「『ラグナロクオンライン』ファン感謝祭2010」ステージイベントレポート
6月に3次職実装、「RWC2010」は10月にインドネシアで開催
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は5月1日、東京ディファ有明でMMORPG「ラグナロクオンライン」のオフラインイベント「『ラグナロクオンライン』ファン感謝祭2010」を開催した。本稿ではイベントで開催されたカンファレンスから、「ラグナロクオンライン」、「ラグナロクオンライン Mobile Story」の今後のアップデートプランにフォーカスしていきたい。
「ラグナロクオンライン」でユーザーが待ちかねている3次職、リニューアルプランがいよいよ6月に実装される。3月8日からスタートした「ラグナロクオンライン Mobile Story」も内容を更に充実、ゲームとしての完成度を上げていく様々なプランが発表された。
スペシャルコスプレステージではこれまで以上の参加者が登場し、衰えることを知らないユーザーの「ラグナロクオンライン」への熱意を改めて実感させられた。サービス開始から8年目を迎えるタイトルであるが、その人気はさらに増しているように感じる。それはゲームの運営はもちろん、毎年ファン感謝祭を開催し、ユーザーとの交流、ユーザー同士の交流の場をガンホーが積極的に提供しているからだろう。きちんとイベントを継続し、ユーザーを楽しませるガンホーの姿勢は応援したい。
■ 待望の3次職は6月実装を予定。新エピソードも年内と、さらに拡張していく「ラグナロクオンライン」
アップデート計画を説明するガンホーゲームサービス部一課課長の廣瀬高志氏 |
ガンホーゲームサービス部一課課長代理の千葉亮一氏 |
「ラグナロクオンライン」のアップデート計画を発表した「ラグナロクオンライン カンファレンス」に登壇したのはガンホーゲームサービス部一課課長の廣瀬高志氏、ゲームサービス部一課課長代理の千葉亮一氏、マーケティング部第一企画課主任の中村聡伸氏だ。
まず最初に発表されたのがかねてより進めていたリニューアルプランと3次職の実装。現在6月実装に向けて準備が進められており、仕様に関しては日本のユーザーの意見を取り入れたところも多く、装備とステータスが一緒に表示される韓国仕様を別々にしたり、ショートカットをページをめくるように設定していく現在の仕様を残していく。
廣瀬氏が具体例として出したのが「念属性の仕様」。通常攻撃の威力を大幅に低下させる念属性にアイテムを変える「ゴーストリングカード」が日本では人気が高いが、韓国版のアップデートではこの性能が大幅に低下し、日本のユーザーからの批判の声も大きかった。こういった部分でのバランスはまだまだ検討していく。これらのバランス調整も踏まえて、特に攻城戦を中心としたテストの実施を今後実施する。このテストの参加方法はエボリューションプロジェクトに参加しているユーザーはそのまま参加でき、さらに今回のファン感謝祭でのギルドでの応募、会場で配布された「Thank you」チケットでの参加が可能となっている。
3次職の実装後も「蜃気楼の塔」などのイベントや、新しい“乗り物”を使ったイベントなどを積極的に行なう。実装時には無料開放、経験値UPイベントも行なうという。特に会場の反応が大きかったのが「ステータス、スキル開放NPCの設置」だ。これらのイベントの詳細は今後改めて発表される。
リニューアルに関してはLee Myoungin氏のルーンナイトの新しいイラストも紹介された。さらに年内実装の要素としてレベル100以上のキャラクターを対象とした高レベルのクエストのある「Episode8.2-El Dicastes-」が紹介された。3次職実装後にふさわしいメインエピソードのアップデートとなり、「Episode8」から登場したサファ族の首都や鉱山の都市マヌクなどが実装される。新アイテムや新モンスターも追加される。「ネコの手サービス」に関するアイテムも追加され、これは現在のヒドゥンスロットエンチャントに近いものになるという。
また、廣瀬氏は現在韓国で4月29日より実施されている「ワールド対抗攻城戦」を紹介。1ギルド74名で各ワールド2ギルド、韓国の4ワールドで600名近いメンバーが戦うというかなり大規模なイベントだという。戦うのは専用ワールドでキャラクターとアイテムがコピーされた上で実施される。5つある拠点を奪い合うというルールで、優勝すると参加選手だけでなく、優勝ワールドにも褒賞がもたらされる。日本での実装も期待されるシステムだ。
