コーエーテクモの松原健二氏が代表取締役社長を辞任
創業者の襟川陽一氏が11年ぶりに社長復帰


11月8日発表


CEDEC 2010で基調講演を行なう松原健二氏
新たに代表取締役に就任した襟川陽一氏

 コーエーテクモホールディングス株式会社は11月8日、松原健二氏が代表取締役を辞任したことを明らかにした。新しく代表取締役に就任するのは、コーエー(現コーエーテクモゲームス)の創業者で、取締役最高顧問の襟川陽一氏。本日付で異動し、松原氏は取締役となる。

 異動の理由については、“松原氏の一身上の都合”としており、具体的な内容については明らかにしていない。11月8日の取締役会において、松原氏より、一身上の都合により代表取締役並びに取締役を辞任したい旨の申し出があり、取締役会はこれを受理した、としている。松原氏は子会社のコーエーテクモゲームスの代表取締役も辞任し、襟川氏が新たに代表取締役に就任する。

 松原氏は、11月30日を持って、コーエーテクモホールディングス、コーエーテクモゲームス、コーエーテクモウェーブ、コーエーテクモネットの取締役も辞任し、コーエーテクモグループを退社する見込み。

 襟川陽一氏の社長就任は1999年以来、実に11年ぶり。“シブサワ・コウ”としてコーエー時代のあらゆるタイトルにクレジットされ、同社の象徴的な存在として知られる。近年では取締役最高顧問として、開発部門の象徴として直接的、間接的にゲームの開発に関わってきた。抜群のカリスマ性を持つ創業者の社長復帰ということで、その手腕が注目される。


(2010年 11月 8日)

[Reported by 中村聖司]