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【特別企画】映画公開で盛り上がる「S.H.Figuarts スター・ウォーズ」シリーズ

「カイロ・レン」などの新キャラに加え、再販の「ダース・ベイダー」も楽しむ!

12月18日発売(映画公開と同時)

【S.H.Figuarts ファースト・オーダー ストームトルーパー】

価格:5,400円(税込)

【S.H.Figuarts カイロ・レン】

価格:5,940円(税込)

 いよいよ「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が公開された。皆さんはもうご覧になっただろうか? 「フォースの覚醒」はエピソード6から30年後の物語であり、新たなキャラクター達による銀河の戦いが描かれる。

様々なキャラクターをアクションフィギュア化していく「S.H.Figuarts スター・ウォーズ」シリーズ
今回、12月18日に発売された3商品を購入し、その感触を語ってみた

 日本でも2015年は「スター・ウォーズ イヤー」といえる大きな盛り上がりが起きた特にホビー業界ではバンダイを始め、タカラトミー、タカラトミーアーツ、コトブキヤ、ホットトイズなどなど各社が様々な新商品を販売した。おなじみのダース・ベイダーやストームトルーパーはもちろんのこと、ジャバ ザ ハットやボバ・フェットなどのグッズも販売され、ファンにはうれしい状況である。

 弊誌としてはやはりオンラインで最大20対20の戦いが体験できるアクションシューティング「スター・ウォーズ バトルフロント」を取り上げないわけにはいかない。エピソード4~6の舞台に加え、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」でも取り上げられる「惑星ジャクー」のマップまで登場するのだ。

 「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」グッズでの最大の注目は「新キャラクター」である。赤い十字のライトセーバーをふるう「カイロ・レン」、新たなストームトルーパー「ファースト・ オーダー ストームトルーパー」、そしてドロイドの「BB-8」などなどが発表され、いくつかは発売されている。しかし……イマイチ食指が動かなかったんである。彼らがどんなキャラクターであり、どう活躍するか全くわからなかったからだ。

 しかし、「今」は違う! 筆者は公開初日に映画を見て、そしてそのエネルギーのままショップに行き、映画公開と同時に発売された「S.H.Figuarts カイロ・レン」と、「S.H.Figuarts ファースト・オーダー ストームトルーパー」、さらに再販された「S.H.Figuarts ダース・ベイダー」まで購入してしまった。本稿では各フィギュアの感触と共に、関連商品も一気に紹介したい。

【「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」予告編2】

映画を見れば楽しさが倍に! 「カイロ・レン」、「ファースト・オーダー ストームトルーパー」

 バンダイの「S.H.Figuarts スター・ウォーズ」シリーズは、「スター・ウォーズ」のアクションフィギュアが欲しいというユーザーにお勧めできるシリーズだ。「仮面ライダー」などのヒーローや、「セーラームーン」などのヒロインのアクションフィギュアで培った間接設計はデザインと可動を両立しており、衣装、顔、装甲のディテール表現は非常に精密で固定式フィギュアに負けないクオリティを実現している。

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」で最も強い印象を残すキャラクターであるカイロ・レン。映画のPVでおなじみの十字型のライトセーバーの不安定な刃の出力も再現している
刃の出ていないライトセーバーと、腰につけられるものが付属

 ストームトルーパーの光沢のあるアーマーや、カイロ・レンがまとうぼろぼろの布などの素材表現も優れている。実際の布などを使った数万円するフィギュアシリーズもあるが、リアルな表現と可動性、そして価格帯のバランスという意味で、「S.H.Figuarts スター・ウォーズ」シリーズはファンに満足感をもたらすシリーズである。

 その中でも今回発売された「S.H.Figuarts カイロ・レン」は、筆者と同じように「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を見た人が欲しくなってしまうフィギュアだろう。フィギュアを入手することで劇中以上に細かく、カイロ・レンをチェックできる。全身に“布”をまとっているというアクションフィギュアとしてかなり難しいモチーフを、軟質素材の使用でうまく表現しているのが面白い。

 「S.H.Figuarts カイロ・レン」は、筆者と同じように「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を見た人が欲しくなってしまうフィギュアだろう。フィギュアを入手することで劇中以上に細かく、カイロ・レンをチェックできる。全身に“布”をまとっているというアクションフィギュアとしてかなり難しいモチーフを、軟質素材の使用でうまく表現しているのが面白い。

