ニュース
「新 鬼武者 DAWN OF DREAMS」20周年! “新”の名にふさわしい、シリーズの型を破った新生「鬼武者」を振り返る
2026年1月26日 00:00
- 【新鬼武者】
- 2006年1月26日 発売
カプコンの看板タイトルの1つである戦国サバイバルアクション「鬼武者」。第一作が今年で25周年、そして現状リリースされているコンシューマータイトルの中では最後のシリーズ作品となる「新 鬼武者 DAWN OF DREAMS(以下、新 鬼武者)」も1月26日で20周年を迎える。
「鬼武者」シリーズは、3作目の「鬼武者3」で幻魔となって甦った織田信長と明智左馬助の永きに渡る戦いに決着がつき、物語は一旦完結している。
そして本作は、前作から世界観や一部の登場キャラクターなどのシリーズの繋がりは残しつつ、“新”というタイトルの通り主要キャラクターやゲームの作風を大きく変えた作品になっている。その結果は賛否が分かれるものにはなってしまったが、これまでの「鬼武者」にはない新たな魅力が詰まった意欲作だと筆者は思っている。誕生から20周年を記念して「新 鬼武者」を振り返っていこう。
なお、「鬼武者」シリーズの最新作となる「鬼武者 Way of the Sword」はいよいよ今年発売だ。本稿と合わせて、そちらの最新情報もぜひチェックしていただきたい。
シリーズ特有の泥臭さをバッサリ斬り捨て、キャッチーな方向へと進化
本作は、織田信長が討たれた後に、豊臣秀吉が天下人となった慶長3年が舞台。“桜”と呼ばれる“幻魔樹”を使って人々を異形の存在である幻魔に変えようと企む秀吉。その野望を阻止するため、主人公・蒼鬼と仲間たちの戦いが始まる。
ストーリーの軸となる部分は過去作の主人公対織田信長の構図に近いのだが、幻魔王の風格があった信長に対して「新 鬼武者」の秀吉は“ストレートな悪党”として描かれている。
“ヒーロー対ヴィラン”の構図が非常に分かりやすく、ある時を境に悪党へと豹変してしまった自分の父(養父)である秀吉に蒼鬼は刃を向ける——といった、ある種の少年漫画的な熱い設定や人間ドラマも本作の魅力である。
これまでの「鬼武者」シリーズは主人公のモデルに実在の俳優を起用しており、そのリアリティのあるキャラクター造形故に“ゲームのキャラクター感”は薄く、“大河ドラマのキャラクター”のような雰囲気が前面に出ていた。
しかし本作ではこれまでの型を破って主人公のモデルは特にないオリジナルデザインのキャラクターとなっており、派手な金髪に青い鎧を身にまとった侍という風貌の主人公。初めて見たときは「これが『鬼武者』の主人公!?」と衝撃を受けたが、これまでにない“ゲームのキャラクター感”全開のビジュアルと、結城秀康という本名ながら鬼神の如き戦いぶりから「灰燼の蒼鬼(かいじんのそうき)」の異名で呼ばれているという設定が当時の筆者の中二心をくすぐった。
仲間たちも華のあるキャラクター揃いで、蒼鬼が旅で最初に出会うのが柳生家を裏切った柳生宗矩を追っている柳生十兵衛。
柳生家でもっとも強い者に与えられる十兵衛の名を襲名している少女で、生まれつき片目には“鬼の眼”が宿っており幻魔に対抗する力を持っている。
可愛らしい見た目に反して勝ち気でバリバリの男口調というギャップは“少々狙い過ぎ”な感じもするが、その魅力にまんまとハマってしまった人は少なくないだろう。
他にも、蒼鬼を想いながらもある理由で豊臣側から離れられず敵対関係になってしまう囚われのヒロイン・お初、日本人に迫害されてきたことで初めは蒼鬼たちにも敵対心を抱いていた宣教師・ロベルト、幻魔や鬼武者について詳しく、多くの謎に包まれている僧侶・南光坊天海といった面々がいる。
ビジュアルもさることながら、キャラクターたちが持っているバックボーンや設定が“良い意味で記号化”されていて魅力がダイレクトに伝わってくる。ゲームを進めることで過去の悲しみや内に秘めた熱い心などが明かされ、だんだんとキャラクターの魅力が見えてくる“いぶし銀的な魅せ方”の「鬼武者2」とはまた違ったアプローチである。
これまで述べた通り、キャラクターや作風は過去のシリーズとは雰囲気がガラリと変わり、とにかくキャッチーなものになっている。
極めつけは本作のオープニングテーマとエンディングテーマを、当時人気絶頂であった浜崎あゆみさんが担当していたのだ。この点もシリーズファンの間では少々物議を醸し、筆者は主人公が金髪であろうが、ゲーム冒頭から町に建物よりもデカい巨大武者の軍団が現れても賛否の“賛”しかなかったのだが、本作のオープニングムービーを初めて見たときは“これはさすがに鬼武者感が無さすぎるのでは……”と正直揺らぐものがあった。
ファーストインパクトはそれほど肯定的な受け取り方はできなかったが、しかしゲームを起動するたびに流れるオープニングのイントロ部分を聴いているうちにジワジワと刺さってくるのだ。
カプコンの他タイトルでいうと、コンシューマー版の「ストリートファイター」のオープニングや、PS版の初代「バイオハザード」のエンディングのような、一見作品と全然合っていなさそうなのに何故かハマってしまうシリーズの1つである。気が付けばオープニングは毎回スキップせずに見ていたほどであった。なぜ急にそれほどハマってしまったのかは“答えなんてない 誰も教えてくれない”といった感じである。
操作性やシステムの刷新でアクションゲームとしての面白さが格段に進化!
