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【特別企画】「クリスタル オブ リユニオン」をオンゲー歴ン十年ライターが解説!

ある日見つけた巨大な帝国、あれ、僕は田舎者だったようだ

装備を作ったり研究したりと、RPGとストラテジーが融合した国強化

 国を発展させるには施設の建設以外に、マザークリスタルから行なう「研究」と、英雄のスキルアップ、装備品がある。城の正面に建っているマザークリスタルでは、新たな兵種の開発や、各種ボーナスなどを研究することができる。精鋭や近衛がつくような強力な兵士は、ここでしか生み出せない。

 英雄は建国、戦争、討伐という3系統のスキルツリーを持っており、レベルアップで各1ずつ成長させることができる。こちらは新要素の作成というよりも、全体の底上げとしての意味合いが大きい。強さだけではなく、資源の採集時間を短縮させたり、兵隊の移動時間を早くしたりと国の成長にボーナスを付けることができる。

 また、鍛冶屋で装備品を生産して英雄に装備させるという、いかにもRPGらしい要素がある。生産品は、頭、胴、腕、足、アクセサリーと部位に分かれている。装備は、外見に反映されるわけではないが、攻撃力アップや研究時間短縮などいろいろな効果があり、その時やりたいことに合わせて付け替えるような使用法が想定されている。

 装備はドロップした強化材を使って強化することもできる。さらに、モンスター討伐や装備作成でまれに入手できるカードを装備に装着することで、カードが持っている効果を付加することもできる。カード自身も同じカードを合成して強化することができる。これら複数のスキルツリーのどこを選択するかで、国ごとの成長にだんだんと差がついていく。

鍛冶屋を建設すると、装備の作成や強化ができるようになる
作れる装備品は頭、胴、手、足、アクセサリー。装備可能レベルが高いものほど、高い性能を誇る
装備につけられるカード。生産やモンスターの討伐でまれに入手できる
同じカードは5枚集めることで強化することができる
マザークリスタルの研究ツリーは資源、建国、軍事、英雄の4系統がある
3系統ある英雄の成長スキルのうち、戦争のツリー

ある日見つけた巨大な帝国、あれ、僕は田舎者だったようだ

 現在「クリユニ」には5つのワールドがある。1つのワールドは、非常に1つの広大なマップになっており、そこに点々とプレーヤーの城が建っている。自分の城がスタート時にどこに建設されるかは、まったくのランダムだ。最初は「城主000000」のような味気ない名前だが、メニューから自分の名前を変更するためのクエストがかなり序盤で発生する。城レベル5までは初心者用のテレポートが使えるので、ワールドを移動させてみるのもいいだろう。

 面白そうな名前の人がいたら、その隣に城を移動させて自分をアピールしてみてもいいし、チャットで集合を呼びかけている人のところに集まって、同盟の結成に参加してもいいだろう。もちろん自分で同盟を作ってもいい。レベル8を超えたあたりでログインボーナスや初期の報酬でもらったバリアーがそろそろ力尽きる。

 このバリアがあるうちは、敵に襲われる心配がないのだが、外れると途端に裸で荒野に降り立ったような心もとない気持ちになる。そんな時、身を寄せ合って守ってくれる同盟のメンバーは頼りがいのある仲間たちだ。

 フィールドには、ストーンゴーレムやゴブリンなど狂暴そうなモンスターがひしめいている。能動的に襲ってくるわけではないが、英雄をモンスター討伐に送り出せば、いろいろな報酬やアイテムが手に入る。

 また、フィールドには、城の中にあるのと同じような資源の採集地もあり、こちらは兵士を送り出して運搬させることができる。収集や運搬に必要な時間は、城からの距離や資源の量で変わるが、だいたい1時間程度は城の守りが手薄になる。そんな時にも、やはり周りに仲間が欲しくなる。

英雄をモンスターの討伐に派遣する。経験値や生産素材、カードなどが手に入る
マップのあちこちにいるモンスター。能動的に襲ってくることはないので一安心だ
資源地に向かって兵隊を派遣する。採集に時間はかかるが、大量の資源が手に入る
同盟のメンバーからの応援要請に応じて討伐にいくと、参加した人数に応じてボーナスが発生する

 そろそろ同盟にでも入るかと思うのはちょうどこのあたりだろう。「同盟」タブをタップすれば、常に複数の同盟がメンバーを募集しているはずだ。定員いっぱいのものから、数人、1人の同盟もある。多くは確認不要で、挨拶やチャットをしたくない人向けというサバサバしたものも多い。ワールドチャットでもしょっちゅう同盟メンバー募集の呼びかけが流れている。

 同盟の募集にはメッセージを添えられるので、その同盟が戦争重視なのか、チャット重視なのか、なにか特定の志向や目的をもった集団なのか書いてあることも多い。それを見つつ、とりあえず気に入った同盟を見かけたら入ってみるといい。

 加入すると全体チャットの横に、同盟チャットのタブが追加される。挨拶不要の同盟でも「こんにちは~」くらいの挨拶はしておいたほうが、その後チャットに参加しやすい。筆者もいくつかの同盟に入ってみたが、最初は賑やかでもだんだんと無言プレイが多くなっていくような同盟もあった。盟主がおしゃべりかどうかでも、かなり雰囲気が変わってくるだろう。

 同盟ではメンバーたちのモンスター退治を手伝ったり、施設の建設を手伝ったり、戦争の時に援軍を派遣したりと、チャット以外でも様々にコミュニケーションが取れるようになる。

 ただし、メンバーがあまりにも遠くにいると、援軍を派遣するにも時間がかかりすぎるし、そもそも一定距離以上は「遠すぎる」というメッセージが出て援軍を出すことができない。そのため、同盟を組むと、自然と全員で固まって国の集団を作ることになる。最初に入った同盟はアクティブなプレーヤーが7人くらいの小さな同盟だった。それでも自分1人でやっていた時に比べると格段にできることが増え、効率も上がった。

 そんなある日、筆者はマップをうろうろしていて信じられない光景を目にした。同じ同盟のメンバーのそのほとんどが結集している大都会を目にしたのだ。行きかう無数の矢印と、兵隊。摩天楼のようにそびえたつレベルの高い城の群れ。その後もいくつもそういう大都市を見つけた。それまでは、仲良しグループでキャッキャウフフと遊んでいたのだが、いよいよ本格的な戦いの幕開けを感じることができた。

マップを散策していると、あちこちに同盟が集合した巨大都市がある。すでに激しい戦争を繰り広げている都市もあるようだった

(石井聡)