カプコン、DS「ゴーストトリック」完成披露パーティ開催

発売日を6月19日に前倒し! 各種プロモーションも発表!!


6月19日発売

価格:5,040円



完成披露パーティのラストに“最後のサプライズ”として発表された、発売日の前倒し。6月19日の発売と急遽変更となった
ディレクターの巧舟氏によればキャラクターの動きに気を配ったという新作「ゴーストトリック」。プロデューサーの竹下博信氏は「巧の新たなる代表作となる」とその完成度をアピール

 株式会社カプコンは、ニンテンドーDS用ミステリー「ゴーストトリック」を6月19日に発売する。価格は5,040円でCEROレーティングはB(12才以上対象)。6月2日には完成を記念し都内で完成披露パーティが開催された。

 実はこの発表会の終了間際まで発売日は6月24日だった。ところが終了間際にプロデューサーの竹下博信氏が「今日、最後のサプライズがあります」と言い、「発売日を6月19日に変更します」と電撃的に発表した。本日任天堂から19日に「ニンテンドーDSi LL」の新色発売と価格改定の発表があったが、その影響も少なからずあったようで、緊急で会議が開催され、関係各所との調整の結果前倒ししても可能と言うことになったという。

 完成披露パーティでは主に今後のプロモーション展開についての発表が相次いだ。まず1つ目は、有名人に「ゴーストトリック」を一足先にプレイしてもらい、そのプレイしている様子を撮影した動画が公式ホームページにおいて公開される。これはゲームをプレイしている有名人を通じて、遊ぶことの楽しさを伝えるのが目的。出演者は横浜F・マリノスの選手や南葛シューターズ、腐男塾、AKB48など総勢20名以上。毎週金曜日に公開されるが、期間限定での公開なので、見逃さないようにしたいところ。

 そして、ゲームファンとしてはさらに注目なのは、こちらも公式ホームページで公開される「GHOST TV」。こちらはプロデューサーの竹下博信氏とディレクターの巧舟氏が中心となった番組で、「ゴーストトリック」のマル秘情報などが満載の内容となる。ゲームの情報のほか、巧舟氏の趣味のマジック披露や、巧氏と竹下氏の2人によるロケなど開発陣の人となりに迫る内容になっているという。6月4日から毎週金曜日に公開されるが、、6月18日の放送では生放送を行なうという。竹下氏によれば「普段の姿を見せる」という。

 さらにはモバイルでも各種コンテンツが配信される。1つは「カプコン★デコ」で素材を配信している。「ゴーストトリック」ではキャラクターのアニメーションに凝ったと言うことで、巧氏によれば「動きを見て欲しい」という。ここから「デコメでも(キャラクターを)動かしてみたい」ということで、キャラクターのアクションをそのままデコメで再現しているという。2つめは特製カレンダーの配信。「カプコン着音画報」で特製カレンダーの配信が行なわれている。

 「ゴーストトリック」は、ものにとりついて操るという特徴的なシステムであるため、ゲームの魅力を知るためには、ゲームをプレイするのが1番手っ取り早い。6月に入り各所でダウンロード体験版の配信が開始される。6月2日からは「みんなのニンテンドーチャンネル」において、6月3日からは「DSステーション」で、6月4日からは「ニンテンドーゾーン」で配信が開始される。

 竹下氏によれば「公式ホームページで現在配信中のものとは違い、さらに本編とは違ったシナリオになる。キャラクタの息づかいを実画面で確かめて欲しい」とコメント。本編を買うまでプレイは我慢……という人も、本編では遊べないシナリオとなれば別。ぜひともプレイしておきたいところだ。

 この他にもサントラについても触れられた、2枚組に全曲が収録されているが、巧氏は「とても良い曲揃い。1枚にしてずっと聞いていたかったが、1枚に収まりきらなかった」とコメント。ファンとしてはこちらも注目だろう。


ディレクターの巧舟氏。開発に当たってはキャラクターの動きを実演しながら作り上げていったのだというプロデューサーの竹下博信氏。発売日が19日になったことについて「1日でも早く遊んで欲しかった」と語ったパブリシティ企画推進室 室長の萩原良輔氏。完成披露パーティの司会を担当。会場を盛り上げた

