢力の陣地を強行突破することを目的にしている。





■ ムービーシーン紹介


■ ベルゲン社で発生した事件について

 本作の主人公であるダンが東京に潜入する10日前。アメリカ・デトロイトにあるロボット開発企業「ベルゲン社」に白昼、血まみれの中年男が銃を手に押し入っ た。間もなくセキュリティロボットに包囲されたその男は錯乱した様子で意味不明の 言葉を叫びながら自らの顔面の肉をはぎ取ったのである。

 むき出しになった男の顔の内側には金属の骨格が入り組んでいた。男はこれまで自らを人間であると信じ込んでいたロボット……“ホロウチルドレン”だったのである。


■ ホロウチルドレン

 金属骨格を細胞シートで覆った人間そっくりの外見を持つロボット。40年前に定められたニュージュネーブ条約によって禁じられた「人近似ロボット」で、そのAI(人工知能)は従来にない概念で設計されており、世界最先端のロボット企業であるベルゲン社にさえ未知の技術が駆使されている。

 ベルゲン社襲撃事件を発端にその存在が発覚したが、すでに無数のホロウチルドレンたちが広範囲にわたって人間社会に紛れ込んだと推測される。このホロウチルドレンを開発したと疑われているのが日本のロボット企業「AMADA社」であり、その中心人物と目されるのがAMADA社創設者・天田洋二博士である。



(C)SEGA

(2011年 7月 1日)

[Reported by 志賀康紀]