ゲームの部分も「鬼武者」の根幹を残しつつも新しく生まれ変わったポイントが多く存在する。
これまではスタートからラストまで地続きのフィールドを進んでいく、初期の「バイオハザード」と同じ形式であったが、本作では章ごとに区切られたチャプター形式を採用している。これによりフィールドを探索するよりも幻魔とのバトルがメインのゲーム性になった。
固定カメラだった視点は本作ではフリーカメラ形式となり、アナログスティックで自由に視点変更が可能になっている。これにより視界外からいきなり敵の攻撃が飛んでくるということもなくなり快適さが増している。
アクション部分も強化されており、斬撃に蹴り、鬼戦術といったこれまでの基本アクションは継承しつつ、コマンド入力による必殺技も追加されてアクションの幅が圧倒的に広がった。
「鬼武者」の伝統である“一閃”のシステムも新たに調整された。一閃は敵の攻撃がヒットする瞬間に攻撃ボタンを押すことで発動する強力な攻撃で、これが決まった瞬間はとても爽快なのだが、タイミングがなかなかにシビアで自由自在に繰り出せるようになるにはかなりの練習が必要というのがシリーズを通しての定番であった。
しかし、本作では新たに“崩し一閃”というシステムが追加され、これが一閃を成功させるのが難しかった人への救済システムになっていた。
やり方は非常に簡単で、敵がガードを固めているときに蹴るか、鬼戦術をヒットさせて敵の体勢を崩した瞬間に攻撃ボタンを押すだけで一閃が発動するのだ。通常の一閃と違いミスをしたら敵の攻撃が直撃するといったリスクもないので気楽に誰でも一閃が狙える神システムであった。
さらに、一閃から一閃を連続で繰り出す“連鎖一閃”も過去作ではタイミングよくボタンを押す必要があったが、本作では難易度が緩和されていてほぼボタン連打をしているだけで連鎖が可能になっている。
ザコ敵ならばどんなにタフな幻魔であっても一撃で倒すことが一閃だったが、簡単になったことにより一撃必殺ではなく“大ダメージを与える”というバランスになってしまった。一閃が得意だったプレーヤーからは残念な調整だったが、筆者のようになかなか一閃が成功できない人にとっては爽快な一閃がバンバン繰り出せる本作のシステムは非常にありがたかった。
仲間との共闘が熱い! キャラクターの個性が光る“従者システム”の追加
本作の最大の売りともいえるシステムが“従者システム”である。これはステージ選択前に4人の仲間の中から1人を選んで一緒に戦うことができるのだ。「鬼武者2」でも特定のシーンで仲間との共闘や操作可能な場面もあったが、本作ではほぼすべてのステージで好きなキャラクターと共闘が楽しめるようになっている。
従者はオートで動いてくれるのだが、プレーヤーが命令を出すことも可能。攻め重視の“猛攻”や守りや回復重視の“待機”など状況に応じて行ってもらいたい行動の指示を出してしっかりと戦いをサポートしてくれる。
ただ一緒に敵と戦ってくれるだけではなく、プレーヤーが敵に一閃を食らわせた瞬間にL2ボタンを押すと、従者が続いて一閃で追撃をしてくれる“アシスト一閃”や、2人で同時に鬼戦術を繰り出す広範囲攻撃“合体鬼戦術”など仲間との共闘感を強く感じられる要素がしっかりと盛り込まれているのも熱いポイントだった。
操作するキャラクターを蒼鬼から従者に切り替えることも可能で、お気に入りのキャラクターをいつでも操作できるのは非常に嬉しかった。
小太刀を武器に戦う攻撃速度の速い十兵衛や、銃器による遠距離戦がメインとなるお初など、キャラクターごとに全く異なるアクションが用意されているので常に新鮮な気持ちでバトルが楽しめた。
筆者は当時よくお初を好んで使っており、蒼鬼を戦陣に突っ込ませて敵の囮になって守りを固めさせて、後ろから種子島で敵を蜂の巣にするという姑息なプレイで延々ゲームを堪能していたのを今でも覚えている。
遊び尽くすのは容易じゃない! 圧倒的ボリュームのやり込み要素
PS2では大容量のDVD-ROMが主流だったため、大体のゲームはディスク1枚に収まっていたが、本作はアクションゲームでありながらディスク2枚組というパッケージになっており、かなりボリューム感のある内容となっていた。純粋なゲーム本編のボリューム自体もシリーズ随一だが、もっとも驚きだったのが“膨大なやり込み要素”の数々であった。
本作では1度クリアしたステージを再度プレイできる“戻り移動”という要素があり、取り逃したアイテムの回収や、初回時では進むことができなかった特定の仲間が必要なエリアの探索なども楽しめ、同じステージを何度も遊べる設計になっている。
武器の種類はこれまでの作品では3〜5種類程度であったが、本作ではなんと各キャラ30種類も用意されているのだ。武器はショップやステージ中の宝箱、または特定の条件を達成することで手に入れることができ、武器収集にも夢中になれる。
成長要素も底知れないやり込み要素となっており、武器は10段階、防具に至っては100段階も強化することができる。武具を最大まで強化するのに経験値となる魂がとてつもない量必要になるので、存分に幻魔狩りに勤しむことができた。