パーティの前半は主に今後のプロモーション展開についての発表が相次いだ。巧氏、竹下氏、萩原氏の3名が椅子に座ってまったりと解説有名人の先行プレイ動画が6月4日以降毎週金曜日に公式サイトにて公開される。横浜F・マリノスの選手や南葛シューターズ、腐男塾、AKB48、アメリカザリガニ、安田大サーカスなどなど総勢20名以上となる「ゴーストトリック」の全曲が入った2枚組のサントラが発売され、イーカプコン限定版の予約の受付が行なわれている。「逆転裁判」のサウンドを担当したデザインウェーブの杉森雅和氏が作曲を手がけている。価格は5,555円
「ゴーストトリック」の公式ホームページにおいて、「ゴーストトリック」の関連情報を扱った番組「GHOST TV」が公開される。ゲームの情報だけでなく、巧舟氏の手品など、かなり幅広い内容となりそう!!
巧氏自ら「デコメも動かしてみたい」ということで企画。キャラクターのアニメーションをそのままデコメで再現したという。また、「カプコン着音画報」で特製カレンダーを配信している
ダウンロード体験版も各所で順次配信開始となる。現在ホームページで配信中の体験版とは別のもので、ゲームとは違ったシナリオだという。買うと決めている人もプレイしておきたい体験版だ




会場の報道関係者を対象としたビンゴ大会も行なわれた。……そんなことは読者にとってはどうでも良いことだろうが、最後には驚愕の結末が待っていた!!

 完成披露パーティには、ディレクターの巧舟氏、プロデューサーの竹下博信氏、カプコンのパブリシティ企画推進室 室長の萩原良輔氏が出席。後半ではゲストとして登場した「腐男塾」とのトークイベントを開催した。

 トークイベントでは腐男塾のメンバーがそれぞれ開発陣に質問することで進められた。腐男塾が「『逆転裁判』などとイメージが違う。アニメーションの動きがすごい」と感想を述べると、巧氏は「キャラクターの考え方やクセ、仕草などで、(キャラクターの性格から)こういった動きをすると開発陣と考えて作った」と言い、その動きについては自らその動きを再現しながら、作り上げていったという。なかなかその動きが伝わらず、何度もリテイクが出されたとも語っていた。

 また、パッケージのイラストになっている主人公の死んだ時の独特のポーズについては、「おしりの角度にこだわりがある(笑)。ゲームを2年半ぐらい作っていたが、その間に3~4パターンの死に方を考えた。これが自信作」と巧氏。

 ゲームシステムのとりついて操るという点について「なにかとりつきたいという欲求から考えついたのですか?」という問いに、巧氏は「グラスにとりついて水を飲む時にのけぞって、飲む人がウッてなるような小さなイタズラをしたい」とコメント。すると竹下氏が「そんなことしたら、グラス落として自分が割れてしまうよ」と突っ込む場面も。巧氏はあくまでも「操るところに楽しさがある」と、ゲームの楽しさをアピールした。

 パーティの最後には、会場の報道関係者を対象としたビンゴ大会も行なわれた。……そんなことは読者にとってはどうでも良いことだろうが、あえてここに載せるには理由がある。じつは何事もなく始まり数字の開票が進んでいったのだが、誰も当たらない。そして司会者が「次の数字は“2”」と言った瞬間、なんと全員が「ビンゴ!」と立ち上がった。実は、全員が同時にビンゴになるよう仕込まれていたわけで、一種のマジック。仕掛けた萩原氏は大爆笑。「ゴーストトリック」のタイトルに合わせてカプコンが仕掛けたトリックだった。今回の発表会はトリックの面白さを伝えようと、こういった面白い仕掛けが満載の発表会となった。

 最後に巧氏は「ゲームが完成したらチームで拍手して終わりだったが、今回はこういった晴れがましい席で祝えて嬉しい。全精力をつぎ込んで作ったので、ぜひ遊んで欲しい」とコメント。竹下氏も「巧と言えば『逆転裁判』が必ず出てくるが、『ゴーストトリック』は自信を持って新しい代表作になる。より多くの人に楽しんでもらいたい」と挨拶し終了した。

パーティの後半には腐男塾が登場。制作陣にそれぞれ質問をぶつけた。当然自らのアピールも忘れず6月23日発売予定の「無敵!夏休み」を披露




オープニングではキャラメルマシーンがマジックを披露。会場を巻き込んだお笑い半分のマジックに大いに盛り上がり、最後にはシートの中から萩原室長が登場。トリックだけにマジックで登場となった。ちなみに下の3枚は、幕間に各テーブルで披露されたテーブルマジック。お客さんの1,000円札にサインを書いてもらってフッと息を掛けると領収書に変化(笑)。しかし、鞄から取り出したキウィを切ると中から1,000円札が!! そこにはサインが書かれていた……不思議

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(2010年 6月 3日)

[Reported by 船津稔]