 上半身の布はギザギザで、謎めいたキャラクター性にさらなる味を加えている。下半身は素材の異なる2種類の布の下にだぶついたズボンとブーツを履いた足がある。ダース・ベイダーはアーマーに包まれていたが、カイロ・レンは何重にも布を重ねたコスチュームとなっているのがフィギュアで改めて確認できる。そして、劇中で特に印象深い十字型のライトセーバーは「出力が不安定」という劇中の設定をきちんと活かした波打ったクリアパーツで再現している。

 フィギュアを手に持ち、マスクの細かい作りとか、まるでミイラのように手を包む布など、「何故このキャラクターはこういった服を着ているのだろう」と考えずにはいられない。映画を見た後はカイロ・レンの“内面”までも考えたくなってしまう。

 下半身は布の重なりで少しポーズが限られるが、腕は可動範囲が広い上、付け根も複雑な関節構造になっており、ライトセーバーの両手持ちも可能だ。禍々しい十字のライトセーバーを振り回す姿など、派手なポーズもとらせたくなってしまうフィギュアだ。

【S.H.Figuarts カイロ・レン】
12月18日発売、価格は5,940円(税込)。全身を覆う布の表現が非常に面白い。派手なポーズも決まるフィギュアだ

 「S.H.Figuarts ファースト・オーダー ストームトルーパー」はエピソード4~6までの帝国軍ストームトルーパーをシンプルにしたようなデザインが面白い。手元の帝国軍ストームトルーパーの資料写真と比べるとやはりマスクの印象が強いより「記号化」されたように感じる。

帝国軍ストームトルーパーと似て非なるファースト・オーダー ストームトルーパー
腰についているのがサーマルディトネイター

 白いアーマーは装飾などがほとんどないが突起やスジ彫りなどがある。フィギュアと帝国軍ストームトルーパーのアーマーをデザインはとても似ている者の細部が異なっているのが面白い。帝国軍のもの同様、左右でデザインが異なるところなど、フィギュアを手に入れなければわからないデザインだ。腰の後ろにある突起は「サーマルディトネイター」という強力な手榴弾だが、こちらも帝国軍のアーマーから受け継いでいる。

 ブラスターは前部に可動式のグリップがついている。たたんだ状態と伸ばした状態で印象が異なり、伸ばした状態ではサブマシンガンのフォアグリップを握ってるような形になる。「たたんだ状態は精密射撃で、伸ばして持つときは反動の強い弾を使っているのかな?」など設定を考えてポーズをつけるのも楽しい。

 「S.H.Figuarts ファースト・オーダー ストームトルーパー」は“膝立ち”できるのも楽しい。腰の予備弾倉などの装備は可動し、足の動きを妨げない。肩の装甲も浮き上がり他のパーツとの干渉を避ける設計になっており感心させられる。映画ファンなどは現在のアクションフィギュアの進化にびっくりするのではないだろうか。

【S.H.Figuarts ファースト・オーダー ストームトルーパー】
12月18日発売、価格は5,400円(税込)。新たなストームトルーパー。歴代のトルーパーと比較するのも楽しい

 「S.H.Figuarts スター・ウォーズ」シリーズの「フォースの覚醒」関連作品としては、プレミアムバンダイで受注中の「S.H.Figuarts ファースト・オーダー ストームトルーパー(シールド&バトンセット)」と、2016年2月発売予定の「S.H.Figuarts キャプテン・ファズマ」がある。今後どんなキャラクターが登場するかも期待したい。

 フィギュアは映画を見ると楽しさが広がる。特に「S.H.Figuarts スター・ウォーズ」シリーズは、映画で活躍したキャラクターがそのまま自分の手の中にいるかのようなクオリティの高さがうれしい。まず映画の場面を再現したくなる。

 そして商品を手に入れると映画の楽しさがさらに広がるのだ。「ちゃんと腰の後ろにサーマルでトネイターつけてるよ!」、「おお、ちゃんとグリップ持って銃撃ってる!」など、フィギュアを触っていると映画の細かいシーンに感心させられる。シールド&バトンをもったストームトルーパーがどんな活躍をするか、キャプテン・ファズマはどのようなキャラクターなのか、商品画像で“予習”して、映画を楽しんで欲しい。

【S.H.Figuarts ファースト・オーダー ストームトルーパー(シールド&バトンセット)】

【S.H.Figuarts キャプテン・ファズマ】

【プレミアムバンダイで購入】

(勝田哲也)