カプコン、DS「ゴースト トリック」
ビックカメラ新宿西口店で竹下氏と巧氏のサイン&握手会を開催


6月19日 開催

ビックカメラ新宿西口店


プロデューサーの竹下博信氏
ディレクターの巧舟氏

 株式会社カプコンは、ビックカメラ新宿西口店 5F ゲームコーナーにて、6月19日発売のニンテンドーDS用ミステリー「ゴースト トリック」の開発者サイン&握手会を開催した。会場にはプロデューサーの竹下博信氏とディレクターの巧舟氏が来場。大勢のファンが来場し、当初予定の1時間を大幅に超える1時間30分のイベントは大盛況となった。

 DS「ゴースト トリック」サイン&握手会は、イベント当日にビックカメラ新宿西口店にて本作を購入した人が対象。筆者は開始10分前に5Fゲームコーナーに到着したが、用意されたスペースはすでに大勢のファンで埋め尽くされており、まさに“満員御礼”といった感じだった。通常こういったイベントの参加者は特定の年代に集中しがちだが、本作の場合は親子連れから50代手前と思わしき人まで実に幅広い。たまたまゲームコーナーにきた人のなかには「何が起こってるの? 芸能人でもきてるの?」と吸い寄せられる人も散見されたほど。本作に対するファンの“期待値の高さ”を、改めて実感した次第だ。

 そんなファンの熱気にあてられたのだろうか。当初は「サインはパッケージのジャケットのみ」とされていたが、「これにサインをお願いします」とファンが差し出すニンテンドーDS本体やiPod/iPhoneなどのハードにも、竹下氏と巧氏は満面の笑みでひとつひとつ丁寧にサインを入れていく。サインをしながら会話にも応じるなど、終始フランクなスタイルで進行。竹下氏と巧氏、ファンともに笑顔が絶えないイベントは、両者にとって貴重な交流の場になったといえそうだ。


集った人数もさることながら、若者から家族連れまで、ファン層の幅広さに驚かされる。竹下氏、巧氏もファンとの交流を楽しみながらイベントは進行。当初予定の時間をはるかにオーバーし、大盛況のうちに終了した



■ 竹下氏・巧氏 ミニインタビュー

聞き手: 発売日を迎えた感想をお願いします。

巧氏: 今回は直前にE3があったりとか、イベント続きだったので、本当にアッという間に発売を迎えてしまった感じがしました。しかも、このようなイベントをさせていただいて……アッという間に来ながらも、凄く印象深い発売日。こういうことは初めてだったので、僕にとっても思い出に残る発売日になりました……というか、まだ発売日(当日)なんですけども(笑)。

竹下氏: カプコンという会社で働いて、ですね。サラリーマンでこんなイベントをやっていただけるのか、と。凄く恐縮する次第です。巧も言ってましたけど、実は僕らは昨日までアメリカの「E3」というイベントに行ってて、昨晩戻ってきて今日こちらで発売日を迎えさせていただきました。今日は本当に多くの方に集っていただいて、凄く嬉しく思っております。お待たせした方もいらっしゃるかと思うんですけど、ぜひとも楽しんでいただけたら。僕らも今日を迎えられて、凄く嬉しいです。

聞き手: E3にも英語版が出展されていましたが、現地での評判はいかがでしたか?

巧氏: 取材にきてくれた方々が「逆転裁判」の頃から遊んでくださっている皆様で、暖かい対応をしてくれたのが印象的でした。むこうでも、今までみたことのない感じのゲームとか、アニメーションの滑らかさに「驚いたよ!」と英語でいってました。

竹下氏: アメリカの大手サイトにE3で(ベストゲームに)ノミネートしていただきまして。受賞できるかどうかはわからないんですけど、ノミネートされたこと自体は僕らとしても凄く意外で……むこう(海外)はやっぱりアクションとかシューターが強いんで。選んでいただいたことに、凄く喜んで帰ってきた次第です。

聞き手: みなさんに遊んでいただきたいポイントなどはありますか?

巧氏: 僕が初めて書いた長編ミステリー。今回もシナリオに全力を尽くしましたので、ぜひ最後まで遊んでいただいて、その驚きを味わっていただければと思います。よろしくお願いします。

竹下氏: 巧は「最後まで遊んでもらいたい」という話をしましたが、私は「何度でも遊んでもらいたい」というふうにかぶせたいな、と思います。「逆転裁判」でもそうだと思うんですけど、何回かプレイするなかで、発見であるとか、気づくこともある。今回の「ゴースト トリック」は、長編ならではの“伏線”がいっぱいあるわけです。1回目では何となくやりすごした部分でも、2回目くらいで「ここって、こうなってたのね」とか「こうつながってたのね」という発見があると思います。ぜひクリアしたあとも、もう1回やりなおしていただくのもいいかな、と思います。

聞き手: 巧さんがツイッターでつぶやかれるようになって、竹下さんも先日からはじめられた。ツイッターを通じてユーザーと触れて、何か思ったことは?

巧氏: ツイッターは、本当に先月から始めたばかりなんですけど。ツイッターを通じてこのゲームのことを知ったり、「ツイッターを読んで面白かったから、予約してみました」とか。ツイッターで広がっている感じがしたのが印象的でしたね。今回はちょっとルールが特殊で、僕のほうから一方的にブツブツやってるわけですけども、そのぶんみんなに楽しんでもらいたいなと思って書いてますので、これからもしばらくの間、ぜひお付き合いください。

竹下氏: 私は昨日からツイッターを始めることになってまして。巧と唯一フォローしあう間柄ということで。知らん人が見たら、ちょっと怪しいんじゃないかと思わなくもないんですが(一同笑)、まぁ健全に「ゴースト トリック」の……魅力もそうですけど、ちょっとしたイベントやプロモーション情報であるとか、もっと「ゴースト トリック」を知りたくなる、好きになれるような話をしていけたらいいな、と。期間限定ではありますけども、少々お付き合いいただけたら、非常に嬉しいなと思います。

聞き手: ファンのみなさんとお話をされていましたが、直接触れ合っていかがでしたか?

巧氏: 僕たち……というか、特に僕はいつもPCの前で仕事をしてる感じなんで、こうして遊んでくださるみなさんと直接お話をする機会が少ないんです。こうして色々なお話をさせていただくと、僕たちのゲームを、みんなに遊んでもらっているんだなというのが感じることができて、それは凄く、モノを作るうえで力になる。本当にありがたかったですね。今日は楽しかったです。本当にありがとうございました。

竹下氏: 私はTGSのステージなどで近場で触れ合うことはあるんですけど、じかにこれだけ多くの方と握手とか、ちょっとかけあいとかお話をさせていただく機会は初めて。感激させてもらったというか、いい思い出をいただいたな、と。今、凄く“嬉しい瞬間”という気持ちです。

聞き手: まだゲームを買われていないユーザーに向けて、最後に一言お願いします。

竹下氏: サイン会は終わってしまったんですけども、まだお買い求めになられていないかたで、このつたないトークで面白いと思っていただけた方がいらっしゃれば、ここ「ビックカメラ新宿西口店」さんでお買い求めいただければ非常にありがたいな、と思います。ぜひともよろしくお願いします。

巧氏: 自分で言うのもなんですけども、ここ2年間の集大成ですので、買って損はないと思いますよ? ということで。よろしくお願いいたします。




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(2010年 6月 19日)

[Reported by 豊臣和孝]