東京ゲームショウ2009レポート
アクワイアブース、コンシューマーゲームレポート
PS3「Wizardry 囚われし魂の迷宮」とPSP「剣闘士 グラディエータービギンズ」を紹介
アクワイアのブースは大手ブースに挟まれるように設置されているが、きちんとステージもあり、タイトルも数タイトル出展されている。ビジネスデイの9月24日と25日には数回にわたってプレスカンファレンスも行なわれた。
プレスカンファレンスでは同社が出展している「ZIPANG(ジパング)」(仮)、「FRAGORIA(フラゴリア)」、「Wizardry 囚われし魂の迷宮」、「剣闘士 グラディエータービギンズ」のプレゼンが行なわれた。ここではコンシューマータイトルである「Wizardry 囚われし魂の迷宮」と「剣闘士 グラディエータービギンズ」の2タイトルについてお届けする。プレスカンファレンスで最も丁寧に説明が行なわれたのは「剣闘士 グラディエータービギンズ」だが、まずは「Wizardry 囚われし魂の迷宮」について。
■ 「Wizardry 囚われし魂の迷宮」
アクワイアブースでは残念ながら映像出展のみだった |
「Wizardry 囚われし魂の迷宮」はタイトルからわかるとおり、往年の名作「Wizardry」の最新作。プレイステーション 3のオンライン配信タイトルとして配信される。旧作からは大きく進化しており、「Wizardry 囚われし魂の迷宮」ではキャラクタが用意されており、5つの種族(ヒューマン、ドワーフ、エルフ、ノーム、ポークル)があり、それぞれに男女が設定されている(つまり計10名)。それぞれにストーリーがあり、声優が起用されているという。戦士をはじめ盗賊、魔法使い、僧侶、ビショップ、侍、ロード、忍者の8つの職業がありこれらは自由に選択できるようだ。同社の広報を担当する平田稲穂氏によれば「気合いを入れて制作している」ということだ。
同作の大きな特徴の1つはオンライン配信タイトルということでダンジョンやアイテムなどが追加で配信されるという点。無限に楽しんでもらえるとしており、長く遊べそうだ。グラフィックスの進化はもちろんテーマ曲は伊藤賢治氏が担当し、イメージイラストは「Wizardry」ファンにはおなじみの末弥純氏となっている。配信時期は2009年秋を予定しており価格、CEROレーティングは未定となっている。
【背景イメージ】 | ||
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左から酒場、道具屋、ダンジョンの入口の背景イメージ | ||
【スクリーンショット】 | ||
"Wizardry" is a registered trademark of IPM Inc. All rights reserved.
Licensed by IPM Inc. to ACQUIRE. Wizardry Renaissance (c)2009 IPM Inc. All Rights reserved.
(c)2009 ACQUIRE Corp.
■ 「剣闘士 グラディエータービギンズ」
アクワイアブース内の「剣闘士 グラディエータービギンズ」のコーナー |
「剣闘士 グラディエータービギンズ」のメインビジュアル |
もうひとつ取り上げられたタイトルは、PSP「剣闘士 グラディエータービギンズ」。2009年冬の発売予定で価格は5,040円、CEROレーティングはC(15歳以上対象)。
同作はPS2「GLADIATOR -ROAD TO FREEDOM」の続編ではなく、オリジナルの新作として制作が進められている。ローマを舞台にしており、五賢帝最後の皇帝マルクス帝の晩年、次期皇帝の座を巡り貴族や軍人達の暗闘が激しさを増していった時代。そんな時代を背景にプレーヤーは1人の剣闘士として闘っていくことになる。
体は頭部、体、両手両足の6つのパーツに分けられており、それぞれ攻撃を受けた場所にダメージが蓄積されていく。それぞれ装備品を取り付けることができ、400種類にも及ぶ装飾品を自由に組み合わせることで、キャラクタをカスタマイズしていくことができる。闘いの場では攻撃を受ければ装備品が落ちることがある。もちろん上手く攻撃すれば相手の装備品が落ち、落ちている装備品は全て拾うことができる。これらはすべて拾うことができ、例えば兜を手に持てば兜で敵を殴りつけることもできる。
一方アクション的にはライト層も意識した作りがなされている。○△□×のボタンがそれぞれ攻撃に対応しており、△が上段、×が下段、□と○がそれぞれ左右の攻撃に対応している。ボタンを連打するだけである程度は敵に攻撃を加えることができるが、連打しているとスタミナ設定がされているので、疲れてくると肩を落として攻撃することができなくなる。もちろんこれは大きなリスクに繋がる。さらに闘いの最後には観客からの評価がある。勝つことはもちろん重要だが、より美しくダメージを受けることなく勝つことが重要となるだろう。
前述の通り体の各部位は装備品でカスタマイズすることが可能だが、これは闘いのスタイルにも変化を与える。刀を2本持てば二刀流となるし、大きな盾を持つか、小さな盾を持つか、それとも格闘スタイルで行くかなど戦い方にも変化が出る。これも前述したが、闘技場で闘っていると攻撃により敵が装備品を落とすことがある。これを拾うことができるわけだが、拾ったものでスタイルが変わるため、考えながら拾わなければならなくなる。もっと言えば、複数の敵を相手に闘う場合、高価な装備品を持っている敵を先に倒して拾い有利に闘いを進めるといった戦略もあり得る。ゲームとしても深みを持っていると言える。
しかしゲームの流れは非常にシンプルだ。闘技場での闘いを中心に、練習を行ない装備を調えて、また闘いに挑む。闘技場での闘いは、サバイバル、バトルロイヤル、チームバトル、タッグバトル、デュエル、模擬戦争の6種類のモードを楽しむことができる。では闘いに明け暮れるだけかと言えばそうではなく、4人の貴族が登場しプレーヤーはそのいずれかに仕えることになる。そして自分の闘いなどにおいて貴族との親密度が変化しイベントの発生に変化が出てくるマルチシナリオとなっている。繰り返して遊ぶことで様々なストーリーなどが楽しめる。
さらにPSPと言うことでネットワーク機能も充実している。アドホックモードによる他のプレーヤーと1対1で闘うことができるのはもちろん、キャラクターの交換、さらに公式サイトにキャラクターをアップロードしたり他の人のキャラクターをダウンローすることなどが可能となる。例えばレアな装備品を付けたキャラクターをダウンロードし闘い、勝つことでその装備品を手に入れることができる。このほかにもPlayStation Storeでアイテムの追加配信なども予定されている。
プレスカンファレンスでは鉄仮面を被りローマ時代の衣装を着た女性が登場。彼女はキャンペーンガールで今後イベントなどに登場し活躍するというが、今回どのような顔かは明らかにされなかった。しかし、PlayStation Storeで配信される同作の体験版に彼女と同じ衣装を着て鉄仮面を被った女性キャラクタが登場するという。このキャラをプレーヤーが倒すとどのような顔か見ることができ、さらにコメントも得ることができるのだという。
また、東京ゲームショウの同社ブースでは「剣闘士 グラディエータービギンズ」のプロダクトコードが掲載されたカードが配布されている。このプロダクトコードを発売後にPlayStation Networkで使用すると「TGS2009 スペシャルアイテム」を手に入れることができる。初回生産分にもスペシャル装備品となる「侍装備セット」をダウンロードできるプロダクトコードが付属する予定となっている。同作を楽しみたいと思っている人はぜひとも足を運んでいただきたい。
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□東京ゲームショウ2009のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□「メーカー名」のホームページ
http://game.watch.impress.co.jp/
(2009年 9月 26日)