マーケティング部第一企画課主任の中村聡伸氏 |
これらリニューアル実装後の要素以外に5月中に実装する要素として千葉氏が発表したのがエクストラカラー第2弾だ。現在のエクストラカラーチケットを使って「エクストラカラー2番」も選択できるようになるというもので、会場から喜びの声が上がった。
中村氏はマーケティングからの今後のプランを紹介。4月20日にオープンした「ラグナロクオンラインSNS」の機能拡張として、ゲームデータとの連動を予定している。自分のランキングポイント、ダンジョン入場クエストの進行状況、現在の砦の所有ギルドなどSNS上でゲームのデータが参照できる機能を6~7月実装を目標に作業を進めている。
さらにラーメンチェーンの「天下一品」とのコラボレーションが発表された。「天下一品」の全国の店舗200以上を対象に、オリジナルコラボグッズやゲーム内アイテムが当たる「ラーメンくじ(仮称)」を予定しているという。またゲーム内にも「天下一品」の店舗が登場予定で、今夏開催予定だ。
「ラグナロクオンライン カンファレンス」の最後に発表されたのが「ラグナロクオンライン」ギルド世界一決定戦「Ragnarok Online World Championship(RWC)2010」の開催だ。今回の開催国はインドネシア、開催日は2010年10月2日、3日の2日間となる。日本代表ギルドの選出に関しては64ギルドによる代表選出トーナメントを7月に実施するとのこと。「RJC2010」で一定以上の成績を残しているギルドには優先登録枠が設けられている。ルールなどの詳細は今後発表されるという。
エクストラカラー第2弾。キャラクターのカスタマイズの幅が広がる | ||
「ラグナロクオンラインSNS」のアップデートプラン。ゲーム内のデータを抽出して、ランキングなどを紹介可能に | ||
ラーメンチェーン天下一品とのユニークなコラボレーション。右はイラストレーターの雄一郎さんによるイメージイラストだ | ||
会場で発表された「RWC2010」のインドネシアでの開催。ルールなどは現在調整中だが、ユーザーの新しい目標となりそうだ |
■ 要素を充実、新ワールドオープンする「ラグナロクオンライン Mobile Story」。GvGも夏に実装
ガンホーコンテンツプロデュース部モバイルプロデュース課の萩原智氏 |
ファン感謝祭では「ラグナロクオンライン Mobile Story」の今後の要素も発表された。発表を行なったのはガンホーコンテンツプロデュース部モバイルプロデュース課の萩原智氏だ。
3月8日より正式サービスを開始した「ラグナロクオンライン Mobile Story」は3月24日に新ワールドを開放、その後もチャット入力、モンスターの属性表示、バザーやマーケットの対応など積極的なアップデートを行なっている。4月14日からはレベルキャップが開放された。さらに4月28日には装備を強化できる「精錬システム」そしてダンジョンとダンジョンクエストの実装が行なわれた。
今後の計画としては、毎月レベルキャップを開放し、5月からはクエストスキル、動作の高速化、対応機種拡大、イベント実装、ダンジョンの拡充といった要素の更なる充実を図っていく。夏には2次職、新マップ、そしてGvGの実装を予定しているという。登録者数も間もなく10万を突破し、5月末~6月中旬を目標に新ワールド「リズル」の追加を予定している。
情報発信としてはPC、携帯から閲覧できるブログをオープンする予定で、5月中旬スタート予定だ。PC版「ラグナロクオンライン」とはひと味違った、それでいながらオリジナルの要素をふんだんに取り入れた独得のネットゲームとして今後も期待できそうなタイトルだ。
ゲーム要素の更なる充実、新ワールド追加と、好調な滑り出しの「ラグナロクオンライン Mobile Story」 | ||
アップデートプランでは2次職、ダンジョンの拡張、そしてGvGが予定されている。ブログによる展開も注目だ |
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(2010年 5月 2日)