いろいろ賛否はあるが、本作最大のやり込み要素といえば“魔空空間”である。限られた体力とアイテムで出現する幻魔を倒しながら階層を進んでいき、最上階である100階層を目指すサバイバルモードだ。途中で抜けることはできるが、階層の途中でセーブなどはできないため、100階層を踏破するためには3時間以上の連戦をノンストップで続けなければならない。
さらに、途中で負けてしまったらすべてが水の泡となるという、現代のゲームではありえない超過酷なルール。本編をクリアするだけなら特にプレイする必要はないのだが、100階層を踏破すると最強武器が手に入るのでやり込み派プレーヤーは避けることができなかった。
最強武器は踏破したキャラクターの分しか手に入らないため、全員分の最強武器を揃えるには“全階層を5回も踏破しなければいけないという、まさに鬼のような仕様”であった。当時学生だった筆者は、限られた自由な時間の中でクリアするのはなかなかに大変で、蒼鬼1人の武器を取るのが限界であった。
90階層くらいで敵にやられて絶望したり、PS2本体の読み込み不良で途中でフリーズして怒りに打ち震えたりと、良い意味でも悪い意味でも非常に思い出深いモードである。
この「新 鬼武者」は筆者がものすごく楽しんだ作品だったが、世の中の評価は賛否の“やや否が勝っている”といった感じで、なぜこんなに良い作品が評価されないのかと当時は憤りを覚えていた。
しかし、今回この記事を執筆するにあたって本作をいろいろ調べていると、なにやら「新 鬼武者3」というワードがやたらとヒットしたのだ。“自分が知らないうちにまさか3まで出ていた!?”と驚いたが、どうやらパチスロ機として「新 鬼武者」がリリースされ続けているようなのだ。ゲームの形やファン層は違えど「新 鬼武者」が現在でも愛されていることを知り、正直嬉しかった。
本作はPS2でのみリリースされ、その後移植なども特にないのでプレイするには少しハードルは高いが、ソフト自体は比較的今でも手に入りやすいのでPS2のソフトが動く環境がある人はぜひプレイしてもらいたい1本だ。
「鬼武者」シリーズとしてはファン待望の最新作「鬼武者 Way of the Sword」がいよいよ今年発売予定。今後はさらなる詳細が続報として明かされていくかと思うので、そちらについても楽しみにしたい。
(C)CAPCOM











































































![【Amazon.co.jp限定】劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』Blu-ray(特典:描き下ろしアクリルスタンド(紺野純子)) [Blu-ray] 製品画像:1位](https://m.media-amazon.com/images/I/51ckKYflS2L._SL160_.jpg)
![映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第2章』(特装限定版) [Blu-ray] 製品画像:2位](https://m.media-amazon.com/images/I/51At+MymdlL._SL160_.jpg)
付き [Blu-ray] 製品画像:3位](https://m.media-amazon.com/images/I/51p3oabQuCL._SL160_.jpg)
![帝都物語 Complete Blu-ray [Blu-ray] 製品画像:4位](https://m.media-amazon.com/images/I/41laoReL51L._SL160_.jpg)
![オリジナルTVアニメ「アポカリプスホテル」お疲れ様本 [グッズ]*この商品はDVDではございません 製品画像:5位](https://m.media-amazon.com/images/I/51aQrE3dJaL._SL160_.jpg)
![【Amazon.co.jp限定】『葬送のフリーレン』Season 2 Vol.1 初回生産限定版 (Amazon限定:描き下ろしフラップポーチ付き、Amazon限定全巻購入特典:描き下ろし全巻収納BOX引き換えシリアルコード付き、全巻購入メーカー特典:箔押しトランプ付き) [Blu-ray] 製品画像:6位](https://m.media-amazon.com/images/I/51UCrcb3sLL._SL160_.jpg)
 [Blu-ray] 製品画像:7位](https://m.media-amazon.com/images/I/41irvObkSML._SL160_.jpg)
![機動戦士Gundam GQuuuuuuX vol.1 (特装限定版) [Blu-ray] 製品画像:10位](https://m.media-amazon.com/images/I/51-w6XyYNtL._SL160_.jpg)